mission 10:loop the loop ~渓谷を進もう~
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少しだけ気持ちが浮上したディーヴァは、ダンテの手をしっかりと握り、新たに悪魔が召喚されないうちに靄で視界がかすむ道を進んだ。
「……ぅおっと!」
その先に広がるのも、先ほどと似た靄深い渓谷の道。
濃霧が扉になっているように感じたダンテが勢いよく飛び出したせいで、あわや大惨事。落ちるかと思った。
「ダンテ、驚かさないでよ〜」
「悪い悪い」
崖っ淵。
石ころが谷底へとカラカラ音をさせて落ちていくのを冷や汗とともに見送ると、ダンテの腕をぺちぺちと叩く。
その後ろでは、またも門の上にかかっていた骨がケタケタと嘲笑っているような気がした。
いや、今度は見間違えじゃない。絶対ケタケタ笑った。だよね?返事しなさいよ。
「もしかしてループしてたり、する?こっちの道、間違いだったんじゃ」
門の骨を睨みつつ、周りを確認するディーヴァ。
その目に映る現在の場所。同じ形の門。同じ形の骨。同じにしか見えない狭い道。
地獄に見えないところは何よりなのだが、どこまで行っても同じ景色が続く迷いの渓谷。
気分は無限ループ。ある意味一番怖いやつである。
「ンなわけないだろ?
似た景色なだけだって。それを証拠に、」
ディーヴァの頭を撫でる時同様、流れるような動きで懐から愛銃を取り出し空中へと弾丸を解き放つダンテ。
「お次は死神型の悪魔が御登場のようだ」
ドパァン!
その弾丸が悪魔を貫き、弾ける。
笑みを深くしたダンテの視線の先、マリオネット達はどこかへと消え失せ、かわりに死神によく似た悪魔、シンサイズが宙に浮かんで手にした巨大な鎌の切っ先をこちらに向けていた。
「ひい!マリオネットより怖いのきた……!」
聞いた者を怖気付かせる甲高い笑い声が場を満たす。
その笑い声には、ダンテへの怒りと殺意が滲んでおり、鋭い鎌にも殺意の波動がギラギラと禍々しく宿っていた。
「この悪魔は仮面が本体なんだろ?なら仮面剥がしちまえばこっちのもん。ラクショーだな」
「でも鎌だよ。鋏を持ってる個体より、厄介な気がする……」
鋏はシザーマン。鎌は死神。どちらの存在も怖いが、ディーヴァは死神の方がよりおそろしく感じている。
これは昔見た、よく似たタイトルの映画の影響なのだが、今は置いておこう。
ヘル・バンガードの時もそうだったが、この死神をより一層彷彿とさせるナリの悪魔は、ディーヴァから見ても魔力の量も多く、強敵に見えた。
三体ものシンサイズが、ダンテの周りをぐるぐると回り、取り囲む。
一斉に振るわれた鎌がダンテを貫いたと思いきや、三方向からの攻撃すべてがダンテのアラストルの回転斬りで受け止められ、弾かれた。
金属同士がぶつかり合った衝撃で火花が散り、激しい金属音が谷にこだまする。
まさか一斉攻撃を簡単に弾かれるとは思わなかったのか、勢いで仰け反らされ、驚いたような悪魔の声が響き渡る。
攻撃を受け仕返しにショットガンを発射するダンテの胸もと、至近距離で小さく縮こまって戦いの様子を見るディーヴァも、ダンテの猛攻に驚いていた。
今度は三体が振り回す鎌で、こちらの銃弾が弾かれる。
「弾きには弾きで返してきたか」
そっくりそのまま返ってきた流れ弾を剣で受け止め、ダンテはディーヴァを抱えたまま大きく上へ飛び上がった。
三体の真後ろに華麗に着地したダンテは、シンサイズをまとめて一掃しようと、ディーヴァをおろしグレネードガンに手をかける。
「Fire!」
着弾したグレネードガンの弾薬が爆発する。
耳に轟音が響く中に、追撃にとダンテがアラストルを叩きつける。
