名前side-



白哉は私の幼馴染み…



貴族同士の仲なんだけど



私は貴族らしくないって言われる…
言葉遣いや仕草も…
小さい頃から縛られるのが嫌いで、ありのままいたら今に至ってしまった…。






それに比べ白哉は美しい。
気高く品格がある
私とは大違い。








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『白哉！今度祝言を挙げるんだってね！あの白哉が！ふふっ』



朽木邸に遊びに来たついでに白哉をからかう名前



「…名前も私の後に挙げるのだったな。平民と」



『うん、だって貴族と結婚するのなんて嫌だもの。自分のやりたいようにする！それがいいの』



「貴様の旦那がどういう輩なのか分からぬが、既に苦労する姿が目に見えてくる」



『ちょっとー！どーゆーことよ』

白哉キッと睨むと




「言葉の通りだ。2度も言わせるでない」



邸内に戻ろうとする白哉に…


シュッ


「っっ…！」



間一髪で名前の投げた手紙を避け、掴む




「どういうつもりだ」




『私の結婚式に招待するのわすれてたから』




「いらぬ」




『まぁ、そんなこと言わずにさあ！折角の幼馴染みの祝言なんだし！ね？』







「…」









白哉side--------------------


名前の祝言の日




名前は今までに見たことのない美しさだった



旦那に抱えられ頬にキスし、唇にキスされる姿を見て胸が痛んだ




ようやく気付いた…






私は名前の事が好きだったのだと…






彼女に振り回される自分も悪くないと…





数年後…







これは運命なのか…



幼馴染み同士の朽木白哉、名前は
それぞれ別の者と祝言を挙げた。





だが、数年の時が経ち白哉の妻は病で亡くなり
時を同じくして名前の夫も不慮の事故で亡くなっていた。





朽木邸

『こんにちは、白哉。お邪魔するわ』




｢名前か…何用だ｣



『なんだか…寂しくなっちゃって来ちゃった』


……

名前は縁側に腰掛け
白哉は側に立つ




『ねぇ、白哉。私達ひとりになっちゃったね』



｢…｣





『』