mission 10:loop the loop ~渓谷を進もう~
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ダンテとともに扉を抜けると、そこは深い深い霧に覆われた、島の中腹に位置する谷の道だった。
こんな入り組んだ地形だというに、このまま進んで魔帝の待つ魔界やら、島の出口やら…行くべき場所にたどり着くのだろうか?
少し不安に思う。
「オレが付いてるとはいえ、足を踏み外すなよ」
「わ……わかってる」
なかなか狭い谷の道。
ダンテにぴったりとくっついて進まなければ、谷底に目が眩み、足を踏み外してしまいそうだった。
視界は霧で不明瞭、谷底から緩やかに、しかし時に強く吹きあがる風が足を攫い、歩行をいつもよりも困難にする。これではくっついていてもよろけたらジ・エンドではないか。
ディーヴァは、ぴったりくっつくどころか、ダンテの体にコアラのように飛びついてしまいたい、そう思った。
ダンテの動きが制限されてしまうため、思うだけでしないが。
頭上ではキシキシ、カタカタと、何かが風に揺られる音がする。
足元がこんな状態の中で上を見上げるのは憚られたが、もしも悪魔が現れる前触れならばどうする?
ディーヴァも、そしてダンテも歩みを止め、頭の上を見上げた。
「げ」
目が合った。
動物のものか、それともダンテが相手にした死神のような悪魔の頭部の骨か……恐怖心を煽るような頭蓋骨の、何も嵌まっていない空洞な目の部分。おかしな事だが、そこと目が合った。
なんのことないただの見間違えで、こちらを歓迎するように組まれた門モドキに、骨がかかっていただけである。
「ふん、悪趣味な歓迎だな」
「ダンテも悪趣味なものを事務所に飾るよね」
「失敬な。オレの持ち帰る悪魔の首は、カッコいいだろ」
「同じだよ……!」
猫が自分が捕った獲物を家に持ち帰るように、ダンテがたま〜に持ち帰ってくる悪魔のハンティングトロフィー。
あれとそう変わらない。
悪魔の悪の字は、悪趣味の悪〜。
なぁんて言ったら「そんなナマ言うのはどの口だ?この口かー?」ってダンテにほっぺた引っ張られそう。ほっぺたに対しては、この男も悪魔だ。
お口チャックが仏や天使。
足元に気をつけつつ、先を急ぐ。
と、道ゆく先に見知った人形が転がる。
近づいた事でマリオネットはカシャカシャ独特の音をさせて起き上がる。
悪魔たる証拠。その目に赤い光を宿し虚空から垂れ下がる魔力の糸で吊り下がり向かってきた。
「また雑魚がお待ちかねか、しつこいな」
うんざりしつつ、ディーヴァを胸元へぎゅっと引き寄せてダンテは銃を構える。
マリオネットという雑魚相手はもう慣れた。
手慣れた動きで、流れるように双子銃の片割れに魔力の弾丸を詰め、撃ち放つ。
撃ちながらも、歩みはそのまま止めない。
マリオネットは武器で弾丸を弾いてくるが、弾かれるたびに狙う場所を変え、数秒で蜂の巣だ。
ダンテとディーヴァがマリオネットのいた場所に立つ頃には、悪魔は内部のカラクリを撒き散らしながらレッドオーブと化していた。
「って、どんだけマリオネット湧いてくるんだよ」
魔法陣が宙に、そして地面にいくつも浮かび上がり、そこからマリオネットが召喚されてくる。
千切っては投げ、千切っては投げを繰り返しても(千切って投げていないが)湧いてくる悪魔にうんざりする。
グレネードガンがあるからそこまで苦ではないが、こんな時悪魔をまとめて掴んで引き寄せて…そして一掃できるような素晴らしい物があればなあ、なんて思うがない物ねだりはよくない。
十年後くらいになれば、そんな素晴らしい物を所持する相手が見つかるのだが。はやくおよこしやがれ下さい。まあ、その話はまたの機会に。
