にゃんこバージルのお食事タイム
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「腹を下していた時はピザ以外を食べれたからその点では良かったと言えよう……( ̄ー ̄lll)」
フッフッフ、と薄く笑う。
今日の食事からはまたピザの生活が始まるだろう。
それが嫌だからといっていつまでも腹を壊したままでいるわけにはいかない。
そもそも腹痛持ちの悪魔の称号などもらっても嬉しくない。
そしてバージルは性懲りもなく、次の作戦を考え始めた。
懲りない性格はやはりダンテの兄弟と言えよう。
……よく似た兄弟である。
だがこうなればバージルも意地だ。
なんとかピザをこの世から、否、自分の前からなくすため動く。
そんなバージルのピザ撲滅作戦テイクツーである。
そして食事は思った通りピザが出てきた。
しかし、夢も考えたのかイジメなのかどうかわからないが、バージルの具材のみ違うものが乗っている。
それが出てきた瞬間、独特の臭いがむわんと立ち込めた。
「なんだこの腐ったような匂いは」
バージルはピザの上に乗ったおよそ食べ物らしからぬその黄土色の豆粒を恐る恐る触った。
ねちょ。
「…………(ー"ー)」
手に何かねばねばした物がついた。
その手は人間の手と違い、毛が生えているため毛同士を張り付かせてより気持ち悪い状態を生みだしている。
しかもねばるだけでなく、まるでアルケニーの吐き出す糸そっくりな糸を引いている。
もちろん、手についた物も臭い。
こいつ、腐ってやがる……食べ物とは思えん。
「腐ってるだろうが、これでは腹をまた壊すぞ(°Д°#)ゴルァ」
イジメか!と怒るバージルをいなすと夢はカラカラと笑った。
「安心して。悪くなってるわけじゃないよ」
そういうが、ダンテなんかは臭い臭いと連呼し喚きながら自分のピザを引きずり離れていっている。
本当に悪くなっていないとしたらこれは一体なんなのだろうか。
バージルは頭の中の記憶をまさぐり、ひとつ思いだした。
日本人の愛する食文化の一つに発酵させた大豆があった気がする。
「もしやこれが納豆か」
「うん、納豆だけど」
文献では納豆がどういった食べ物なのか読んだことがある。
しかし、こんなに腐っているような匂いと、悪くなっているような粘り具合だとは予想もしてなかった。
想像を遥かに超えている。
「日本人は好きな人結構いるんだけどなー」
こんなモノを食す日本人、すごすぎる。
バージルは喉をごくりと鳴らし、日本人に感服した。
「ちょっと俺にはハードルが高い……無理だろう。ダンテを見てみろ、寄りもしない」
なぜ俺のだけこんな具材なんだ。
ピザは嫌だが、こんな具材はもっとI・Y・A・D・A!ヽ(`Д´)/ダァーイ!
「だってバージル、日本食好きそうだと……あ、いけない!バイト遅れちゃうから行って来ます!」
「待て!他の食事を用意しr……」
最後まで言う事叶わず、夢はバイトへ行ってしまった。
無情にもバージルを残してドアが閉まる。
「……何故このチョイスにしたんだ、よりにもよって納豆とはな」
バージルは物言わぬドアに呟いた。
フフフ、自嘲気味に笑ってバージルが振り返る。
そこにいたのはモヒモヒとピザを食すダンテだった。
一番の生け贄たる獲物にして、一番の八つ当たりの犠牲者である。
バージルは目をギラギラと光らせてダンテににっこり笑いかけた。
バージルの笑顔は逆に怖い。
いやな予感がバリバリするぜ。
笑いかけられたダンテはビクッと肩を震わせた。
「ダンテ、貴様の好きなピザだぞ、俺の代わりに喰え(*^ω^*)」
そう言ってダンテの前に納豆の乗ったピザを差し出してくる。
「え、いや、ちょ(^ω^;)」
「さあさあさあ!<●>言<●>)」
ずいずいと手についたままの納豆の固まりをと差し出してピザを勧める。
「うわぁ近寄るな!ちょっと待て!(/゚Д゚)/」
「遠慮せず……喰え!」
「ぎゃあ!いやだあぁぁ!!ヾ(;゚ロ゚)ノ」
「You Shall Stink!( `д´)Ψ」
ダンテの顔をつぶすような勢いで右手を叩きつける。
ネロがこの場にすでにいたとしたら、著作権の侵害と言っていたかもしれない。
バスターそっくりだ。
ピザを食べさせるというよりは、手についた納豆を擦り付けているだけのように感じる。
お前にもこの臭さを味あわせてやる、と表情が物語っていた。
「ベタベタして臭い!顔が腐るっ!鼻がもげるっ!
