mission 9:scarlet fire, vermillion thunder ~新しい魔具~
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螺旋階段の底にある扉を開けると、右手に大きなドーム状の建造物を臨む、広い場所へと出た。
やはり長らく放置されすぎていたのか、枯れた草がところどころ生え、荒廃している。
「●京ドームかよ」
『こんなところにあったら、ジャパニーズ諸君みんな悪魔のお口にゴールインだよね?
ここはコロシアムだよ』
「コロシアム……闘技場があるような古い島国だったんだね。古代ローマみたい」
ダンテのリードでコロシアム前広場に足を踏み入れると同時、地面がぼこり、動いて盛り上がった。
勢い激しく移動したそれは、砂塵を巻き上げ地中から飛び出し、3体の悪魔としてダンテを取り囲んだ。
二足歩行。鱗だらけの緑の表皮に、仮面と防具を携える魔界の殺戮部隊は、細長く鋭利な爪を伸ばして攻撃体制を取った。
雄叫びをあげ、飛びかかってきた奴ら……ブレイドの初撃を、ディーヴァを小脇に抱え、同じように飛びのきかわすダンテ。
「へぇ……前に森の中で相手したトカゲ悪魔に似てるが、あいつらの進化系か」
「えっあのダンテのお腹に穴開けた強敵!?」
進化系というよりも、魔力を得てトカゲがトカゲ人間になったようにみえる。
それにいくら悪魔とて、そう簡単に『進化』はしない。長い月日をかけて、変わっていくのが進化というものである。
ダンテが前に相手取ったトカゲの悪魔は、所謂ブレイドのプロトタイプという奴だ。ディーヴァがコモドドラゴン、とか言って怖がっていたあれ。あの時は相手の強さもなかなかだったが、退屈しのぎに態と攻撃を受けて土手っ腹に風穴を開けたものだ……。
攻撃を受けた瞬間をディーヴァに見られ、怒られたのが懐かしい。
あの痛みも懐かしい。死ぬほど痛かった。
じゃあやるなであるが、あの時のダンテは若かったのだ。今も若い。
プロトタイプであの強さだ。目の前の改良されたブレイドにも油断は禁物である。
視界の端で、ブレイドが動いた。
ーー速い。
俊敏な動きで滑るように突進してきたブレイドが、ダンテに肉薄して爪を左から右へと薙いできた。
こんな鋭利な爪、受けたらひとたまりもない。
ダンテはディーヴァを抱え、片手で構えたアラストルで弾き返す。
「速いがネコチャンほどじゃねぇな」
「ネコチャンって?」
「違う、ネコチャンだ。シャドウっていう黒ヒョウの悪魔で、かなりの素早さだった」
「うんー?
とりあえずこの悪魔より速くて倒すのが大変だったのはわかった」
半角と全角で何が違うのか。ディーヴァには最後までわからなかったらしいが、目の前の悪魔もディーヴァから見たら十分な速さである。
その攻撃を受け止めるダンテも十分素早い。
アラストルで受け止め、そのままゴリ押しで弾き飛ばしたブレイドに、ショットガンをブチかますダンテ。
その弾丸が、ブレイドが咄嗟に前に構えた盾で防がれる。
頭を撃とうにも、その仮面が弾を通さず、金属が擦れる音が響いただけだ。
「ちっ……固い防具だぜ。創造主サマに与えられたのか?ン?」
何度も撃ち続ければ仮面も盾も破壊できよう。が、そんなまどろっこしいやり方は性に合わない。
牽制の意味も込めて撃ってみたそれを止め、ダンテは大型の銃口を持つ得物に切り替えた。
「ディーヴァ、後ろに下がって耳塞いでな」
「う、うん」
動く対象を目の前に、流石に片手では撃ちにくい。
両手でグレネードガンを構えると、ダンテは群れるブレイドに向かって弾を撃ち放った。
狙い違わず対象に着弾したそれは、爆音を轟かせ、大きく煙を上げた。
「FIRE!!!!」
一発じゃ足りない。
二発、三発と続けて撃ち込む。
仮面や防具が破壊される音、ブレイドの悲痛な叫び声が爆音に紛れて聞こえてくる。
爆風で髪が上がりよく見えるようになったダンテの表情。それは、凶悪な顔で口角を上げていた。
「なかなかの力だ」
その威力に満足したのか、グレネードガンの銃身をなで、ウンウン頷いて土煙に背を向けるダンテ。
