にゃんこバージルのお食事タイム
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「残念なお知らせがあります」
帰ってきた夢は腹を空かせたダンテ達にピザを焼こうとした。
だが、オーブンレンジの扉を開け、絶句する。
そして何やら無言で作業すると、ダンテとバージルを目の前に呼んだ。
「オーブンの中に誰かがにぼしをこれでもかと詰め込みました」
そう言って巨大なビニール袋いっぱいに詰められたにぼしを見せる。
にぼし、といえばバージルだ。
バージルはすました顔で聞き入っている。
この量が全部オーブンに入っていたのならすごいことである。
そしてその量を魔力で生み出したバージルもすごいと思う。
お前の魔力って無尽蔵なわけ?
そう思ったが、それよりもオーブンの方が心配である。
オーブンは壊れたんじゃなかろうか、ダンテは不安にかられた。
「取り除いて掃除しましたが、健闘むなしくオーブンがログアウトしました」
火事にならなかっただけ救いよねー?
夢はやれやれと、ため息混じりに肩をすくめた。
「つまり……」
「つ、つまり?」
「オープンでピザが焼けません!ピザ、アウトォー! d (>◇< )」
ダンテの読み通り、オーブンは壊れてピザが焼けない状態になったようだ。
「オレのピザァァァァア!ノォー!。゚(゚´Д`゚)゚。」
ダンテはムンクの叫びのような表情で叫んだ。
「犯人は速やかに挙手されたし!って、バージルなの丸わかりだけどね」
ズビシッとバージルを指す。
「ふ、これで忌々しいピザとオサラバできるではないか」
バージルは謝るどころか、ふてぶてしく鼻で笑った。
「バージルてめぇ!よくもオレのピザを……ッッ!(°言°怒)」
食べ物の恨みは恐ろしい。
ダンテがバージルにすごい剣幕で掴みかかる。
バージルの言い草には夢もカチンときたが、今はダンテを止める役回りに回った。
「はいはい抑えて抑えて」
「でも!」
興奮状態にあるダンテをどうどうどう、と落ち着かせる。
「大丈夫だ、問題ない( ̄ー ̄)b」
親指をグッと立てる。
「味は少し劣るけど、フライパンでもピザは焼けるんだよ」
夢はニヤリと笑ってドヤ顔をダンテとバージルに見せつけた。
「なん……だと……?」
驚愕の事実にバージルの表情が固まる。
ダンテは歓喜の雄叫びをあげた。
そんなドヤ顔もここまで。
壊したオーブンはまだ新しく、さすがの夢もはらわた煮えくり返っていた。
同じオーブンをネットで注文したが、それはかなり高くしかも夢のアルバイト代から買ったのだ。
新作のゲームとアニメのDVD‐BOXの代金ェ……。
例えやったのが愛しいバージルたんだったとしても夢の怒りは計り知れない。
「うふふふふ……あたしの10万円……どうやって償ってもらおうかしら~(^三^#)」
心なしか、周りの空気がまるで魔界のように淀んできたような気がする。
「やべぇ、目が死んだ魚の目だ!バージル、取りあえず土下座しとけ」
「何故俺がそんなことをしなくてはならない」
魔王と化した夢を目の前に兄弟はこそこそと話し合った。
「ファッ!?(@ω@;)」
視点がいきなり高くなった。
逃げる隙も与えず、夢に首根っこを捕まれ宙に浮いたようだ。
「バージルたん、年貢の納め時だな~?さて、何してもらおうか……」
「放せ……」
首を振っても体を捻ろうとしてもびくともしない、ネコの体は弱く不便でたまらない。
「ナニがいいかな~ホイホイ炒飯?ガチムチ兄貴呼ぼうか?
でもバージル、今はネコだもんな~(=ω=*)」
ガチムチ兄貴って誰だ。
そう思ったがそれどころじゃない、早く下に降りることで精一杯だ。
「ふむぅ、やっぱりアッー♂な展開は無理かな……」
何かぞっとすることを考えているらしい、夢はニマニマと厭らしい笑みを浮かべていた。
しかもダンテはなんのことかわかっているようで震えている。
「オレは何も聞いてない、ただのマナーモードだ(((@ω@;)))ガタガタ」
「クッ……何をさせる気だ」
「さあ、何だろうねぇ……?」
ダンテがここでようやく助け船を出す。
ダンテも自分そっくりの男が掘られるのなんて見たくない、まるで自分がされてる気分になって尻が痛い。
「おい、ネコだから何にも出来ねぇぞ(^ω^;)」
「そっか、さすがの兄貴もネコにパンツレスリングはしないよね、人間に戻ったらぜひダンテとバージルでどうぞ!」
恐ろしい余計な一言を蹴り飛ばす。
「しねぇよバカ!このホモォ……┌(┌ ^o^)┐がッ!!
とりあえず食事を少しいじる程度にしとけばいいだろ、食事が発端なんだから」
舌打ちしながら夢は妥協した。
「しかたないか。食事の問題は食事で手をうちますか……(´=ω=)=3」
「ほっ」
バージルは何か大切なものを失わずにすんだような錯覚を覚えた。
ダンテの一言で尻が守られたのをバージルは知らない。
「うーん、ピザが嫌なんだよね?望み通りピザ以外にしてあげる♪」
にこにこと笑って言う夢になにか不穏なものを感じる。
「お、良かったじゃねーかバージル」
ダンテはそれに気が付かず喜んでいる。
きっと俺の分のピザがすべて自分のものになるとでも思っているのだろう。
お気楽なヤツめ……。
いやな予感がする。
帰ってきた夢は腹を空かせたダンテ達にピザを焼こうとした。
だが、オーブンレンジの扉を開け、絶句する。
そして何やら無言で作業すると、ダンテとバージルを目の前に呼んだ。
「オーブンの中に誰かがにぼしをこれでもかと詰め込みました」
そう言って巨大なビニール袋いっぱいに詰められたにぼしを見せる。
にぼし、といえばバージルだ。
バージルはすました顔で聞き入っている。
この量が全部オーブンに入っていたのならすごいことである。
そしてその量を魔力で生み出したバージルもすごいと思う。
お前の魔力って無尽蔵なわけ?