体力ゲージが空になるぅっ!!(´Д`;)」
ダンテは転げ回ってヒイヒイ言っている。
そして納豆をようやく洗い流したバージルは怒り心頭でキッチンをうろうろと歩き回った。
ダンテならまだしも決して腹が減っているからではないとここで言っておく。
件のダンテはゴールドオーブもないため、納豆のついた顔でメソメソと涙を流していた。
男がメソメソとみっともない、と横目で流しながらピザへの報復を考えた。
誰も食べない納豆ピザはまだテーブルの上で鎮座している。
ふとバージルが見上げた先にオーブンレンジがどっしりと構えているのが目に止まった。
スタイリッシュな赤い色をしている。
赤というだけで、少しいやな気分になった。
「そう言えば夢はこの機械でピザを焼いているな……」
ピザばかりは嫌なバージルだが、夢の焼くピザは確かに美味いと思う。
でなければ、もっと早くキレていただろう。
夢の腕もいいと思うが、冷めても美味いピザを焼くコツは、もしかしたらこの機械にあるのかもしれない。
たくさんボタンがあり料理別にわかれているようだ、そこにはパン生地を上手に焼くボタンもあった。
バージルはにやりと笑う。
これがなければ…これに違うもの詰まっていれば…夢はピザが焼けないだろう。
つまり違うものが食卓に!?
なんと安直な考えだろう。
だがこの時すでに頭に血が昇りきっていたバージルは、あまり考えずに行動した。
オーブンレンジの扉を開けたバージルは周囲に大量のにぼしを展開させた。
「いけ、幻影剣!」
フッフッフ、と薄く笑う。
今日の食事からはまたピザの生活が始まるだろう。
それが嫌だからといっていつまでも腹を壊したままでいるわけにはいかない。
そもそも腹痛持ちの悪魔の称号などもらっても嬉しくない。
そしてバージルは性懲りもなく、次の作戦を考え始めた。
懲りない性格はやはりダンテの兄弟と言えよう。
……よく似た兄弟である。
だがこうなればバージルも意地だ。
なんとかピザをこの世から、否、自分の前からなくすため動く。
そんなバージルのピザ撲滅作戦テイクツーである。
そして食事は思った通りピザが出てきた。
しかし、夢も考えたのかイジメなのかどうかわからないが、バージルの具材のみ違うものが乗っている。
それが出てきた瞬間、独特の臭いがむわんと立ち込めた。
「なんだこの腐ったような匂いは」
バージルはピザの上に乗ったおよそ食べ物らしからぬその黄土色の豆粒を恐る恐る触った。
ねちょ。
「…………(ー"ー)」
手に何かねばねばした物がついた。
その手は人間の手と違い、毛が生えているため毛同士を張り付かせてより気持ち悪い状態を生みだしている。
しかもねばるだけでなく、まるでアルケニーの吐き出す糸そっくりな糸を引いている。
もちろん、手についた物も臭い。
こいつ、腐ってやがる……食べ物とは思えん。
「腐ってるだろうが、これでは腹をまた壊すぞ(°Д°#)ゴルァ」
イジメか!と怒るバージルをいなすと夢はカラカラと笑った。
「安心して。悪くなってるわけじゃないよ」
そういうが、ダンテなんかは臭い臭いと連呼し喚きながら自分のピザを引きずり離れていっている。
本当に悪くなっていないとしたらこれは一体なんなのだろうか。
バージルは頭の中の記憶をまさぐり、ひとつ思いだした。
日本人の愛する食文化の一つに発酵させた大豆があった気がする。
「もしやこれが納豆か」
「うん、納豆だけど」
文献では納豆がどういった食べ物なのか読んだことがある。
しかし、こんなに腐っているような匂いと、悪くなっているような粘り具合だとは予想もしてなかった。
想像を遥かに超えている。
「日本人は好きな人結構いるんだけどなー」
こんなモノを食す日本人、すごすぎる。
バージルは喉をごくりと鳴らし、日本人に感服した。
「ちょっと俺にはハードルが高い……無理だろう。ダンテを見てみろ、寄りもしない」
なぜ俺のだけこんな具材なんだ。
ピザは嫌だが、こんな具材はもっとI・Y・A・D・A!ヽ(`Д´)/ダァーイ!
