番外編
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卒業式…。すなわち三年生であるドルベとミザエルの旅立ちの日…。在校生である私達も卒業式に参列させてもらった。人数が多いため卒業証書の授与は代表者だけだったからドルベやミザエルが受け取るところは残念ながら見れなかったけど…。
卒業式が終わってミザエルは女の子から逃げるためか姿を消していた。…まぁ、Dゲイザーで連絡は取れるから問題はないかな。璃緒が私とドルベの写真を撮ってくれるというので2人で並んでいたのだけど、シャッターボタンを押した瞬間にベクターが割り込んできた。それに対して私達より璃緒がブチ切れてベクターを追いかけていった。私とドルベはそれを苦笑いで眺めていた。
「卒業おめでとうドルベ。」
「ありがとう。スミレ。」
周囲を見渡すと学園に植えられていた桜が咲き誇っていて、花びらもたくさん舞っている。雲ひとつない晴れた空だし、ドルベ達卒業生を祝福してくれているように見える。ただ、散っていく桜の花びらに囲まれているドルベを見ていると綺麗で儚いと思う反面、急にどこかに居なくなってしまうんじゃないかと…嫌な方向に考えてしまった。
「スミレ…?どうしたのだ?」
私は漠然とした不安を解消したくて、ドルベの胸に飛び込んでしまった。ドルベは驚きはしているものの、拒否したりはせず、むしろ優しく背中に手を回して摩ってくれていた。
「Nem'oubliez pas…。」
「…私がスミレを忘れるわけはないだろう。」
私が耳元で囁いた言葉。この言葉を彼が知らないわけはないだろうと思っていた。だってこの言葉はドルベが貸してくれた本に書いてあったから。
「だよね…。ごめん。そんなことは無いって頭ではわかってるの。ただ桜がドルベを攫って行っちゃうようにも見えて…。」
「スミレ…。」
「…卒業するドルベは新しい場所で、色んな出会いがあると思う。もし、私より素敵な女の子が現れたらとか考えたら…。」
目頭が熱くなって涙が止まらない。おかしいな。さっきまで平気だったのに。ドルベの制服を汚したくないから止めなきゃと思えば思うほど、涙が溢れ出してくる。ドルベは私の涙を拭ってくれる。その手つきがとても温かくて、余計に泣いてしまいそうだった。
「…私にとってスミレ以上の女性などいない。これからもずっと君だけを見ている。だからこれからも私を信じてくれないか?」
「うん…。もちろん。」
顔を上げた私とドルベが見つめあって、お互いの顔を近づけて、そしてお互いの唇が触れた瞬間、パシャっという音が周囲に響いた。
周りを見渡すとベクターがこちらにカメラを向けていた。
「「ベクター!!」」
「いい写真を撮ってやったんだから、文句を言うんじゃねぇよ。」
私とドルベが捕まえようとするも、ベクターは素早く逃げて行ってしまった。そもそも私より運動神経が遥かにいい璃緒から逃げ切れている時点で私に捕まえられるはずがないのだ。…私が項垂れているとドルベが明るく声をかけてくれた。
「スミレ、これを君に。」
ドルベが私に差し出したのは彼がずっと前に身につけていたネクタイだ。
「…いいの?」
「あぁ。はなから君以外に渡す気はなかったからな。」
「ありがとう。ドルベ。大切にするね。」
私は知っている。ネクタイを贈る意味を。…まぁ、それもドルベから借りた本にあったから知っていたんだけどね…。
卒業式が終わってミザエルは女の子から逃げるためか姿を消していた。…まぁ、Dゲイザーで連絡は取れるから問題はないかな。璃緒が私とドルベの写真を撮ってくれるというので2人で並んでいたのだけど、シャッターボタンを押した瞬間にベクターが割り込んできた。それに対して私達より璃緒がブチ切れてベクターを追いかけていった。私とドルベはそれを苦笑いで眺めていた。
「卒業おめでとうドルベ。」
「ありがとう。スミレ。」
周囲を見渡すと学園に植えられていた桜が咲き誇っていて、花びらもたくさん舞っている。雲ひとつない晴れた空だし、ドルベ達卒業生を祝福してくれているように見える。ただ、散っていく桜の花びらに囲まれているドルベを見ていると綺麗で儚いと思う反面、急にどこかに居なくなってしまうんじゃないかと…嫌な方向に考えてしまった。
「スミレ…?どうしたのだ?」
私は漠然とした不安を解消したくて、ドルベの胸に飛び込んでしまった。ドルベは驚きはしているものの、拒否したりはせず、むしろ優しく背中に手を回して摩ってくれていた。
「Nem'oubliez pas…。」
「…私がスミレを忘れるわけはないだろう。」
私が耳元で囁いた言葉。この言葉を彼が知らないわけはないだろうと思っていた。だってこの言葉はドルベが貸してくれた本に書いてあったから。
「だよね…。ごめん。そんなことは無いって頭ではわかってるの。ただ桜がドルベを攫って行っちゃうようにも見えて…。」
「スミレ…。」
「…卒業するドルベは新しい場所で、色んな出会いがあると思う。もし、私より素敵な女の子が現れたらとか考えたら…。」
目頭が熱くなって涙が止まらない。おかしいな。さっきまで平気だったのに。ドルベの制服を汚したくないから止めなきゃと思えば思うほど、涙が溢れ出してくる。ドルベは私の涙を拭ってくれる。その手つきがとても温かくて、余計に泣いてしまいそうだった。
「…私にとってスミレ以上の女性などいない。これからもずっと君だけを見ている。だからこれからも私を信じてくれないか?」
「うん…。もちろん。」
顔を上げた私とドルベが見つめあって、お互いの顔を近づけて、そしてお互いの唇が触れた瞬間、パシャっという音が周囲に響いた。
周りを見渡すとベクターがこちらにカメラを向けていた。
「「ベクター!!」」
「いい写真を撮ってやったんだから、文句を言うんじゃねぇよ。」
私とドルベが捕まえようとするも、ベクターは素早く逃げて行ってしまった。そもそも私より運動神経が遥かにいい璃緒から逃げ切れている時点で私に捕まえられるはずがないのだ。…私が項垂れているとドルベが明るく声をかけてくれた。
「スミレ、これを君に。」
ドルベが私に差し出したのは彼がずっと前に身につけていたネクタイだ。
「…いいの?」
「あぁ。はなから君以外に渡す気はなかったからな。」
「ありがとう。ドルベ。大切にするね。」
私は知っている。ネクタイを贈る意味を。…まぁ、それもドルベから借りた本にあったから知っていたんだけどね…。