This Time, I Won’t Look Away (ドルベ中編)
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今日はハートランド学園の文化祭!わたしはずっと前から密かに楽しみにしていた。というのもわたし達のクラスはカフェをするのだけど、衣装が結構凝っててとても可愛い。少し恥ずかしいけど…先輩にも見てもらいたいな…と思っていた。
驚かせたかったから当日までは内緒にして、先輩との文化祭を回る時間にその衣装を着て会いに行った。
「お待たせしました!…先輩?どうかしましたか?」
先輩に褒めてもらえたらいいな…と淡い期待を抱いていたけど、先輩はわたしの姿を上から下まで眺めているだけで何も言わない。
「あ、あの…変…ですか?」
「…いや、裏方って言ってなかった?」
「先輩をびっくりさせたくて…。」
「…ふーん。ぜんぜん似合ってない。」
「えっ…。」
その声は感情が篭ってなくて…まるで機械のように無機質な言葉だった。
「君にはそういう格好似合わないよ。…裏方に変更してもらえないの?」
「さ、流石に急には…。」
「次からは着ないでね。」
「…わかりました。」
…わたしは先輩に喜んでもらいたかっただけだったのに。一体何がダメだっだんだろう。調子に乗りすぎてしまったのかな…。先輩にバレないようにわたしは自分の服の裾をきゅっと握ってしまうのだった。
文化祭2日目。先輩からは着ないでほしいと言われた衣装だけど、今日も当番が当たってるから着なくてはいけない。数日前まではすごく好きな衣装で袖を通すだけでもウキウキしたのに…。今では鎧のように気が重い。今日は残念ながら先輩との休憩時間が急遽ずれちゃって(先輩のクラスで休みが出てズレてしまったらしい)だから一緒に回れない。小鳥ちゃん達に混ぜてもらおうかなと考えながら接客していた時だった。
「いらっしゃいませ!…あれ?ドルベ?」
「…今空いてるだろうか?」
「うん!大丈夫だよ!どうぞ!」
わたしは空いてる席へとドルベを案内してメニューを渡す。
「…コーヒーで。」
「わかった!他は何も頼まない?個人的にはパンケーキがおすすめだよ。」
「…ではそれも。」
「ありがとう!待っててね!」
コーヒーとパンケーキを持っていくと誰かにDパッドでメッセージを送っていたみたいだった。ドルベの机の上に注文の品を置くといただきますと両手を合わせてから食べ始めた。
「…美味いな。スミレが作ったのか?」
「ううん…。作ったのは裏方の子だから…。でも飾り付けはわたし作だよ!」
「…そうか。素晴らしい見栄えだな。」
丁度お客さんもあまりいない時間だったのでドルベと軽く談笑して過ごしていた。
「…時にスミレは休憩時間はいつだ?いや、彼氏と回るか…。」
「…先輩、用事ができちゃったみたいで…。小鳥ちゃん達と回ろうかなと思ってるの。」
「…ならば、私と回らないか?」
「…あっ。」
ドルベからのお誘い…。だけどこないだ先輩に誤解を招くことはしないでと言われたばかりだし…。
「…語弊だ。私以外にも璃緒や凌牙もいる。…大勢で回った方が賑やかだろう?」
2人きりでないのなら…い、いいよね…?と自分に言い聞かせる。
「それなら…大丈夫…だと思う。」
「よし、私から璃緒達にも連絡しておく。」
その時にお店に設置されているアラームが鳴り響いた。これはちょうど交代の合図…。
「あ、わたし今から休憩だから…。着替えてくるね。」
「…別にそのままでもいいだろう?」
「に、似合ってないから…。」
「…その衣装、君の柔らかい雰囲気と合っていて…すごく似合っている…と私は思う。」
ドルベの顔を見ると少しだけ顔が赤くて…眼鏡を上げる仕草をしていた。
「…私はその衣装を着た君をもう少し見ていたい。」
「じ、じゃあこのままでいようかな…。」
「あぁ。璃緒達も待たせているからな。行こう。」
ドルベの後をついて璃緒ちゃん達の元へと向かうと、璃緒ちゃんも衣装をとっても褒めてくれて…。たくさん写真を撮られてしまった。色んなところも回れたし楽しかったな…。これはこれでいい思い出だなぁと思うわたしだった。
「……ベクター、進捗はどうだ?」
「そう急かすなよ。今回はいいもんがゲットできると思うぜ?」
「…そうか。なるべく急いでくれ。」
