mission 12:pirates of the D-M-C ~船長はダンテ~
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「ほら。ンなこと言ってる間に到着致しましたよ、お嬢さん」
気がつけば元の場所。いつの間にやら、船のある場所まで戻ってきていたようだ。
壁の松明の明るさが安心感を与える。
「ちゃんと進んでたんだ」
「そりゃ歩いてたんだから当たり前だろ」
ギラギラと欲望に満ちた目で言っておいて、ダンテはもともとする気なかったのかもしれない。
だとしたらからかわれただけ……?いやそんなばかな。
性欲は複雑怪奇。
一度膨れ上がった欲望が萎むには、それ相当の事がないと難しいと思っている。
もしかしたら、というかもしかしなくてもダンテが無理やり欲を抑え込んだだけだろうが、自分としては少しほっとした。
ダンテには悪いけども。
松明で照らされた壁近くにおろされると、足が地につくのがものすごく久しぶりな気がしてくる。
でこぼこと硬い地面を踏んで足をほぐしながら、ダンテの目線の先、船を追った。
相変わらず幽霊船にしか見えない。
冷たい恐怖が背筋をぞわぞわ駆け上がってきて、思わず自身の体を抱きしめた。
幽霊船など怖くないのだろう。
ディーヴァの恐怖はダンテには感じ取れないものだ。
一飛びで大きな碇に乗り、その鎖をガシャガシャと打ち鳴らしている。
「もしかしたらこの船、動くかもしれない。中に入って少し調べてきてもいいか?」
つまり短時間とはいえ、こんな場所に1人にされてしまうのだろうか。
新手の悪魔が来る気配は無さそうとはいえ1人も怖いが、それよりもこれを動かそうとしているダンテが疑問だ。
「こんなにオンボロなのに動くかなぁ」
「初動さえ上手く行けばオンボロでも動く可能性が高い。長年放置されてたアラストルでさえ動いたんだぞ」
『いや俺生きてるし魔剣だから』
アラストルのツッコミが入る。悪魔の血が通った魔剣と、人間の作った無機物を一緒にしてはいけない。
近い未来に無機物に宿り一体化する悪魔が現れるが、それはそれ。これはこれだ。
「百歩譲って動くとして、ダンテはこんな大きな船の操縦できるの?公園のスワンボートじゃないのよ」
「アヒルガーガーの足漕ぎボートか」
「アヒルじゃなくて白鳥ですぅー」
燃料要らずで手動なためゆっくりとしか動かない、水上のデートを楽しむにはぴったりなスワンボート。
だが、ダンテにスワンボートを運転させてはいけない。
半分悪魔の力を利用し、ボートが壊れそうなほどフルスロットルで漕ぐ。もちろんそのスピードは恐ろしく速い。
付き合いたての頃に一度体験したが、ムードなんてもの欠片もなかった。
「あ、それにそうだよ、燃料!
こういうのって燃料投下する役の人が必要なんじゃない?
ただ舵輪をくるくるすればいいわけじゃないだろうし」
「面舵いっぱーいってな。
燃料についてはなんとかなるだろ。幽霊船だし魔力で動かしゃいいさ」
「!!?!
やっぱり幽霊船んんん!!!」
ダンテが幽霊船と認めた!
