ハラハラドキドキプチ旅行!
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「あ、有料…」
ふと視線に入った看板には『こちらの浴衣は有料です』と書かれており、二人は顔を見合わせる。
「有料かあ…着たいけど…」
「うん…せっかくお金かけないできてるのに、ここでお金かけちゃってもね…」
がっかりしながら、二人がため息をついたその時。
「着たらいいじゃないか」
「…え?」
二人が顔を上げると、いつの間にか後ろに髭と若がいた。
「髭の言う通りだ、着たいなら着ろよ」
「でも、お金…」
「それならオレらが払う。だろ?」
「ああ」
「…いいんですか?」
「せっかく来たんだ、滅多にない機会だから着たらいい。それに、宿代が浮いた分、こっちに使えるって考えたらいいだろ」
「ダンテさん…」
リアラとディーヴァは顔を見合わせ、嬉しそうに笑う。
「ありがとうございます、ダンテさん」
「ありがと、ダンテ!」
恋人の笑顔に、髭と若は優しい笑みを返す。
「ね、せっかくだからみんなで浴衣着ようよ!で、二人のはあたし達で選んであげよう!あたしがダンテ、リアラお姉ちゃんが髭さんのを選ぶの!」
「えっと、あまりセンスよくないと思うけど…がんばる」
「リアラが選んでくれた物なら何でも着るさ」
「オレも、ディーヴァが選んだ物なら何でもいいぜ!」
「じゃあ、さっそく選びますか!」
「うん!」
さっそくそれぞれの恋人を連れて、ディーヴァとリアラは浴衣を選び始めた。
浴衣を選び終え、部屋に荷物を置いたディーヴァとリアラは楽しみにしていた風呂に入りに、大浴場に来ていた。
「わ、広ーい!」
「本当だ…日本の宿って、こんな感じなんだね」
タオルで前を隠し、二人がガラス張りの扉を開けると、日本式の風呂場が目の前に広がった。床や浴槽が木材でできているらしく、木のいい香りがする。
「お風呂入る前に、まずは身体洗っちゃおうか」
「そうだね。あ、あたしシャンプーとリンス持ってきたんだ!リアラお姉ちゃんも使う?」
そう言ってディーヴァが上げた手には籠が提げられていて、中にはピンク色のボトルが二つ入っていた。
「いいの?」
「うん!苺の匂いだから、リアラお姉ちゃんも気に入ると思うよ」
「本当?じゃあ、せっかくだから使わせてもらおうかな」
楽しそうに会話を交わして、二人は身体を洗うために移動する。木製の椅子に座ると、リアラがディーヴァに言った。
「ディーヴァちゃん、髪洗ってあげる」
「本当?じゃあ、後でリアラお姉ちゃんの髪洗ってあげるね。洗いっこしよ!」
「ふふ、いいよ」
微笑んで頷くと、リアラはディーヴァの後ろに椅子を持って移動する。一言断ってディーヴァの髪をシャワーで濡らした後、リアラはシャンプーのボトルを押す。ピンク色の液体を適量手に取り、リアラはディーヴァに話しかける。
「痛かったら言ってね」
「うん」
ディーヴァが頷いたのを確認してから、リアラはディーヴァの髪を洗い始める。シャンプーが泡立ち始めると同時に、苺の香りが辺りに漂う。
「痛くない?」
「うん、平気」
気遣うリアラにディーヴァは頷いて返す。
リアラはディーヴァの髪を洗いながらポツリと呟く。
「ディーヴァちゃんの髪ってきれいだよね…木漏れ日みたいな色」
彼女のエメラルドティントの髪はちゃんと手入れしているのもあって、光が当たるととてもきれいだ。森の木漏れ日を思わせてとてもほっとする。
リアラの言葉に、ディーヴァは照れたように笑う。
「えへへ、ありがとう。リアラお姉ちゃんの髪もきれいだよ」
「そうかな?」
「うん。空みたいでとってもきれい」
「そっか…ふふ、ありがとう」
話しつつ髪を洗い終え、リンスを済ませるとディーヴァがリアラの方を振り返る。
「じゃあ今度はあたしの番ね。リアラお姉ちゃん、移動して」
「うん」
笑って頷くと、リアラは椅子から立ち上がった。
髪を洗ったり、背中を洗ったりで身体を洗い終えた二人は、お湯に入らないようにとヘアゴムで髪をまとめると立ち上がる。