「へいへい。」
「…ドルベ?みんな待ってるよ?」
「…すまない。すぐにいく。」
少し離れたところで誰かと通話していたドルベ。話の内容までは聞こえなかったけど…彼はいつになく深刻そうな顔をしていたのだった。
驚かせたかったから当日までは内緒にして、先輩との文化祭を回る時間にその衣装を着て会いに行った。
「お待たせしました!…先輩?どうかしましたか?」
先輩に褒めてもらえたらいいな…と淡い期待を抱いていたけど、先輩はわたしの姿を上から下まで眺めているだけで何も言わない。
「あ、あの…変…ですか?」
「…いや、裏方って言ってなかった?」
「先輩をびっくりさせたくて…。」
「…ふーん。ぜんぜん似合ってない。」
「えっ…。」
その声は感情が篭ってなくて…まるで機械のように無機質な言葉だった。
「君にはそういう格好似合わないよ。…裏方に変更してもらえないの?」
「さ、流石に急には…。」
「次からは着ないでね。」
「…わかりました。」
…わたしは先輩に喜んでもらいたかっただけだったのに。一体何がダメだっだんだろう。調子に乗りすぎてしまったのかな…。先輩にバレないようにわたしは自分の服の裾をきゅっと握ってしまうのだった。
文化祭2日目。先輩からは着ないでほしいと言われた衣装だけど、今日も当番が当たってるから着なくてはいけない。数日前まではすごく好きな衣装で袖を通すだけでもウキウキしたのに…。今では鎧のように気が重い。今日は残念ながら先輩との休憩時間が急遽ずれちゃって(先輩のクラスで休みが出てズレてしまったらしい)だから一緒に回れない。小鳥ちゃん達に混ぜてもらおうかなと考えながら接客していた時だった。
「いらっしゃいませ!…あれ?ドルベ?」
「…今空いてるだろうか?」
「うん!大丈夫だよ!どうぞ!」
わたしは空いてる席へとドルベを案内してメニューを渡す。
「…コーヒーで。」
「わかった!他は何も頼まない?個人的にはパンケーキがおすすめだよ。」
「…ではそれも。」
「ありがとう!待っててね!」
コーヒーとパンケーキを持っていくと誰かにDパッドでメッセージを送っていたみたいだった。ドルベの机の上に注文の品を置くといただきますと両手を合わせてから食べ始めた。
「…美味いな。スミレが作ったのか?」
「ううん…。作ったのは裏方の子だから…。でも飾り付けはわたし作だよ!」
「…そうか。素晴らしい見栄えだな。」
丁度お客さんもあまりいない時間だったのでドルベと軽く談笑して過ごしていた。
「…時にスミレは休憩時間はいつだ?いや、彼氏と回るか…。」
「…先輩、用事ができちゃったみたいで…。小鳥ちゃん達と回ろうかなと思ってるの。」
「…ならば、私と回らないか?」
「…あっ。」
ドルベからのお誘い…。だけどこないだ先輩に誤解を招くことはしないでと言われたばかりだし…。
「…語弊だ。私以外にも璃緒や凌牙もいる。…大勢で回った方が賑やかだろう?」
2人きりでないのなら…い、いいよね…?と自分に言い聞かせる。
「それなら…大丈夫…だと思う。」
「よし、私から璃緒達にも連絡しておく。」
その時にお店に設置されているアラームが鳴り響いた。これはちょうど交代の合図…。
「あ、わたし今から休憩だから…。着替えてくるね。」
「…別にそのままでもいいだろう?」
「に、似合ってないから…。」
「…その衣装、君の柔らかい雰囲気と合っていて…すごく似合っている…と私は思う。」
ドルベの顔を見ると少しだけ顔が赤くて…眼鏡を上げる仕草をしていた。
「…私はその衣装を着た君をもう少し見ていたい。」
「じ、じゃあこのままでいようかな…。」
「あぁ。璃緒達も待たせているからな。行こう。」
ドルベの後をついて璃緒ちゃん達の元へと向かうと、璃緒ちゃんも衣装をとっても褒めてくれて…。たくさん写真を撮られてしまった。色んなところも回れたし楽しかったな…。これはこれでいい思い出だなぁと思うわたしだった。
「……ベクター、進捗はどうだ?」
「そう急かすなよ。今回はいいもんがゲットできると思うぜ?」
「…そうか。なるべく急いでくれ。」
「へいへい。」
「…ドルベ?みんな待ってるよ?」
「…すまない。すぐにいく。」
少し離れたところで誰かと通話していたドルベ。話の内容までは聞こえなかったけど…彼はいつになく深刻そうな顔をしていたのだった。