靄がかかる道の先、悪魔を倒しながら進んだそこは2つに分かれていた。
「ディーヴァ、道はどっちだ?」
「え、あたしに聞くの!?」
「お前の意見聞かずに、オレが決めるわけにいかんだろ……」
なぜなら、ダンテは運が悪い。半分悪魔なだけあってか、賭け事や運の神には見放されているクチだ。
ダンテに決めさせた日には、とんでもない地獄が待っている……かもしれない。実際、この場面でそこまでの事は起こらないが。
「どっちだろ、うーん……。
って、そこに何か書いてあるみたい」
分かれ道の袂に、朽ちてボロボロの石碑が建っていた。苔むした表面には、かすれて読みづらいが、何か書いてある。
これまでの経験上、こういうところに進むべき場所へのヒントが書いてあることが多かった。が、ダンテは戦闘中で見る事はできないし、ディーヴァが見るほかないのだ。
時折被弾しそうになる悪魔の攻撃をこそこそとよけつつ、近づけば。
「読んでみ……ってヒェェ!?」
「あっぶねーな……。いきなり湧くんじゃねぇよ人形共!」
天使の気配に惹かれたようで、新たに湧いて出る悪魔の刃がディーヴァをしとめんと閃く。
弱いからと言って数にものを言わせているのか、某G並みに湧いてくる雑魚悪魔がいい加減嫌になる。そう思いながら、ディーヴァを狙う悪魔を咄嗟に放ったショットガンで仕留める。
これではディーヴァと離れるのは、例え短い距離だとしても危ない。
ディーヴァをその背にかばいながら、ダンテは石碑の近くまで移動して悪魔を退治し始めた。
「どうだ。これなら落ち着いて読めるか?」
「うんっ……!『霧の渓谷、正しき道を行かねば、幻の地に踏み入る事かなわず
か弱き光の守り手のみ、正しき道を知る力を授か……』
え、なにこれ。また謎かけ?」
危険度が下がり安心して表情を和らげたディーヴァだったが、またも何か解いて行かねばならぬ展開なのかもと、落胆し眉尻の位置と共に肩を落とす。
「ううぅ。こんな敵地の真ん中で謎かけ解かせるとか、鬼畜が過ぎないかな?」
「テメンニグルの方がよっぽど鬼畜だった気がするけどな。
これは、謎かけっていうほどじゃなさそうだぜ。どっちかの道に行けばいいんだろ」
「ひとつは天国、もひとつ地獄。って?」
「そうそれ」
「地獄はいやだからちゃんと解く……。あ」
悪魔退治するダンテの傍ら、石碑を調べているとその中からぼんやりと、小さなか弱き蛍のように白い光の玉が浮かび上がってきた。
悪魔の巣窟には似つかわしくない、どこか神聖な導きの光。
「ダンテ、なんか光が出てきた!
多分これが『か弱き光』ってものだよ。ついてこいって、そう言ってるみたい」
どこか嬉しそうなディーヴァが、ダンテを置いて駆け出す。
ちょうどダンテは、何体めかの悪魔の首を、アラストルと同時に掛け声上げて斬り飛ばし、ディーヴァの言う光の方へ振り返るところだった。
こんな入り組んだ地形だというに、このまま進んで魔帝の待つ魔界やら、島の出口やら…行くべき場所にたどり着くのだろうか?
少し不安に思う。
「オレが付いてるとはいえ、足を踏み外すなよ」
「わ……わかってる」
なかなか狭い谷の道。
ダンテにぴったりとくっついて進まなければ、谷底に目が眩み、足を踏み外してしまいそうだった。
視界は霧で不明瞭、谷底から緩やかに、しかし時に強く吹きあがる風が足を攫い、歩行をいつもよりも困難にする。これではくっついていてもよろけたらジ・エンドではないか。
ディーヴァは、ぴったりくっつくどころか、ダンテの体にコアラのように飛びついてしまいたい、そう思った。
ダンテの動きが制限されてしまうため、思うだけでしないが。
頭上ではキシキシ、カタカタと、何かが風に揺られる音がする。
足元がこんな状態の中で上を見上げるのは憚られたが、もしも悪魔が現れる前触れならばどうする?
