This Time, I Won’t Look Away (ドルベ中編)
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「ドルベ!ほら見て!」
わたしは閉め切られたカーテンを勢いよく開く。麗らかな日光が差し込んできてドルベの顔を明るく照らす。
「虹だよ!すっごく綺麗!」
虹を指差して声をかけてみたけれどやはりドルベからの反応はない。ドルベが昏睡し始めてそろそろ1ヶ月が経とうとしていた。わたしは毎日足繁く通ってその日合ったことを話してそして手を握って帰る。という日々を繰り返していた。
…だけど何の反応もないのもそろそろこたえてくる。わたしが救うと決めたはいいものの、本当に救えるのだろうか…。
「なーに、辛気臭い顔してんだよ。」
軽く頭を小突かれる。その衝撃で頭を上げると目の前にベクターが立っていた。
「いつからいたの…?」
「ほら見て!のところから」
「いるなら言ってよ!!」
「邪魔しちゃ悪いと思って⭐︎」
ウインクしながら営業スマイルで返してくるベクター。見られたと思うと今更になって羞恥が襲ってきて、顔が熱くなる。
「てか、暗い顔してたら目覚めるもんも目覚めねぇよ。馬鹿みたいに笑っとけよ。」
「……」
ベクターからそんな前向きな言葉が出るなんて…わたしが物珍しさに黙っているとベクターがなんだよ?と睨んできた。
「いや、励ましてくれるなんて…珍しいな…と思って…。」
「…お前、オレを何だと思ってんだよ。」
「ありがとうって思ってるよ。」
「…オレはまだドルベに報酬をもらってねぇからな。目覚めてもらわねぇと困る。」
「報酬…?」
「ま、色々とあんだよ。」
せっかくお礼を言ったのに…。目先の利益のことしか考えてないんだな…。感謝の気持ちを返してほしい。1人膨れていた時だった。ベクターがポロッとこぼした。
「スミレ、キスってしたことあるか?」
「い、いきなり何言うの?!」
「その反応…あの先輩ともしてねぇのか」
「よりにもよって何でドルベの前で言うの!」
「別にいいだろ。まだ寝てんだし。」
「そう言う問題じゃない!!」
「おいおい、病院で騒ぐなよ」
誰のせいで…!ベクターのことは相変わらず考えが掴みきれない…わたしはいつも振り回されている。
「よくあるだろ?キスをすれば目が覚めるお伽話。」
「あるけど…まさか…」
「そう、まさかだ。」
「できるわけ…ないでしょ!本人が寝てるのに…!」
「…何もせずにこのまま手をこまねいてんのか?早く目覚めてほしいんだろ?」
わたしは眠り続けているドルベを一瞥する。…当然まだ目が覚める気配はない。
「大丈夫だ。ドルベはスミレに惚れてるからキスしたところで怒らねぇよ。」
「…もしキスしても目覚めなかったら…?」
「それはそん時に考えればいいだろ。今のままだといつ目覚めるかわかんねぇんだぜ?あらゆる可能性を探るべきだろ。」
ベクター…時々正しいことを言うから本当に困る…。邪魔者は退散するわと軽い調子で部屋を出て行った。この部屋にいるのはわたしとドルベの2人きりとなった。
わたしはドルベのベッドへと近づき側の椅子へと腰かける。戸惑いながらもそっとドルベへと顔を近づける。…近づけば近づくほど綺麗で整った顔立ちということがよくわかる。…あと数センチでわたしとドルベの距離はなくなる。だけどわたしはこのまま進んでしまったらもう戻ることはできない…と怖い思いが先走ってしまい、顔を離してしまった。
わたしは緊張の糸がぷつりときれて、そのままドルベのベッドに突っ伏して意識を飛ばしてしまうのだった。
わたしは閉め切られたカーテンを勢いよく開く。麗らかな日光が差し込んできてドルベの顔を明るく照らす。
「虹だよ!すっごく綺麗!」
虹を指差して声をかけてみたけれどやはりドルベからの反応はない。ドルベが昏睡し始めてそろそろ1ヶ月が経とうとしていた。わたしは毎日足繁く通ってその日合ったことを話してそして手を握って帰る。という日々を繰り返していた。
…だけど何の反応もないのもそろそろこたえてくる。わたしが救うと決めたはいいものの、本当に救えるのだろうか…。
「なーに、辛気臭い顔してんだよ。」
軽く頭を小突かれる。その衝撃で頭を上げると目の前にベクターが立っていた。
「いつからいたの…?」
「ほら見て!のところから」
「いるなら言ってよ!!」
「邪魔しちゃ悪いと思って⭐︎」
ウインクしながら営業スマイルで返してくるベクター。見られたと思うと今更になって羞恥が襲ってきて、顔が熱くなる。
「てか、暗い顔してたら目覚めるもんも目覚めねぇよ。馬鹿みたいに笑っとけよ。」
「……」
ベクターからそんな前向きな言葉が出るなんて…わたしが物珍しさに黙っているとベクターがなんだよ?と睨んできた。
「いや、励ましてくれるなんて…珍しいな…と思って…。」
「…お前、オレを何だと思ってんだよ。」
「ありがとうって思ってるよ。」
「…オレはまだドルベに報酬をもらってねぇからな。目覚めてもらわねぇと困る。」
「報酬…?」
「ま、色々とあんだよ。」
せっかくお礼を言ったのに…。目先の利益のことしか考えてないんだな…。感謝の気持ちを返してほしい。1人膨れていた時だった。ベクターがポロッとこぼした。
「スミレ、キスってしたことあるか?」
「い、いきなり何言うの?!」
「その反応…あの先輩ともしてねぇのか」
「よりにもよって何でドルベの前で言うの!」
「別にいいだろ。まだ寝てんだし。」
「そう言う問題じゃない!!」
「おいおい、病院で騒ぐなよ」
誰のせいで…!ベクターのことは相変わらず考えが掴みきれない…わたしはいつも振り回されている。
「よくあるだろ?キスをすれば目が覚めるお伽話。」
「あるけど…まさか…」
「そう、まさかだ。」
「できるわけ…ないでしょ!本人が寝てるのに…!」
「…何もせずにこのまま手をこまねいてんのか?早く目覚めてほしいんだろ?」
わたしは眠り続けているドルベを一瞥する。…当然まだ目が覚める気配はない。
「大丈夫だ。ドルベはスミレに惚れてるからキスしたところで怒らねぇよ。」
「…もしキスしても目覚めなかったら…?」
「それはそん時に考えればいいだろ。今のままだといつ目覚めるかわかんねぇんだぜ?あらゆる可能性を探るべきだろ。」
ベクター…時々正しいことを言うから本当に困る…。邪魔者は退散するわと軽い調子で部屋を出て行った。この部屋にいるのはわたしとドルベの2人きりとなった。
わたしはドルベのベッドへと近づき側の椅子へと腰かける。戸惑いながらもそっとドルベへと顔を近づける。…近づけば近づくほど綺麗で整った顔立ちということがよくわかる。…あと数センチでわたしとドルベの距離はなくなる。だけどわたしはこのまま進んでしまったらもう戻ることはできない…と怖い思いが先走ってしまい、顔を離してしまった。
わたしは緊張の糸がぷつりときれて、そのままドルベのベッドに突っ伏して意識を飛ばしてしまうのだった。