Animal Knight
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「薔薇って、こんなに種類あるんですね…」
「ああ、初めて来た時、俺も驚いた」
「あ、あれ、ディーヴァ好きなんじゃねぇ?」
「え?あ、本当だ、きれーい」
色とりどりの薔薇に囲まれながら、四人は歩く。
ふいに、若が何かに気づいて声を上げる。
「なあ、あそこに何かあるぜ」
「え?あ、本当だ」
若が指差した先には、敷地内に設けられた石垣に囲まれた小さな池に、切り花になった薔薇が差されていた。
近寄ってみると、側に小さな看板があり、『剪定した時の薔薇です。ご自由にお持ち帰りください』と書いてある。
「わ、これ全部もらっていいやつなの?」
「すごいね、どれもきれい…」
「せっかくだから、どれか持って帰るか?」
「そうですね、せっかくだからもらいましょうか」
「なあなあ、せっかくだから一人一本持って帰らねぇ?」
「あ、いいね!」
「じゃあ、みんなで選ぼっか」
「そうだな」
「リアラ、決まった?」
「うん、ディーヴァは?」
「決まったよ」
「俺も決まったぜ!」
「俺も」
「じゃあ、一斉に出そう!せーのっ!」
ディーヴァのかけ声で四人は手に持った薔薇を出した。髭と若は赤、リアラは白、ディーヴァはピンクだ。
「二人共赤かー。さすが親戚なだけあるね」
「ふふ、そうね」
「おい待て、それは聞き捨てならねぇぞ」
「なんでおっさんと一緒にされんだよ!」
不満そうな顔をする二人に、リアラとディーヴァはくすくすと笑い合う。
ふいに、リアラが切り出した。
「ねぇ、薔薇の花言葉知ってる?」
「花言葉?」
「さっぱりわかんねぇ…」
「リアラ、知ってるの?ねぇ、教えて教えて!」
目をキラキラさせてせがむディーヴァに優しい笑みを返して、リアラは一つ一つ説明をしていく。
「薔薇は『愛』とか『美』、『私はあなたを愛する』っていう花言葉がよく聞くやつだけど、色によって違うんだよ」
そう言い、リアラはディーヴァの薔薇を指差す。
「ピンクは『上品』、『愛を持つ』、『しとやか』」
次に、髭と若の薔薇。
「赤は『愛情』、『情熱』」
最後に、自分の薔薇。
「白は『尊敬』」
他にもいろいろあるらしいよ、とリアラは言う。
「すごーい、リアラって物知りだね!」
「そうでもないよ」
「いや、すげーよ。けっこうおもしろいな」
「そうだな。…もう遅いし、そろそろ帰るか」
「あ、そうですね」
髭の言葉にリアラが頷くと、ディーヴァが声を上げる。
「待って、あたしもうちょっと見たい!」
「そう?じゃあ、ここで待ってるから、行っておいでよ」
「うん、ありがとう!」
「ディーヴァが行くならオレも行く!」
ディーヴァが歩き出すと、若も後に続く。
「ちょっと、何で腰に手回してるの」
「恋人なんだからいいだろ?」
「もう…」
仲良く寄り添って行った二人に、リアラはくすりと笑みを溢した。
「ああ、初めて来た時、俺も驚いた」
「あ、あれ、ディーヴァ好きなんじゃねぇ?」
「え?あ、本当だ、きれーい」
色とりどりの薔薇に囲まれながら、四人は歩く。
ふいに、若が何かに気づいて声を上げる。
「なあ、あそこに何かあるぜ」
「え?あ、本当だ」
若が指差した先には、敷地内に設けられた石垣に囲まれた小さな池に、切り花になった薔薇が差されていた。
近寄ってみると、側に小さな看板があり、『剪定した時の薔薇です。ご自由にお持ち帰りください』と書いてある。
「わ、これ全部もらっていいやつなの?」
「すごいね、どれもきれい…」
「せっかくだから、どれか持って帰るか?」
「そうですね、せっかくだからもらいましょうか」
「なあなあ、せっかくだから一人一本持って帰らねぇ?」
「あ、いいね!」
「じゃあ、みんなで選ぼっか」
「そうだな」
「リアラ、決まった?」
「うん、ディーヴァは?」
「決まったよ」
「俺も決まったぜ!」
「俺も」
「じゃあ、一斉に出そう!せーのっ!」
ディーヴァのかけ声で四人は手に持った薔薇を出した。髭と若は赤、リアラは白、ディーヴァはピンクだ。
「二人共赤かー。さすが親戚なだけあるね」
「ふふ、そうね」
「おい待て、それは聞き捨てならねぇぞ」
「なんでおっさんと一緒にされんだよ!」
不満そうな顔をする二人に、リアラとディーヴァはくすくすと笑い合う。
ふいに、リアラが切り出した。
「ねぇ、薔薇の花言葉知ってる?」
「花言葉?」
「さっぱりわかんねぇ…」
「リアラ、知ってるの?ねぇ、教えて教えて!」
目をキラキラさせてせがむディーヴァに優しい笑みを返して、リアラは一つ一つ説明をしていく。
「薔薇は『愛』とか『美』、『私はあなたを愛する』っていう花言葉がよく聞くやつだけど、色によって違うんだよ」
そう言い、リアラはディーヴァの薔薇を指差す。
「ピンクは『上品』、『愛を持つ』、『しとやか』」
次に、髭と若の薔薇。
「赤は『愛情』、『情熱』」
最後に、自分の薔薇。
「白は『尊敬』」
他にもいろいろあるらしいよ、とリアラは言う。
「すごーい、リアラって物知りだね!」
「そうでもないよ」
「いや、すげーよ。けっこうおもしろいな」
「そうだな。…もう遅いし、そろそろ帰るか」
「あ、そうですね」
髭の言葉にリアラが頷くと、ディーヴァが声を上げる。
「待って、あたしもうちょっと見たい!」
「そう?じゃあ、ここで待ってるから、行っておいでよ」
「うん、ありがとう!」
「ディーヴァが行くならオレも行く!」
ディーヴァが歩き出すと、若も後に続く。
「ちょっと、何で腰に手回してるの」
「恋人なんだからいいだろ?」
「もう…」
仲良く寄り添って行った二人に、リアラはくすりと笑みを溢した。