気になる2人(ドルベ中編)
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「ねぇ、ドルベくん。雪が溶けたら何になるでしょう?」
「…春だな。」
「正解。流石だね。」
このクイズ普通に考えると答えは水。とある小説でこのクイズが出されていたので、読書家の間では有名なクイズなのだ。
「君こそな。やはり読書が好きなのだな。」
「うん。本って色んなことを教えてくれるから。自分のペースで読めるし。」
放課後の図書室。今日はドルベくんは当番じゃない日なので、図書室の隅でゆっくりと時間を過ごしていた。ドルベくんと本を話をするのはすごく楽しくて充実している時間だなぁと思うと同時に、わたしはある歯痒さを抱えていた。
「…そろそろ帰らないと。」
「…送ろうか?」
「だ、大丈夫。まだそんな遅い時間じゃないから…。」
「…そうか。気をつけてな。」
一緒に過ごしていて改めてわかったこと。ドルベくんはとても優しい。だからわたしに気を遣って本の話を聞いてくれているのではないかと。放課後のこの時間がずっと続けばな…とも思うけど、それは現実的にできないから、もっとドルベくんと仲良くなれたらなぁと思う。…だけどわたしは男の子が苦手だし…。どうしたらいいんだろうと悩む日々だった。帰り道悶々としていると後ろから明るい声が聞こえてきた。
「やっぱり!スミレお姉ちゃん!こんな時間にいるなんて珍しいわね!」
「…小鳥ちゃん!」
わたしに声をかけてきたのは従姉妹の小鳥ちゃん。2個下の女の子で同じ学校に通っている。歳の近いわたしをお姉ちゃんと言って慕ってくれる可愛い妹のような女の子だ。
「一緒に帰ってもいい?」
「いいよ。」
やったぁ!と嬉しそうに笑う小鳥ちゃん。そういえば小鳥ちゃんは男女問わず色んな友達がいるし、交友関係が広い。学校の友達には聞きにくいけど…小鳥ちゃんなら…。
「小鳥ちゃん。あ、あの、…相談…なんだけど。」
「どうしたの?」
「お、男の子と仲良くなるには…どうしたら…いいと思う…?」
徐々に声が小さくなっていて、いい終わった後.恥ずかしさのあまりに顔を抑えてしまった。
「えっ、まさかスミレお姉ちゃん…」
「ご、ごめん…やっぱり忘れて…。」
「聞いた以上はなかったことにはできないわ!」
小鳥ちゃんに詰め寄られてしまい(一応名前は伏せて)ドルベくんのことを洗いざらい話してしまった。
「ふーん…。あのお姉ちゃんがねぇ…。もう充分仲良さそうな気もするけど…。」
「そ、そうかな…。」
「その人ってデュエル強いのかしら?」
デュエル…。前に帰る時に同じクラスのミザエルくんとデュエルしているのを見かけた記憶がある。(バレないように離れたところでこっそり見届けていた)
「強い…と思う。多分。」
「だったらスミレお姉ちゃんもデュエル始めましょ!何ならその人に教えてもらったら?遊馬がよく言ってるの。デュエルは人を繋ぐんだって!」
確かに遊馬くんはデュエルを通じて2年の神代くんや他の学年の子とも交流もあるみたいだけど…。
「でも、わたしやったことないし、ルールもよくわかってないし…迷惑じゃないかな…。」
わたしがうじうじ悩み出すと小鳥ちゃんはわたしの肩をガシッと掴んでからしっかりわたしの目を見てはっきり告げた。
「大丈夫!その人スミレお姉ちゃんに頼まれごとされたらきっと喜ぶと思うから!勇気を出して!」
「…わ、わかった。…言うだけ言ってみる。」
「頑張ってお姉ちゃん!」
その日家に帰り、ベッドに入ってからどうやってドルベくんに頼むか。何度も何度も考えているうちに夜が明けてしまい、まともに寝られなかった。