その背後に、煙の中から現れたブレイド達が跳躍して飛びかかってきた。
『マスターまだ倒せてない!確認はしっかり!!』
「なにィ!?」
あの叫び声で倒しきったと思い、油断した。
思えば、レッドオーブが落ちる音も欠片すらせず、その朱い色が一つも見えていなかった。
盾と仮面は破壊できていたらしく、飛びかかってくる様はまるでラプトル種の恐竜。
いつからここは●ュラシックワールドに変わった。
グレネードガンからアラストルに持ち替えて、ブレイドのそれよりも高く跳躍する。
ダンテに爪を振り下ろそうとしていたようだが、それは行き場を失い空振り。
「おっと、上だぜ。背中がガラ空きだ」
さらに高い位置ですれ違い、かわしたダンテから、鋭い一撃がブレイドの背に叩き込まれた。
その衝撃で地に叩きつけられたブレイドは、もんどりうって転がり、うつ伏せに地を這った。
そこへ追撃と、跳躍後の落ちる勢いのままで、重力がプラスされた攻撃力てブレイドへとアラストルを振り下ろす。
あんなに強かったブレイドが、あっけなく絶命し、今度こそレッドオーブをまき散らした。
二体目も同様にアラストルで華麗に倒し終え、続く三体目と周りに目を向けるーー
ーーもう一匹はどこだ?
この広場に到着し、現れたブレイドは三体。倒したのは二体だ。
ダンテは目を動かし、視界に映る全てを一瞬にして確認した。
動くものはなく、動きによる振動も感じない。気配すらなかった。
となると、狙われるのは広範囲にわたる。オレだけではなくディーヴァの可能性も出てくるわけだ。
愛しいディーヴァは耳を塞ぐ行為をやめ、代わりに祈るように指を組み、悪魔との戦闘が終わるのを待っているようだ。
震えているが、その目には強い思いが宿って見える。ダンテが勝つと信じている目だった。
やはり長らく放置されすぎていたのか、枯れた草がところどころ生え、荒廃している。
「●京ドームかよ」
『こんなところにあったら、ジャパニーズ諸君みんな悪魔のお口にゴールインだよね?
ここはコロシアムだよ』
「コロシアム……闘技場があるような古い島国だったんだね。古代ローマみたい」
ダンテのリードでコロシアム前広場に足を踏み入れると同時、地面がぼこり、動いて盛り上がった。
勢い激しく移動したそれは、砂塵を巻き上げ地中から飛び出し、3体の悪魔としてダンテを取り囲んだ。
二足歩行。鱗だらけの緑の表皮に、仮面と防具を携える魔界の殺戮部隊は、細長く鋭利な爪を伸ばして攻撃体制を取った。
雄叫びをあげ、飛びかかってきた奴ら……ブレイドの初撃を、ディーヴァを小脇に抱え、同じように飛びのきかわすダンテ。
「へぇ……前に森の中で相手したトカゲ悪魔に似てるが、あいつらの進化系か」
「えっあのダンテのお腹に穴開けた強敵!?」
進化系というよりも、魔力を得てトカゲがトカゲ人間になったようにみえる。
それにいくら悪魔とて、そう簡単に『進化』はしない。長い月日をかけて、変わっていくのが進化というものである。
ダンテが前に相手取ったトカゲの悪魔は、所謂ブレイドのプロトタイプという奴だ。ディーヴァがコモドドラゴン、とか言って怖がっていたあれ。あの時は相手の強さもなかなかだったが、退屈しのぎに態と攻撃を受けて土手っ腹に風穴を開けたものだ……。
攻撃を受けた瞬間をディーヴァに見られ、怒られたのが懐かしい。
あの痛みも懐かしい。死ぬほど痛かった。
じゃあやるなであるが、あの時のダンテは若かったのだ。今も若い。
プロトタイプであの強さだ。目の前の改良されたブレイドにも油断は禁物である。
視界の端で、ブレイドが動いた。
ーー速い。
俊敏な動きで滑るように突進してきたブレイドが、ダンテに肉薄して爪を左から右へと薙いできた。
こんな鋭利な爪、受けたらひとたまりもない。
ダンテはディーヴァを抱え、片手で構えたアラストルで弾き返す。
「速いがネコチャンほどじゃねぇな」
「ネコチャンって?」
「違う、ネコチャンだ。シャドウっていう黒ヒョウの悪魔で、かなりの素早さだった」
「うんー?
