気になる2人(ドルベ中編)
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待ち合わせの時間まであと15分…。よし、余裕で間に合いそうだ。朝になったら絶対に着る服を迷うと思ったので前日に決めておいて正解だった。(どうしようと泣きついたわたしに暖かく対応してくれた小鳥ちゃんには感謝しかないが、今度会った時に色々聞かれそうだ。)
さすがにまだ来てないかな…と周りを見渡してみると既にドルベくんらしき人が来ている。わたしは走ってドルベくんの元へと駆け寄る。
「ごめん!待たせちゃったかな…。」
肩で息をしながら、ドルベくんに話しかけた。
「いや、私も今来たところだ。…それにまだ集合時間前だから焦らなくてもいい。」
…ドルベくんは本当はもう少し早く来てたんじゃないだろうか。だけどそこを聞いてしまうのは野暮な気がして聞けなかった。私服のドルベくん…。わたしはファッションにあまり詳しいわけじゃないけど、ストールとか巻いてて、すごくおしゃれだと思う…。わたしダサくないかな…。と勝手に不安になってしまう。
「お互い私服なのは変な感じだな。」
「もしかして似合ってない…?」
「そういう意味ではない。普段が制服だから見慣れていないだけで…その服よく似合っている。」
「そ、それならよかった…。」
この返し方でよかったのかはわからないけど、アドバイスをくれた小鳥ちゃんには心の中でありがとう!と叫んでおいた。
「それでは行こうか。」
「…うん!」
ドルベくんの半歩後ろぐらいに着いていく。今日行くカードショップはドルベくんもよく行くところでカードの品揃えもかなりいいらしい。ドルベくんとまた本の話に花を咲かせていると不意にドルベくんがわたしの手を掴んで引き寄せる。鼓動が一瞬高まる。するとわたしの横を自転車が通り過ぎていった。
「危なかったな…。」
「ごめん、話に夢中で…気づいてなくて。」
「君にケガがなかったならいいんだ。」
ドルベくんの手はとても暖かい。わたしの手を掴んでいたドルベくんの手が離れようとしたのを察した。わたしは無意識にその手をきゅっと握り返してしまい、自分でも驚いてしまった。
「…どんな危険があるかわからない。このまま…店まで繋いでいてもいいか?」
「…うん。」
わたしが握り返した後、ドルベくんはしっかりと安心させるように握り返してくれた。手を繋いだ後、わたし達に会話はあまりなかったけど…。店までの道のりがすごく短く感じてしまった。
カードショップに到着した直後、Dゲイザーの着信音が鳴り響いた。わたしのではなくてドルベくんのようだった。すまない、少し席を外す。とドルベくんは外に出ていった。手持ち無沙汰のわたしはゆっくりカードを見てみようかなとお店を回ることに。たくさんカードがあって…どれにしようか迷うな…。本ならすぐ決まるのに…。あ、このカード…。わたしがとあるカードに注目していると、人の気配を感じたのでドルベくんが戻って来たのかと思って振り返った。
彼女のことが心配だった私は璃緒からの通話を手短に切って店の中へと戻る。(帰りに買ってきて欲しい物があるとのことだった)彼女はどこだろうか。店内を見渡して彼女の後ろ姿を見つける。よかった…と思ったのも束の間、彼女の肩が小刻みに震えている。私はすぐに駆け寄ると、我々とそう歳の変わらなさそうな男が彼女に話しかけていた。
「ねぇ、君どんなデッキ作るか決まってないなら、オレが選んであげようか?絶対強いの組めるよ。」
「いえ、あの…。」
「君はマドルチェとか似合いそうだよね。探してくるよ?」
彼女は固まったまま、指先を擦り合わせている。この仕草には…心当たりがある。私は迷わず彼女と男の間に割って入った。
「彼女に用があるなら私を通してもらおうか?」
自分が思っていた以上に低く鋭い声になってしまった。男は一瞬たじろぎ、舌打ちしながら男連れかよ…と捨て台詞を吐いて奥の方へと消えていった。