シンサイズの仮面が割れる音が混じって聞こえた。
怒涛の攻撃の嵐に目も耳も追いつけず、ディーヴァはただただダンテの服の裾を掴んだり、その場で耳を塞いで耐えた。
悪魔への恐怖だけではなく、ダンテの猛攻ぶりを目の当たりにした恐怖から、である。
「ち、仕留め損なったか」
三体のうち仕留めきれなかった一体のシンサイズが、ダンテに向かって鎌を投げつける。
だが、この鎌は弾くことが出来ることがもうわかっている。
気分は野球選手。追尾してきた鎌をシンサイズへ弾き返すと、その鎌が相手の手に戻るよりも速く、愛銃を連射する。
ピキ、と仮面にヒビが入り割れるとともに、シンサイズのマントのような体が空気中に溶け、消えていった。
残るのはシンサイズの断末魔ともいうあの笑い声とレッドオーブ。
悪魔の体から出てきたのだろう、光の玉が抜け宙を漂う。
声が遠くなり、完全に聞こえなくなったところで、ダンテは怯えるディーヴァの頭を撫でながら、レッドオーブを回収した。
「もう怯える必要ないぞ」
「悪魔も怖いけど、ダンテがこわい」
「なんでだよ」
「自分の行動を見返して考えてよ……」
「ワカラン」
悲しいかな、命知らずで怪我を恐れぬダンテにはディーヴァの思いが上手く伝わらなかった。
「ねぇ今の悪魔、マリオネットみたいにまた増えたりはしないよね?」
「このタイプは、追加で召喚されたりしないと思うぜ。
マリオネットがどんどん出てくるのは、あいつらが数に物を言わせた尖兵だからだろ。弱いから替えもきくしな」
ダンテはひとつお忘れのようだ。城の長い回廊で、無尽蔵とも取れるほど次から次に死神悪魔が湧き出す事を。
魔法陣からくるくると回転して登場し続ける悪魔の邪魔なことと言ったら!
話が逸れた。
「ならいいけどさ……。
でもやっぱり、まったく同じ道にしか見えないね」
ふよふよと浮かぶ光の玉を目で追い、時に足元を観察しながら、ディーヴァが漏らす。
同じ景色なのが相当気になるようで、そんなディーヴァの悩みを解消しようと、ダンテは落ちていた白い石を拾った。
「ここに目印に石でも置いておきゃいいだろ?」
「うーん。石だとわかりづらそう。
ん!ここは石碑にピカソもびっくりの神絵を描いとこうか」
ダンテが目印にしようとしていた石をぶんどり、チョーク代わりに使う。
それはチョーク代わりにもってこいの滑石だったようだ。
やわらかくて強く握るとぽろぽろと崩れてしまいそうで、ダンテが扱わなくてよかっただろう。
「……ぅおっと!」
その先に広がるのも、先ほどと似た靄深い渓谷の道。
濃霧が扉になっているように感じたダンテが勢いよく飛び出したせいで、あわや大惨事。落ちるかと思った。
「ダンテ、驚かさないでよ〜」
「悪い悪い」
崖っ淵。
石ころが谷底へとカラカラ音をさせて落ちていくのを冷や汗とともに見送ると、ダンテの腕をぺちぺちと叩く。
その後ろでは、またも門の上にかかっていた骨がケタケタと嘲笑っているような気がした。
いや、今度は見間違えじゃない。絶対ケタケタ笑った。だよね?返事しなさいよ。
「もしかしてループしてたり、する?こっちの道、間違いだったんじゃ」
門の骨を睨みつつ、周りを確認するディーヴァ。
その目に映る現在の場所。同じ形の門。同じ形の骨。同じにしか見えない狭い道。
地獄に見えないところは何よりなのだが、どこまで行っても同じ景色が続く迷いの渓谷。
気分は無限ループ。ある意味一番怖いやつである。
「ンなわけないだろ?
似た景色なだけだって。それを証拠に、」
ディーヴァの頭を撫でる時同様、流れるような動きで懐から愛銃を取り出し空中へと弾丸を解き放つダンテ。
「お次は死神型の悪魔が御登場のようだ」
ドパァン!
