番外編
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今日は7月7日。華道部で七夕の笹を学園の至る所に飾っていたのだけど、発注していた笹が余ってしまったので、部員達で持ち帰ることになった。しかし、もらった瞬間は何も思わなかったがいざ家に着いて飾ってみると、笹が思っていたより多くて全部飾ると不格好になってしまう。小鳥ちゃんが璃緒さん達バリアンにお裾分けしたらどう?とナイスアイディアを出してくれたので、私はバリアン達が暮らす神代邸へと向かうことした。(小鳥ちゃんは遊馬くんと鉄男くんのところに持っていくと言っていた。)
事前に連絡しておいたおかげか、インターフォンを押すと璃緒が出迎えてくれた。
「いらっしゃい。スミレ。」
「これ言ってた笹だよ。」
「ありがとう。今みんなで短冊を書いてますのよ。良かったらあなたも書いていったら?」
華道部で笹を飾ってはいたが自分の願いを書いていなかったことを思い出した。璃緒もこう言ってることだし…。
「お言葉に甘えてお邪魔しようかな。」
「ドルベも帰ってますからね。」
「いや、私ドルベに会いに来たわけじゃ…」
会いたい気持ちがなかったと言えば嘘になる。私のあたふたした反応を見て、璃緒は顎に手を当ててお上品に微笑んでいた。
神代邸の中へと足を踏み入れるとみんなが机に向かって短冊の内容を各々で悩んでいるようだった。アリトが真面目な顔してペンを持っているのはレアかもしれない…と失礼なことを考えながら周りを見渡しているとドルベの姿が見当たらない。お手洗いにでも行ってるのかな。
それよりも短冊だ。でもいざ書こうとなるとお願いが思いつかないな…。
「璃緒は何を書くつもりなの?」
「そうね…。凌牙がピーマンを食べれるようにとか、朝ちゃんと起きられるようにとか、それから…。」
参考に璃緒に聞いてみたが、それは七夕に願うことではなくシャークくんに直接言うべきではないだろうか。言ってもそう簡単に解決しない気はするけど。
璃緒の願いを聞きながらふとドルベは短冊に何を書くんだろうという考えがよぎった。そういえば七夕は本来は織姫と彦星が唯一会える日だったよね。
決めた!私は短冊へと思いを込めながら書き始める。書き終わってから気づいた。これは当然ながらバリアンのみんなにも見られるわけで…。書き直そうとしたらひょいっと誰かの手が私の短冊を取り上げた。
「もう書けてるじゃねぇか。オレが飾ってきてやるよ。」
「ま、待って!それは書き直そうと思って…。」
言うが早いがベクターは私の短冊を持って駆けていった。私は足が遅いからベクターに追いつくことはできない。ベクターは笹に向かうかと思いきや、扉から入ってきたドルベにぶつかりかけた。
「ベクター、走るな。危ないだろう。」
「おー!ちょうど良かった!これお前にやるぜ!」
「ん…?」
「わー!!読まないでー!!!」
叫んだけど、ベクターから渡された短冊にドルベは既に目を通している。少しだけ彼の口角が上がったように見えた。
「これは…スミレの願いか?」
「…はい。」
私はドルベの顔を見ることができず俯いていたが、優しく頭にポンと手を置かれる。
「恥ずかしがることはない。だがそれは星に願うことではないな。」
「えっ。」
「…君のその願いは私が叶える願いだろう。だから私の願いは君が叶えてくれるか?」
「…いいけど。ドルベの願いは?」
「君と同じだ。」
ドルベは机の上にあった短冊に迷いないペンの動きで願いを書くと私に渡してきた。
そこにはスミレとずっと一緒にいられますようにと書かれていた。私達の短冊は敢えて笹には飾らないことにした。
事前に連絡しておいたおかげか、インターフォンを押すと璃緒が出迎えてくれた。
「いらっしゃい。スミレ。」
「これ言ってた笹だよ。」
「ありがとう。今みんなで短冊を書いてますのよ。良かったらあなたも書いていったら?」
華道部で笹を飾ってはいたが自分の願いを書いていなかったことを思い出した。璃緒もこう言ってることだし…。
「お言葉に甘えてお邪魔しようかな。」
「ドルベも帰ってますからね。」
「いや、私ドルベに会いに来たわけじゃ…」
会いたい気持ちがなかったと言えば嘘になる。私のあたふたした反応を見て、璃緒は顎に手を当ててお上品に微笑んでいた。
神代邸の中へと足を踏み入れるとみんなが机に向かって短冊の内容を各々で悩んでいるようだった。アリトが真面目な顔してペンを持っているのはレアかもしれない…と失礼なことを考えながら周りを見渡しているとドルベの姿が見当たらない。お手洗いにでも行ってるのかな。
それよりも短冊だ。でもいざ書こうとなるとお願いが思いつかないな…。
「璃緒は何を書くつもりなの?」
「そうね…。凌牙がピーマンを食べれるようにとか、朝ちゃんと起きられるようにとか、それから…。」
参考に璃緒に聞いてみたが、それは七夕に願うことではなくシャークくんに直接言うべきではないだろうか。言ってもそう簡単に解決しない気はするけど。
璃緒の願いを聞きながらふとドルベは短冊に何を書くんだろうという考えがよぎった。そういえば七夕は本来は織姫と彦星が唯一会える日だったよね。
決めた!私は短冊へと思いを込めながら書き始める。書き終わってから気づいた。これは当然ながらバリアンのみんなにも見られるわけで…。書き直そうとしたらひょいっと誰かの手が私の短冊を取り上げた。
「もう書けてるじゃねぇか。オレが飾ってきてやるよ。」
「ま、待って!それは書き直そうと思って…。」
言うが早いがベクターは私の短冊を持って駆けていった。私は足が遅いからベクターに追いつくことはできない。ベクターは笹に向かうかと思いきや、扉から入ってきたドルベにぶつかりかけた。
「ベクター、走るな。危ないだろう。」
「おー!ちょうど良かった!これお前にやるぜ!」
「ん…?」
「わー!!読まないでー!!!」
叫んだけど、ベクターから渡された短冊にドルベは既に目を通している。少しだけ彼の口角が上がったように見えた。
「これは…スミレの願いか?」
「…はい。」
私はドルベの顔を見ることができず俯いていたが、優しく頭にポンと手を置かれる。
「恥ずかしがることはない。だがそれは星に願うことではないな。」
「えっ。」
「…君のその願いは私が叶える願いだろう。だから私の願いは君が叶えてくれるか?」
「…いいけど。ドルベの願いは?」
「君と同じだ。」
ドルベは机の上にあった短冊に迷いないペンの動きで願いを書くと私に渡してきた。
そこにはスミレとずっと一緒にいられますようにと書かれていた。私達の短冊は敢えて笹には飾らないことにした。
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