翌日、教室でドルベくんを見かける。何度か声をかけようとしたけど、教室のドルベくんの周りには人が絶えない。だから結局いつものように眺めているだけで放課後になってしまった。ま、ま…まだ諦める時間じゃない…。お、落ち着いて…。そう思いながらそーっと図書室を覗く。ドルベくんは優雅に本を読んでいる。わたしの視線で気づいたのか、ドルベくんは本を閉じてこちらに向かってきた。
「来ていたのなら声をかけてくれれば…すまない。本を読んでいたから話しかけづらかったか?」
「あ、いや。そうじゃないの…。」
ドルベくんはじっとわたしの顔を見ると気遣わしげな表情を浮かべた。
「…君は少し眠そうだな。授業もうとうとしていたように見えた。疲れているなら今日は無理に…。」
まずい。ドルベくんは優しいから誤解している。早く、早く言わないと…。
「ち、違うの…。あ、あのね…。」
言わなきゃ、言わなきゃ…と思うと逆に言葉がつっかえて、言葉になる前に散っていく。指先も冷えてきて指を擦る。焦るわたしとは裏腹に、ドルベくんは急かすこともなく見守ってくれている。
「…ゆっくりでいい。…深呼吸してもいい。…私は逃げない。」
泣きそうなくらいに暖かい言葉だった。ドルベくんのアドバイスを元にわたしは息を深く吸い込んでから思いっきりはくと、体が軽くなったような気がしていた。
「わ、わたしに…デュ、デュエルを…教えてください…!」
い、言えた…!少し声が上擦ってしまったし、噛んでしまったけど…言えた…!恐る恐るドルベくんの顔を見ると、一瞬目を見開いていたが、しばらくして穏やかに笑ってくれていた。
「…私でよければいくらでも。君の役に立てるのならば光栄だ。」
や、やった…言えたこともそうだけど、ドルベくんにOKしてもらえたことが嬉しくて、わたしの心は空へと舞い上がるような心地だった。
「だが、明日からだ。今日の君は調子が悪そうだからな。」
「わ、わかった。」
「では、明日も放課後図書室でな。」
勇気を出してみてよかった…!!ちゃんと小鳥ちゃんにもお礼を言おう!!と心に決めたのだった。
「…春だな。」
「正解。流石だね。」
このクイズ普通に考えると答えは水。とある小説でこのクイズが出されていたので、読書家の間では有名なクイズなのだ。
「君こそな。やはり読書が好きなのだな。」
「うん。本って色んなことを教えてくれるから。自分のペースで読めるし。」
放課後の図書室。今日はドルベくんは当番じゃない日なので、図書室の隅でゆっくりと時間を過ごしていた。ドルベくんと本を話をするのはすごく楽しくて充実している時間だなぁと思うと同時に、わたしはある歯痒さを抱えていた。
「…そろそろ帰らないと。」
「…送ろうか?」
「だ、大丈夫。まだそんな遅い時間じゃないから…。」
「…そうか。気をつけてな。」
一緒に過ごしていて改めてわかったこと。ドルベくんはとても優しい。だからわたしに気を遣って本の話を聞いてくれているのではないかと。放課後のこの時間がずっと続けばな…とも思うけど、それは現実的にできないから、もっとドルベくんと仲良くなれたらなぁと思う。…だけどわたしは男の子が苦手だし…。どうしたらいいんだろうと悩む日々だった。帰り道悶々としていると後ろから明るい声が聞こえてきた。
「やっぱり!スミレお姉ちゃん!こんな時間にいるなんて珍しいわね!」
「…小鳥ちゃん!」
わたしに声をかけてきたのは従姉妹の小鳥ちゃん。2個下の女の子で同じ学校に通っている。歳の近いわたしをお姉ちゃんと言って慕ってくれる可愛い妹のような女の子だ。
「一緒に帰ってもいい?」
「いいよ。」
やったぁ!と嬉しそうに笑う小鳥ちゃん。そういえば小鳥ちゃんは男女問わず色んな友達がいるし、交友関係が広い。学校の友達には聞きにくいけど…小鳥ちゃんなら…。
「小鳥ちゃん。あ、あの、…相談…なんだけど。」
