ハラハラドキドキプチ旅行!
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一方、男湯では。
「二人、何してんだろーな…」
「さあな」
女性陣と同じく、風呂に入る前に身体を洗っていた若と髭は呟く。
実はこの大浴場、内風呂の天井が繋がっているために女湯にいる二人の会話は筒抜けで、先程のハプニングによる会話ももろに聞こえてしまっていた。
頭を洗っていた若は動きを止めてしまい、みるみる内に顔を赤く染めた。髭は大したことはないという風に身体を洗っていたが、その口元は楽しそうに笑みを浮かべている。
「髭は気にならねーのかよ」
「別に?むしろ、いいこと聞かせてもらったな」
腰が細い、ねぇ、と呟く髭に若は呆れる。あれくらいの歳になるとそういう反応になるものなのだろうか。
はぁ、とため息をついて再び髪を洗い始める若。さっさと洗って湯に浸かろう、そう思った、のだが。
『リアラお姉ちゃんって、胸の大きさどのくらいなの?』
『え?』
再び聞こえた二人の会話に、また若の手が止まる。髭はおもしろいことが始まったとばかりに笑みを深め、耳を澄ませる。
『どうしたの、いきなり…』
『いや、何となく気になって』
『えっと…Cの真ん中より上…』
その言葉に若はぶふっと吹き出し、髭はほぉ…、といやらしい笑みを浮かべながら顎を撫でる。
『けっこう大きいんだね』
『ディーヴァちゃんに比べたらそうでもないよ。…肩、こったりしない?』
『うーん、けっこう肩こるよ。さすがにダンテには言わないけど』
『そうだよね、ただでさえ胸ばっかり見てるのに、言ったらニヤニヤしそうだものね』
『すっごいいやらしい顔で「肩揉んでやるか?」とか言われそう。…絶対言わないでおこう』
散々な言われようだが、当の本人である若は顔を真っ赤にしてプルプルと肩を震わせている。若いなぁ、と思いながら、髭は若に話しかける。
「おいおい、どうした?チェリーでもあるまいし」
「っ、余計なお世話だ!」
目をつり上げ、一気に頭からお湯を被った若は腰にタオルを巻くと勢いよく立ち上がり、浴槽に向かう。
が。
ツルッ
「え゛」
なぜか転がっていたせっけんに足をとられ、若は盛大に転んだ。その拍子に腰に巻いていたタオルが捲れてしまい、たまたま見てしまった髭が眉間に皺を寄せる。
「おい、汚いもん見せるなよ」
「同じだろ!」
今日はことごとく散々な目に会う若なのだった。
「わ、外も広いね!」
「本当だ…景色も見れて、中とはまた違った雰囲気だね」
しばらく中の風呂を堪能した二人は、露天風呂も入ろうと外に出てきた。露天風呂は浴槽を囲む屋根以外全て岩で出来ていて、中の風呂とはまた違った雰囲気を醸し出していた。
「うぅ、寒い…リアラお姉ちゃん、早く入ろ」
「そうだね、身体が冷えちゃう」
身体が冷えない内にと、二人はお湯に浸かる。浴槽の岩に寄りかかると、二人はほぅ、と息を吐いた。
「気持ちいい…」
「リアラお姉ちゃん、お風呂大好きだもんね。日本の人と気が合いそう」
「そうかも。事務所のお風呂だと、こうやって景色見ながら入れないし…すごい貴重な体験」
そう言うと、リアラは振り返って景色を眺める。今は季節が冬のため、庭の木々に雪が積もり、一面真っ白だった。いつの間にか降り始めた雪が静かに地面に落ちていく。
リアラの後ろ姿を眺めていたディーヴァがポツリと呟く。
「リアラお姉ちゃんって、背中きれいだね」
「えっ!?」
いきなり言われた言葉に、リアラは勢いよくディーヴァの方を振り返り慌て始める。
「ど、どうしたの!?いきなり…!」
「んー、なんかずっと見てたらね、そう思ったの」
先程と同じような会話をし、リアラはため息をつく。
「リアラお姉ちゃん、きれいでうらやましいなあ…それに、すごく大人っぽいし」
「ディーヴァちゃんもきれいだよ」
「でも、あたし童顔だし子供っぽいし…」
そう言い、落ち込んでしまったディーヴァに近寄ると、リアラはディーヴァの手を取って言う。
「ディーヴァちゃんにはディーヴァちゃんのよさがあるんだよ。だから、そんなに落ち込まないで」
「リアラお姉ちゃん…」
「それに、ディーヴァちゃんだからこそ、若は好きになったんでしょう?」
「…うん。ありがとう、リアラお姉ちゃん」
ようやくディーヴァが笑うと、リアラも笑みを返す。
