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その日はあのDVD事件の日と同じように掃除をしていた。
掃除機を抱え、リビングに行くとそこにはソファに寝そべってTVを見ているネロが。
けど、くつろいでいるように見せて、その実、見ているのは以前問題になった悪魔に関する映像だった。
そこでふと、あの疑問が頭をもたげる。
疑問は疑惑へ。
変わっていくのはあっという間で…ついに口をついて出してしまう。
「ネロ、ずっと気になってたんだけど。」
「んぁ?なにが?」
「前にあのDVDのことで『これは俺のじゃない』って言ってたよね?
ってことはだよ、ネロはああいうのもってるってこと?」
「あー、あれっ…て、…はぁ!!!?
も、もってねーし!!!」
「……。」
いきなりわたわた怪しい慌てぶりを見せるネロ。
ひきつる顔、異常に大きな手ぶり、異様な否定の仕方。
これは…果たして信用できるのだろうか。
いや、できまい。
「仮に持ってたとして…
持ってても別に怒らないけど、絶対に私が見つけないところに隠しててね。」
「だ、だから!
持ってないんだって!」
「だから仮にって言ったでしょ?」
聞かなきゃよかったな、なんて後悔しながら出来るだけ静かにネロに背を向けてリビングを出る。
その途端、ばたばたと大慌ての足音と
違う、違うんだ!と弁解にもなっていない主張を続ける声が追いかけてきたけれど
なんだか聞く耳を持つのも馬鹿らしく、聞かないことにした。
でも、あまりにも可哀想なのでネロに一つだけ言葉を送ることにした。
「ねぇ、ネロ。」
「なんだ!」
「ネロは男の人なんだから、そういうものを持ってても別に変じゃないって分かってるから、安心して。」
「なっ!?
だ、だから俺はっ!
逢夏!!?」
聞かない、聞いてない、聞く気ない!
ぴったりと耳を塞いで逃げると追いかけてくるネロ。
なんだか、こんなことこれまでに経験したことなんてなかった所為かすごく胸がわくわくしてくる。
確かに気になる疑問だったけど
今はそれよりもあの時の仕返しが出来たかなと
楽しくて楽しくて仕方がなくて
「おい!
頼むからちゃんと聞いてくれよ!」
「いや!
もうし~らない!」
ネロの弁明を遠くで聞きながら
掃除の悲劇、疑問の喜劇だなぁなんて思ってた。
掃除機を抱え、リビングに行くとそこにはソファに寝そべってTVを見ているネロが。
けど、くつろいでいるように見せて、その実、見ているのは以前問題になった悪魔に関する映像だった。
そこでふと、あの疑問が頭をもたげる。
疑問は疑惑へ。
変わっていくのはあっという間で…ついに口をついて出してしまう。
「ネロ、ずっと気になってたんだけど。」
「んぁ?なにが?」
「前にあのDVDのことで『これは俺のじゃない』って言ってたよね?
ってことはだよ、ネロはああいうのもってるってこと?」
「あー、あれっ…て、…はぁ!!!?
も、もってねーし!!!」
「……。」
いきなりわたわた怪しい慌てぶりを見せるネロ。
ひきつる顔、異常に大きな手ぶり、異様な否定の仕方。
これは…果たして信用できるのだろうか。
いや、できまい。
「仮に持ってたとして…
持ってても別に怒らないけど、絶対に私が見つけないところに隠しててね。」
「だ、だから!
持ってないんだって!」
「だから仮にって言ったでしょ?」
聞かなきゃよかったな、なんて後悔しながら出来るだけ静かにネロに背を向けてリビングを出る。
その途端、ばたばたと大慌ての足音と
違う、違うんだ!と弁解にもなっていない主張を続ける声が追いかけてきたけれど
なんだか聞く耳を持つのも馬鹿らしく、聞かないことにした。
でも、あまりにも可哀想なのでネロに一つだけ言葉を送ることにした。
「ねぇ、ネロ。」
「なんだ!」
「ネロは男の人なんだから、そういうものを持ってても別に変じゃないって分かってるから、安心して。」
「なっ!?
だ、だから俺はっ!
逢夏!!?」
聞かない、聞いてない、聞く気ない!
ぴったりと耳を塞いで逃げると追いかけてくるネロ。
なんだか、こんなことこれまでに経験したことなんてなかった所為かすごく胸がわくわくしてくる。
確かに気になる疑問だったけど
今はそれよりもあの時の仕返しが出来たかなと
楽しくて楽しくて仕方がなくて
「おい!
頼むからちゃんと聞いてくれよ!」
「いや!
もうし~らない!」
ネロの弁明を遠くで聞きながら
掃除の悲劇、疑問の喜劇だなぁなんて思ってた。