mission 10:loop the loop ~渓谷を進もう~
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再び始まる渓谷の道。そこにはダンテが先ほど蹴り飛ばした石、ディーヴァが描いた絵、そしてマリオネットが待ち構えていた。
石と絵をチラリと目に入れてから、ダンテはディーヴァを横抱きにする。
「人形どもは無視だ無視」
マリオネットには目をくれず、迫る攻撃の網を掻い潜って光の玉だけを追う。
敵の中に光が吸い込まれそうになった時だけ、唯一空いた足で悪魔を蹴り飛ばし、先を急ぐダンテ。
続く霧の向こうは、思った通りシンサイズが待ち構えていた。
さすがにこのシンサイズは無視がしづらい。
短期決戦。ディーヴァを後ろに待機させ、投げられた鎌を弾き飛ばして相手の懐に飛び込み、今度はイフリートの最火力の炎と拳を浴びせる。
地獄の業火に包まれた死神達は、本体の仮面ごと溶け落ちるように消えた。
「お疲れ様、ダンテ」
「おー、いっちょあがりだ。とはいえ、魔力多めに使って疲れたけどな」
いつのまにかシンサイズに吸い込まれていたらしい光の玉。その飛んでいく先を監視しながらダンテは道を眺める。
「お、やっぱりかー。
なら、光の玉についていけばいいだけなのは確定だな」
疑問符を浮かべ、首を傾ぐディーヴァに、ダンテは足元に落ちている石を指す。
「石ころ?」
「うん石ころ。
覚えてるか?小広場に戻される前にトカゲちゃんと戦ったろ?別名ディーヴァの首ぺろぺろした場所」
「覚えてるけど別名の部分は余計だよね?」
「あの時、この石を道の中央に蹴り飛ばしたんだが、さっき人形スルーしたところにも、死神もどき倒したここにも同じ所にある。
ついでにいうとディーヴァの描いたばけも、うさぎの絵もどっちの時にもあった」
「ねえ今あたしの絵をばけものって言おうとした?したよね?」
「してない。ちゃんとうさぎって言った。
つまり、光の玉に導いてもらわない限り、無限ループが待ってるってことだ」
「だから『か弱き光の守り手のみ、正しき道を知る力を授かる』っていうんだね。
あの光の玉を悪魔から守って、飛んでいく先を追うだけ、という……。
ふ、ふふふ。すごくすごく単純でしたねどうもありがとうございました!ディーヴァ大の字になって寝転がりたい気分です」
「こんな狭い道の真ん中で大の字になるなよ?」
目に見えて落ち込んだディーヴァの膝裏、そして背に手を回し、横抱きにする。
突然ふわりと浮き上がった体に驚き、目の前にあった支柱、ダンテの首に抱きつく。
「わっ!な、なに!?」
「ディーヴァ、光が消えたのは左の道のようだぜ。
となると次はトカゲちゃんとの戦闘になるわけだが。無視するという選択に異議あるか?」
「異議なーし!絵のことについては異議ありまくりだけど!」
「お前も大概しつけぇな。さーて、華麗な回避ショーをご覧あれ」
左の小径に入ったダンテは、待ち構えていたブレイドの初撃を真上に飛んでかわしきる。
そのままブレイドの頭を足場にステップを踏み着地すると、次のブレイドの切り裂き攻撃を横にずれるだけでかわす。
ひらりと揺れるコートはまるで踊るよう。
ダンスのようにターンしてから、お辞儀をする動作で飛んできた爪攻撃を避けると、地面から飛び出した個体ともに他の個体がまとめてむかってくるのを、足にぐっと力を入れて再び真上に飛び、同士討ちをさせる。
勢いが過ぎたのか、2匹のブレイドが倒され消える。
ダンテの方へと一直線に向かって来た残る1匹にはディーヴァに見せなくて済むよう背を向け、一瞬にして足への魔力での装着がかなったイフリートに炎を灯す。
ブレイドの爪がダンテの背を切り裂くか、と思われたその時、その姿はかき消え、強烈なジャンプキックからのかかと落としが決まった。
その間、ダンテに抱えられたままのディーヴァはというと。
視界が少しばかり目まぐるしいのを除けば振動はほとんどなく、ダンテに身を委ねていれば安心だという、絶対的な信頼感がそこにはあった。
「お客様、回避ショーはいかがでしたか?」
「目がちょっとまわったけどぜんぜん怖くなかった。……って、回避じゃなくて倒しちゃってるじゃない」
「倒さないとここで悠長にしてられないだろ?」
「……そうだね。ありがと、ダンテ」
ダンテの顔を引き寄せ、ディーヴァはその唇に軽い口づけを贈る。
ちゅ、と小さなリップ音が離れると同時、ダンテの腕からするりと降りたディーヴァが頬を朱に染めた。
もっとも、ディーヴァが軽いキスで照れていても、ダンテの方はさらに深いキスを所望のようだ。
