気になる2人(ドルベ中編)
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同じクラスのドルベくん。眼鏡をかけていて真面目で知的な雰囲気が漂っている。目鼻立ちも整っていて大人っぽくて…。クラスの男女問わずよく頼りにされているところを見かける。正直ものすごくカッコいいなと思うけど、わたしに話しかける勇気はない。だからいつも遠くから見つめるしかなかった。
グランドから運動部の掛け声が響く中、わたしは図書室へと向かっていた。貸出期限が今日までの本があったのだ。いつもなら昼休みに返しに行くのだが、今日は委員会があって返しに行けなかったのだ。放課後なら気兼ねなくゆっくり本が選べるし…。そう思いながら、当番の子に本を返してから本棚を物色する。ハートランド学園は図書室もとても広い。だから眺めるだけでも楽しい。その分時間もものすごくかかるけど…。わたしは好きな本のジャンルの棚へと辿り着いたが、気になった本が高い位置にある。何とか届かないだろうか…?。手を伸ばしだけでは届かず、背伸びもしてみたけどギリギリ届かない…。も、もどかしい…。諦めて椅子を取りに行くべきか…と思っていたら、大きな手がスッとわたしの欲しかった本を取ってくれた。
「これか?」
「あ…ありがとう。」
低い声が聞こえて、取ってくれた人の顔を見たら、ドルベくんで…。びっくりしてわたしは本棚にぶつかってしまった。
「…危ない!」
ドルベくんがわたしの右上あたりに手をつく。端正な顔が近づいて、思わずまた後退りしかけたが、すでに背中は本棚にくっついていたので離れることはできなかった。
「…君がぶつかった衝撃で本が落ちかけていた。怪我はないか?」
「う、うん。」
「それなら良かった。」
いきなり壁ドンに近いことをされて驚いたが、理由を聞いて納得した。ドルベくんは目を少し細めてはにかんでからわたしから離れた。…そんな優しい顔するんだ。
「…初めてだな。」
「何が…?」
「…君と目が合うのが。君はいつも私がそちらを向くと顔を背けるからな。」
「…そ、そんなこと。」
ないと言ったら嘘になる…。ど、どうしよう…な、なんて言えば…。焦ってきて手に冷や汗をかいてしまう。必死に頭を回転させたが、どう答えるべきなのか、答えは見つからなかった。
「…すまなかったな。」
「どうして謝るの?」
「君は恐らく…男が苦手なんだろう?さっき私は少し近づきすぎてしまった。怖くなかったか…?」
申し訳なさそうに眉を下げて謝るドルベくん。しゅんとしている彼を見ていたら自然と言葉が思い浮かんできた。
「わたしを本から守ろうとしてくれたんでしょう?それに本が落ちたのもわたしのせいだし…。だから謝らないで…。」
「君がそう言うのなら…。この話は終わりにしようか。」
真面目なのは知ってたけど…。ドルベくんって紳士でもあるんだな。だから他の男子達に比べて大人っぽいなと思ってしまうのかな。
「そういえば、これ君が欲しかった本だろう。」
「あ…。」
ドルベくんがわたしに差し出してくれた本を受け取ろうとした時に指先がちょんと触れて、本を落としかけたが、同じ過ちは繰り返してはいけない…と強い意志を持って何とか本を受け取った。
「…ありがとう。」
「君もその本を読むのだな。」
「うん、この作家さんの本好きだから。読んでみたくて。」
「…そうか。私もその本を読んだことがある。」
「そうなの?!」
周りの友達は誰も知らないと言っていたのに…。まさかドルベくんがこの作家さんを知っているとは…。
「もしよければ…君の感想を聞かせてくれ。」
「うん!」
同じジャンルの本が好きだということがわかったから嬉しくなって元気よく答えると、ドルベくんは口元に穏やかな笑みを浮かべていた。
「君は…そのように笑うのだな。」
そ、それはわたしのセリフ…!!と思ったけど、さっきよりも彼が優しい顔をしていたから、言えなかった。
「もし教室で私に話しかけづらいなら…。私は放課後図書室にいることが多い。…だからまた君がきてくれるのを待っている。」