「じゃ、入ろっか」
「うん!」
元気よく頷き、ディーヴァが浴槽に向かって駆け出した、その時。
ツルッ
「え…」
「ディーヴァちゃん、危ない!」
足場が濡れていたためか、ふいに足を滑らせてしまったディーヴァ。転ぶ、そう思ってぎゅっと目を瞑った、その時。
ゴンッ
「…っ、いったぁ…」
「…え…」
来るはずの痛みが来ず、代わりに自分の下で聞こえたのは呻き声。
おそるおそるディーヴァが目を開けると、自分を庇ったのか下敷きになって頭を押さえて涙目になるリアラの姿が。
「リアラお姉ちゃん!大丈夫!?」
「うん、大丈夫…。ディーヴァちゃん、怪我はない?」
「うん、リアラお姉ちゃんのおかげ」
「そっか、よかった…」
ほっと安堵の息をついたリアラだったが、何かに気づいたのか顔を真っ赤にして戸惑い始めた。
ディーヴァは首を傾げる。
「リアラお姉ちゃん?」
「あ、あの、ディーヴァちゃん…胸、が…」
リアラの言葉にディーヴァが視線をずらすと、自分の胸とリアラの胸が当たって互いに押し潰されている。ようやく現状に気づいたディーヴァは顔を真っ赤にしながら慌てて身体を起こした。
「ご、ごめんね、リアラお姉ちゃん!」
「ううん、大丈夫…ディーヴァちゃん?」
ディーヴァが動きを止めたため、今度はリアラが首を傾げた。ディーヴァがポツリと溢す。
「リアラお姉ちゃん、腰細い…」
ディーヴァが見ているのは、タオルからちらりと覗くリアラの腰のライン。仕事柄鍛えているためか腰にはしっかりとくびれがあって、それでいて筋肉があると思わせない細さ。同性としてはとてもうらやましい。思わず、ディーヴァは腰のラインをなぞる。
「ひゃっ!?」
リアラは悲鳴を上げ、両手で口元を抑える。我に返って、ディーヴァは慌てて手を離す。これじゃあ若と同じではないか。
「ご、ごめんなさい!」
「あ、えと…大丈夫…」
お互いに何とも言えない空気になってしまって、顔を真っ赤にしたまま、黙ることしばし。
「…とりあえず、お風呂入ろっか…」
「そうだね、お湯に浸かって落ち着こう…」
お互いに頷き、しばし無言でお湯に浸かるのだった。
ふと視線に入った看板には『こちらの浴衣は有料です』と書かれており、二人は顔を見合わせる。
「有料かあ…着たいけど…」
「うん…せっかくお金かけないできてるのに、ここでお金かけちゃってもね…」
がっかりしながら、二人がため息をついたその時。
「着たらいいじゃないか」
「…え?」
二人が顔を上げると、いつの間にか後ろに髭と若がいた。
「髭の言う通りだ、着たいなら着ろよ」
「でも、お金…」
「それならオレらが払う。だろ?」
「ああ」
「…いいんですか?」
「せっかく来たんだ、滅多にない機会だから着たらいい。それに、宿代が浮いた分、こっちに使えるって考えたらいいだろ」
「ダンテさん…」
リアラとディーヴァは顔を見合わせ、嬉しそうに笑う。
「ありがとうございます、ダンテさん」
「ありがと、ダンテ!」
恋人の笑顔に、髭と若は優しい笑みを返す。
「ね、せっかくだからみんなで浴衣着ようよ!で、二人のはあたし達で選んであげよう!あたしがダンテ、リアラお姉ちゃんが髭さんのを選ぶの!」
「えっと、あまりセンスよくないと思うけど…がんばる」
「リアラが選んでくれた物なら何でも着るさ」
「オレも、ディーヴァが選んだ物なら何でもいいぜ!」
「じゃあ、さっそく選びますか!」
「うん!」
さっそくそれぞれの恋人を連れて、ディーヴァとリアラは浴衣を選び始めた。
浴衣を選び終え、部屋に荷物を置いたディーヴァとリアラは楽しみにしていた風呂に入りに、大浴場に来ていた。
「わ、広ーい!」
「本当だ…日本の宿って、こんな感じなんだね」
タオルで前を隠し、二人がガラス張りの扉を開けると、日本式の風呂場が目の前に広がった。床や浴槽が木材でできているらしく、木のいい香りがする。
「お風呂入る前に、まずは身体洗っちゃおうか」
「そうだね。あ、あたしシャンプーとリンス持ってきたんだ!リアラお姉ちゃんも使う?」