「感謝のキスなら、もっと深いやつがいいんだが?」
「今はこれで勘弁して」
「やれやれ、もらえるまでは長そうだな……。
こーら、あんまり急ぐなよディーヴァ」
光の玉が消えていった分かれ道へ、飛び込むように進むディーヴァを肩をすくめたダンテが追った。
その先にあったのは、今までの渓谷沿いの狭い道と違い、ドーム状の建造物がそびえる見通しの良い広場だった。
建造物の周りには、風雨に晒され脆くなった女神のような像が建ち並ぶ。
場が開けた開放感からか、ゴールテープを切った時のように手放しで喜びを表現するディーヴァ。
「やった!やっと抜けた……!霧が晴れて足場があ、……る、?」
その姿の前に巨大な影が降って来た。
思ったと同時、胴に手が回されて抱えられ、視界が空を向いた。
下を見れば高速で飛んできた岩が、ディーヴァのいた場所をえぐるところだった。
間一髪だ。ダンテによって、謎の影から助け出されたと理解する。
少し遠くへと着地したダンテからお叱りの声、そして小さなゲンコツが落とされた。ほとんど痛くはないから安心して欲しい。
「お前な……、気持ちはわかるが、オレより先には行くなって。ちょっと気を付けろよ。
ここではレディーファーストは、」
「命取り、でしょ?耳たこぷー」
ぷー、のセリフと共に口いっぱいに空気を取り込み、頬を膨らませる。
ダンテにその頬を掴まれて、強制的に萎まされた。空気の抜ける緊張感ない音が漏れる。
「たこぷーならわかるだろ。オレが一緒だとしても先には出るな」
「はぁい」
「………で、こいつはなんだ?」
岩石のような硬質の体に、無機質な緑の一つ目がこちらを見据え、光っている。
その体は蜘蛛そのものなのだが、パッと見ただけのディーヴァからはその巨体からただの巨人に見えているはずだ。
「ひぃええ……一つ目巨人が二体!?」
「よーく見てみ?巨人じゃなくて蜘蛛だぞ」
「サイクロプスじゃないってことね……って、巨人より俊敏に動きそうな蜘蛛じゃない!ハエに蜘蛛?なんなの、虫に縁があるのここは!?」
逆に考えると虫を媒介にしているのは、ここではハエと蜘蛛だけである。
ディーヴァの記憶の中に刻み込まれた、虫系悪魔の種類が豊富なだけだ。……女の姿の蜘蛛とかムカデだとか。
感情の感じ取れないサイクロプス二体が口元をキチキチ動かして土を取り込んでいる。
その動きがまた、ディーヴァの目には気持ち悪く映った。
石と絵をチラリと目に入れてから、ダンテはディーヴァを横抱きにする。
「人形どもは無視だ無視」
マリオネットには目をくれず、迫る攻撃の網を掻い潜って光の玉だけを追う。
敵の中に光が吸い込まれそうになった時だけ、唯一空いた足で悪魔を蹴り飛ばし、先を急ぐダンテ。
続く霧の向こうは、思った通りシンサイズが待ち構えていた。
さすがにこのシンサイズは無視がしづらい。
短期決戦。ディーヴァを後ろに待機させ、投げられた鎌を弾き飛ばして相手の懐に飛び込み、今度はイフリートの最火力の炎と拳を浴びせる。
地獄の業火に包まれた死神達は、本体の仮面ごと溶け落ちるように消えた。
「お疲れ様、ダンテ」
「おー、いっちょあがりだ。とはいえ、魔力多めに使って疲れたけどな」
いつのまにかシンサイズに吸い込まれていたらしい光の玉。その飛んでいく先を監視しながらダンテは道を眺める。
「お、やっぱりかー。
なら、光の玉についていけばいいだけなのは確定だな」
疑問符を浮かべ、首を傾ぐディーヴァに、ダンテは足元に落ちている石を指す。
「石ころ?」
「うん石ころ。
覚えてるか?小広場に戻される前にトカゲちゃんと戦ったろ?別名ディーヴァの首ぺろぺろした場所」
「覚えてるけど別名の部分は余計だよね?」
「あの時、この石を道の中央に蹴り飛ばしたんだが、さっき人形スルーしたところにも、死神もどき倒したここにも同じ所にある。
ついでにいうとディーヴァの描いたばけも、うさぎの絵もどっちの時にもあった」
「ねえ今あたしの絵をばけものって言おうとした?したよね?」
「してない。ちゃんとうさぎって言った。
つまり、光の玉に導いてもらわない限り、無限ループが待ってるってことだ」
「だから『か弱き光の守り手のみ、正しき道を知る力を授かる』っていうんだね。
あの光の玉を悪魔から守って、飛んでいく先を追うだけ、という……。
ふ、ふふふ。すごくすごく単純でしたねどうもありがとうございました!ディーヴァ大の字になって寝転がりたい気分です」
「こんな狭い道の真ん中で大の字になるなよ?」
