5.好きだからだけど?
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「ダンテ、推参!(`∀´)/」
そう言ってダンテがいきなりネロとバージルの目の前に現れた。
多分エアトリックを使ったのだろう、なんと便利な。
「やっと出たのかよ、遅かったな」
ネロの言葉にダンテの後ろから腕を組んで現れた夢が答える。
「いやあ、なんか色々とばっちかったから大変だったよ~、毛並みはカピカピのパサパサだったしさ」
ダンテの毛並みがカピカピのパサパサだったのは桃の汁が跳ねたものである。
断じてベオやバージル達の攻撃でも何でもない。
「テキトーでいいっつったのにな。
おかげでもう嫁にも婿にも行けねーよ、なあバージル」
それを聞いた夢は親指を立ててにっこりと笑みを浮かべた。
「あたしがまとめて貰ってあげるから大丈夫だ、問題ない(`・ω・´)bキリッ」
ダンテはちょっぴり嫌そうだったが、それでも夢を愛しい眼差しで見ていた。
「ふ……想う心、か」
「なんか言ったかバージル?」
バージルの小さな呟きにダンテが不思議そうな顔をする。
「貴様はアホ面だなと言っただけだ」
バージルは誤魔化してにやりと笑った。
「なんだと!凸(`△´#)」
***
その夜。
夢が夜中までネットサーフィンをしてやっと明け方に寝静まった頃、一同は集まった。
ダンテは夢のベッドの上が定位置だったが、その至福の睡眠を妨害されて不機嫌そうにムスッとしている。
時折、眠い何で朝方に起こすんだよネコはやっと眠る時間だろとブツブツ呟いているのが聞こえてきてバージルは俺だって眠い、とダンテを切り刻みたい思いにかられた。
その度ネロからの咎めるような視線が送られてくる。
ネロとバージルは、ダンテに二人で話した内容を話した。
「もう元の世界への扉は開くことが可能なようだ」
「え……帰り方わかったのか?」
目を丸くして聞くダンテにネロが質問を被せた。
「……で、ダンテはどうするんだ、帰るか?」
ダンテはハハハ、と笑い飛ばした。
「そんなの帰るに決まって……」
「夢」
ピクッ
鶴の一声のように放つバージルにダンテはビクッとしてから固まった。
「あいつはいいのか?」
追い討ちをかけるようにネロが問う。
「ッ……いいに決まってるだろ」
ダンテは吐き捨てるように言う。
「ならば、開いたらすぐ帰っても問題ないな」
「いや、それは……」
まあ、礼くらいは言うが、と加えるバージルにダンテは目を泳がせしどろもどろになった。
「ダンテは夢のことどんな気持ちで見てるんだ?」
ネロの疑問にダンテは黙り込んだ。
「貴様はアイツが好き、なんだろう?」
バージルの指摘にじっくりと考え込む。
自分はどんな気持ちで夢を見てるか。
それは兄のようでもあり、家族でもあり、友達でもあった。
もちろん、認めたくないが主人とペットの関係もあったことは否定できない。
でも、自分が夢のことを考えた時の気持ちとして一番多いのは、恋愛感情だった。
ハッとして顔をあげ、ネロとバージルを見る。
「……ああ。オレ、夢のこと好きだ」
「ならいい」
「安心したぜ」
ダンテの答えにネロとバージルはほっとした様子で満足げだった。
「は?」
意味がわからない、と言った顔でダンテは二人を見た。
バージルが面倒臭そうな表情をしながらダンテに説明した。
「想いが繋がらなくては扉は開かれない」
「お前が夢を好きじゃないと話が進まないんだ、わるいな」
申し訳なさそうにネロも付け加えた。
「想いが繋がる?……って言われても具体的に何すんだよ」
まさか、×××?獣姦かよ!щ(*゚Д゚*)щムハァ!
