mission 11:you're arguing youself ~再戦~
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「先手必勝だ!セヤァ!!」
初撃はダンテからだった。
アラストルを前に突き出し、相手の懐目掛けて素早く駆ける。
針のように刺す技、スティンガーがネロアンジェロに確実なダメージを与えようと迫るが、その攻撃は見切られていた。
受け止められたからといって、斬撃を止めたりはしない。
上から下から斜めから。
続け様に斬撃を繰り出すダンテ。
「くっ……!はぁっ!!」
が、そのすべてが、大きな剣で防御されてしまった。
なんという防御力。
その鎧の固さだけでも相当なものだというに、鉄壁ともいうべき巨剣の力に圧倒される。
弾かれた後退せざるを得なかったダンテを追い、次は魔剣士が攻撃に打って出た。
手にした剣はそのままに、左手の手のひらへと魔力を収束させ、至近距離から弾丸のように放つ。
「ぐぁっ……!?」
ダンテの胴体へ吸い込まれるかのように当たったそれは、着弾した瞬間に爆発を起こす小規模な隕石のように爆ぜた。
その痛みに呻く暇はない。
爆発の煙を体で四散させながら、魔剣士が巨剣を振るってくる。
「ちっ!!」
ガキィン!
金属同士が激しくぶつかる音が響く。
アラストルを前に掲げなければ、斬撃の前に叩き斬られていた。
そこからは激しい鍔迫り合いが続く。
袈裟懸けに振り下ろせば上へと大きく振り上げられ、連続突きをしかければ避けられてからの兜割りで迎えうたれる。
剣技は相変わらず同じ流派。
攻撃すれば、それに対抗した無効化できる技を放ってくる。
互角?いや、力はあちらの方が上だろう。それでもこちらには魔剣士に決して劣らぬ素早さがある。
持ち前の素早さ、アラストルによる加速のまじない。そして魔剣士の鎧の重さによる幾ばくかの遅さ。
最後の鎧の重さはあまり関係ないかもしれない。明らかに重い鎧をものともせず、得物を打ち振るってくるのだ。
魔剣士側にも加速のまじないや、重さを軽減するまじないがかかっていてもおかしくはない。
見た目に反して、ものすごく軽い場合もあるが。
物凄い速さでアラストルを振り下ろせば、魔剣士の胴に確実に刃先が入っていった。
とった!そう思った。
ドゴッ!!!!
「ゴフッ…!?」
気がつけば殴り飛ばされていた。
巨剣をかなぐり捨てた魔剣士の拳がアラストルごと、ダンテの胴に入ったのだ。
アラストルの刃先を力任せに殴ったからか魔剣士の拳からは一筋の血が流れているが、本人はものともしていなかった。
「体術まで織り交ぜてくるとはな……ハハハ、何でもありってわけだ」
鳩尾付近に入ったキツいボディブローに叩きつけられ、壁にめり込むダンテ。
えずきかけて冷や汗が出た。
相手は悪魔だ。そりゃあ攻撃を受ける事もある。ましてやわざと攻撃を受ける時もあるダンテだ。
だが、まさか拳で殴られるとは思わなかった。こんな事久しぶりだ。
思わず口元に笑みが浮かんだ。
「剣技が同じ流派なだけでなく、体術まで同じようなワザ使いやがるのか……」
鎧に包まれた肉体から繰り出される踏み込みアッパーのマグマドライブ、背面回し蹴りたるキック13を、アラストルで押し戻すように弾き返す。
鎧の金属とアラストルの刃とで、激しい火花が散った。
お互い飛び退いて武器や拳を構える。
一瞬の静寂ののち、魔剣士は独特の笑い声をあげ、ダンテに向かって指で挑発して見せた。
怖気付くな。かかってこいと。
「いいぜ、アンタの挑発に乗ってやる」
魔剣士の懐に飛び込み、剣を振るう。
ボディからのキック13、そして極め付けの挑発の連続。
そのすべてを力任せに弾き飛ばす。
1番被害を被っているのはアラストルだ。
固く重たい一撃を、全てその刃でひたすらに受け止めているのだから。
この島を出た暁には、丁寧に。それはもう丁寧に手入れをしてもらわねば割に合わない。
