Tea party beyond the world
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紫乃とディーヴァは紅茶のおかわりを淹れている最中、二人で相談を始めた。
「ねえディーヴァちゃん、このあと時間はまだ大丈夫かしら?」
「うん、大丈夫だよ」
「じゃあ、サンデーの材料の買い出しにでも行かない?」
「そうだね、このままだとあたし達のクッキーが全部食べられちゃう」
ちらりとダンテ両名を見れば、彼らは皿に載せられたクッキーを美味しそうに一枚、また一枚と食べている。
「……前言撤回。今にもなくなりそう」
クッキーを食べるペースが速いことに、ディーヴァはわずかな危機感を抱いた。
これは買い出しに行く前にクッキーが全滅しそうだ。
砂糖を入れた紅茶を差し出しながら、紫乃はダンテ両名に声をかける。
「はい注目! サンデーを食べたい人はいるかしら?」
「食いたい!」
「イチゴたっぷりで」
若は目を輝かせながら、髭は期待を込めた視線を寄越しながら答えた。
予想通りの反応に、紫乃とディーヴァは顔を見合わせて笑う。
「じゃ、その紅茶を飲んだら材料の買い出しに行きましょうか」
紫乃がそう言えば、すぐ飲むから、と若と髭は急いで紅茶をあおる。
そんな二人を、紫乃とディーヴァは暖かい眼差しで見つめた。
彼は自分を助けてくれて、日々の支えになっている大切なパートナーだ。
だから、どれだけ怠け者であってもかまわない。
彼を理解し、世話を焼きたい。
『紫乃さん、あたし、やっぱりダンテのことが大好き』
ディーヴァが日本語で紫乃に話しかけてきた。
ディーヴァの祖父はイギリス人で、祖母が日本人だと聞いたことがある。
だからある程度日本語がわかるし、会話も可能だ。
『ダンテが好きな気持ちは誰にも負けない。紫乃さんは?』
『私もダンテが大好き。ダンテのためならどんなことだって出来るわ』
家事をして世話を焼き、時には喧嘩をしてしまうことだってある。
それでもダンテのことが好きだから、仲直りをして、またいつもの毎日を過ごす。
普段の何気ない日常から、季節のイベントや、ちょっと特別な日。
一人では味気ない日々も、ダンテと一緒なら鮮やかに色付いて輝きを増すのだ。
だから、これからもダンテと共に歩んでいこう。
紫乃とディーヴァは今一度顔を見合わせたのち、同時に口を開いた。
『ダンテなしじゃ生きられない』
くすりと笑うと、紅茶を飲み終えたダンテ両名が不思議そうに首を傾げた。
「二人で何を話してんだ?」
「日本語じゃわからない」
俺達にもわかるように英語で頼む、と言っても、紫乃とディーヴァは英語で話してはくれなかった。
それどころか、くすくすと笑うばかり。
「ダンテには教えなーい」
「ディーヴァちゃんとの秘密だから駄目」
「何だよそれ!」
「絶対聞き出してやる」
いつもは自由奔放で他人の話に聞く耳を持たないダンテだが、この時ばかりは二人共英語で喋らせてやると意気込んだ。
「やだよー、女同士の秘密なの」
「あんまりしつこいとサンデー作ってあげないわよ」
げ、それは困る、と焦るダンテを尻目に、紫乃とディーヴァは楽しそうに笑って事務所の玄関扉を開いた。
「イチゴたっぷり乗っけてあげるから」
「さ、行きましょう」
「……仕方ねぇな」
「サンデーのためだ」
若と髭は溜息をついて肩を竦めると、一足先に外に出た恋人を追った。
スラム街の便利屋『Devil May Cry』。
そこにはデビルハンターの男がおり、最愛の女性がいた。
男は最強のデビルハンターと名高く、女性はそんな彼の公私を支える存在だ。
男と女性の年代や世界軸は違えど、二人の間には強い絆と愛情が確かにあった。