その弾丸が悪魔を貫き、弾ける。
笑みを深くしたダンテの視線の先、マリオネット達はどこかへと消え失せ、かわりに死神によく似た悪魔、シンサイズが宙に浮かんで手にした巨大な鎌の切っ先をこちらに向けていた。
「ひい!マリオネットより怖いのきた……!」
聞いた者を怖気付かせる甲高い笑い声が場を満たす。
その笑い声には、ダンテへの怒りと殺意が滲んでおり、鋭い鎌にも殺意の波動がギラギラと禍々しく宿っていた。
「この悪魔は仮面が本体なんだろ?なら仮面剥がしちまえばこっちのもん。ラクショーだな」
「でも鎌だよ。鋏を持ってる個体より、厄介な気がする……」
鋏はシザーマン。鎌は死神。どちらの存在も怖いが、ディーヴァは死神の方がよりおそろしく感じている。
これは昔見た、よく似たタイトルの映画の影響なのだが、今は置いておこう。
ヘル・バンガードの時もそうだったが、この死神をより一層彷彿とさせるナリの悪魔は、ディーヴァから見ても魔力の量も多く、強敵に見えた。
三体ものシンサイズが、ダンテの周りをぐるぐると回り、取り囲む。
一斉に振るわれた鎌がダンテを貫いたと思いきや、三方向からの攻撃すべてがダンテのアラストルの回転斬りで受け止められ、弾かれた。
金属同士がぶつかり合った衝撃で火花が散り、激しい金属音が谷にこだまする。
まさか一斉攻撃を簡単に弾かれるとは思わなかったのか、勢いで仰け反らされ、驚いたような悪魔の声が響き渡る。
攻撃を受け仕返しにショットガンを発射するダンテの胸もと、至近距離で小さく縮こまって戦いの様子を見るディーヴァも、ダンテの猛攻に驚いていた。
今度は三体が振り回す鎌で、こちらの銃弾が弾かれる。
「弾きには弾きで返してきたか」
そっくりそのまま返ってきた流れ弾を剣で受け止め、ダンテはディーヴァを抱えたまま大きく上へ飛び上がった。
三体の真後ろに華麗に着地したダンテは、シンサイズをまとめて一掃しようと、ディーヴァをおろしグレネードガンに手をかける。
「Fire!」
着弾したグレネードガンの弾薬が爆発する。
耳に轟音が響く中に、追撃にとダンテがアラストルを叩きつける。
シンサイズの仮面が割れる音が混じって聞こえた。
怒涛の攻撃の嵐に目も耳も追いつけず、ディーヴァはただただダンテの服の裾を掴んだり、その場で耳を塞いで耐えた。
悪魔への恐怖だけではなく、ダンテの猛攻ぶりを目の当たりにした恐怖から、である。
「ち、仕留め損なったか」
三体のうち仕留めきれなかった一体のシンサイズが、ダンテに向かって鎌を投げつける。
だが、この鎌は弾くことが出来ることがもうわかっている。
気分は野球選手。追尾してきた鎌をシンサイズへ弾き返すと、その鎌が相手の手に戻るよりも速く、愛銃を連射する。
ピキ、と仮面にヒビが入り割れるとともに、シンサイズのマントのような体が空気中に溶け、消えていった。
残るのはシンサイズの断末魔ともいうあの笑い声とレッドオーブ。
悪魔の体から出てきたのだろう、光の玉が抜け宙を漂う。
声が遠くなり、完全に聞こえなくなったところで、ダンテは怯えるディーヴァの頭を撫でながら、レッドオーブを回収した。
「もう怯える必要ないぞ」
「悪魔も怖いけど、ダンテがこわい」
「なんでだよ」
「自分の行動を見返して考えてよ……」
「ワカラン」
悲しいかな、命知らずで怪我を恐れぬダンテにはディーヴァの思いが上手く伝わらなかった。
「ねぇ今の悪魔、マリオネットみたいにまた増えたりはしないよね?」
「このタイプは、追加で召喚されたりしないと思うぜ。
マリオネットがどんどん出てくるのは、あいつらが数に物を言わせた尖兵だからだろ。弱いから替えもきくしな」
ダンテはひとつお忘れのようだ。城の長い回廊で、無尽蔵とも取れるほど次から次に死神悪魔が湧き出す事を。
魔法陣からくるくると回転して登場し続ける悪魔の邪魔なことと言ったら!
話が逸れた。
「ならいいけどさ……。
でもやっぱり、まったく同じ道にしか見えないね」
ふよふよと浮かぶ光の玉を目で追い、時に足元を観察しながら、ディーヴァが漏らす。
同じ景色なのが相当気になるようで、そんなディーヴァの悩みを解消しようと、ダンテは落ちていた白い石を拾った。
「ここに目印に石でも置いておきゃいいだろ?」
「うーん。石だとわかりづらそう。
ん!ここは石碑にピカソもびっくりの神絵を描いとこうか」
ダンテが目印にしようとしていた石をぶんどり、チョーク代わりに使う。
それはチョーク代わりにもってこいの滑石だったようだ。
やわらかくて強く握るとぽろぽろと崩れてしまいそうで、ダンテが扱わなくてよかっただろう。