「どうしたの?」
「お、男の子と仲良くなるには…どうしたら…いいと思う…?」
徐々に声が小さくなっていて、いい終わった後.恥ずかしさのあまりに顔を抑えてしまった。
「えっ、まさかスミレお姉ちゃん…」
「ご、ごめん…やっぱり忘れて…。」
「聞いた以上はなかったことにはできないわ!」
小鳥ちゃんに詰め寄られてしまい(一応名前は伏せて)ドルベくんのことを洗いざらい話してしまった。
「ふーん…。あのお姉ちゃんがねぇ…。もう充分仲良さそうな気もするけど…。」
「そ、そうかな…。」
「その人ってデュエル強いのかしら?」
デュエル…。前に帰る時に同じクラスのミザエルくんとデュエルしているのを見かけた記憶がある。(バレないように離れたところでこっそり見届けていた)
「強い…と思う。多分。」
「だったらスミレお姉ちゃんもデュエル始めましょ!何ならその人に教えてもらったら?遊馬がよく言ってるの。デュエルは人を繋ぐんだって!」
確かに遊馬くんはデュエルを通じて2年の神代くんや他の学年の子とも交流もあるみたいだけど…。
「でも、わたしやったことないし、ルールもよくわかってないし…迷惑じゃないかな…。」
わたしがうじうじ悩み出すと小鳥ちゃんはわたしの肩をガシッと掴んでからしっかりわたしの目を見てはっきり告げた。
「大丈夫!その人スミレお姉ちゃんに頼まれごとされたらきっと喜ぶと思うから!勇気を出して!」
「…わ、わかった。…言うだけ言ってみる。」
「頑張ってお姉ちゃん!」
その日家に帰り、ベッドに入ってからどうやってドルベくんに頼むか。何度も何度も考えているうちに夜が明けてしまい、まともに寝られなかった。
翌日、教室でドルベくんを見かける。何度か声をかけようとしたけど、教室のドルベくんの周りには人が絶えない。だから結局いつものように眺めているだけで放課後になってしまった。ま、ま…まだ諦める時間じゃない…。お、落ち着いて…。そう思いながらそーっと図書室を覗く。ドルベくんは優雅に本を読んでいる。わたしの視線で気づいたのか、ドルベくんは本を閉じてこちらに向かってきた。
「来ていたのなら声をかけてくれれば…すまない。本を読んでいたから話しかけづらかったか?」
「あ、いや。そうじゃないの…。」
ドルベくんはじっとわたしの顔を見ると気遣わしげな表情を浮かべた。
「…君は少し眠そうだな。授業もうとうとしていたように見えた。疲れているなら今日は無理に…。」
まずい。ドルベくんは優しいから誤解している。早く、早く言わないと…。
「ち、違うの…。あ、あのね…。」
言わなきゃ、言わなきゃ…と思うと逆に言葉がつっかえて、言葉になる前に散っていく。指先も冷えてきて指を擦る。焦るわたしとは裏腹に、ドルベくんは急かすこともなく見守ってくれている。
「…ゆっくりでいい。…深呼吸してもいい。…私は逃げない。」
泣きそうなくらいに暖かい言葉だった。ドルベくんのアドバイスを元にわたしは息を深く吸い込んでから思いっきりはくと、体が軽くなったような気がしていた。
「わ、わたしに…デュ、デュエルを…教えてください…!」
い、言えた…!少し声が上擦ってしまったし、噛んでしまったけど…言えた…!恐る恐るドルベくんの顔を見ると、一瞬目を見開いていたが、しばらくして穏やかに笑ってくれていた。
「…私でよければいくらでも。君の役に立てるのならば光栄だ。」
や、やった…言えたこともそうだけど、ドルベくんにOKしてもらえたことが嬉しくて、わたしの心は空へと舞い上がるような心地だった。
「だが、明日からだ。今日の君は調子が悪そうだからな。」
「わ、わかった。」
「では、明日も放課後図書室でな。」
勇気を出してみてよかった…!!ちゃんと小鳥ちゃんにもお礼を言おう!!と心に決めたのだった。