気になる2人(ドルベ中編)
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ドルベくんに…き、キス……。もとい触れてしてしまったその日の夜、あの瞬間がフィードバックしてしまって…なかなか寝付けず…。そんなわたしの事情とは関係なく、無情にも時間は過ぎていく。アラームの音が鳴り響き朝を迎えたことを告げられる。気は乗らないが、もぞもぞとベッドが動き出す。
学校へと向かいながらわたしはドルベくんと会ったらどう振る舞えばいいのかを考えていた。あれは事故のようなものだし…。あまり気にし過ぎないように普通にしているのが一番…なのだろうか。平常心…と思ったけど、そもそもドルベくんと一緒にいるいつもの自分が平常心ではなかった気がする。
教室の自分の席に着く。既にドルベくんは着席していてミザエルくんと話しているのが見える。何の話をしているのかな…と思いながら見つめているとドルベくんがこちらを見て目が合った。ビクッとして思わず目を逸らそうとしたらドルベくんのほうから先に逸されてしまった…。
放課後、図書室に行こうかどうか迷ったけど…。このまま逃げたって何も解決はしないし…。わたしは図書室の扉を開けた。入ってすぐ目についたカウンターには女の子の図書委員が座っていた。その隣の席に座っているドルベくん。そっか…今日はドルベくんの当番の日か…。ということはゆっくりお話しできない…?だけど早く話をしたいし…。図書委員が終わるまで待つことにした。待ってる間本を読んで過ごそうと思っていたけど、座った途端に眠気が押し寄せてくる。ダメだ。今はまだ寝ちゃダメ!と言い聞かせながら、押し寄せてくる睡魔と戦っていた。その時に不意に自分の名前が呼ばれた気がして顔を上げた。視界に入った時計は施錠時間30分前を指していた。
「…目が覚めたか?」
「へっ?!えっ…?!?!」
顔を戻すと斜め前の席にドルベくんが座っていて、その驚きで目が覚めた。彼は眉尻を下げて困ったような表情をしながらも穏やかな目をしていた。
「寝ている君を起こすのは気が引けたが…。施錠時間が近づいているのでな…。」
「ご、ごめんなさい…。」
「謝らなくてもいい。もう1人の委員も用事があって帰ったから君しかいないからな。その…もしかして私を…待ってくれていたのか?」
コクコクと頷く。…今気づいたがいつもなら隣か、向かい側に座ってくれているのに、斜め前に彼が座っているから少し距離を遠く感じてしまった。
「何で今日は近くに座ってくれないの…?」
「それは…。」
普段のドルベくんは言い淀むことなんてほとんどない。ということは何か言いづらい理由があるのか。…思い当たる節は一つだけあった。
「…わたしのこと嫌いになっちゃった?」
「違う…!!それだけは絶対にない…!!」
静かな図書室に凛としたドルベくんの声はよく響いた。ドルベくんにしては珍しく語気が強くて肩が跳ねた。
「じゃあどうして…目も合わせてくれないの…。」
「…君を…傷つけたく…ないからだ…。」
思いよらぬ言葉にわたしは呆気にとられてしまったが、わたしとは裏腹にドルベくんは迷いながらも慎重に言葉を選びながら話してくれた。
「…あの日。私は君を守る為と自分に言い聞かせながら。君に近づき過ぎてしまって…君が望まない形で触れてしまった。また不用意に君に触れてしまって、君を不安にさせたらと思うと…私は自分を許せない…。」
何て誠実で真摯な人なんだろう…。こんな男の子出会ったことがない…。わたしもちゃんと誠意をもって応えたい…。震えていた彼の手にそっと触れた。ドルベくんは、はっと息を呑み喉が上下していた。
「わたしは…ドルベくんだったから…嫌じゃ…なかったよ…。だから…自分を責めないで…。」
言いながらぶわっと体全体が熱くなる。そんなわたしの手をドルベくんが握り返してくれた。
「…本当に触れてもいいのか。」
「…うん。嫌なら…ちゃんと言う…から。」
「ならば…私はもう…遠慮しない。」
ドルベくんは立ち上がると、いつもより距離を詰めてわたしの隣へと座ってくれた。ドルベくんの手がわたしの頬へと触れる。
「…よかった。さっきから思っていたが…。私といる時は…冷たくないのだな…。」
「ドルベくんといると…安心できるから…。」
「全く…君という人は…。」