「…一旦外へ出よう。」
まだ震えている彼女の手を少し迷いながらも掴む。…店に入る前は暖かい手だったのが、氷のように冷たくなっていた。
手頃なベンチを見つけて彼女を座らせる。彼女は俯いたままで顔を上げようとしない。だから私はベンチに座らず、彼女の前でしゃがみ込み目線を合わせていた。
「ごめんね…せっかく連れてきてくれたのに…。」
「謝らなくていい。君は何も悪いことはしていないだろう。」
「昔ね、失敗した時に男の子から色々言われて…。それ以来男の子に話しかけられると必要以上に緊張しちゃって…、上手く話せないの…。」
「…そうだったのか。」
辛いことを思い出させてしまったか…。彼女はまだ指先を擦り合わせている。私はその手を包み込むようにそっと掴んでいた。
「…それも君の個性だ。気に病むことはない。」
「…ドルベくんは優しいね。」
「私は…君に無理はしてほしくないだけだ。もし、辛いなら…今日は…」
「…やだ。…まだ帰りたくない。」
先程までのか細い声と違って、彼女にしては珍しくはっきりとした芯の強い声だった。
「欲しいカードを見つけたの…。だからその、一緒にきて欲しい…。」
「…君がそう言うなら。私はいくらでも付き添おう。ただし、君の手が暖まってからだ。」
しばらく彼女と他愛のない会話をしながら、彼女に気づかれないようにDゲイザーの電源を切った。これでもう邪魔されることもないだろう。
「…本当にそのカードで良かったのか?」
「うん!お店に入ってすぐにこのカードが目に入って…カッコいいなと思ったから…。」
彼女が選んだのはテラナイトデッキ。星輝士デルタテロスが気に入ってしまったらしく、これをエースカードにしたい…!と強く希望されたので、合いそうなカードを見繕った。可愛いカードを選ぶかと思っていたので少々意外だったが…カードを持って目を輝かせている彼女を見ていると、些細なことはどうでも良くなってくるな。
「…そういえばドルベくん。欲しいカードあるって言ってなかった?」
「売り切れてしまっていたので買えなかったのだ…。」
「…そっか。ありがとう」
それ以上は何も聞かずに微笑む彼女。またこのような時を過ごせたら…と思ってしまうのは私だけだろうか。
さすがにまだ来てないかな…と周りを見渡してみると既にドルベくんらしき人が来ている。わたしは走ってドルベくんの元へと駆け寄る。
「ごめん!待たせちゃったかな…。」
肩で息をしながら、ドルベくんに話しかけた。
「いや、私も今来たところだ。…それにまだ集合時間前だから焦らなくてもいい。」
…ドルベくんは本当はもう少し早く来てたんじゃないだろうか。だけどそこを聞いてしまうのは野暮な気がして聞けなかった。私服のドルベくん…。わたしはファッションにあまり詳しいわけじゃないけど、ストールとか巻いてて、すごくおしゃれだと思う…。わたしダサくないかな…。と勝手に不安になってしまう。
「お互い私服なのは変な感じだな。」
「もしかして似合ってない…?」
「そういう意味ではない。普段が制服だから見慣れていないだけで…その服よく似合っている。」
「そ、それならよかった…。」
この返し方でよかったのかはわからないけど、アドバイスをくれた小鳥ちゃんには心の中でありがとう!と叫んでおいた。
「それでは行こうか。」
「…うん!」
ドルベくんの半歩後ろぐらいに着いていく。今日行くカードショップはドルベくんもよく行くところでカードの品揃えもかなりいいらしい。ドルベくんとまた本の話に花を咲かせていると不意にドルベくんがわたしの手を掴んで引き寄せる。鼓動が一瞬高まる。するとわたしの横を自転車が通り過ぎていった。
「危なかったな…。」
「ごめん、話に夢中で…気づいてなくて。」
「君にケガがなかったならいいんだ。」
ドルベくんの手はとても暖かい。わたしの手を掴んでいたドルベくんの手が離れようとしたのを察した。わたしは無意識にその手をきゅっと握り返してしまい、自分でも驚いてしまった。