そういえば、と思い出したようにディーヴァが口を開いた。
「二人、何してんだろーな…」
「さあな」
女性陣と同じく、風呂に入る前に身体を洗っていた若と髭は呟く。
実はこの大浴場、内風呂の天井が繋がっているために女湯にいる二人の会話は筒抜けで、先程のハプニングによる会話ももろに聞こえてしまっていた。
頭を洗っていた若は動きを止めてしまい、みるみる内に顔を赤く染めた。髭は大したことはないという風に身体を洗っていたが、その口元は楽しそうに笑みを浮かべている。
「髭は気にならねーのかよ」
「別に?むしろ、いいこと聞かせてもらったな」
腰が細い、ねぇ、と呟く髭に若は呆れる。あれくらいの歳になるとそういう反応になるものなのだろうか。
はぁ、とため息をついて再び髪を洗い始める若。さっさと洗って湯に浸かろう、そう思った、のだが。
『リアラお姉ちゃんって、胸の大きさどのくらいなの?』
『え?』
再び聞こえた二人の会話に、また若の手が止まる。髭はおもしろいことが始まったとばかりに笑みを深め、耳を澄ませる。
『どうしたの、いきなり…』
『いや、何となく気になって』
『えっと…Cの真ん中より上…』
その言葉に若はぶふっと吹き出し、髭はほぉ…、といやらしい笑みを浮かべながら顎を撫でる。
『けっこう大きいんだね』
『ディーヴァちゃんに比べたらそうでもないよ。…肩、こったりしない?』
『うーん、けっこう肩こるよ。さすがにダンテには言わないけど』
『そうだよね、ただでさえ胸ばっかり見てるのに、言ったらニヤニヤしそうだものね』
『すっごいいやらしい顔で「肩揉んでやるか?」とか言われそう。…絶対言わないでおこう』
散々な言われようだが、当の本人である若は顔を真っ赤にしてプルプルと肩を震わせている。若いなぁ、と思いながら、髭は若に話しかける。
「おいおい、どうした?チェリーでもあるまいし」
「っ、余計なお世話だ!」
目をつり上げ、一気に頭からお湯を被った若は腰にタオルを巻くと勢いよく立ち上がり、浴槽に向かう。
が。
ツルッ
「え゛」
なぜか転がっていたせっけんに足をとられ、若は盛大に転んだ。その拍子に腰に巻いていたタオルが捲れてしまい、たまたま見てしまった髭が眉間に皺を寄せる。
「おい、汚いもん見せるなよ」
「同じだろ!」
今日はことごとく散々な目に会う若なのだった。
「わ、外も広いね!」
「本当だ…景色も見れて、中とはまた違った雰囲気だね」
しばらく中の風呂を堪能した二人は、露天風呂も入ろうと外に出てきた。露天風呂は浴槽を囲む屋根以外全て岩で出来ていて、中の風呂とはまた違った雰囲気を醸し出していた。
「うぅ、寒い…リアラお姉ちゃん、早く入ろ」
「そうだね、身体が冷えちゃう」
身体が冷えない内にと、二人はお湯に浸かる。浴槽の岩に寄りかかると、二人はほぅ、と息を吐いた。
「気持ちいい…」
「リアラお姉ちゃん、お風呂大好きだもんね。日本の人と気が合いそう」
「そうかも。事務所のお風呂だと、こうやって景色見ながら入れないし…すごい貴重な体験」
そう言うと、リアラは振り返って景色を眺める。今は季節が冬のため、庭の木々に雪が積もり、一面真っ白だった。いつの間にか降り始めた雪が静かに地面に落ちていく。
リアラの後ろ姿を眺めていたディーヴァがポツリと呟く。
「リアラお姉ちゃんって、背中きれいだね」
「えっ!?」
いきなり言われた言葉に、リアラは勢いよくディーヴァの方を振り返り慌て始める。
「ど、どうしたの!?いきなり…!」
「んー、なんかずっと見てたらね、そう思ったの」
先程と同じような会話をし、リアラはため息をつく。
「リアラお姉ちゃん、きれいでうらやましいなあ…それに、すごく大人っぽいし」
「ディーヴァちゃんもきれいだよ」
「でも、あたし童顔だし子供っぽいし…」
そう言い、落ち込んでしまったディーヴァに近寄ると、リアラはディーヴァの手を取って言う。
「ディーヴァちゃんにはディーヴァちゃんのよさがあるんだよ。だから、そんなに落ち込まないで」
「リアラお姉ちゃん…」
「それに、ディーヴァちゃんだからこそ、若は好きになったんでしょう?」
「…うん。ありがとう、リアラお姉ちゃん」
ようやくディーヴァが笑うと、リアラも笑みを返す。
そういえば、と思い出したようにディーヴァが口を開いた。