冗談半分、本気半分で少し期待しながらダンテは興奮気味に述べた。
「なんて書いてあった?魔界産ならその辺りも包み隠さず書いてあったろ」
ダンテは道端に落ちているエロ本を前にした思春期の中坊のように興奮し、手をワキワキさせる。
それを見たネロは呆れを隠せなかった。
「いや、いくら魔界のでも絵本だからな。そんな卑猥な表現ねーよヾ(ーー )」
「俺はこんな考えしか浮かばん弟は欲しくなかった……(´・ω・`)」
ネロのつっこみに再度聞き返す。
「なーんにも?」
「そ、なーんにも」
ダンテはひどく残念そうな顔をした。
「つーか、ネコの体のまましたいとかお前の性癖特殊すぎ!」
「未知なるプレイを経験してみたくてな(´ー`*)ドヤァ」
「どや顔うぜぇ……バージル、こいつ殺していいか?(゚ω゚#)」
「勝手にしろ、ただし扉を開かせてからだ」
「で、結局どうすんだよ」
ダンテが話を戻して問う。
「純粋に両想いになりゃいいんじゃねーか?」
ネロのストレートな言葉にダンテは皮肉げに笑う。
「それってオレじゃだめじゃねぇ?夢は、差別してないって言ってたが明らかにバージルが好きだろ」
途端にバージルのベオウルフ仕込みのビーストアッパーもどきが顎にヒットした。
「あぎゃぶぉ!γγγミ☆⌒ヽ(*゚ロ゚)ノ」
「ど阿呆、貴様はどこを見ている。
アイツはお前を見ているだろう。そもそも俺は夢に対して恋愛感情を持っていない」
これだから貴様はいつまでたっても愚弟なのだ。
くどくどと続けるバージルにネロが待ったをかけた。
「おーい、バージルさんやい。ダンテ途中から気絶してまっせ」
「カップラーメンが出来るくらいたてば起きる」
バージルの言葉通り、ダンテはきっかり三分後に復活した。
「つまり、もう貴様らは扉を開ける鍵を持っていることになる」
バージルが真面目に話始め、ダンテもネロも居住まいを正した。
「でも扉開いたあとダンテはどうすんだ」
「その後のことはダンテに任せる。
帰らんと困ることがあるのはわかっていよう?」
確認するように見てくるバージルにダンテも頷き返した。
「わかった、その辺は自分で考えとく。
つーか、両想いになったとして、すぐに扉が開くのか?その瞬間にいきなり下がマンホールみたいに空いて帰るとかオレはいやだぞ」
ダンテはそんなログアウトはいやだ!と騒いだ。
また夢のパソコンをいじったのか、ログアウトなんていう言葉を使っている。
夢にあまりパソコンをやり過ぎないようお灸を据えた方がいいかもしれない。
しかし、マンホールとは、想像したら笑えるようなカッコ悪いような……。
思い浮かべたのか全員が同じ苦い顔になった。
ダンテが開けるのに必要な他のモノについて聞くとバージルは自分のアミュレットを、ネロは右手を上に掲げた。
そして二人はそのままダンテのアミュレットを指差した。
「アミュレットとネロの右手がある」
ダンテはポカーンとした。
「アミュレットって悪魔の力あったのか? (゚∀゚)ポカーン」
無知や学習不足は時として罪になる。
バージルは知らないというより、何も考えていなかったダンテに再びキレた。
「たわけ!テメン二グルの鍵であったことも忘れたか!
アミュレット自身にも魔力が宿るにきまってるだろうが!( #゚д゚)=○)゚Д)」
小さな体に大きな力……その名はバージル!
