ハラハラドキドキプチ旅行!
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「お前は真面目だからな、あまりいたずらすると怒られるってわかってるんだが…いつもかわいい反応するからな、ついつい繰り返しちまう」
「……」
「さっきも胸だの背中だの気になる話するもんだから、ついつい耳を傾けちまったし…そんな話してちゃあ、覗きたくもなっちまう」
「!聞こえてたんですか!?」
「ああ、丸聞こえだったぞ」
気づかなかったか?、と言われ、リアラは真っ赤になって顔を伏せてしまう。ああ、あの会話が全て聞こえてしまっていたなんて。穴があったら入りたい。
苦笑しつつ、リアラの頭を撫でて、髭は呟く。
「…まあ、今回は度が過ぎた。ごめんな。…にしても、お前があんなこと言うなんてな…」
髭の言葉に首を傾げてリアラが顔を上げると、珍しく照れたように視線をさ迷わせ、口元を手で覆う髭の姿が。
「髪洗うの嫌いじゃないとか、俺の髪触ってて気持ちいい、とか…珍しく動揺しちまった」
そう言って困った顔をする髭。その頬は微かに赤く染まっていて、リアラは目を見開く。だが、すぐに柔らかな笑みを作って。
チュッ
「!」
軽いリップ音とともに頬に柔らかな感触が落ちて、髭は目を見開いてリアラを見る。
自ら髭に寄りかかると、リアラはくすりと笑みを溢す。
「ダンテさん、かわいい」
「かわいい?俺がか?」
「はい」
くすくすと笑いながら甘えるように擦り寄るリアラに、髭はゆっくりと彼女の頭を撫でる。
「許してもらえるか?」
「仕方ないですね、許してあげます」
リアラの答えにほっと安堵の息をつくと、髭はリアラを見つめて口を開く。
「…かわいいな。似合ってる」
「ありがとうございます。ダンテさんも似合ってますよ」
髭の言葉に微笑みながらお礼を言い、リアラは髭の着ている浴衣を見やる。
肩と裾に線だけの格子模様が入った灰色の浴衣に紺の羽織。普段こういう色の服は着ない彼だが、彼の銀髪とアイスブルーの瞳によくあっていて、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
リアラの言葉に、髭も嬉しそうに笑う。
「ありがとな。…お前の方が、よほどかわいいよ」
そう囁くと、髭は髪をバレッタで上げたことであらわになったリアラの首に口を滑らせ、軽く食む。
「ひゃっ!?ダ、ダンテさんっ!」
小さく悲鳴を上げ、顔を真っ赤にするリアラに髭はククッと喉を鳴らす。
「本当にかわいいな…」
「っ、もう、からかわないでください!」
「悪い悪い」
やっと許してもらえたのだ、これ以上機嫌を損ねたくない。
むくれるリアラの頭を撫で、髭は彼女の手を取る。
「とりあえず、部屋に戻るか」
「…うん」
頷き立ち上がると、二人は部屋に向かって歩き出す。
「ディーヴァちゃんと若、もう仲直りしてるかな…」
「さあな。ただ、ずっとあれだと気まずいだろ。渋々許してやってるんじゃないか?」
「…そうかも」
二人は顔を見合わせて、くすくすと笑いあった。
休憩所でリアラと髭が話を始めた頃、部屋では。
「ディーヴァー、頼むから許してくれって」
「絶対嫌!ダンテのバカ!」
布団を被ってふて寝するディーヴァと、横で必死に謝り続ける若。
かれこれ20分くらいこのやり取りを続けているが、ディーヴァはダンテのバカ、変態、と罵るばかりで、こちらを見向きもしない。
ディーヴァの完全に拒否するような態度に、若はシュンとして呟く。
「なぁ、どうしてもダメか…?」
「…っ」
寂しそうな声音に、ディーヴァの心が揺れる。さらに追い討ちをかけるかのように、若は続ける。
「せめて顔だけでも見せてくれよ…」
「……」
仕方なく寝返りをうち、ディーヴァは若を見上げる。ただし、目から下は布団で隠したまま。
若は布団ごとディーヴァを抱きしめ、顔を伏せる。
「ごめん、本当に、ごめん…」
「…もう、こういうところであんなことしない?」
「しない。約束する」
「…絶対?」
「絶対」
「…仕方ないなあ…許してあげる」
ため息をつきつつも布団から顔を見せてくれたディーヴァを、若は嬉しそうな顔で一層強く抱きしめる。
ディーヴァの顔にキスの雨を降らせながら、若は呟く。
「ディーヴァ、好きだ、愛してる」
「ん、わ、わかったって…。恥ずかしいから止めて」