躱すというより弾いたというのが合っているだろう。
魔剣士の怒涛の体術を防御しきり、こちらの攻撃のチャンスができた。
「今度はこっちの番だ」
魔力を手足へと集中させる。
瞬間、爆発的に素早くなったダンテは、魔剣士の目の前に現れた。
その拳が届くよりも速く、振り上げたアラストルで魔剣士の体を振り上げる。
「ーーーッ!」
魔剣士がうろたえる姿をようやく見れた。
空中に浮いた魔剣士を追い、上から脳天にアラストルを叩きつける。
頭の鎧を叩き割る勢いの兜割り。
「まだ終わっちゃいないぜ」
魔剣士が地面に叩きつけられるか、という瞬間に串刺するように繰り出されるスティンガー。
こんなところで第2の恒例イベントは要らない。
吹き飛んだ魔剣士に、さらなる追撃。
魔力を纏わせたアラストルを投げつけ、何度も斬りつける。
おまけにダンテ自身もその先を追い、魔剣士の身体へ強烈なボディブローをたたき込んだ。
最初に受けたボディブローのお返しというわけだ。
さすがの魔剣士もこれにはダウンしたようだ。
頭の上には小さな鳥悪魔たちがピヨピヨと踊っているように見える。
煩しがるようにその幻影を振り払い、魔剣士は巨剣を支えに上空へと大きく跳び上がった。
掛け声をあげた魔剣士が長い足を突き出し、こちらに向かって急降下してくる。
蜂のように刺すように見える光景は。
「むっ!まるでベオウルフのあの技だな」
ベオウルフ。
その言葉と同時、一瞬魔剣士の動きが止まった気がした。
ダンテならキラービー。ダンテの双子のバージルならば流星脚という空中からの強烈な蹴り。
型はそれと同じ物だった。
一点集中な鋭い蹴りを、アラストルを構えてまたもガードに徹したダンテ。
防がれたというに、魔剣士も想像通りとでもいうのか、更なる蹴りをダンテに見舞ってきた。
初撃はダンテからだった。
アラストルを前に突き出し、相手の懐目掛けて素早く駆ける。
針のように刺す技、スティンガーがネロアンジェロに確実なダメージを与えようと迫るが、その攻撃は見切られていた。
受け止められたからといって、斬撃を止めたりはしない。
上から下から斜めから。
続け様に斬撃を繰り出すダンテ。
「くっ……!はぁっ!!」
が、そのすべてが、大きな剣で防御されてしまった。
なんという防御力。
その鎧の固さだけでも相当なものだというに、鉄壁ともいうべき巨剣の力に圧倒される。
弾かれた後退せざるを得なかったダンテを追い、次は魔剣士が攻撃に打って出た。
手にした剣はそのままに、左手の手のひらへと魔力を収束させ、至近距離から弾丸のように放つ。
「ぐぁっ……!?」
ダンテの胴体へ吸い込まれるかのように当たったそれは、着弾した瞬間に爆発を起こす小規模な隕石のように爆ぜた。
その痛みに呻く暇はない。
爆発の煙を体で四散させながら、魔剣士が巨剣を振るってくる。
「ちっ!!」
ガキィン!
金属同士が激しくぶつかる音が響く。
アラストルを前に掲げなければ、斬撃の前に叩き斬られていた。
そこからは激しい鍔迫り合いが続く。
袈裟懸けに振り下ろせば上へと大きく振り上げられ、連続突きをしかければ避けられてからの兜割りで迎えうたれる。
剣技は相変わらず同じ流派。
攻撃すれば、それに対抗した無効化できる技を放ってくる。
互角?いや、力はあちらの方が上だろう。それでもこちらには魔剣士に決して劣らぬ素早さがある。
持ち前の素早さ、アラストルによる加速のまじない。そして魔剣士の鎧の重さによる幾ばくかの遅さ。
最後の鎧の重さはあまり関係ないかもしれない。明らかに重い鎧をものともせず、得物を打ち振るってくるのだ。
魔剣士側にも加速のまじないや、重さを軽減するまじないがかかっていてもおかしくはない。
見た目に反して、ものすごく軽い場合もあるが。
物凄い速さでアラストルを振り下ろせば、魔剣士の胴に確実に刃先が入っていった。
とった!そう思った。
ドゴッ!!!!