ベオウルフ仕込み(ryでダンテにコンボを叩き込む。
連続ハイパーフィストからのビーストアッパー、そしてフィニッシュにキラービー。
フルボッコにされたダンテがべしゃりと人形のように舞って落ちた。
もちろん、普通だったら意識不明の重体レベルだ。
「もうやめて、ダンテのライフはゼロよ!(((゜Д゜;)))ヒイィィィァァァア!!」
さすがのネロも震えながらの進言。
「今の内容、誰が夢に話す?」
ネロの言葉に一同は黙りこんだ。
いくら半魔とはいえ、なかなか全部はすぐに治らないほどの傷だったようだ。
体中を打撲跡でボッコボコにしたダンテがうつむいた。
「オレは……できない。
なんて話せばいい?離れたくない気持ちが大きくて言いだせねーよ」
「そう言うと思った。こういうのは説明の上手そうなヤツに頼もうぜ」
そう言ってネロはバージルを顎でしゃくった。
「フン、あとでそれとなく話してみる。
貴様は夢に想いを伝える際の気の利いたセリフでも考えていろ」
それはバージルのダンテへ向けた精一杯の優しさだった。
そう言ってダンテがいきなりネロとバージルの目の前に現れた。
多分エアトリックを使ったのだろう、なんと便利な。
「やっと出たのかよ、遅かったな」
ネロの言葉にダンテの後ろから腕を組んで現れた夢が答える。
「いやあ、なんか色々とばっちかったから大変だったよ~、毛並みはカピカピのパサパサだったしさ」
ダンテの毛並みがカピカピのパサパサだったのは桃の汁が跳ねたものである。
断じてベオやバージル達の攻撃でも何でもない。
「テキトーでいいっつったのにな。
おかげでもう嫁にも婿にも行けねーよ、なあバージル」
それを聞いた夢は親指を立ててにっこりと笑みを浮かべた。
「あたしがまとめて貰ってあげるから大丈夫だ、問題ない(`・ω・´)bキリッ」
ダンテはちょっぴり嫌そうだったが、それでも夢を愛しい眼差しで見ていた。
「ふ……想う心、か」
「なんか言ったかバージル?」
バージルの小さな呟きにダンテが不思議そうな顔をする。
「貴様はアホ面だなと言っただけだ」
バージルは誤魔化してにやりと笑った。
「なんだと!凸(`△´#)」
***
その夜。
夢が夜中までネットサーフィンをしてやっと明け方に寝静まった頃、一同は集まった。
ダンテは夢のベッドの上が定位置だったが、その至福の睡眠を妨害されて不機嫌そうにムスッとしている。
時折、眠い何で朝方に起こすんだよネコはやっと眠る時間だろとブツブツ呟いているのが聞こえてきてバージルは俺だって眠い、とダンテを切り刻みたい思いにかられた。
その度ネロからの咎めるような視線が送られてくる。
ネロとバージルは、ダンテに二人で話した内容を話した。
「もう元の世界への扉は開くことが可能なようだ」
「え……帰り方わかったのか?」
目を丸くして聞くダンテにネロが質問を被せた。
「……で、ダンテはどうするんだ、帰るか?」
ダンテはハハハ、と笑い飛ばした。
「そんなの帰るに決まって……」
「夢」
ピクッ
鶴の一声のように放つバージルにダンテはビクッとしてから固まった。
「あいつはいいのか?」
追い討ちをかけるようにネロが問う。
「ッ……いいに決まってるだろ」
ダンテは吐き捨てるように言う。
「ならば、開いたらすぐ帰っても問題ないな」
「いや、それは……」
まあ、礼くらいは言うが、と加えるバージルにダンテは目を泳がせしどろもどろになった。
「ダンテは夢のことどんな気持ちで見てるんだ?」
ネロの疑問にダンテは黙り込んだ。
「貴様はアイツが好き、なんだろう?」
バージルの指摘にじっくりと考え込む。
自分はどんな気持ちで夢を見てるか。
それは兄のようでもあり、家族でもあり、友達でもあった。
もちろん、認めたくないが主人とペットの関係もあったことは否定できない。
でも、自分が夢のことを考えた時の気持ちとして一番多いのは、恋愛感情だった。
ハッとして顔をあげ、ネロとバージルを見る。
「……ああ。オレ、夢のこと好きだ」
「ならいい」
「安心したぜ」
ダンテの答えにネロとバージルはほっとした様子で満足げだった。
「は?」
意味がわからない、と言った顔でダンテは二人を見た。
バージルが面倒臭そうな表情をしながらダンテに説明した。
「想いが繋がらなくては扉は開かれない」
「お前が夢を好きじゃないと話が進まないんだ、わるいな」
申し訳なさそうにネロも付け加えた。
「想いが繋がる?……って言われても具体的に何すんだよ」
まさか、×××?獣姦かよ!щ(*゚Д゚*)щムハァ!