「…どんな危険があるかわからない。このまま…店まで繋いでいてもいいか?」
「…うん。」
わたしが握り返した後、ドルベくんはしっかりと安心させるように握り返してくれた。手を繋いだ後、わたし達に会話はあまりなかったけど…。店までの道のりがすごく短く感じてしまった。
カードショップに到着した直後、Dゲイザーの着信音が鳴り響いた。わたしのではなくてドルベくんのようだった。すまない、少し席を外す。とドルベくんは外に出ていった。手持ち無沙汰のわたしはゆっくりカードを見てみようかなとお店を回ることに。たくさんカードがあって…どれにしようか迷うな…。本ならすぐ決まるのに…。あ、このカード…。わたしがとあるカードに注目していると、人の気配を感じたのでドルベくんが戻って来たのかと思って振り返った。
彼女のことが心配だった私は璃緒からの通話を手短に切って店の中へと戻る。(帰りに買ってきて欲しい物があるとのことだった)彼女はどこだろうか。店内を見渡して彼女の後ろ姿を見つける。よかった…と思ったのも束の間、彼女の肩が小刻みに震えている。私はすぐに駆け寄ると、我々とそう歳の変わらなさそうな男が彼女に話しかけていた。
「ねぇ、君どんなデッキ作るか決まってないなら、オレが選んであげようか?絶対強いの組めるよ。」
「いえ、あの…。」
「君はマドルチェとか似合いそうだよね。探してくるよ?」
彼女は固まったまま、指先を擦り合わせている。この仕草には…心当たりがある。私は迷わず彼女と男の間に割って入った。
「彼女に用があるなら私を通してもらおうか?」
自分が思っていた以上に低く鋭い声になってしまった。男は一瞬たじろぎ、舌打ちしながら男連れかよ…と捨て台詞を吐いて奥の方へと消えていった。
「…一旦外へ出よう。」
まだ震えている彼女の手を少し迷いながらも掴む。…店に入る前は暖かい手だったのが、氷のように冷たくなっていた。
手頃なベンチを見つけて彼女を座らせる。彼女は俯いたままで顔を上げようとしない。だから私はベンチに座らず、彼女の前でしゃがみ込み目線を合わせていた。
「ごめんね…せっかく連れてきてくれたのに…。」
「謝らなくていい。君は何も悪いことはしていないだろう。」
「昔ね、失敗した時に男の子から色々言われて…。それ以来男の子に話しかけられると必要以上に緊張しちゃって…、上手く話せないの…。」
「…そうだったのか。」
辛いことを思い出させてしまったか…。彼女はまだ指先を擦り合わせている。私はその手を包み込むようにそっと掴んでいた。
「…それも君の個性だ。気に病むことはない。」
「…ドルベくんは優しいね。」
「私は…君に無理はしてほしくないだけだ。もし、辛いなら…今日は…」
「…やだ。…まだ帰りたくない。」
先程までのか細い声と違って、彼女にしては珍しくはっきりとした芯の強い声だった。
「欲しいカードを見つけたの…。だからその、一緒にきて欲しい…。」
「…君がそう言うなら。私はいくらでも付き添おう。ただし、君の手が暖まってからだ。」
しばらく彼女と他愛のない会話をしながら、彼女に気づかれないようにDゲイザーの電源を切った。これでもう邪魔されることもないだろう。
「…本当にそのカードで良かったのか?」
「うん!お店に入ってすぐにこのカードが目に入って…カッコいいなと思ったから…。」
彼女が選んだのはテラナイトデッキ。星輝士デルタテロスが気に入ってしまったらしく、これをエースカードにしたい…!と強く希望されたので、合いそうなカードを見繕った。可愛いカードを選ぶかと思っていたので少々意外だったが…カードを持って目を輝かせている彼女を見ていると、些細なことはどうでも良くなってくるな。
「…そういえばドルベくん。欲しいカードあるって言ってなかった?」
「売り切れてしまっていたので買えなかったのだ…。」
「…そっか。ありがとう」
それ以上は何も聞かずに微笑む彼女。またこのような時を過ごせたら…と思ってしまうのは私だけだろうか。