「だってバージル、日本食好きそうだと……あ、いけない!バイト遅れちゃうから行って来ます!」
「待て!他の食事を用意しr……」
最後まで言う事叶わず、夢はバイトへ行ってしまった。
無情にもバージルを残してドアが閉まる。
「……何故このチョイスにしたんだ、よりにもよって納豆とはな」
バージルは物言わぬドアに呟いた。
フフフ、自嘲気味に笑ってバージルが振り返る。
そこにいたのはモヒモヒとピザを食すダンテだった。
一番の生け贄たる獲物にして、一番の八つ当たりの犠牲者である。
バージルは目をギラギラと光らせてダンテににっこり笑いかけた。
バージルの笑顔は逆に怖い。
いやな予感がバリバリするぜ。
笑いかけられたダンテはビクッと肩を震わせた。
「ダンテ、貴様の好きなピザだぞ、俺の代わりに喰え(*^ω^*)」
そう言ってダンテの前に納豆の乗ったピザを差し出してくる。
「え、いや、ちょ(^ω^;)」
「さあさあさあ!<●>言<●>)」
ずいずいと手についたままの納豆の固まりをと差し出してピザを勧める。
「うわぁ近寄るな!ちょっと待て!(/゚Д゚)/」
「遠慮せず……喰え!」
「ぎゃあ!いやだあぁぁ!!ヾ(;゚ロ゚)ノ」
「You Shall Stink!( `д´)Ψ」
ダンテの顔をつぶすような勢いで右手を叩きつける。
ネロがこの場にすでにいたとしたら、著作権の侵害と言っていたかもしれない。
バスターそっくりだ。
ピザを食べさせるというよりは、手についた納豆を擦り付けているだけのように感じる。
お前にもこの臭さを味あわせてやる、と表情が物語っていた。
「ベタベタして臭い!顔が腐るっ!鼻がもげるっ!
体力ゲージが空になるぅっ!!(´Д`;)」
ダンテは転げ回ってヒイヒイ言っている。
そして納豆をようやく洗い流したバージルは怒り心頭でキッチンをうろうろと歩き回った。
ダンテならまだしも決して腹が減っているからではないとここで言っておく。
件のダンテはゴールドオーブもないため、納豆のついた顔でメソメソと涙を流していた。
男がメソメソとみっともない、と横目で流しながらピザへの報復を考えた。
誰も食べない納豆ピザはまだテーブルの上で鎮座している。
ふとバージルが見上げた先にオーブンレンジがどっしりと構えているのが目に止まった。
スタイリッシュな赤い色をしている。
赤というだけで、少しいやな気分になった。
「そう言えば夢はこの機械でピザを焼いているな……」
ピザばかりは嫌なバージルだが、夢の焼くピザは確かに美味いと思う。
でなければ、もっと早くキレていただろう。
夢の腕もいいと思うが、冷めても美味いピザを焼くコツは、もしかしたらこの機械にあるのかもしれない。
たくさんボタンがあり料理別にわかれているようだ、そこにはパン生地を上手に焼くボタンもあった。
バージルはにやりと笑う。
これがなければ…これに違うもの詰まっていれば…夢はピザが焼けないだろう。
つまり違うものが食卓に!?
なんと安直な考えだろう。
だがこの時すでに頭に血が昇りきっていたバージルは、あまり考えずに行動した。
オーブンレンジの扉を開けたバージルは周囲に大量のにぼしを展開させた。
「いけ、幻影剣!」