呆れたような声音だったけど、わたしを見るドルベくんは目を細めて優しく微笑んでくれている。少しずつドルベくんの端正な顔が近づいてきて…わたしは思わずぎゅっと目を閉じてしまった。…少し待っても何も起こらない。あれ…?思いながら目を開けると、真っ直ぐにわたしを見つめるドルベくんと目があった。お互いの吐息がかかりそうなくらいに近い。彼の綺麗な瞳の中に熱が籠っているのを感じる。
「今度は…キスしてもいいか?」
わたしはまだ返事できなくてゆっくり頷いてから目を閉じた。心臓が今までの比じゃないぐらいにバクバクしている。口から飛び出したらどうしよう…とありえないことを考えていたら、ドルベくんに柔らかく口を塞がれて…。触れるだけの優しいキス。それだけでわたしは幸福感に満たされていた。
「…すまない。もう一度だけ…してもいいか…?」
「…う、うん。」
拒む理由なんてない。それにわたしも同じことを思ってたので心を見透かされたのかと思った。ドルベくんは今度も優しくゆっくり触れてくれて…。さっきよりも深く熱く…。わたし達の心の距離も縮まるような…不思議な感覚。わたしの息が苦しくなってぎゅっとドルベくんの裾を掴むと、慌てて離れてくれた。キスの余韻がお互いにしばらく見つめあってどちらからともなく触れようとした時に施錠時間を告げるチャイムが鳴った。
「…残念ながら時間のようだ。」
「あの…。」
「…すぐに施錠する。だから一緒に帰ろう。少しでも君と長くいたい。」
「うん!」
いうが早いがドルベくんはテキパキと施錠をして一緒に学校を出た。学校を出てしばらくしてからドルベくんがわたしに手を差し出してくれた。
「…まだ伝えていなかったな。…君が好きだ。私を君の恋人にしてくれないか?」
「…はい。…わたしもあなたが好きです。」
返事をしながら手を取ると、自然な動作でわたしの手に口付けをしてくれて、一気に体温が上がってしまった。
「…私を好きになってくれてありがとう。これからも君を守っていくと誓う。」
ドルベくんの手への口付け、仕草が優雅で洗練されていて…一瞬本物の騎士に見えてしまった。
「似合いすぎ…。」
「…何か言ったか?」
「な、何でもない…。」
わたしの独り言は聞こえてなかったようでホッとした。遠くで見つめてるだけの存在だったドルベくんだったのに…。まさかこうやって手を繋いで隣を歩けるようになるなんて…。少し前のわたしに言っても信じてもらえないだろう。すれ違ったりもしたけど…勇気を出してみてよかった…。これからもずっとドルベくんと一緒にいたい…。その思いを込めてドルベくんの手を握り返すのだった。
学校へと向かいながらわたしはドルベくんと会ったらどう振る舞えばいいのかを考えていた。あれは事故のようなものだし…。あまり気にし過ぎないように普通にしているのが一番…なのだろうか。平常心…と思ったけど、そもそもドルベくんと一緒にいるいつもの自分が平常心ではなかった気がする。
教室の自分の席に着く。既にドルベくんは着席していてミザエルくんと話しているのが見える。何の話をしているのかな…と思いながら見つめているとドルベくんがこちらを見て目が合った。ビクッとして思わず目を逸らそうとしたらドルベくんのほうから先に逸されてしまった…。
放課後、図書室に行こうかどうか迷ったけど…。このまま逃げたって何も解決はしないし…。わたしは図書室の扉を開けた。入ってすぐ目についたカウンターには女の子の図書委員が座っていた。その隣の席に座っているドルベくん。そっか…今日はドルベくんの当番の日か…。ということはゆっくりお話しできない…?だけど早く話をしたいし…。図書委員が終わるまで待つことにした。待ってる間本を読んで過ごそうと思っていたけど、座った途端に眠気が押し寄せてくる。ダメだ。今はまだ寝ちゃダメ!と言い聞かせながら、押し寄せてくる睡魔と戦っていた。その時に不意に自分の名前が呼ばれた気がして顔を上げた。視界に入った時計は施錠時間30分前を指していた。
「…目が覚めたか?」
「へっ?!えっ…?!?!」
顔を戻すと斜め前の席にドルベくんが座っていて、その驚きで目が覚めた。彼は眉尻を下げて困ったような表情をしながらも穏やかな目をしていた。
「寝ている君を起こすのは気が引けたが…。施錠時間が近づいているのでな…。」
「ご、ごめんなさい…。」
「謝らなくてもいい。もう1人の委員も用事があって帰ったから君しかいないからな。その…もしかして私を…待ってくれていたのか?」
コクコクと頷く。…今気づいたがいつもなら隣か、向かい側に座ってくれているのに、斜め前に彼が座っているから少し距離を遠く感じてしまった。
