ダンテは悪魔退治に追われていた。

狩っても狩っても沸いて出てくる悪魔たちにうんざりする。

悪魔たちをリベリオンで薙ぎ払う。

空からはブラッドゴイルが急降下してきた。

ダンテはエボニー＆アイボリーを取り出す。

｢あ？｣

エボニーの銃口にぷぅちゃんのティアラが引っ掛かっていた。

｢なんでこんなとこに･･･？｣

ダンテはティアラをポケットに入れて、銃を撃ちまくった。

悪魔たちを一掃し終えると、急いで事務所に向かう。

(絶対探してるだろうな)

ぷぅちゃんはこのティアラを大事にしていた。

もしかしたら、今頃見つからなくて泣いているのかもしれない。

しかし、スラム街のおもちゃ屋の前で足を止めたダンテ。

店内に入る。

｢いいね、似合いそうだ｣

ダンテは独り言を言いながら、店内を見て回った。

数十分経って、ダンテはおもちゃ屋を出た。

手には紙袋。

｢さてと、帰るか｣

ダンテは事務所を目指して走った。

ダンテにとって、ぷぅちゃんは特別な悪魔だった。

いつかの悪魔退治のとき、ダンテは深い傷を負ってしまった。

森の中に潜んでいた鬼のような姿の悪魔。

バージルの忠告を無視し、悪魔に立ち向かって返り討ちに遭ってしまったのだ。

ダンテはズタズタに嬲られ、半殺しの状態で滝壺に落とされた。

悪魔はバージルによって絶命した。

滝壺でグッタリとしている傷だらけのダンテを見つけて、懸命に看病したのがぷぅちゃんだった。

ダンテはぷぅちゃんの優しい心と愛くるしい姿に心奪われたのだ。

｢ぬいぐるみに惚れるなんて、どうかしてるぜ｣

ダンテは、あの日の出来事を思い出して笑った。