が、顔を青くするこちらを無視し、ダンテは船の周りを観察していた。
「ふむ……あやしい気泡が出てるから、下から行くとするか。
ディーヴァ、水の中じゃ使えないし、武器は置いていく。この松明のあたりで持っててくれ」
「え?あ、うん」
ダンテの大事な相棒、エボニー&アイボリーに始まり、アラストルやイフリート、初期装備だったフォースエッジに、ここで手に入れた各種火器銃器。
その全てをディーヴァの目の前に置いていくダンテ。
ディーヴァとしては言葉を交わせる上に、雑魚悪魔くらいなら追い払えるアラストルの存在は有り難いが、これでダンテは丸腰。大丈夫なのだろうか。
が、ダンテならその拳や蹴りのみで悪魔を狩ってしまいそうだ。
本人も気にせずに、ディーヴァの頭をグリグリと数回撫でて笑ってみせた。
「あ、ディーヴァ。
お前からのディープキスは、もう少し上手くなってからでよろしくな」
「もう一生してあげないっ!!」
水を前にしたダンテがこちらに振り返り、大きな声で置き土産を残して水中へ飛び込んだ。
一言余計だ。
「でもなんで水の中から行ったんだろう?」
『え。気分?』
松明の火で指先を温めながら、ディーヴァは首を傾げた。
………。
一方、ダンテはというと。
水中探索へと洒落込んでいるが、1番気になるのは呼吸だろう。
酸素量の心配はない。半分悪魔なため、通常の人間の数倍は息が続くのだ。
ディーヴァは別だろうが。
そもそもこの水の中は凍えるほどの冷たさだ。
ディーヴァの体を冷やすわけにはいかず、だからこそ1人で探索している。
飛び込んだ水の中をかきわけ、船の底付近へと進む。
船底にはちょうど人ひとり入れる大きさの穴が空いていた。
(なるほど、ここの穴から気泡が漏れていたわけか)
そこから中を覗き、様子を確認する。
見覚えあるシルエットが、船底の中央付近を悠々と泳いでいた。
(ゲッ!
トカゲ野郎が泳いでやがる。あいつら泳げたのかよ……)
まさか水陸両用型の悪魔とは思わなんだ。
魔帝もとんだ尖兵を創造したものである。ここに来てこの悪魔は何度も相手取ったからよくわかるが、昔倒したプロトタイプと比べると遥かに能力的進化している。
(ディーヴァを連れてくるにもオレがここを通るにも、倒しとかねぇとキツいな)
銃は水中だろうと使えない事はないのだが、万が一にも大事な相棒が誤作動したら大変だ。
ただでさえ水の抵抗力という物は空気の800倍は密度が濃い。
火薬云々じゃなくハンマーが上手く作動しないこともある。
ライフル弾などだと、水中で砕け散る。初弾がよくても次弾が装填できない時も少なくない。
剣もまた水の抵抗でやたらと威力が落ちるし、振り抜きが難しい。ましてや振り抜きを阻害する突起物の目立つ室内だ。
(ま、どっちにしろ置いてきたしな)
フレシェット弾を使う短針銃でもあればいいのに、と思う。
船で生活する上で武器が必要なら、どこかにある可能性は高い。探索ついでに探してみよう。
気がつけば元の場所。いつの間にやら、船のある場所まで戻ってきていたようだ。
壁の松明の明るさが安心感を与える。
「ちゃんと進んでたんだ」
「そりゃ歩いてたんだから当たり前だろ」
ギラギラと欲望に満ちた目で言っておいて、ダンテはもともとする気なかったのかもしれない。
だとしたらからかわれただけ……?いやそんなばかな。
性欲は複雑怪奇。
一度膨れ上がった欲望が萎むには、それ相当の事がないと難しいと思っている。
もしかしたら、というかもしかしなくてもダンテが無理やり欲を抑え込んだだけだろうが、自分としては少しほっとした。
ダンテには悪いけども。
松明で照らされた壁近くにおろされると、足が地につくのがものすごく久しぶりな気がしてくる。
でこぼこと硬い地面を踏んで足をほぐしながら、ダンテの目線の先、船を追った。
相変わらず幽霊船にしか見えない。
冷たい恐怖が背筋をぞわぞわ駆け上がってきて、思わず自身の体を抱きしめた。
幽霊船など怖くないのだろう。
ディーヴァの恐怖はダンテには感じ取れないものだ。
一飛びで大きな碇に乗り、その鎖をガシャガシャと打ち鳴らしている。
「もしかしたらこの船、動くかもしれない。中に入って少し調べてきてもいいか?」
つまり短時間とはいえ、こんな場所に1人にされてしまうのだろうか。
新手の悪魔が来る気配は無さそうとはいえ1人も怖いが、それよりもこれを動かそうとしているダンテが疑問だ。
「こんなにオンボロなのに動くかなぁ」
「初動さえ上手く行けばオンボロでも動く可能性が高い。長年放置されてたアラストルでさえ動いたんだぞ」
『いや俺生きてるし魔剣だから』
アラストルのツッコミが入る。悪魔の血が通った魔剣と、人間の作った無機物を一緒にしてはいけない。
近い未来に無機物に宿り一体化する悪魔が現れるが、それはそれ。これはこれだ。
「百歩譲って動くとして、ダンテはこんな大きな船の操縦できるの?公園のスワンボートじゃないのよ」
「アヒルガーガーの足漕ぎボートか」
「アヒルじゃなくて白鳥ですぅー」
燃料要らずで手動なためゆっくりとしか動かない、水上のデートを楽しむにはぴったりなスワンボート。
だが、ダンテにスワンボートを運転させてはいけない。
半分悪魔の力を利用し、ボートが壊れそうなほどフルスロットルで漕ぐ。もちろんそのスピードは恐ろしく速い。
付き合いたての頃に一度体験したが、ムードなんてもの欠片もなかった。
「あ、それにそうだよ、燃料!