「何で今日は近くに座ってくれないの…?」
「それは…。」
普段のドルベくんは言い淀むことなんてほとんどない。ということは何か言いづらい理由があるのか。…思い当たる節は一つだけあった。
「…わたしのこと嫌いになっちゃった?」
「違う…!!それだけは絶対にない…!!」
静かな図書室に凛としたドルベくんの声はよく響いた。ドルベくんにしては珍しく語気が強くて肩が跳ねた。
「じゃあどうして…目も合わせてくれないの…。」
「…君を…傷つけたく…ないからだ…。」
思いよらぬ言葉にわたしは呆気にとられてしまったが、わたしとは裏腹にドルベくんは迷いながらも慎重に言葉を選びながら話してくれた。
「…あの日。私は君を守る為と自分に言い聞かせながら。君に近づき過ぎてしまって…君が望まない形で触れてしまった。また不用意に君に触れてしまって、君を不安にさせたらと思うと…私は自分を許せない…。」
何て誠実で真摯な人なんだろう…。こんな男の子出会ったことがない…。わたしもちゃんと誠意をもって応えたい…。震えていた彼の手にそっと触れた。ドルベくんは、はっと息を呑み喉が上下していた。
「わたしは…ドルベくんだったから…嫌じゃ…なかったよ…。だから…自分を責めないで…。」
言いながらぶわっと体全体が熱くなる。そんなわたしの手をドルベくんが握り返してくれた。
「…本当に触れてもいいのか。」
「…うん。嫌なら…ちゃんと言う…から。」
「ならば…私はもう…遠慮しない。」
ドルベくんは立ち上がると、いつもより距離を詰めてわたしの隣へと座ってくれた。ドルベくんの手がわたしの頬へと触れる。
「…よかった。さっきから思っていたが…。私といる時は…冷たくないのだな…。」
「ドルベくんといると…安心できるから…。」
「全く…君という人は…。」
呆れたような声音だったけど、わたしを見るドルベくんは目を細めて優しく微笑んでくれている。少しずつドルベくんの端正な顔が近づいてきて…わたしは思わずぎゅっと目を閉じてしまった。…少し待っても何も起こらない。あれ…?思いながら目を開けると、真っ直ぐにわたしを見つめるドルベくんと目があった。お互いの吐息がかかりそうなくらいに近い。彼の綺麗な瞳の中に熱が籠っているのを感じる。
「今度は…キスしてもいいか?」
わたしはまだ返事できなくてゆっくり頷いてから目を閉じた。心臓が今までの比じゃないぐらいにバクバクしている。口から飛び出したらどうしよう…とありえないことを考えていたら、ドルベくんに柔らかく口を塞がれて…。触れるだけの優しいキス。それだけでわたしは幸福感に満たされていた。
「…すまない。もう一度だけ…してもいいか…?」
「…う、うん。」
拒む理由なんてない。それにわたしも同じことを思ってたので心を見透かされたのかと思った。ドルベくんは今度も優しくゆっくり触れてくれて…。さっきよりも深く熱く…。わたし達の心の距離も縮まるような…不思議な感覚。わたしの息が苦しくなってぎゅっとドルベくんの裾を掴むと、慌てて離れてくれた。キスの余韻がお互いにしばらく見つめあってどちらからともなく触れようとした時に施錠時間を告げるチャイムが鳴った。
「…残念ながら時間のようだ。」
「あの…。」
「…すぐに施錠する。だから一緒に帰ろう。少しでも君と長くいたい。」
「うん!」
いうが早いがドルベくんはテキパキと施錠をして一緒に学校を出た。学校を出てしばらくしてからドルベくんがわたしに手を差し出してくれた。
「…まだ伝えていなかったな。…君が好きだ。私を君の恋人にしてくれないか?」
「…はい。…わたしもあなたが好きです。」
返事をしながら手を取ると、自然な動作でわたしの手に口付けをしてくれて、一気に体温が上がってしまった。
「…私を好きになってくれてありがとう。これからも君を守っていくと誓う。」
ドルベくんの手への口付け、仕草が優雅で洗練されていて…一瞬本物の騎士に見えてしまった。
「似合いすぎ…。」
「…何か言ったか?」
「な、何でもない…。」
わたしの独り言は聞こえてなかったようでホッとした。遠くで見つめてるだけの存在だったドルベくんだったのに…。まさかこうやって手を繋いで隣を歩けるようになるなんて…。少し前のわたしに言っても信じてもらえないだろう。すれ違ったりもしたけど…勇気を出してみてよかった…。これからもずっとドルベくんと一緒にいたい…。その思いを込めてドルベくんの手を握り返すのだった。