This Time, I Won’t Look Away (ドルベ中編)
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誰かに名前を呼ばれた気がして顔を上げた。もしかしてドルベ…?と思ったけどドルベはまだ眠ったまま。じゃあ誰か…と思っていたらベッド越しに見慣れた半透明の人影が立っていた。
「久しぶりだな…。」
「アストラル?!?!」
アストラルは戦いの儀の後アストラル世界へと帰ったはずじゃ…。そこでわたしは周りを見渡してみた。先程までと同じ病室ままなのに、少し風景が色褪せて見えて、アストラルの姿もどこか遠くに映っていた。
「ここは……。」
「…先に言っておこう。ここは君の意識の中だ。」
「つまり……夢…?」
「わかりやすくいうならそういうことになる。」
アストラルの声も外からというよりは内側から響いているような不思議な感覚だった。
「どうして…アストラルがわたしの夢の中に…?」
「スミレに伝えたいことがあったからな。」
アストラルはベットで横たわったままのドルベに少しだけ視線を送ってからわたしのほうを見た。
「だが、その前に君には真実を知ってもらったほうがいいだろう。」
「真実…?」
アストラルが少し目を伏せて少し逡巡している素振りを見せた。
「あぁ、スミレにとって辛いことだと思うが…聞く覚悟はあるか?」
「それって…ドルベが昏睡状態になったことと関係があるの…?」
「……そうだ。」
はっきりとしたアストラルの声。ドルベが目覚めるためのヒントがあるのなら…。…怖いけどせっかくアストラルが会いに来てくれたのに何も聞かなかったらわたしは後悔する。そう予感したからわたしは続きを促した。
「口で説明するより見てもらったほうが早いな。」
アストラルは窓に向かって指さすと、窓スクリーンがわりになって少し乱れた映像が流れ始めた。映像には喪服を着た人たち。どうやら誰かのお葬式の会場に移動するところのようで、そこにはドルベや小鳥ちゃんや璃緒ちゃん。わたしの知ってる人もたくさん映っていた。でも、…わたしがいない。それにわたしにはこんなお葬式の記憶はない。なんで…と思って引き続き映像を見ていたら信じられない光景が目に入ってきた。
「ねぇ、この遺影の写真…まさか…。」
「そうだ。これはスミレの葬式だ。」
わたしの体が一気に凍りつく…。アストラルの言うことと、映像が理解できない…。いや、脳が理解することを放棄している…というほうが正しいのかもしれない。
「わたしは今ここに生きてるんじゃないの…?アストラルがわたしの夢に来たのはわたしが死んだって言いたいの…?」
「…確かに。今この時間軸のスミレは生きている。」
「この時間軸…?」
「映像に映っているのは…時を巻き戻す前の結果だ。」
必死に喉から声を絞り出して質問をしてみるものの、アストラルは取り乱すこともなく落ち着いていた。
「どうして…そんなことが…。もしかして…!」
「…そう。ヌメロンコードだ。だから今君が生きている。」
「ちょっと待ってアストラル。何で時間を巻き戻したの…?わたしはなぜ元の時間軸で死んでいたの…?…ドルベがどうして関わってくるの?」
頭に次々と浮かんでくる疑問符。わたしはそのまま口に出してしまっていた。
「…一つ一つの疑問にはちゃんと答えよう。まずはスミレの死についてだが…。……君は殺されてしまったんだ。」
アストラルから告げられた衝撃の事実…。わたしは一瞬呼吸をするのを忘れてしまうのだった。
「久しぶりだな…。」
「アストラル?!?!」
アストラルは戦いの儀の後アストラル世界へと帰ったはずじゃ…。そこでわたしは周りを見渡してみた。先程までと同じ病室ままなのに、少し風景が色褪せて見えて、アストラルの姿もどこか遠くに映っていた。
「ここは……。」
「…先に言っておこう。ここは君の意識の中だ。」
「つまり……夢…?」
「わかりやすくいうならそういうことになる。」
アストラルの声も外からというよりは内側から響いているような不思議な感覚だった。
「どうして…アストラルがわたしの夢の中に…?」
「スミレに伝えたいことがあったからな。」
アストラルはベットで横たわったままのドルベに少しだけ視線を送ってからわたしのほうを見た。
「だが、その前に君には真実を知ってもらったほうがいいだろう。」
「真実…?」
アストラルが少し目を伏せて少し逡巡している素振りを見せた。
「あぁ、スミレにとって辛いことだと思うが…聞く覚悟はあるか?」
「それって…ドルベが昏睡状態になったことと関係があるの…?」
「……そうだ。」
はっきりとしたアストラルの声。ドルベが目覚めるためのヒントがあるのなら…。…怖いけどせっかくアストラルが会いに来てくれたのに何も聞かなかったらわたしは後悔する。そう予感したからわたしは続きを促した。
「口で説明するより見てもらったほうが早いな。」
アストラルは窓に向かって指さすと、窓スクリーンがわりになって少し乱れた映像が流れ始めた。映像には喪服を着た人たち。どうやら誰かのお葬式の会場に移動するところのようで、そこにはドルベや小鳥ちゃんや璃緒ちゃん。わたしの知ってる人もたくさん映っていた。でも、…わたしがいない。それにわたしにはこんなお葬式の記憶はない。なんで…と思って引き続き映像を見ていたら信じられない光景が目に入ってきた。
「ねぇ、この遺影の写真…まさか…。」
「そうだ。これはスミレの葬式だ。」
わたしの体が一気に凍りつく…。アストラルの言うことと、映像が理解できない…。いや、脳が理解することを放棄している…というほうが正しいのかもしれない。
「わたしは今ここに生きてるんじゃないの…?アストラルがわたしの夢に来たのはわたしが死んだって言いたいの…?」
「…確かに。今この時間軸のスミレは生きている。」
「この時間軸…?」
「映像に映っているのは…時を巻き戻す前の結果だ。」
必死に喉から声を絞り出して質問をしてみるものの、アストラルは取り乱すこともなく落ち着いていた。
「どうして…そんなことが…。もしかして…!」
「…そう。ヌメロンコードだ。だから今君が生きている。」
「ちょっと待ってアストラル。何で時間を巻き戻したの…?わたしはなぜ元の時間軸で死んでいたの…?…ドルベがどうして関わってくるの?」
頭に次々と浮かんでくる疑問符。わたしはそのまま口に出してしまっていた。
「…一つ一つの疑問にはちゃんと答えよう。まずはスミレの死についてだが…。……君は殺されてしまったんだ。」
アストラルから告げられた衝撃の事実…。わたしは一瞬呼吸をするのを忘れてしまうのだった。