lingering scent(君の移り香)
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
オマケ
ディーヴァは接着剤で固定されているのかと思うほど重たく固い瞼を強引に抉じ開けた。
身体はどんよりと気怠く、唇は少し腫れて痛い。
「んぅ……」
「ディーヴァ? 起きたか?」
「ダンテ……」
少し前から起きていたのであろう。
ダンテの表情は思いの外しっかりとしている。
「もう昼過ぎだぜ。おそよう」
「……おそよう。でもまだ起きられる気がしない」
「いいんじゃないか? 今日は休みだし」
「今日『も』の間違いでしょ?」
「失礼だな。昨日は働いただろ?」
ディーヴァの冷酷な釘刺しにダンテは不満げに頭を掻こうとした。
その時に香った指先の匂い。
「くくく……オレの指、すっげぇヤラシイ匂いしてる。ディーヴァの匂い」
「!!!!」
「やっぱりちゃんとついてくれたんだな。ディーヴァのラブジュー……」
「洗って! 今洗って!! すぐ洗ってぇえ!!」
「えぇ? いいだろ別に。ほらどんな匂いかディーヴァも嗅い……」
バチーーーン!!
事務所内に乾いた音が木霊する。
それからダンテは何度も謝り倒したが可愛い恋人はしばらく口を利いてはくれなかった。
いやらしい匂いも優しい匂いも彼女と混ざれば、目眩がするほど愛しい香りなのに。
ダンテはツンとしたディーヴァの背中を飽きもせずに追いかけ回していた。
◇ Fin ◇
ディーヴァは接着剤で固定されているのかと思うほど重たく固い瞼を強引に抉じ開けた。
身体はどんよりと気怠く、唇は少し腫れて痛い。
「んぅ……」
「ディーヴァ? 起きたか?」
「ダンテ……」
少し前から起きていたのであろう。
ダンテの表情は思いの外しっかりとしている。
「もう昼過ぎだぜ。おそよう」
「……おそよう。でもまだ起きられる気がしない」
「いいんじゃないか? 今日は休みだし」
「今日『も』の間違いでしょ?」
「失礼だな。昨日は働いただろ?」
ディーヴァの冷酷な釘刺しにダンテは不満げに頭を掻こうとした。
その時に香った指先の匂い。
「くくく……オレの指、すっげぇヤラシイ匂いしてる。ディーヴァの匂い」
「!!!!」
「やっぱりちゃんとついてくれたんだな。ディーヴァのラブジュー……」
「洗って! 今洗って!! すぐ洗ってぇえ!!」
「えぇ? いいだろ別に。ほらどんな匂いかディーヴァも嗅い……」
バチーーーン!!
事務所内に乾いた音が木霊する。
それからダンテは何度も謝り倒したが可愛い恋人はしばらく口を利いてはくれなかった。
いやらしい匂いも優しい匂いも彼女と混ざれば、目眩がするほど愛しい香りなのに。
ダンテはツンとしたディーヴァの背中を飽きもせずに追いかけ回していた。
◇ Fin ◇