本編
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困ったな。私は下駄箱で立ち尽くしていた。午前中は雨が降っていなかったのに、午後から降り続いた雨が止まず今も降り続いてる状況だ。今日は委員会もあるしそれまでには止むかとも思っていたのだが…。今は折り畳み傘も持ってないし止むのを待つしかないかと思っていると見知った顔がやってきた。
「スミレちゃんじゃねぇか。」
「ベク…」
「今の僕は真月零ですよ!まちがえないでくださいね!」
忘れてた。こっちだと真月零くんなんだっけ。シャークくんと璃緒はずっとこっちで呼んでたから呼び間違えることはないんだけど…。
「相変わらず僕とは距離をとるんですね。」
「ご、ごめん…」
直さなくちゃとは思っているがベクターに対する猜疑心は晴れない。何か企んでいるのではないかと思ってしまう。
「…そうなっても仕方ないわな。お前にもひどいことはしたし。」
「…そういえば真月くんはこんな時間まで何してたの?」
「まぁ、暇つぶし。あまり早く帰ってもナッシュ達がいると息が詰まるからな。」
「そ、そう。」
神代邸にはちゃんと帰るんだとは思ったけど、ここを突っ込むのは野暮な気がしたので何も言わなかった。
「お前こそこんな時間まで何してたんだよ?」
「委員会だよ。ポスター作りがなかなか完成しなくて私だけ遅くなっちゃった。」
「んなもんテキトーにすりゃいいだろ。俺だったらそうする。」
「でも、真月くんのキャラでそれをするわけにはいかなくない?」
「良かれと思って!と言っときゃ大抵何とかなるんだよ。」
何だか前に比べるとベクターとは格段に話しやすくなっている…ような気がする。転生後に丸くなった証拠だろうか。
「そういやお前は帰んねぇの?俺は帰るけど」
「傘がないの。だから止むまで待とうかと思ったんだけど…。」
「まぁ、そんなとこだろうと思ったぜ。」
「そういう真月くんは傘持ってるの?」
「もうじき来るぜ。」
ベクターの言っている意味がわからず首を傾げていると誰かの足音が聞こえてきた。
「ベクター…じゃなかった真月、待たせたな。スミレ、君もいたのか。」
「え、ドルベ?何でまだ学校に…?」
「用事が重なってな。真月から置き傘があれば貸して欲しいとメッセージが来たから、渡しにきたのだが。」
ベクターのほうをチラッとみると口笛を吹いていた。傘ってドルベのことだったんだ。
「しかし困ったな。スミレも傘がないだろう?私が今日持ってきた分も合わせると2本だから一本足りないな。」
「置き傘してるのに持ってきてたの?」
「あぁ。今日は雨だと天気予報でいっていたからな。余分にあれば誰かに貸せるだろう。」
一緒に住んでるベクターはそれを知っててドルベを呼び出しだんだなというのが今になってわかった。
「いいことを思いつきました!僕が一本借ります!君たちは相合傘をして帰ればいいんですよ!そうすれば誰も濡れません!良かれと思って僕は先に帰りますね!」
言うが早いがベクターはドルベが持っていた傘を一本ひったくるとそのまま走って帰っていってしまった。…少しの沈黙の後私たちは顔を見合わせた。
「…我々も帰ろうか。」
「…そうだね。」
ベクターの言う通りにするのも癪な気はするけれどかといって他にいい方法もない。しかし2人で外に出るといつのまにか雨は止んでいた。
「傘を開く必要は無くなってしまったな。」
残念なようなホッとしたような…複雑な気持ちを抱えているとドルベがボソッと呟いた。
「…傘は一つあれば充分だな。」
「うん…」
「スミレちゃんじゃねぇか。」
「ベク…」
「今の僕は真月零ですよ!まちがえないでくださいね!」
忘れてた。こっちだと真月零くんなんだっけ。シャークくんと璃緒はずっとこっちで呼んでたから呼び間違えることはないんだけど…。
「相変わらず僕とは距離をとるんですね。」
「ご、ごめん…」
直さなくちゃとは思っているがベクターに対する猜疑心は晴れない。何か企んでいるのではないかと思ってしまう。
「…そうなっても仕方ないわな。お前にもひどいことはしたし。」
「…そういえば真月くんはこんな時間まで何してたの?」
「まぁ、暇つぶし。あまり早く帰ってもナッシュ達がいると息が詰まるからな。」
「そ、そう。」
神代邸にはちゃんと帰るんだとは思ったけど、ここを突っ込むのは野暮な気がしたので何も言わなかった。
「お前こそこんな時間まで何してたんだよ?」
「委員会だよ。ポスター作りがなかなか完成しなくて私だけ遅くなっちゃった。」
「んなもんテキトーにすりゃいいだろ。俺だったらそうする。」
「でも、真月くんのキャラでそれをするわけにはいかなくない?」
「良かれと思って!と言っときゃ大抵何とかなるんだよ。」
何だか前に比べるとベクターとは格段に話しやすくなっている…ような気がする。転生後に丸くなった証拠だろうか。
「そういやお前は帰んねぇの?俺は帰るけど」
「傘がないの。だから止むまで待とうかと思ったんだけど…。」
「まぁ、そんなとこだろうと思ったぜ。」
「そういう真月くんは傘持ってるの?」
「もうじき来るぜ。」
ベクターの言っている意味がわからず首を傾げていると誰かの足音が聞こえてきた。
「ベクター…じゃなかった真月、待たせたな。スミレ、君もいたのか。」
「え、ドルベ?何でまだ学校に…?」
「用事が重なってな。真月から置き傘があれば貸して欲しいとメッセージが来たから、渡しにきたのだが。」
ベクターのほうをチラッとみると口笛を吹いていた。傘ってドルベのことだったんだ。
「しかし困ったな。スミレも傘がないだろう?私が今日持ってきた分も合わせると2本だから一本足りないな。」
「置き傘してるのに持ってきてたの?」
「あぁ。今日は雨だと天気予報でいっていたからな。余分にあれば誰かに貸せるだろう。」
一緒に住んでるベクターはそれを知っててドルベを呼び出しだんだなというのが今になってわかった。
「いいことを思いつきました!僕が一本借ります!君たちは相合傘をして帰ればいいんですよ!そうすれば誰も濡れません!良かれと思って僕は先に帰りますね!」
言うが早いがベクターはドルベが持っていた傘を一本ひったくるとそのまま走って帰っていってしまった。…少しの沈黙の後私たちは顔を見合わせた。
「…我々も帰ろうか。」
「…そうだね。」
ベクターの言う通りにするのも癪な気はするけれどかといって他にいい方法もない。しかし2人で外に出るといつのまにか雨は止んでいた。
「傘を開く必要は無くなってしまったな。」
残念なようなホッとしたような…複雑な気持ちを抱えているとドルベがボソッと呟いた。
「…傘は一つあれば充分だな。」
「うん…」