とりあえずこの悪魔より速くて倒すのが大変だったのはわかった」
半角と全角で何が違うのか。ディーヴァには最後までわからなかったらしいが、目の前の悪魔もディーヴァから見たら十分な速さである。
その攻撃を受け止めるダンテも十分素早い。
アラストルで受け止め、そのままゴリ押しで弾き飛ばしたブレイドに、ショットガンをブチかますダンテ。
その弾丸が、ブレイドが咄嗟に前に構えた盾で防がれる。
頭を撃とうにも、その仮面が弾を通さず、金属が擦れる音が響いただけだ。
「ちっ……固い防具だぜ。創造主サマに与えられたのか?ン?」
何度も撃ち続ければ仮面も盾も破壊できよう。が、そんなまどろっこしいやり方は性に合わない。
牽制の意味も込めて撃ってみたそれを止め、ダンテは大型の銃口を持つ得物に切り替えた。
「ディーヴァ、後ろに下がって耳塞いでな」
「う、うん」
動く対象を目の前に、流石に片手では撃ちにくい。
両手でグレネードガンを構えると、ダンテは群れるブレイドに向かって弾を撃ち放った。
狙い違わず対象に着弾したそれは、爆音を轟かせ、大きく煙を上げた。
「FIRE!!!!」
一発じゃ足りない。
二発、三発と続けて撃ち込む。
仮面や防具が破壊される音、ブレイドの悲痛な叫び声が爆音に紛れて聞こえてくる。
爆風で髪が上がりよく見えるようになったダンテの表情。それは、凶悪な顔で口角を上げていた。
「なかなかの力だ」
その威力に満足したのか、グレネードガンの銃身をなで、ウンウン頷いて土煙に背を向けるダンテ。
その背後に、煙の中から現れたブレイド達が跳躍して飛びかかってきた。
『マスターまだ倒せてない!確認はしっかり!!』
「なにィ!?」
あの叫び声で倒しきったと思い、油断した。
思えば、レッドオーブが落ちる音も欠片すらせず、その朱い色が一つも見えていなかった。
盾と仮面は破壊できていたらしく、飛びかかってくる様はまるでラプトル種の恐竜。
いつからここは●ュラシックワールドに変わった。
グレネードガンからアラストルに持ち替えて、ブレイドのそれよりも高く跳躍する。
ダンテに爪を振り下ろそうとしていたようだが、それは行き場を失い空振り。
「おっと、上だぜ。背中がガラ空きだ」
さらに高い位置ですれ違い、かわしたダンテから、鋭い一撃がブレイドの背に叩き込まれた。
その衝撃で地に叩きつけられたブレイドは、もんどりうって転がり、うつ伏せに地を這った。
そこへ追撃と、跳躍後の落ちる勢いのままで、重力がプラスされた攻撃力てブレイドへとアラストルを振り下ろす。
あんなに強かったブレイドが、あっけなく絶命し、今度こそレッドオーブをまき散らした。
二体目も同様にアラストルで華麗に倒し終え、続く三体目と周りに目を向けるーー
ーーもう一匹はどこだ?
この広場に到着し、現れたブレイドは三体。倒したのは二体だ。
ダンテは目を動かし、視界に映る全てを一瞬にして確認した。
動くものはなく、動きによる振動も感じない。気配すらなかった。
となると、狙われるのは広範囲にわたる。オレだけではなくディーヴァの可能性も出てくるわけだ。
愛しいディーヴァは耳を塞ぐ行為をやめ、代わりに祈るように指を組み、悪魔との戦闘が終わるのを待っているようだ。
震えているが、その目には強い思いが宿って見える。ダンテが勝つと信じている目だった。