顔を真っ赤にするディーヴァにくすりと笑みを漏らし、若はゆっくりとディーヴァから離れる。
ディーヴァを見つめて、若は口を開く。
「ディーヴァ、その服、よく似合ってる」
ディーヴァはピンクの矢羽柄の浴衣に雪うさぎの刺繍入りの深紅の羽織を着ていた。
若の言葉に笑みを浮かべ、ディーヴァは口を開く。
「…ありがとう。ダンテもその浴衣、よく似合ってるよ」
若は黒紅葉の模様が入った、赤から黒のグラデの浴衣に濃い灰色の羽織を着ていた。相変わらず赤が似合うな、とディーヴァはくすりと笑みを溢す。
甘えるように鼻先を擦り合わせると、若は言う。
「…な、一緒に寝ていいか?」
いつもだったら聞かないくせに、今回の件で反省しているのか尋ねてくる若に、ディーヴァは思わずくすくすと笑みを漏らしてしまう。
「いいよ」
ディーヴァが頷くと、若はディーヴァの入っている布団に潜り込んできて、ぎゅっと彼女を抱きしめる。
「…おやすみ、ディーヴァ」
「…ん、おやすみ、ダンテ」
頭を撫でる若の手の動きに眠気を誘われ、ディーヴァはゆっくりと瞼を閉じる。ディーヴァの寝顔を満足そうに眺め、若も眠りについたのだった。
「ただいまー…。あれ、寝てる…」
30分後、リアラと髭が部屋に戻ると、ディーヴァと若は一緒の布団ですやすやと眠っていた。
「何だ、二人共寝たのか?」
「そうみたいですね。起こさないでおいてあげましょう」
顔を見合わせてくすりと笑みを溢すと、リアラと髭は二人を起こさないようにゆっくりと中に入る。
布団の上に座り、ぐっと伸びをすると、髭は言った。
「さて、そろそろ俺達も寝るか」
「そうですね」
リアラは頷き、バレッタを外し、テーブルの上に置いて寝る準備をする。そのまま布団に横になろうとした時、くい、と袖をひかれ、リアラは後ろを振り返る。
「今日くらいは一緒に寝ようぜ?」
自分の布団に横になった髭が両手を広げて誘ってくる。ふぅ、と小さく息をついて、リアラは言った。
「…仕方ないですね。今日だけですよ」
そう言うと、髭の横に移動し、ゆっくりと横になる。髭は嬉しそうにリアラを抱きしめると、小さく呟く。
「おやすみ、リアラ」
「おやすみなさい、ダンテさん」
そう返し、甘えるように髭の胸元に擦り寄ると、リアラはゆっくりと瞼を閉じる。優しく彼女の髪を梳きながら、髭も眠りについたのだった。
「……」
「さっきも胸だの背中だの気になる話するもんだから、ついつい耳を傾けちまったし…そんな話してちゃあ、覗きたくもなっちまう」
「!聞こえてたんですか!?」
「ああ、丸聞こえだったぞ」
気づかなかったか?、と言われ、リアラは真っ赤になって顔を伏せてしまう。ああ、あの会話が全て聞こえてしまっていたなんて。穴があったら入りたい。
苦笑しつつ、リアラの頭を撫でて、髭は呟く。
「…まあ、今回は度が過ぎた。ごめんな。…にしても、お前があんなこと言うなんてな…」
髭の言葉に首を傾げてリアラが顔を上げると、珍しく照れたように視線をさ迷わせ、口元を手で覆う髭の姿が。
「髪洗うの嫌いじゃないとか、俺の髪触ってて気持ちいい、とか…珍しく動揺しちまった」
そう言って困った顔をする髭。その頬は微かに赤く染まっていて、リアラは目を見開く。だが、すぐに柔らかな笑みを作って。
チュッ
「!」
軽いリップ音とともに頬に柔らかな感触が落ちて、髭は目を見開いてリアラを見る。
自ら髭に寄りかかると、リアラはくすりと笑みを溢す。
「ダンテさん、かわいい」
「かわいい?俺がか?」
「はい」
くすくすと笑いながら甘えるように擦り寄るリアラに、髭はゆっくりと彼女の頭を撫でる。
「許してもらえるか?」
「仕方ないですね、許してあげます」
リアラの答えにほっと安堵の息をつくと、髭はリアラを見つめて口を開く。
「…かわいいな。似合ってる」
「ありがとうございます。ダンテさんも似合ってますよ」
髭の言葉に微笑みながらお礼を言い、リアラは髭の着ている浴衣を見やる。
肩と裾に線だけの格子模様が入った灰色の浴衣に紺の羽織。普段こういう色の服は着ない彼だが、彼の銀髪とアイスブルーの瞳によくあっていて、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
リアラの言葉に、髭も嬉しそうに笑う。
「ありがとな。…お前の方が、よほどかわいいよ」