そう思ったが、それよりもオーブンの方が心配である。
オーブンは壊れたんじゃなかろうか、ダンテは不安にかられた。
「取り除いて掃除しましたが、健闘むなしくオーブンがログアウトしました」
火事にならなかっただけ救いよねー?
夢はやれやれと、ため息混じりに肩をすくめた。
「つまり……」
「つ、つまり?」
「オープンでピザが焼けません!ピザ、アウトォー! d (>◇< )」
ダンテの読み通り、オーブンは壊れてピザが焼けない状態になったようだ。
「オレのピザァァァァア!ノォー!。゚(゚´Д`゚)゚。」
ダンテはムンクの叫びのような表情で叫んだ。
「犯人は速やかに挙手されたし!って、バージルなの丸わかりだけどね」
ズビシッとバージルを指す。
「ふ、これで忌々しいピザとオサラバできるではないか」
バージルは謝るどころか、ふてぶてしく鼻で笑った。
「バージルてめぇ!よくもオレのピザを……ッッ!(°言°怒)」
食べ物の恨みは恐ろしい。
ダンテがバージルにすごい剣幕で掴みかかる。
バージルの言い草には夢もカチンときたが、今はダンテを止める役回りに回った。
「はいはい抑えて抑えて」
「でも!」
興奮状態にあるダンテをどうどうどう、と落ち着かせる。
「大丈夫だ、問題ない( ̄ー ̄)b」
親指をグッと立てる。
「味は少し劣るけど、フライパンでもピザは焼けるんだよ」
夢はニヤリと笑ってドヤ顔をダンテとバージルに見せつけた。
「なん……だと……?」
驚愕の事実にバージルの表情が固まる。
ダンテは歓喜の雄叫びをあげた。
そんなドヤ顔もここまで。
壊したオーブンはまだ新しく、さすがの夢もはらわた煮えくり返っていた。
同じオーブンをネットで注文したが、それはかなり高くしかも夢のアルバイト代から買ったのだ。
新作のゲームとアニメのDVD‐BOXの代金ェ……。
例えやったのが愛しいバージルたんだったとしても夢の怒りは計り知れない。
「うふふふふ……あたしの10万円……どうやって償ってもらおうかしら~(^三^#)」
心なしか、周りの空気がまるで魔界のように淀んできたような気がする。
「やべぇ、目が死んだ魚の目だ!バージル、取りあえず土下座しとけ」
「何故俺がそんなことをしなくてはならない」
魔王と化した夢を目の前に兄弟はこそこそと話し合った。
「ファッ!?(@ω@;)」
視点がいきなり高くなった。
逃げる隙も与えず、夢に首根っこを捕まれ宙に浮いたようだ。
「バージルたん、年貢の納め時だな~?さて、何してもらおうか……」
「放せ……」
首を振っても体を捻ろうとしてもびくともしない、ネコの体は弱く不便でたまらない。
「ナニがいいかな~ホイホイ炒飯?ガチムチ兄貴呼ぼうか?
でもバージル、今はネコだもんな~(=ω=*)」
ガチムチ兄貴って誰だ。
そう思ったがそれどころじゃない、早く下に降りることで精一杯だ。
「ふむぅ、やっぱりアッー♂な展開は無理かな……」
何かぞっとすることを考えているらしい、夢はニマニマと厭らしい笑みを浮かべていた。
しかもダンテはなんのことかわかっているようで震えている。
「オレは何も聞いてない、ただのマナーモードだ(((@ω@;)))ガタガタ」
「クッ……何をさせる気だ」
「さあ、何だろうねぇ……?」
ダンテがここでようやく助け船を出す。
ダンテも自分そっくりの男が掘られるのなんて見たくない、まるで自分がされてる気分になって尻が痛い。
「おい、ネコだから何にも出来ねぇぞ(^ω^;)」
「そっか、さすがの兄貴もネコにパンツレスリングはしないよね、人間に戻ったらぜひダンテとバージルでどうぞ!」
恐ろしい余計な一言を蹴り飛ばす。
「しねぇよバカ!このホモォ……┌(┌ ^o^)┐がッ!!
とりあえず食事を少しいじる程度にしとけばいいだろ、食事が発端なんだから」
舌打ちしながら夢は妥協した。
「しかたないか。食事の問題は食事で手をうちますか……(´=ω=)=3」
「ほっ」
バージルは何か大切なものを失わずにすんだような錯覚を覚えた。
ダンテの一言で尻が守られたのをバージルは知らない。
「うーん、ピザが嫌なんだよね?望み通りピザ以外にしてあげる♪」
にこにこと笑って言う夢になにか不穏なものを感じる。
「お、良かったじゃねーかバージル」
ダンテはそれに気が付かず喜んでいる。
きっと俺の分のピザがすべて自分のものになるとでも思っているのだろう。
お気楽なヤツめ……。
いやな予感がする。