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夕食はディーヴァの好物であるグラタンやチーズ料理がメインで、デザートには林檎などのフルーツを飾ったバースデーケーキ。
ケーキにはしっかり蝋燭を立て、ディーヴァが火を吹き消した。
「ハッピーバースデー、ディーヴァ」
お祝いの言葉を若が真っ先に告げると、ディーヴァは嬉しそうに満面の笑顔になった。
「ありがとう!」
ケーキを均等に切り分け、四人はわいわいと話に花を咲かせて大いに盛り上がった。
その後、夜も遅い時間になるのでディーヴァと紫乃は男性達よりも先に一緒に入浴することになったのだが──
「ちょっと! 何覗き見してるのよ!?」
「二人とも最低!!」
男性は悲しいかな、欲求には素直で忠実な生き物だ。
若と髭は浴室へ向かい、中にいるディーヴァと紫乃一目見ようと覗きを決行したのである。
だが、気配を絶ったはずであったが、視線に気付いた紫乃に見つかってしまったわけだ。
「いや、お泊りに覗きイベントは定石だろ」
「そうだぞ。覗かないと男が廃る」
反省するどころか開き直るのだから始末が悪い。
言葉だけでは反省の色を見せないだろう。
紫乃はそう思い、少しばかり魔力を若と髭がいる場所へ向ける。
その直後、
「ちょっ……何だよこれ!?」
「……やべ……」
若は慌て、髭は焦りの声を発したのち、浴室の前から彼らの気配がなくなった。
「……紫乃さん、二人を何処に……?」
「しばらく外で頭を冷やしてもらいましょう」
紫乃は魔力を操り、空間を繋げて『ゲート』を通ることが可能だ。
普段はドアのように地面に対して垂直方向に『ゲート』を開くのだが、それを応用して落とし穴のような地面に対して平行に開くことも出来るようになった。
そのため、若と髭はまさに落とし穴状態となった『ゲート』に落ち、別の場所へ送られたというわけである。
その送り先は玄関先で、すぐに戻ってこられないよう家自体をしっかり亜空間の壁で閉じた。
そうすれば、紫乃が壁を解除しない限りダンテといえど入ってこれない。
「二人には悪いけど、こうでもしないと反省しそうにないから」
「そうだね」
強硬手段には出たくなかったけど、と紫乃が溜息をつくと、ディーヴァは苦笑して頷いた。
静かになった浴室で、ディーヴァと紫乃はゆっくりと入浴を楽しんだ。
「あー……家自体が閉じられてる」
玄関先に転送されたダンテ二人は、目の前に玄関があるのに亜空間の壁に阻まれて立ち尽くしていた。
『ゲート』で空間を繋げられる、亜空間の壁で出入りが不可能になる。
そんな紫乃の能力を知っていた髭だったが、まさか『ゲート』を落とし穴にして転送されるとは思ってもいなかった。
「ディーヴァもそうだが、紫乃も怒ると怖いんだな……」
「まさか『ゲート』を落とし穴に応用しちまうなんてな……」
昼間以上に調子に乗りすぎた、と二人はようやく反省し、紫乃が壁を解除してくれるのを待つしかなかった。
そんな二人も恋人に謝って許しを貰い入浴を済ませ、就寝時間を迎えた。
カップル同士相部屋で二つの部屋で寝ることも考えたが、結局四人集まって寝ることになった。
翌日も休日ということもあり、四人は雑談で盛り上がり、結局就寝したのは日付が変わって二時間ほど過ぎた頃だった。
ケーキにはしっかり蝋燭を立て、ディーヴァが火を吹き消した。
「ハッピーバースデー、ディーヴァ」
お祝いの言葉を若が真っ先に告げると、ディーヴァは嬉しそうに満面の笑顔になった。
「ありがとう!」
ケーキを均等に切り分け、四人はわいわいと話に花を咲かせて大いに盛り上がった。
その後、夜も遅い時間になるのでディーヴァと紫乃は男性達よりも先に一緒に入浴することになったのだが──
「ちょっと! 何覗き見してるのよ!?」
「二人とも最低!!」
男性は悲しいかな、欲求には素直で忠実な生き物だ。
若と髭は浴室へ向かい、中にいるディーヴァと紫乃一目見ようと覗きを決行したのである。
だが、気配を絶ったはずであったが、視線に気付いた紫乃に見つかってしまったわけだ。
「いや、お泊りに覗きイベントは定石だろ」
「そうだぞ。覗かないと男が廃る」
反省するどころか開き直るのだから始末が悪い。
言葉だけでは反省の色を見せないだろう。
紫乃はそう思い、少しばかり魔力を若と髭がいる場所へ向ける。
その直後、
「ちょっ……何だよこれ!?」
「……やべ……」
若は慌て、髭は焦りの声を発したのち、浴室の前から彼らの気配がなくなった。
「……紫乃さん、二人を何処に……?」
「しばらく外で頭を冷やしてもらいましょう」
紫乃は魔力を操り、空間を繋げて『ゲート』を通ることが可能だ。
普段はドアのように地面に対して垂直方向に『ゲート』を開くのだが、それを応用して落とし穴のような地面に対して平行に開くことも出来るようになった。
そのため、若と髭はまさに落とし穴状態となった『ゲート』に落ち、別の場所へ送られたというわけである。
その送り先は玄関先で、すぐに戻ってこられないよう家自体をしっかり亜空間の壁で閉じた。
そうすれば、紫乃が壁を解除しない限りダンテといえど入ってこれない。
「二人には悪いけど、こうでもしないと反省しそうにないから」
「そうだね」
強硬手段には出たくなかったけど、と紫乃が溜息をつくと、ディーヴァは苦笑して頷いた。
静かになった浴室で、ディーヴァと紫乃はゆっくりと入浴を楽しんだ。
「あー……家自体が閉じられてる」
玄関先に転送されたダンテ二人は、目の前に玄関があるのに亜空間の壁に阻まれて立ち尽くしていた。
『ゲート』で空間を繋げられる、亜空間の壁で出入りが不可能になる。
そんな紫乃の能力を知っていた髭だったが、まさか『ゲート』を落とし穴にして転送されるとは思ってもいなかった。
「ディーヴァもそうだが、紫乃も怒ると怖いんだな……」
「まさか『ゲート』を落とし穴に応用しちまうなんてな……」
昼間以上に調子に乗りすぎた、と二人はようやく反省し、紫乃が壁を解除してくれるのを待つしかなかった。
そんな二人も恋人に謝って許しを貰い入浴を済ませ、就寝時間を迎えた。
カップル同士相部屋で二つの部屋で寝ることも考えたが、結局四人集まって寝ることになった。
翌日も休日ということもあり、四人は雑談で盛り上がり、結局就寝したのは日付が変わって二時間ほど過ぎた頃だった。