「ゴフッ…!?」
気がつけば殴り飛ばされていた。
巨剣をかなぐり捨てた魔剣士の拳がアラストルごと、ダンテの胴に入ったのだ。
アラストルの刃先を力任せに殴ったからか魔剣士の拳からは一筋の血が流れているが、本人はものともしていなかった。
「体術まで織り交ぜてくるとはな……ハハハ、何でもありってわけだ」
鳩尾付近に入ったキツいボディブローに叩きつけられ、壁にめり込むダンテ。
えずきかけて冷や汗が出た。
相手は悪魔だ。そりゃあ攻撃を受ける事もある。ましてやわざと攻撃を受ける時もあるダンテだ。
だが、まさか拳で殴られるとは思わなかった。こんな事久しぶりだ。
思わず口元に笑みが浮かんだ。
「剣技が同じ流派なだけでなく、体術まで同じようなワザ使いやがるのか……」
鎧に包まれた肉体から繰り出される踏み込みアッパーのマグマドライブ、背面回し蹴りたるキック13を、アラストルで押し戻すように弾き返す。
鎧の金属とアラストルの刃とで、激しい火花が散った。
お互い飛び退いて武器や拳を構える。
一瞬の静寂ののち、魔剣士は独特の笑い声をあげ、ダンテに向かって指で挑発して見せた。
怖気付くな。かかってこいと。
「いいぜ、アンタの挑発に乗ってやる」
魔剣士の懐に飛び込み、剣を振るう。
ボディからのキック13、そして極め付けの挑発の連続。
そのすべてを力任せに弾き飛ばす。
1番被害を被っているのはアラストルだ。
固く重たい一撃を、全てその刃でひたすらに受け止めているのだから。
この島を出た暁には、丁寧に。それはもう丁寧に手入れをしてもらわねば割に合わない。
躱すというより弾いたというのが合っているだろう。
魔剣士の怒涛の体術を防御しきり、こちらの攻撃のチャンスができた。
「今度はこっちの番だ」
魔力を手足へと集中させる。
瞬間、爆発的に素早くなったダンテは、魔剣士の目の前に現れた。
その拳が届くよりも速く、振り上げたアラストルで魔剣士の体を振り上げる。
「ーーーッ!」
魔剣士がうろたえる姿をようやく見れた。
空中に浮いた魔剣士を追い、上から脳天にアラストルを叩きつける。
頭の鎧を叩き割る勢いの兜割り。
「まだ終わっちゃいないぜ」
魔剣士が地面に叩きつけられるか、という瞬間に串刺するように繰り出されるスティンガー。
こんなところで第2の恒例イベントは要らない。
吹き飛んだ魔剣士に、さらなる追撃。
魔力を纏わせたアラストルを投げつけ、何度も斬りつける。
おまけにダンテ自身もその先を追い、魔剣士の身体へ強烈なボディブローをたたき込んだ。
最初に受けたボディブローのお返しというわけだ。
さすがの魔剣士もこれにはダウンしたようだ。
頭の上には小さな鳥悪魔たちがピヨピヨと踊っているように見える。
煩しがるようにその幻影を振り払い、魔剣士は巨剣を支えに上空へと大きく跳び上がった。
掛け声をあげた魔剣士が長い足を突き出し、こちらに向かって急降下してくる。
蜂のように刺すように見える光景は。
「むっ!まるでベオウルフのあの技だな」
ベオウルフ。
その言葉と同時、一瞬魔剣士の動きが止まった気がした。
ダンテならキラービー。ダンテの双子のバージルならば流星脚という空中からの強烈な蹴り。
型はそれと同じ物だった。
一点集中な鋭い蹴りを、アラストルを構えてまたもガードに徹したダンテ。
防がれたというに、魔剣士も想像通りとでもいうのか、更なる蹴りをダンテに見舞ってきた。