3.もったいないからもらってやるよ
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それから少しして、夢の元にいとこ一家が遊びに来た。
毎年遊びに来るかわいいかわいい年下の女の子も一緒である。
「やー、久しぶり!ょぅι゛ょktkr、紀理恵たんはぁはぁ(*´Д`*)=3」
うわ、なんだこいつ危ないやつじゃね?
ネロは紀理恵の後ろからムスッとしたまま夢を見上げた。
五歳になったばかりの紀理恵はかわいい盛りであり、前に見た時よりも数倍かわいく成長していた。
う~ん、十年後が楽しみです。
思わず抱き締めようとした夢の腹に弾丸のような衝撃が伝わった。
「ぐふっ!!)゜Д゜)∵ 」
昼に食べたものが逆流して口からこんにちはしそうだが、夢はうずくまり腹を労って我慢した。
そして弾丸の主を視界に入れる。
ダンテやバージルによく似たネコが紀理恵の足元で毛繕いをしていた。
「こら、だめでしょ!」
紀理恵がその白ネコを抱き上げながら言い聞かせている。
そして撫でられながらゴロゴロと喉を鳴らしていた。
「この子はどうしたの?ネコ飼ってたっけ」
「ひろったのー」
夢が手を伸ばすと喉を鳴らすのをやめ、かわいらしい表情を一変させて威嚇してきた。
こわ!
再び紀理恵がたしなめながらネコを下に降ろす。
ネコは紀理恵からぴったりと張り付いて離れなかった。
「ぜんぜんはなれなてくれないからいつもいっしょなんだぁ」
「……随分ちっちゃいナイト様だこと」
紀理恵ちゃんがよっぽど好きなのかな?
それとも紀理恵ちゃんがまだまだ子供だから心配してる?
ムスッとしたまま紀理恵の足元に張り付くネコに問いかけた。
「このこしゃべるねこなんだよ。いつもおはなししてるの!」
その言葉に夢もネロも目を丸くして紀理恵をみた。
子供にはよくあることだけど、このまま成長すると痛い子になっちゃうね。
と思うが、夢にはダンテとバージルの前例がある。
「ちょっとあたしの部屋で遊ぼうか……」
夢は紀理恵に向き直り、部屋へ促した。
こいつ食いついてきたぞ。
この歳になってこんなの信用するなんて頭おかしいのか?
それとも紀理恵になんかするつもりなのか?
たたたたいへんだ!
……おっと、あのアゴになっちまった。
夢を怪しいやつと勘違いしているネロは思いながら紀理恵について行った。
「このネコの名前は?」
「ねろだよ」
「……ふーん」
穴の空きそうな程見つめられて居心地が悪く感じる。
ネロは堪らずそっぽを向いた。
「確かイタリア語で黒だったかな……ネロという名前なのに白ネコとはこれいかに(^q^)」
「なんだそりゃ!」
ついつっこんでしまった。
「あ……」
やべ、話しちった。(゜ω゜ι)
「ほうほう……<●>≡<●>」
「にゃ、にゃーん?」
冷や汗をダラダラと流しながら毛繕いして誤魔化そうとするも、時すでに遅し。
夢は騙されてくれなかった。
「大丈夫、こっちにもいるから」
そう言って夢はドアの向こうに声をかけた。
「ダンバジかもーん」
2、3分して開いたドアから大きな黒い犬に乗った白ネコが二匹やってきた。
ベオの背中でうつらうつらしてるところを見ると、寝ていたのかもしれない。
全くもう……だから遅かったのか、ベオたんご苦労様です。
目をショボショボさせて夢を見上げる。
「2人ともお話ししても平気だからね」
お許しの言葉に大あくびをしてダンテが答える。
「そうなのか、どした?」
「……眠い、名前を略すな」
おっとこちらはかな~りご立腹な模様。
確かに略すとカップリングっぽいもんね。
だが、構わず続ける。
どうせイライラの矛先は全てダンテが引き受けるのだ。
「この子は将来俺の嫁候補、いとこの紀理恵たん。かわいいでしょ(*´ω`*)」
夢はそう言ってギューと抱き締めた。
「お前、守備範囲広いな」
「このロリコンめ……」
ダンテとバージルが呆れ顔になって見つめた。
「おんなじねこがにひきもいる!べおもいるー!」
紀理恵が目をキラキラさせてベオに飛び付く。
ベオはその衝撃を物ともせず受け止めたがダンテとバージルはびっくりして背中から飛び退いた。