目に見えて落ち込んだディーヴァの膝裏、そして背に手を回し、横抱きにする。
突然ふわりと浮き上がった体に驚き、目の前にあった支柱、ダンテの首に抱きつく。
「わっ!な、なに!?」
「ディーヴァ、光が消えたのは左の道のようだぜ。
となると次はトカゲちゃんとの戦闘になるわけだが。無視するという選択に異議あるか?」
「異議なーし!絵のことについては異議ありまくりだけど!」
「お前も大概しつけぇな。さーて、華麗な回避ショーをご覧あれ」
左の小径に入ったダンテは、待ち構えていたブレイドの初撃を真上に飛んでかわしきる。
そのままブレイドの頭を足場にステップを踏み着地すると、次のブレイドの切り裂き攻撃を横にずれるだけでかわす。
ひらりと揺れるコートはまるで踊るよう。
ダンスのようにターンしてから、お辞儀をする動作で飛んできた爪攻撃を避けると、地面から飛び出した個体ともに他の個体がまとめてむかってくるのを、足にぐっと力を入れて再び真上に飛び、同士討ちをさせる。
勢いが過ぎたのか、2匹のブレイドが倒され消える。
ダンテの方へと一直線に向かって来た残る1匹にはディーヴァに見せなくて済むよう背を向け、一瞬にして足への魔力での装着がかなったイフリートに炎を灯す。
ブレイドの爪がダンテの背を切り裂くか、と思われたその時、その姿はかき消え、強烈なジャンプキックからのかかと落としが決まった。
その間、ダンテに抱えられたままのディーヴァはというと。
視界が少しばかり目まぐるしいのを除けば振動はほとんどなく、ダンテに身を委ねていれば安心だという、絶対的な信頼感がそこにはあった。
「お客様、回避ショーはいかがでしたか?」
「目がちょっとまわったけどぜんぜん怖くなかった。……って、回避じゃなくて倒しちゃってるじゃない」
「倒さないとここで悠長にしてられないだろ?」
「……そうだね。ありがと、ダンテ」
ダンテの顔を引き寄せ、ディーヴァはその唇に軽い口づけを贈る。
ちゅ、と小さなリップ音が離れると同時、ダンテの腕からするりと降りたディーヴァが頬を朱に染めた。
もっとも、ディーヴァが軽いキスで照れていても、ダンテの方はさらに深いキスを所望のようだ。
「感謝のキスなら、もっと深いやつがいいんだが?」
「今はこれで勘弁して」
「やれやれ、もらえるまでは長そうだな……。
こーら、あんまり急ぐなよディーヴァ」
光の玉が消えていった分かれ道へ、飛び込むように進むディーヴァを肩をすくめたダンテが追った。
その先にあったのは、今までの渓谷沿いの狭い道と違い、ドーム状の建造物がそびえる見通しの良い広場だった。
建造物の周りには、風雨に晒され脆くなった女神のような像が建ち並ぶ。
場が開けた開放感からか、ゴールテープを切った時のように手放しで喜びを表現するディーヴァ。
「やった!やっと抜けた……!霧が晴れて足場があ、……る、?」
その姿の前に巨大な影が降って来た。
思ったと同時、胴に手が回されて抱えられ、視界が空を向いた。
下を見れば高速で飛んできた岩が、ディーヴァのいた場所をえぐるところだった。
間一髪だ。ダンテによって、謎の影から助け出されたと理解する。
少し遠くへと着地したダンテからお叱りの声、そして小さなゲンコツが落とされた。ほとんど痛くはないから安心して欲しい。
「お前な……、気持ちはわかるが、オレより先には行くなって。ちょっと気を付けろよ。
ここではレディーファーストは、」
「命取り、でしょ?耳たこぷー」
ぷー、のセリフと共に口いっぱいに空気を取り込み、頬を膨らませる。
ダンテにその頬を掴まれて、強制的に萎まされた。空気の抜ける緊張感ない音が漏れる。
「たこぷーならわかるだろ。オレが一緒だとしても先には出るな」
「はぁい」
「………で、こいつはなんだ?」
岩石のような硬質の体に、無機質な緑の一つ目がこちらを見据え、光っている。
その体は蜘蛛そのものなのだが、パッと見ただけのディーヴァからはその巨体からただの巨人に見えているはずだ。
「ひぃええ……一つ目巨人が二体!?」
「よーく見てみ?巨人じゃなくて蜘蛛だぞ」
「サイクロプスじゃないってことね……って、巨人より俊敏に動きそうな蜘蛛じゃない!ハエに蜘蛛?なんなの、虫に縁があるのここは!?」
逆に考えると虫を媒介にしているのは、ここではハエと蜘蛛だけである。
ディーヴァの記憶の中に刻み込まれた、虫系悪魔の種類が豊富なだけだ。……女の姿の蜘蛛とかムカデだとか。
感情の感じ取れないサイクロプス二体が口元をキチキチ動かして土を取り込んでいる。
その動きがまた、ディーヴァの目には気持ち悪く映った。