そう囁くと、髭は髪をバレッタで上げたことであらわになったリアラの首に口を滑らせ、軽く食む。
「ひゃっ!?ダ、ダンテさんっ!」
小さく悲鳴を上げ、顔を真っ赤にするリアラに髭はククッと喉を鳴らす。
「本当にかわいいな…」
「っ、もう、からかわないでください!」
「悪い悪い」
やっと許してもらえたのだ、これ以上機嫌を損ねたくない。
むくれるリアラの頭を撫で、髭は彼女の手を取る。
「とりあえず、部屋に戻るか」
「…うん」
頷き立ち上がると、二人は部屋に向かって歩き出す。
「ディーヴァちゃんと若、もう仲直りしてるかな…」
「さあな。ただ、ずっとあれだと気まずいだろ。渋々許してやってるんじゃないか?」
「…そうかも」
二人は顔を見合わせて、くすくすと笑いあった。
休憩所でリアラと髭が話を始めた頃、部屋では。
「ディーヴァー、頼むから許してくれって」
「絶対嫌!ダンテのバカ!」
布団を被ってふて寝するディーヴァと、横で必死に謝り続ける若。
かれこれ20分くらいこのやり取りを続けているが、ディーヴァはダンテのバカ、変態、と罵るばかりで、こちらを見向きもしない。
ディーヴァの完全に拒否するような態度に、若はシュンとして呟く。
「なぁ、どうしてもダメか…?」
「…っ」
寂しそうな声音に、ディーヴァの心が揺れる。さらに追い討ちをかけるかのように、若は続ける。
「せめて顔だけでも見せてくれよ…」
「……」
仕方なく寝返りをうち、ディーヴァは若を見上げる。ただし、目から下は布団で隠したまま。
若は布団ごとディーヴァを抱きしめ、顔を伏せる。
「ごめん、本当に、ごめん…」
「…もう、こういうところであんなことしない?」
「しない。約束する」
「…絶対?」
「絶対」
「…仕方ないなあ…許してあげる」
ため息をつきつつも布団から顔を見せてくれたディーヴァを、若は嬉しそうな顔で一層強く抱きしめる。
ディーヴァの顔にキスの雨を降らせながら、若は呟く。
「ディーヴァ、好きだ、愛してる」
「ん、わ、わかったって…。恥ずかしいから止めて」
顔を真っ赤にするディーヴァにくすりと笑みを漏らし、若はゆっくりとディーヴァから離れる。
ディーヴァを見つめて、若は口を開く。
「ディーヴァ、その服、よく似合ってる」
ディーヴァはピンクの矢羽柄の浴衣に雪うさぎの刺繍入りの深紅の羽織を着ていた。
若の言葉に笑みを浮かべ、ディーヴァは口を開く。
「…ありがとう。ダンテもその浴衣、よく似合ってるよ」
若は黒紅葉の模様が入った、赤から黒のグラデの浴衣に濃い灰色の羽織を着ていた。相変わらず赤が似合うな、とディーヴァはくすりと笑みを溢す。
甘えるように鼻先を擦り合わせると、若は言う。
「…な、一緒に寝ていいか?」
いつもだったら聞かないくせに、今回の件で反省しているのか尋ねてくる若に、ディーヴァは思わずくすくすと笑みを漏らしてしまう。
「いいよ」
ディーヴァが頷くと、若はディーヴァの入っている布団に潜り込んできて、ぎゅっと彼女を抱きしめる。
「…おやすみ、ディーヴァ」
「…ん、おやすみ、ダンテ」
頭を撫でる若の手の動きに眠気を誘われ、ディーヴァはゆっくりと瞼を閉じる。ディーヴァの寝顔を満足そうに眺め、若も眠りについたのだった。
「ただいまー…。あれ、寝てる…」
30分後、リアラと髭が部屋に戻ると、ディーヴァと若は一緒の布団ですやすやと眠っていた。
「何だ、二人共寝たのか?」
「そうみたいですね。起こさないでおいてあげましょう」
顔を見合わせてくすりと笑みを溢すと、リアラと髭は二人を起こさないようにゆっくりと中に入る。
布団の上に座り、ぐっと伸びをすると、髭は言った。
「さて、そろそろ俺達も寝るか」
「そうですね」
リアラは頷き、バレッタを外し、テーブルの上に置いて寝る準備をする。そのまま布団に横になろうとした時、くい、と袖をひかれ、リアラは後ろを振り返る。
「今日くらいは一緒に寝ようぜ?」
自分の布団に横になった髭が両手を広げて誘ってくる。ふぅ、と小さく息をついて、リアラは言った。
「…仕方ないですね。今日だけですよ」
そう言うと、髭の横に移動し、ゆっくりと横になる。髭は嬉しそうにリアラを抱きしめると、小さく呟く。
「おやすみ、リアラ」
「おやすみなさい、ダンテさん」
そう返し、甘えるように髭の胸元に擦り寄ると、リアラはゆっくりと瞼を閉じる。優しく彼女の髪を梳きながら、髭も眠りについたのだった。