暗い静寂の中で激しいワルツを。
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(アリアと同夢主*時系列的に4の後イメージ)
フォルトゥナもすっかりとまでは行かずとも、前のような活気を取り戻し始めた頃、ネロがここ-Devil May Cry-へと遊びに来ていた。
今日は漸く合言葉付きの依頼が舞い込み、珍しく私とネロも駆り出されることになっていた。私は一応ケルベロスのことも連れて行く。
(あの子は一応相棒である。)
「噂によるとここみたいだな。」
童話の中に出てきそうな薄暗い森、そして古びた屋敷。人の気配も悪魔の気配も今のところ感じられない。
「悪魔って言うより、幽霊とかの方がお似合いな屋敷だな。」
ネロがぽつりとそう呟く。確かに寂れた幽霊屋敷と言っても過言ではない。埃の積もった家具に蝋燭、電球・・・ボロボロのカーテン。
「怖いのか、坊や。」
「おっさんこそ。」
くだらない言い合いをしている2人を放っておいて、私は辺りを見回す。やはり特に悪魔の気配は感じられない。
「ダンテ、ネロ。」
ふと屋敷の奥に、ぐるぐると鎖の巻き付いたドアを見つけ名前を呼ぶ。その周辺を見れば、他の場所には埃がたくさん積もっていたのにそこだけは綺麗にされていた。
「怪しいな、」
そう言ってダンテが鎖をリベリオンで切る。高い金属音がしたあと、鎖は全て床へと落ちていく。ゆっくりとドアを開ければ、なんの変哲もない寝室だった。
警戒しつつも何もないか、と思ったとき寝室の奥・・・つまりベットのある方から呻き声と悪魔の気配が現れた。2人も気づいたようで、それぞれの武器を握る。
「だあれ・・・おきゃくさま? それとも、」
悪魔の気配が濃くなったと思えば、急にメフィストが背後を取り囲むようにして現れた。その爪が伸びる前にジャンプをして避けると、ケルベロスを剣の状態へと変える。
「大丈夫か?ネロ、ヴァルツ」
「ああ、」
「私も平気です。ダンテは彼女・・・本体の方を何とかしてください。」
返事をすると私とネロは背中合わせになりながら、メフィストの群れを倒していく。あれらは決して強い訳ではないが、集団となるとかなり厄介だし面倒である。
「数が多い・・・!」
「ネロ、外か廊下に連れ出したほうが楽かもしれません。」
狭い-普通の寝室よりははるかに広いが-部屋の中で、この集団と本体を倒すにはお互いの状態を気にしなくてはいけない。
アイコンタクトを取ると、私とネロは傍の窓をぶち破って外へとでる。
「Shall we dance?」
ネロと私がそう挑発してやれば、メフィストは旋回をしたあとこちらへと向かってくる。
2丁銃で外装を剥がしたあと、ケルベロスで容赦なく切りつけ凍らせていく。パキパキと傷口から凍っていくメフィストを更にネロがバスターで倒していく。
「これで終わりでしょうか?」
辺りは砂と化した悪魔の残骸。ダンテの方ももうじき終わるようだ。メフィストたちを操っていた本体は、油断させたいのか外装であった少女の姿に戻るも、ダンテが容赦なく剣を突きつけたことにより、絶叫しながら砂となっていった。
「疲れたな・・・。ヴァルツ、家に帰ったらストロベリーサンデーが食いたい。」
「歳じゃねぇの、おっさん。」
今日は珍しく破壊もしていないし報酬も多かったので、ダンテの希望くらいは叶えてやってもいいだろう。ネロももうじきフォルトゥナへと帰るそうなので、その送別代わりに晩御飯は少し豪華にしよう、そう思いながら帰路を歩む。
暗い静寂の中で激しいワルツを。
フォルトゥナもすっかりとまでは行かずとも、前のような活気を取り戻し始めた頃、ネロがここ-Devil May Cry-へと遊びに来ていた。
今日は漸く合言葉付きの依頼が舞い込み、珍しく私とネロも駆り出されることになっていた。私は一応ケルベロスのことも連れて行く。
(あの子は一応相棒である。)
「噂によるとここみたいだな。」
童話の中に出てきそうな薄暗い森、そして古びた屋敷。人の気配も悪魔の気配も今のところ感じられない。
「悪魔って言うより、幽霊とかの方がお似合いな屋敷だな。」
ネロがぽつりとそう呟く。確かに寂れた幽霊屋敷と言っても過言ではない。埃の積もった家具に蝋燭、電球・・・ボロボロのカーテン。
「怖いのか、坊や。」
「おっさんこそ。」
くだらない言い合いをしている2人を放っておいて、私は辺りを見回す。やはり特に悪魔の気配は感じられない。
「ダンテ、ネロ。」
ふと屋敷の奥に、ぐるぐると鎖の巻き付いたドアを見つけ名前を呼ぶ。その周辺を見れば、他の場所には埃がたくさん積もっていたのにそこだけは綺麗にされていた。
「怪しいな、」
そう言ってダンテが鎖をリベリオンで切る。高い金属音がしたあと、鎖は全て床へと落ちていく。ゆっくりとドアを開ければ、なんの変哲もない寝室だった。
警戒しつつも何もないか、と思ったとき寝室の奥・・・つまりベットのある方から呻き声と悪魔の気配が現れた。2人も気づいたようで、それぞれの武器を握る。
「だあれ・・・おきゃくさま? それとも、」
悪魔の気配が濃くなったと思えば、急にメフィストが背後を取り囲むようにして現れた。その爪が伸びる前にジャンプをして避けると、ケルベロスを剣の状態へと変える。
「大丈夫か?ネロ、ヴァルツ」
「ああ、」
「私も平気です。ダンテは彼女・・・本体の方を何とかしてください。」
返事をすると私とネロは背中合わせになりながら、メフィストの群れを倒していく。あれらは決して強い訳ではないが、集団となるとかなり厄介だし面倒である。
「数が多い・・・!」
「ネロ、外か廊下に連れ出したほうが楽かもしれません。」
狭い-普通の寝室よりははるかに広いが-部屋の中で、この集団と本体を倒すにはお互いの状態を気にしなくてはいけない。
アイコンタクトを取ると、私とネロは傍の窓をぶち破って外へとでる。
「Shall we dance?」
ネロと私がそう挑発してやれば、メフィストは旋回をしたあとこちらへと向かってくる。
2丁銃で外装を剥がしたあと、ケルベロスで容赦なく切りつけ凍らせていく。パキパキと傷口から凍っていくメフィストを更にネロがバスターで倒していく。
「これで終わりでしょうか?」
辺りは砂と化した悪魔の残骸。ダンテの方ももうじき終わるようだ。メフィストたちを操っていた本体は、油断させたいのか外装であった少女の姿に戻るも、ダンテが容赦なく剣を突きつけたことにより、絶叫しながら砂となっていった。
「疲れたな・・・。ヴァルツ、家に帰ったらストロベリーサンデーが食いたい。」
「歳じゃねぇの、おっさん。」
今日は珍しく破壊もしていないし報酬も多かったので、ダンテの希望くらいは叶えてやってもいいだろう。ネロももうじきフォルトゥナへと帰るそうなので、その送別代わりに晩御飯は少し豪華にしよう、そう思いながら帰路を歩む。
暗い静寂の中で激しいワルツを。