「べおとあそんでいい?」
「ベオのこと大好きだもんね~。いいよ、そのかわりネロ借りるよ?」
「うん。ねろいいこにしなきゃ、め!だからね」
ネロにそう言い残すとキャッキャッしながらベオに乗っていってしまった。
ひらひら、と去っていく方向に夢が手を振る間、ネロはポカンと開いた口をふさがず、立ち尽くしていた。
「……って!あの犬、子供を乗せて大丈夫なのかよ!?」
「ベオは紀理恵の1人くらい余裕で乗せられるよ、だいじょぶだいじょぶ。
それより君のことだよ、ネロくんやい」
ネロをしばらく見つめてから視線をダンテとバージルに移す。
「どう?ダンテ、バージル。なんか感じる?」
ダンテとバージルがネロの周りをぐる、と一周して品定めのような視線を向ける。
ネロは少し居心地悪く感じた。
「なーんか、こいつ不思議な感じ」
「ああ、俺達と似た気配がするな」
「バージル、オレらって三つ子だったか?」
「ど阿呆」
バージルがダンテを小突いている、コントやめい。
ダンテが頭を痛そうにしながらネロを指差した。
「……夢、こいつは?」
「この子がネロ。……らしいよ」
まぁ、このアザでなんかわかったけどね。
ネロには右の前足に青いバラをかたどったアザがあった。
ネロのパーソナルモチーフと言ったら青いバラである。
持っている銃もブルーローズだ。
それだけでもなんだかネロを体現している気がするのに、ネロが人の言葉を話す度に発光する。
それこそ、ネロの悪魔の右腕のごとくだ。
ジロジロみられることに耐えられなくなったネロは、ダンテやバージルよりも幾分か深いサファイアの瞳を怒らせた。
「なんだよこいつら、悪魔か?
オレををネコにしたやつらか!?オレを元の世界に返せ!!」
威嚇しながら吐き捨てるように叫んだ。
「まーまー落ち着け」
近づくと攻撃されるかもしれない中、ダンテは気にせず肩でも組むように馴れ馴れしく接した。
「うるせー×××野郎!」
口わっる!
アメリカだと即喧嘩になるセリフを放つネロをスルーしてバージルが頭を抱えながらさとす。
「ハァ、俺達とて帰る方法をさがしているところだ……」
毎年遊びに来るかわいいかわいい年下の女の子も一緒である。
「やー、久しぶり!ょぅι゛ょktkr、紀理恵たんはぁはぁ(*´Д`*)=3」
うわ、なんだこいつ危ないやつじゃね?
ネロは紀理恵の後ろからムスッとしたまま夢を見上げた。
五歳になったばかりの紀理恵はかわいい盛りであり、前に見た時よりも数倍かわいく成長していた。
う~ん、十年後が楽しみです。
思わず抱き締めようとした夢の腹に弾丸のような衝撃が伝わった。
「ぐふっ!!)゜Д゜)∵ 」
昼に食べたものが逆流して口からこんにちはしそうだが、夢はうずくまり腹を労って我慢した。
そして弾丸の主を視界に入れる。
ダンテやバージルによく似たネコが紀理恵の足元で毛繕いをしていた。
「こら、だめでしょ!」
紀理恵がその白ネコを抱き上げながら言い聞かせている。
そして撫でられながらゴロゴロと喉を鳴らしていた。
「この子はどうしたの?ネコ飼ってたっけ」
「ひろったのー」
夢が手を伸ばすと喉を鳴らすのをやめ、かわいらしい表情を一変させて威嚇してきた。
こわ!
再び紀理恵がたしなめながらネコを下に降ろす。
ネコは紀理恵からぴったりと張り付いて離れなかった。
「ぜんぜんはなれなてくれないからいつもいっしょなんだぁ」
「……随分ちっちゃいナイト様だこと」
紀理恵ちゃんがよっぽど好きなのかな?
それとも紀理恵ちゃんがまだまだ子供だから心配してる?
ムスッとしたまま紀理恵の足元に張り付くネコに問いかけた。
「このこしゃべるねこなんだよ。いつもおはなししてるの!」
その言葉に夢もネロも目を丸くして紀理恵をみた。
子供にはよくあることだけど、このまま成長すると痛い子になっちゃうね。
と思うが、夢にはダンテとバージルの前例がある。
「ちょっとあたしの部屋で遊ぼうか……」
夢は紀理恵に向き直り、部屋へ促した。
こいつ食いついてきたぞ。
この歳になってこんなの信用するなんて頭おかしいのか?
