This Time, I Won’t Look Away (ドルベ中編)
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「文化祭…ごめんね。一緒に回れなくて…」
「い、いえ。仕方ないですよ…気にしないでください。」
文化祭から数日後、一緒に帰った時に先輩から謝ってきた。怒ってはいなかったけれど…。まだ寂しい気持ちは拭えなかった。
「君は誰と回ってたの?」
「璃緒ちゃんやシャークくんやドルベ達と…」
ドルベの名前を出すと、先輩の眉がピクッと上がって、笑顔が消えてしまった。
「…ドルベってあの銀髪の眼鏡の男子だよね。こないだ頭撫でられてた…」
「そ、そうですけど…。」
「…言ったよね?誤解されることはしないで欲しいって。」
「…2人ではなかったから…いいかな…と。」
「わかってないね。ちょっとDゲイザー、貸してくれる?」
「な、なんで…。」
「いいからはやく。」
先輩の有無を言わせない圧を与える口調。怖くなったわたしは断ることができず、恐々とDゲイザーを差し出した。先輩はわたしのDゲイザーをしばらく操作してから返してくれた。
「ありがとう。…連絡先と写真消しといたから。」
「ど、どうして…?!」
「君は俺の彼女だよね?だったら俺以外の連絡先いらないよね…?」
「で、でも…。」
「それと、ドルベだっけ?彼とはもう話さないで欲しいんだ…。わかってくれるよね?」
「…….。」
先輩はようやく笑ってくれたけど…。わたしははいと言えなくて…。否定をしなかったわたしを肯定したと思ったのか、その後の先輩は上機嫌だった。それを見ていると胸の奥がすーっと冷えていくようだった。
帰宅してからDゲイザーを見てみる。…すっかり寂しくなった連絡先…。文化祭で璃緒ちゃんに茶化されてドルベと一緒に撮った2人とも照れ笑いしている写真…全てが本当に消えていた。消えてしまった物はもう元には戻らない。…その事実がどうしようもなく辛くて悲しかった。わたしは…本当にこのままでいいの…?どうすれば…。
『私は何があっても君の味方であり続ける。だから…何かあったら気兼ねなく相談してほしい。』
ドルベのあの言葉が脳裏に蘇った。そうだ…。ドルベならと思って連絡しようとしてももう連絡先は残ってない…。というか先輩はドルベには関わってほしくないみたいだし…。わたしはどん底の気持ちで、何もする気も起きずそのままベッドに入って寝てしまうのだった…。
…早めにベッドに入ったものの、結局ほとんど寝れなかった。とぼとぼと学校へと向かって歩く。ふと前を見るとドルベの後ろ姿が見えた。声をかけたい…話を聞いて欲しい…。でも、声をかけたら…先輩が…。ぐるぐると思考は巡る。わたしはドルベから距離を取ろうとした時、ドルベがたまたま振り返ってしまい、目が合った。
「おはよう。スミレ。」
「…ご、ごめん!」
にこやかに挨拶をしてくれたドルベから逃げるように、学校から逆方向へと走り出した。…待て!というドルベの声が聞こえたけど、無視して走り続けた。…ドルベのことを気にしすぎていたわたしは周りを見ていなかった。
「スミレ!危ない!」
ドルベの声が思っていたより近くで聞こえて…。ぐいっと腕を引かれてそのまま抱きしめられていた。ドルベの腕の中で、何が起こったのかわからなくて一瞬パニックになりかけたけど…。周囲をよく見ると、わたしがさっきまでいた場所をトラックが通り過ぎていったのだ…。ドルベに腕を引かれていなければ…わたしは……今頃…。
「…もう二度と君を死なせたりはしない。」
ドルベが震える声で呟いてからわたしを更にぎゅっと抱き寄せたのだった。
「い、いえ。仕方ないですよ…気にしないでください。」
文化祭から数日後、一緒に帰った時に先輩から謝ってきた。怒ってはいなかったけれど…。まだ寂しい気持ちは拭えなかった。
「君は誰と回ってたの?」
「璃緒ちゃんやシャークくんやドルベ達と…」
ドルベの名前を出すと、先輩の眉がピクッと上がって、笑顔が消えてしまった。
「…ドルベってあの銀髪の眼鏡の男子だよね。こないだ頭撫でられてた…」
「そ、そうですけど…。」
「…言ったよね?誤解されることはしないで欲しいって。」
「…2人ではなかったから…いいかな…と。」
「わかってないね。ちょっとDゲイザー、貸してくれる?」
「な、なんで…。」
「いいからはやく。」
先輩の有無を言わせない圧を与える口調。怖くなったわたしは断ることができず、恐々とDゲイザーを差し出した。先輩はわたしのDゲイザーをしばらく操作してから返してくれた。
「ありがとう。…連絡先と写真消しといたから。」
「ど、どうして…?!」
「君は俺の彼女だよね?だったら俺以外の連絡先いらないよね…?」
「で、でも…。」
「それと、ドルベだっけ?彼とはもう話さないで欲しいんだ…。わかってくれるよね?」
「…….。」
先輩はようやく笑ってくれたけど…。わたしははいと言えなくて…。否定をしなかったわたしを肯定したと思ったのか、その後の先輩は上機嫌だった。それを見ていると胸の奥がすーっと冷えていくようだった。
帰宅してからDゲイザーを見てみる。…すっかり寂しくなった連絡先…。文化祭で璃緒ちゃんに茶化されてドルベと一緒に撮った2人とも照れ笑いしている写真…全てが本当に消えていた。消えてしまった物はもう元には戻らない。…その事実がどうしようもなく辛くて悲しかった。わたしは…本当にこのままでいいの…?どうすれば…。
『私は何があっても君の味方であり続ける。だから…何かあったら気兼ねなく相談してほしい。』
ドルベのあの言葉が脳裏に蘇った。そうだ…。ドルベならと思って連絡しようとしてももう連絡先は残ってない…。というか先輩はドルベには関わってほしくないみたいだし…。わたしはどん底の気持ちで、何もする気も起きずそのままベッドに入って寝てしまうのだった…。
…早めにベッドに入ったものの、結局ほとんど寝れなかった。とぼとぼと学校へと向かって歩く。ふと前を見るとドルベの後ろ姿が見えた。声をかけたい…話を聞いて欲しい…。でも、声をかけたら…先輩が…。ぐるぐると思考は巡る。わたしはドルベから距離を取ろうとした時、ドルベがたまたま振り返ってしまい、目が合った。
「おはよう。スミレ。」
「…ご、ごめん!」
にこやかに挨拶をしてくれたドルベから逃げるように、学校から逆方向へと走り出した。…待て!というドルベの声が聞こえたけど、無視して走り続けた。…ドルベのことを気にしすぎていたわたしは周りを見ていなかった。
「スミレ!危ない!」
ドルベの声が思っていたより近くで聞こえて…。ぐいっと腕を引かれてそのまま抱きしめられていた。ドルベの腕の中で、何が起こったのかわからなくて一瞬パニックになりかけたけど…。周囲をよく見ると、わたしがさっきまでいた場所をトラックが通り過ぎていったのだ…。ドルベに腕を引かれていなければ…わたしは……今頃…。
「…もう二度と君を死なせたりはしない。」
ドルベが震える声で呟いてからわたしを更にぎゅっと抱き寄せたのだった。