こういうのって燃料投下する役の人が必要なんじゃない?
ただ舵輪をくるくるすればいいわけじゃないだろうし」
「面舵いっぱーいってな。
燃料についてはなんとかなるだろ。幽霊船だし魔力で動かしゃいいさ」
「!!?!
やっぱり幽霊船んんん!!!」
ダンテが幽霊船と認めた!
が、顔を青くするこちらを無視し、ダンテは船の周りを観察していた。
「ふむ……あやしい気泡が出てるから、下から行くとするか。
ディーヴァ、水の中じゃ使えないし、武器は置いていく。この松明のあたりで持っててくれ」
「え?あ、うん」
ダンテの大事な相棒、エボニー&アイボリーに始まり、アラストルやイフリート、初期装備だったフォースエッジに、ここで手に入れた各種火器銃器。
その全てをディーヴァの目の前に置いていくダンテ。
ディーヴァとしては言葉を交わせる上に、雑魚悪魔くらいなら追い払えるアラストルの存在は有り難いが、これでダンテは丸腰。大丈夫なのだろうか。
が、ダンテならその拳や蹴りのみで悪魔を狩ってしまいそうだ。
本人も気にせずに、ディーヴァの頭をグリグリと数回撫でて笑ってみせた。
「あ、ディーヴァ。
お前からのディープキスは、もう少し上手くなってからでよろしくな」
「もう一生してあげないっ!!」
水を前にしたダンテがこちらに振り返り、大きな声で置き土産を残して水中へ飛び込んだ。
一言余計だ。
「でもなんで水の中から行ったんだろう?」
『え。気分?』
松明の火で指先を温めながら、ディーヴァは首を傾げた。
………。
一方、ダンテはというと。
水中探索へと洒落込んでいるが、1番気になるのは呼吸だろう。
酸素量の心配はない。半分悪魔なため、通常の人間の数倍は息が続くのだ。
ディーヴァは別だろうが。
そもそもこの水の中は凍えるほどの冷たさだ。
ディーヴァの体を冷やすわけにはいかず、だからこそ1人で探索している。
飛び込んだ水の中をかきわけ、船の底付近へと進む。
船底にはちょうど人ひとり入れる大きさの穴が空いていた。
(なるほど、ここの穴から気泡が漏れていたわけか)
そこから中を覗き、様子を確認する。
見覚えあるシルエットが、船底の中央付近を悠々と泳いでいた。
(ゲッ!
トカゲ野郎が泳いでやがる。あいつら泳げたのかよ……)
まさか水陸両用型の悪魔とは思わなんだ。
魔帝もとんだ尖兵を創造したものである。ここに来てこの悪魔は何度も相手取ったからよくわかるが、昔倒したプロトタイプと比べると遥かに能力的進化している。
(ディーヴァを連れてくるにもオレがここを通るにも、倒しとかねぇとキツいな)
銃は水中だろうと使えない事はないのだが、万が一にも大事な相棒が誤作動したら大変だ。
ただでさえ水の抵抗力という物は空気の800倍は密度が濃い。
火薬云々じゃなくハンマーが上手く作動しないこともある。
ライフル弾などだと、水中で砕け散る。初弾がよくても次弾が装填できない時も少なくない。
剣もまた水の抵抗でやたらと威力が落ちるし、振り抜きが難しい。ましてや振り抜きを阻害する突起物の目立つ室内だ。
(ま、どっちにしろ置いてきたしな)
フレシェット弾を使う短針銃でもあればいいのに、と思う。
船で生活する上で武器が必要なら、どこかにある可能性は高い。探索ついでに探してみよう。