そう言ってカウンターに戻っていった彼の後ろ姿を見つめながら、少しだけ彼との距離が縮まった気がした。
その日は家に帰って読書に没頭し、翌日に緊張しながらも図書室へと向かうのだった。
グランドから運動部の掛け声が響く中、わたしは図書室へと向かっていた。貸出期限が今日までの本があったのだ。いつもなら昼休みに返しに行くのだが、今日は委員会があって返しに行けなかったのだ。放課後なら気兼ねなくゆっくり本が選べるし…。そう思いながら、当番の子に本を返してから本棚を物色する。ハートランド学園は図書室もとても広い。だから眺めるだけでも楽しい。その分時間もものすごくかかるけど…。わたしは好きな本のジャンルの棚へと辿り着いたが、気になった本が高い位置にある。何とか届かないだろうか…?。手を伸ばしだけでは届かず、背伸びもしてみたけどギリギリ届かない…。も、もどかしい…。諦めて椅子を取りに行くべきか…と思っていたら、大きな手がスッとわたしの欲しかった本を取ってくれた。
「これか?」
「あ…ありがとう。」
低い声が聞こえて、取ってくれた人の顔を見たら、ドルベくんで…。びっくりしてわたしは本棚にぶつかってしまった。
「…危ない!」
ドルベくんがわたしの右上あたりに手をつく。端正な顔が近づいて、思わずまた後退りしかけたが、すでに背中は本棚にくっついていたので離れることはできなかった。
「…君がぶつかった衝撃で本が落ちかけていた。怪我はないか?」
「う、うん。」
「それなら良かった。」
いきなり壁ドンに近いことをされて驚いたが、理由を聞いて納得した。ドルベくんは目を少し細めてはにかんでからわたしから離れた。…そんな優しい顔するんだ。
「…初めてだな。」
「何が…?」
「…君と目が合うのが。君はいつも私がそちらを向くと顔を背けるからな。」
「…そ、そんなこと。」
ないと言ったら嘘になる…。ど、どうしよう…な、なんて言えば…。焦ってきて手に冷や汗をかいてしまう。必死に頭を回転させたが、どう答えるべきなのか、答えは見つからなかった。
「…すまなかったな。」
「どうして謝るの?」
「君は恐らく…男が苦手なんだろう?さっき私は少し近づきすぎてしまった。怖くなかったか…?」
申し訳なさそうに眉を下げて謝るドルベくん。しゅんとしている彼を見ていたら自然と言葉が思い浮かんできた。
「わたしを本から守ろうとしてくれたんでしょう?それに本が落ちたのもわたしのせいだし…。だから謝らないで…。」
「君がそう言うのなら…。この話は終わりにしようか。」
真面目なのは知ってたけど…。ドルベくんって紳士でもあるんだな。だから他の男子達に比べて大人っぽいなと思ってしまうのかな。
「そういえば、これ君が欲しかった本だろう。」
「あ…。」
ドルベくんがわたしに差し出してくれた本を受け取ろうとした時に指先がちょんと触れて、本を落としかけたが、同じ過ちは繰り返してはいけない…と強い意志を持って何とか本を受け取った。
「…ありがとう。」
「君もその本を読むのだな。」
「うん、この作家さんの本好きだから。読んでみたくて。」
「…そうか。私もその本を読んだことがある。」
「そうなの?!」
周りの友達は誰も知らないと言っていたのに…。まさかドルベくんがこの作家さんを知っているとは…。
「もしよければ…君の感想を聞かせてくれ。」
「うん!」
同じジャンルの本が好きだということがわかったから嬉しくなって元気よく答えると、ドルベくんは口元に穏やかな笑みを浮かべていた。
「君は…そのように笑うのだな。」
そ、それはわたしのセリフ…!!と思ったけど、さっきよりも彼が優しい顔をしていたから、言えなかった。
「もし教室で私に話しかけづらいなら…。私は放課後図書室にいることが多い。…だからまた君がきてくれるのを待っている。」
そう言ってカウンターに戻っていった彼の後ろ姿を見つめながら、少しだけ彼との距離が縮まった気がした。
その日は家に帰って読書に没頭し、翌日に緊張しながらも図書室へと向かうのだった。
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