それとも紀理恵になんかするつもりなのか?
たたたたいへんだ!
……おっと、あのアゴになっちまった。
夢を怪しいやつと勘違いしているネロは思いながら紀理恵について行った。
「このネコの名前は?」
「ねろだよ」
「……ふーん」
穴の空きそうな程見つめられて居心地が悪く感じる。
ネロは堪らずそっぽを向いた。
「確かイタリア語で黒だったかな……ネロという名前なのに白ネコとはこれいかに(^q^)」
「なんだそりゃ!」
ついつっこんでしまった。
「あ……」
やべ、話しちった。(゜ω゜ι)
「ほうほう……<●>≡<●>」
「にゃ、にゃーん?」
冷や汗をダラダラと流しながら毛繕いして誤魔化そうとするも、時すでに遅し。
夢は騙されてくれなかった。
「大丈夫、こっちにもいるから」
そう言って夢はドアの向こうに声をかけた。
「ダンバジかもーん」
2、3分して開いたドアから大きな黒い犬に乗った白ネコが二匹やってきた。
ベオの背中でうつらうつらしてるところを見ると、寝ていたのかもしれない。
全くもう……だから遅かったのか、ベオたんご苦労様です。
目をショボショボさせて夢を見上げる。
「2人ともお話ししても平気だからね」
お許しの言葉に大あくびをしてダンテが答える。
「そうなのか、どした?」
「……眠い、名前を略すな」
おっとこちらはかな~りご立腹な模様。
確かに略すとカップリングっぽいもんね。
だが、構わず続ける。
どうせイライラの矛先は全てダンテが引き受けるのだ。
「この子は将来俺の嫁候補、いとこの紀理恵たん。かわいいでしょ(*´ω`*)」
夢はそう言ってギューと抱き締めた。
「お前、守備範囲広いな」
「このロリコンめ……」
ダンテとバージルが呆れ顔になって見つめた。
「おんなじねこがにひきもいる!べおもいるー!」
紀理恵が目をキラキラさせてベオに飛び付く。
ベオはその衝撃を物ともせず受け止めたがダンテとバージルはびっくりして背中から飛び退いた。
「べおとあそんでいい?」
「ベオのこと大好きだもんね~。いいよ、そのかわりネロ借りるよ?」
「うん。ねろいいこにしなきゃ、め!だからね」
ネロにそう言い残すとキャッキャッしながらベオに乗っていってしまった。
ひらひら、と去っていく方向に夢が手を振る間、ネロはポカンと開いた口をふさがず、立ち尽くしていた。
「……って!あの犬、子供を乗せて大丈夫なのかよ!?」
「ベオは紀理恵の1人くらい余裕で乗せられるよ、だいじょぶだいじょぶ。
それより君のことだよ、ネロくんやい」
ネロをしばらく見つめてから視線をダンテとバージルに移す。
「どう?ダンテ、バージル。なんか感じる?」
ダンテとバージルがネロの周りをぐる、と一周して品定めのような視線を向ける。
ネロは少し居心地悪く感じた。
「なーんか、こいつ不思議な感じ」
「ああ、俺達と似た気配がするな」
「バージル、オレらって三つ子だったか?」
「ど阿呆」
バージルがダンテを小突いている、コントやめい。
ダンテが頭を痛そうにしながらネロを指差した。
「……夢、こいつは?」
「この子がネロ。……らしいよ」
まぁ、このアザでなんかわかったけどね。
ネロには右の前足に青いバラをかたどったアザがあった。
ネロのパーソナルモチーフと言ったら青いバラである。
持っている銃もブルーローズだ。
それだけでもなんだかネロを体現している気がするのに、ネロが人の言葉を話す度に発光する。
それこそ、ネロの悪魔の右腕のごとくだ。
ジロジロみられることに耐えられなくなったネロは、ダンテやバージルよりも幾分か深いサファイアの瞳を怒らせた。
「なんだよこいつら、悪魔か?
オレををネコにしたやつらか!?オレを元の世界に返せ!!」
威嚇しながら吐き捨てるように叫んだ。
「まーまー落ち着け」
近づくと攻撃されるかもしれない中、ダンテは気にせず肩でも組むように馴れ馴れしく接した。
「うるせー×××野郎!」
口わっる!
アメリカだと即喧嘩になるセリフを放つネロをスルーしてバージルが頭を抱えながらさとす。
「ハァ、俺達とて帰る方法をさがしているところだ……」