そう言ってディーヴァが上げた手には籠が提げられていて、中にはピンク色のボトルが二つ入っていた。
「いいの?」
「うん!苺の匂いだから、リアラお姉ちゃんも気に入ると思うよ」
「本当?じゃあ、せっかくだから使わせてもらおうかな」
楽しそうに会話を交わして、二人は身体を洗うために移動する。木製の椅子に座ると、リアラがディーヴァに言った。
「ディーヴァちゃん、髪洗ってあげる」
「本当?じゃあ、後でリアラお姉ちゃんの髪洗ってあげるね。洗いっこしよ!」
「ふふ、いいよ」
微笑んで頷くと、リアラはディーヴァの後ろに椅子を持って移動する。一言断ってディーヴァの髪をシャワーで濡らした後、リアラはシャンプーのボトルを押す。ピンク色の液体を適量手に取り、リアラはディーヴァに話しかける。
「痛かったら言ってね」
「うん」
ディーヴァが頷いたのを確認してから、リアラはディーヴァの髪を洗い始める。シャンプーが泡立ち始めると同時に、苺の香りが辺りに漂う。
「痛くない?」
「うん、平気」
気遣うリアラにディーヴァは頷いて返す。
リアラはディーヴァの髪を洗いながらポツリと呟く。
「ディーヴァちゃんの髪ってきれいだよね…木漏れ日みたいな色」
彼女のエメラルドティントの髪はちゃんと手入れしているのもあって、光が当たるととてもきれいだ。森の木漏れ日を思わせてとてもほっとする。
リアラの言葉に、ディーヴァは照れたように笑う。
「えへへ、ありがとう。リアラお姉ちゃんの髪もきれいだよ」
「そうかな?」
「うん。空みたいでとってもきれい」
「そっか…ふふ、ありがとう」
話しつつ髪を洗い終え、リンスを済ませるとディーヴァがリアラの方を振り返る。
「じゃあ今度はあたしの番ね。リアラお姉ちゃん、移動して」
「うん」
笑って頷くと、リアラは椅子から立ち上がった。
髪を洗ったり、背中を洗ったりで身体を洗い終えた二人は、お湯に入らないようにとヘアゴムで髪をまとめると立ち上がる。
「じゃ、入ろっか」
「うん!」
元気よく頷き、ディーヴァが浴槽に向かって駆け出した、その時。
ツルッ
「え…」
「ディーヴァちゃん、危ない!」
足場が濡れていたためか、ふいに足を滑らせてしまったディーヴァ。転ぶ、そう思ってぎゅっと目を瞑った、その時。
ゴンッ
「…っ、いったぁ…」
「…え…」
来るはずの痛みが来ず、代わりに自分の下で聞こえたのは呻き声。
おそるおそるディーヴァが目を開けると、自分を庇ったのか下敷きになって頭を押さえて涙目になるリアラの姿が。
「リアラお姉ちゃん!大丈夫!?」
「うん、大丈夫…。ディーヴァちゃん、怪我はない?」
「うん、リアラお姉ちゃんのおかげ」
「そっか、よかった…」
ほっと安堵の息をついたリアラだったが、何かに気づいたのか顔を真っ赤にして戸惑い始めた。
ディーヴァは首を傾げる。
「リアラお姉ちゃん?」
「あ、あの、ディーヴァちゃん…胸、が…」
リアラの言葉にディーヴァが視線をずらすと、自分の胸とリアラの胸が当たって互いに押し潰されている。ようやく現状に気づいたディーヴァは顔を真っ赤にしながら慌てて身体を起こした。
「ご、ごめんね、リアラお姉ちゃん!」
「ううん、大丈夫…ディーヴァちゃん?」
ディーヴァが動きを止めたため、今度はリアラが首を傾げた。ディーヴァがポツリと溢す。
「リアラお姉ちゃん、腰細い…」
ディーヴァが見ているのは、タオルからちらりと覗くリアラの腰のライン。仕事柄鍛えているためか腰にはしっかりとくびれがあって、それでいて筋肉があると思わせない細さ。同性としてはとてもうらやましい。思わず、ディーヴァは腰のラインをなぞる。
「ひゃっ!?」
リアラは悲鳴を上げ、両手で口元を抑える。我に返って、ディーヴァは慌てて手を離す。これじゃあ若と同じではないか。
「ご、ごめんなさい!」
「あ、えと…大丈夫…」
お互いに何とも言えない空気になってしまって、顔を真っ赤にしたまま、黙ることしばし。
「…とりあえず、お風呂入ろっか…」
「そうだね、お湯に浸かって落ち着こう…」
お互いに頷き、しばし無言でお湯に浸かるのだった。