ディーヴァも、そしてダンテも歩みを止め、頭の上を見上げた。
「げ」
目が合った。
動物のものか、それともダンテが相手にした死神のような悪魔の頭部の骨か……恐怖心を煽るような頭蓋骨の、何も嵌まっていない空洞な目の部分。おかしな事だが、そこと目が合った。
なんのことないただの見間違えで、こちらを歓迎するように組まれた門モドキに、骨がかかっていただけである。
「ふん、悪趣味な歓迎だな」
「ダンテも悪趣味なものを事務所に飾るよね」
「失敬な。オレの持ち帰る悪魔の首は、カッコいいだろ」
「同じだよ……!」
猫が自分が捕った獲物を家に持ち帰るように、ダンテがたま〜に持ち帰ってくる悪魔のハンティングトロフィー。
あれとそう変わらない。
悪魔の悪の字は、悪趣味の悪〜。
なぁんて言ったら「そんなナマ言うのはどの口だ?この口かー?」ってダンテにほっぺた引っ張られそう。ほっぺたに対しては、この男も悪魔だ。
お口チャックが仏や天使。
足元に気をつけつつ、先を急ぐ。
と、道ゆく先に見知った人形が転がる。
近づいた事でマリオネットはカシャカシャ独特の音をさせて起き上がる。
悪魔たる証拠。その目に赤い光を宿し虚空から垂れ下がる魔力の糸で吊り下がり向かってきた。
「また雑魚がお待ちかねか、しつこいな」
うんざりしつつ、ディーヴァを胸元へぎゅっと引き寄せてダンテは銃を構える。
マリオネットという雑魚相手はもう慣れた。
手慣れた動きで、流れるように双子銃の片割れに魔力の弾丸を詰め、撃ち放つ。
撃ちながらも、歩みはそのまま止めない。
マリオネットは武器で弾丸を弾いてくるが、弾かれるたびに狙う場所を変え、数秒で蜂の巣だ。
ダンテとディーヴァがマリオネットのいた場所に立つ頃には、悪魔は内部のカラクリを撒き散らしながらレッドオーブと化していた。
「って、どんだけマリオネット湧いてくるんだよ」
魔法陣が宙に、そして地面にいくつも浮かび上がり、そこからマリオネットが召喚されてくる。
千切っては投げ、千切っては投げを繰り返しても(千切って投げていないが)湧いてくる悪魔にうんざりする。
グレネードガンがあるからそこまで苦ではないが、こんな時悪魔をまとめて掴んで引き寄せて…そして一掃できるような素晴らしい物があればなあ、なんて思うがない物ねだりはよくない。
十年後くらいになれば、そんな素晴らしい物を所持する相手が見つかるのだが。はやくおよこしやがれ下さい。まあ、その話はまたの機会に。
靄がかかる道の先、悪魔を倒しながら進んだそこは2つに分かれていた。
「ディーヴァ、道はどっちだ?」
「え、あたしに聞くの!?」
「お前の意見聞かずに、オレが決めるわけにいかんだろ……」
なぜなら、ダンテは運が悪い。半分悪魔なだけあってか、賭け事や運の神には見放されているクチだ。
ダンテに決めさせた日には、とんでもない地獄が待っている……かもしれない。実際、この場面でそこまでの事は起こらないが。
「どっちだろ、うーん……。
って、そこに何か書いてあるみたい」
分かれ道の袂に、朽ちてボロボロの石碑が建っていた。苔むした表面には、かすれて読みづらいが、何か書いてある。
これまでの経験上、こういうところに進むべき場所へのヒントが書いてあることが多かった。が、ダンテは戦闘中で見る事はできないし、ディーヴァが見るほかないのだ。
時折被弾しそうになる悪魔の攻撃をこそこそとよけつつ、近づけば。
「読んでみ……ってヒェェ!?」
「あっぶねーな……。いきなり湧くんじゃねぇよ人形共!」
天使の気配に惹かれたようで、新たに湧いて出る悪魔の刃がディーヴァをしとめんと閃く。
弱いからと言って数にものを言わせているのか、某G並みに湧いてくる雑魚悪魔がいい加減嫌になる。そう思いながら、ディーヴァを狙う悪魔を咄嗟に放ったショットガンで仕留める。
これではディーヴァと離れるのは、例え短い距離だとしても危ない。
ディーヴァをその背にかばいながら、ダンテは石碑の近くまで移動して悪魔を退治し始めた。
「どうだ。これなら落ち着いて読めるか?」
「うんっ……!『霧の渓谷、正しき道を行かねば、幻の地に踏み入る事かなわず
か弱き光の守り手のみ、正しき道を知る力を授か……』
え、なにこれ。また謎かけ?」
危険度が下がり安心して表情を和らげたディーヴァだったが、またも何か解いて行かねばならぬ展開なのかもと、落胆し眉尻の位置と共に肩を落とす。
「ううぅ。こんな敵地の真ん中で謎かけ解かせるとか、鬼畜が過ぎないかな?」
「テメンニグルの方がよっぽど鬼畜だった気がするけどな。
これは、謎かけっていうほどじゃなさそうだぜ。どっちかの道に行けばいいんだろ」
「ひとつは天国、もひとつ地獄。って?」
「そうそれ」
「地獄はいやだからちゃんと解く……。あ」
悪魔退治するダンテの傍ら、石碑を調べているとその中からぼんやりと、小さなか弱き蛍のように白い光の玉が浮かび上がってきた。
悪魔の巣窟には似つかわしくない、どこか神聖な導きの光。
「ダンテ、なんか光が出てきた!
多分これが『か弱き光』ってものだよ。ついてこいって、そう言ってるみたい」
どこか嬉しそうなディーヴァが、ダンテを置いて駆け出す。
ちょうどダンテは、何体めかの悪魔の首を、アラストルと同時に掛け声上げて斬り飛ばし、ディーヴァの言う光の方へ振り返るところだった。
