Animal Knight
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
不思議な二匹との出会いは、一年前に遡る。
リアラとディーヴァが一緒に暮らし始めてから一年が過ぎた、ある日のこと。
雨が降る中、二人は買い物を終え、家へ帰る途中だった。
『あれ…?』
『どうしたの?リアラ』
『あそこにダンボールが置いてあるんだけど…』
そう言い、リアラは向こうを指差す。二人がいるところより少し先の電柱の側に、ちょこんとダンボールが置いてあった。
『もしかして…』
呟き、リアラは駆け出す。ディーヴァもそれに続く。
二人がダンボールを覗き込むと、普通の猫より一回り大きな白い猫と雑種の白い犬が力なく横たわっていた。長らく外にいたのか毛並みは黒く汚れ、かなり弱っている。
『やっぱり…』
『リアラ、この子達すごく弱ってる』
『家に連れて帰ろう。このままじゃ死んじゃうわ』
『うん』
ディーヴァが荷物を預かり、リアラが二匹の入ったダンボールを抱えて、二人は家へと走った。
その後、風呂に入り、餌を与えられ、二人の数日間に渡る手厚い看護を受けた二匹は、みるみる内に元気になった。
実は少し不思議な力を持つ二人。その中で、動物の言葉を理解できる能力(ちから)を持つリアラは、二匹から名前を聞き出し、二匹の名は『ダンテ』と判明した。
その後、管理人への二人の懇願により、二匹のダンテは二人の住む家で飼われることとなった。
それから一週間後、満月のある日。
出かけていた二人が家に帰ってくると、ダンテ達の姿はなく、代わりに二人の男性がいた。
混乱する二人を落ち着かせて、二人より年上であろう男性の方が説明を始めた。
自分達は『半獣』と呼ばれる種族で、普段は動物の姿で生活しているのだが、満月の日だけ人の姿になれること、生まれた時は他の人と同じ姿だが、10歳になると獣の耳と尻尾を持つ半獣の姿になること、そして、自分ともう一人の男性は親戚で、気まぐれに人に飼われて暮らしていたが、面倒をみきれないのか、一ヶ月前にダンボールに入れて捨てられ、餌も食べられず、雨に打たれて弱っていたところに、リアラとディーヴァが来て助けてくれたことを話した。
その話にかなり驚いたディーヴァに対し、リアラは大して驚かなかった。不思議に思ってディーヴァが尋ねると、リアラはためらいながらも理由を話してくれた。自分も半獣なのだ、と。リアラによると、父親が狼の半獣らしく、人間の母親と結婚して自分が生まれた。そして、女性の『半獣』は男性の『半獣』と違い獣の耳と尻尾を持たないこと、女性の『半獣』は極めて珍しい存在であることを教えてくれた。
思いがけないことで同居人の秘密を知ってしまったディーヴァ、自分と同じ種族に会ったリアラだったが、ダンテ達の秘密を知ったからとて追い出す気もなく、これからも二人と二匹で暮らすことにした。
その後、ダンテ達が満月の日以外にもキスをすることで半獣の姿になれること、自分達がそれぞれのダンテに恋をすることなど知らずに―。
今ではリアラと髭、ディーヴァと若は恋人同士で、二人は恋人に振り回される日々を送っている。
リアラとディーヴァが一緒に暮らし始めてから一年が過ぎた、ある日のこと。
雨が降る中、二人は買い物を終え、家へ帰る途中だった。
『あれ…?』
『どうしたの?リアラ』
『あそこにダンボールが置いてあるんだけど…』
そう言い、リアラは向こうを指差す。二人がいるところより少し先の電柱の側に、ちょこんとダンボールが置いてあった。
『もしかして…』
呟き、リアラは駆け出す。ディーヴァもそれに続く。
二人がダンボールを覗き込むと、普通の猫より一回り大きな白い猫と雑種の白い犬が力なく横たわっていた。長らく外にいたのか毛並みは黒く汚れ、かなり弱っている。
『やっぱり…』
『リアラ、この子達すごく弱ってる』
『家に連れて帰ろう。このままじゃ死んじゃうわ』
『うん』
ディーヴァが荷物を預かり、リアラが二匹の入ったダンボールを抱えて、二人は家へと走った。
その後、風呂に入り、餌を与えられ、二人の数日間に渡る手厚い看護を受けた二匹は、みるみる内に元気になった。
実は少し不思議な力を持つ二人。その中で、動物の言葉を理解できる能力(ちから)を持つリアラは、二匹から名前を聞き出し、二匹の名は『ダンテ』と判明した。
その後、管理人への二人の懇願により、二匹のダンテは二人の住む家で飼われることとなった。
それから一週間後、満月のある日。
出かけていた二人が家に帰ってくると、ダンテ達の姿はなく、代わりに二人の男性がいた。
混乱する二人を落ち着かせて、二人より年上であろう男性の方が説明を始めた。
自分達は『半獣』と呼ばれる種族で、普段は動物の姿で生活しているのだが、満月の日だけ人の姿になれること、生まれた時は他の人と同じ姿だが、10歳になると獣の耳と尻尾を持つ半獣の姿になること、そして、自分ともう一人の男性は親戚で、気まぐれに人に飼われて暮らしていたが、面倒をみきれないのか、一ヶ月前にダンボールに入れて捨てられ、餌も食べられず、雨に打たれて弱っていたところに、リアラとディーヴァが来て助けてくれたことを話した。
その話にかなり驚いたディーヴァに対し、リアラは大して驚かなかった。不思議に思ってディーヴァが尋ねると、リアラはためらいながらも理由を話してくれた。自分も半獣なのだ、と。リアラによると、父親が狼の半獣らしく、人間の母親と結婚して自分が生まれた。そして、女性の『半獣』は男性の『半獣』と違い獣の耳と尻尾を持たないこと、女性の『半獣』は極めて珍しい存在であることを教えてくれた。
思いがけないことで同居人の秘密を知ってしまったディーヴァ、自分と同じ種族に会ったリアラだったが、ダンテ達の秘密を知ったからとて追い出す気もなく、これからも二人と二匹で暮らすことにした。
その後、ダンテ達が満月の日以外にもキスをすることで半獣の姿になれること、自分達がそれぞれのダンテに恋をすることなど知らずに―。
今ではリアラと髭、ディーヴァと若は恋人同士で、二人は恋人に振り回される日々を送っている。