冗談半分、本気半分で少し期待しながらダンテは興奮気味に述べた。
「なんて書いてあった?魔界産ならその辺りも包み隠さず書いてあったろ」
ダンテは道端に落ちているエロ本を前にした思春期の中坊のように興奮し、手をワキワキさせる。
それを見たネロは呆れを隠せなかった。
「いや、いくら魔界のでも絵本だからな。そんな卑猥な表現ねーよヾ(ーー )」
「俺はこんな考えしか浮かばん弟は欲しくなかった……(´・ω・`)」
ネロのつっこみに再度聞き返す。
「なーんにも?」
「そ、なーんにも」
ダンテはひどく残念そうな顔をした。
「つーか、ネコの体のまましたいとかお前の性癖特殊すぎ!」
「未知なるプレイを経験してみたくてな(´ー`*)ドヤァ」
「どや顔うぜぇ……バージル、こいつ殺していいか?(゚ω゚#)」
「勝手にしろ、ただし扉を開かせてからだ」
「で、結局どうすんだよ」
ダンテが話を戻して問う。
「純粋に両想いになりゃいいんじゃねーか?」
ネロのストレートな言葉にダンテは皮肉げに笑う。
「それってオレじゃだめじゃねぇ?夢は、差別してないって言ってたが明らかにバージルが好きだろ」
途端にバージルのベオウルフ仕込みのビーストアッパーもどきが顎にヒットした。
「あぎゃぶぉ!γγγミ☆⌒ヽ(*゚ロ゚)ノ」
「ど阿呆、貴様はどこを見ている。
アイツはお前を見ているだろう。そもそも俺は夢に対して恋愛感情を持っていない」
これだから貴様はいつまでたっても愚弟なのだ。
くどくどと続けるバージルにネロが待ったをかけた。
「おーい、バージルさんやい。ダンテ途中から気絶してまっせ」
「カップラーメンが出来るくらいたてば起きる」
バージルの言葉通り、ダンテはきっかり三分後に復活した。
「つまり、もう貴様らは扉を開ける鍵を持っていることになる」
バージルが真面目に話始め、ダンテもネロも居住まいを正した。
「でも扉開いたあとダンテはどうすんだ」
「その後のことはダンテに任せる。
帰らんと困ることがあるのはわかっていよう?」
確認するように見てくるバージルにダンテも頷き返した。
「わかった、その辺は自分で考えとく。
つーか、両想いになったとして、すぐに扉が開くのか?その瞬間にいきなり下がマンホールみたいに空いて帰るとかオレはいやだぞ」
ダンテはそんなログアウトはいやだ!と騒いだ。
また夢のパソコンをいじったのか、ログアウトなんていう言葉を使っている。
夢にあまりパソコンをやり過ぎないようお灸を据えた方がいいかもしれない。
しかし、マンホールとは、想像したら笑えるようなカッコ悪いような……。
思い浮かべたのか全員が同じ苦い顔になった。
ダンテが開けるのに必要な他のモノについて聞くとバージルは自分のアミュレットを、ネロは右手を上に掲げた。
そして二人はそのままダンテのアミュレットを指差した。
「アミュレットとネロの右手がある」
ダンテはポカーンとした。
「アミュレットって悪魔の力あったのか? (゚∀゚)ポカーン」
無知や学習不足は時として罪になる。
バージルは知らないというより、何も考えていなかったダンテに再びキレた。
「たわけ!テメン二グルの鍵であったことも忘れたか!
アミュレット自身にも魔力が宿るにきまってるだろうが!( #゚д゚)=○)゚Д)」
小さな体に大きな力……その名はバージル!
ベオウルフ仕込み(ryでダンテにコンボを叩き込む。
連続ハイパーフィストからのビーストアッパー、そしてフィニッシュにキラービー。
フルボッコにされたダンテがべしゃりと人形のように舞って落ちた。
もちろん、普通だったら意識不明の重体レベルだ。
「もうやめて、ダンテのライフはゼロよ!(((゜Д゜;)))ヒイィィィァァァア!!」
さすがのネロも震えながらの進言。
「今の内容、誰が夢に話す?」
ネロの言葉に一同は黙りこんだ。
いくら半魔とはいえ、なかなか全部はすぐに治らないほどの傷だったようだ。
体中を打撲跡でボッコボコにしたダンテがうつむいた。
「オレは……できない。
なんて話せばいい?離れたくない気持ちが大きくて言いだせねーよ」
「そう言うと思った。こういうのは説明の上手そうなヤツに頼もうぜ」
そう言ってネロはバージルを顎でしゃくった。
「フン、あとでそれとなく話してみる。
貴様は夢に想いを伝える際の気の利いたセリフでも考えていろ」
それはバージルのダンテへ向けた精一杯の優しさだった。