そんな彼らはとても不思議な邂逅を果たした。
また再会するかもしれないが、それはまた別のお話。
「ねえディーヴァちゃん、このあと時間はまだ大丈夫かしら?」
「うん、大丈夫だよ」
「じゃあ、サンデーの材料の買い出しにでも行かない?」
「そうだね、このままだとあたし達のクッキーが全部食べられちゃう」
ちらりとダンテ両名を見れば、彼らは皿に載せられたクッキーを美味しそうに一枚、また一枚と食べている。
「……前言撤回。今にもなくなりそう」
クッキーを食べるペースが速いことに、ディーヴァはわずかな危機感を抱いた。
これは買い出しに行く前にクッキーが全滅しそうだ。
砂糖を入れた紅茶を差し出しながら、紫乃はダンテ両名に声をかける。
「はい注目! サンデーを食べたい人はいるかしら?」
「食いたい!」
「イチゴたっぷりで」
若は目を輝かせながら、髭は期待を込めた視線を寄越しながら答えた。
予想通りの反応に、紫乃とディーヴァは顔を見合わせて笑う。
「じゃ、その紅茶を飲んだら材料の買い出しに行きましょうか」
紫乃がそう言えば、すぐ飲むから、と若と髭は急いで紅茶をあおる。
そんな二人を、紫乃とディーヴァは暖かい眼差しで見つめた。
彼は自分を助けてくれて、日々の支えになっている大切なパートナーだ。
だから、どれだけ怠け者であってもかまわない。
彼を理解し、世話を焼きたい。
『紫乃さん、あたし、やっぱりダンテのことが大好き』
ディーヴァが日本語で紫乃に話しかけてきた。
ディーヴァの祖父はイギリス人で、祖母が日本人だと聞いたことがある。
だからある程度日本語がわかるし、会話も可能だ。
『ダンテが好きな気持ちは誰にも負けない。紫乃さんは?』
『私もダンテが大好き。ダンテのためならどんなことだって出来るわ』
家事をして世話を焼き、時には喧嘩をしてしまうことだってある。
それでもダンテのことが好きだから、仲直りをして、またいつもの毎日を過ごす。
普段の何気ない日常から、季節のイベントや、ちょっと特別な日。
一人では味気ない日々も、ダンテと一緒なら鮮やかに色付いて輝きを増すのだ。
だから、これからもダンテと共に歩んでいこう。
紫乃とディーヴァは今一度顔を見合わせたのち、同時に口を開いた。
『ダンテなしじゃ生きられない』
くすりと笑うと、紅茶を飲み終えたダンテ両名が不思議そうに首を傾げた。
「二人で何を話してんだ?」
「日本語じゃわからない」
俺達にもわかるように英語で頼む、と言っても、紫乃とディーヴァは英語で話してはくれなかった。
それどころか、くすくすと笑うばかり。
「ダンテには教えなーい」
「ディーヴァちゃんとの秘密だから駄目」
「何だよそれ!」
「絶対聞き出してやる」
いつもは自由奔放で他人の話に聞く耳を持たないダンテだが、この時ばかりは二人共英語で喋らせてやると意気込んだ。
「やだよー、女同士の秘密なの」
「あんまりしつこいとサンデー作ってあげないわよ」
げ、それは困る、と焦るダンテを尻目に、紫乃とディーヴァは楽しそうに笑って事務所の玄関扉を開いた。
「イチゴたっぷり乗っけてあげるから」
「さ、行きましょう」
「……仕方ねぇな」
「サンデーのためだ」
若と髭は溜息をついて肩を竦めると、一足先に外に出た恋人を追った。
スラム街の便利屋『Devil May Cry』。
そこにはデビルハンターの男がおり、最愛の女性がいた。
男は最強のデビルハンターと名高く、女性はそんな彼の公私を支える存在だ。
男と女性の年代や世界軸は違えど、二人の間には強い絆と愛情が確かにあった。
そんな彼らはとても不思議な邂逅を果たした。
また再会するかもしれないが、それはまた別のお話。