mission 9:scarlet fire, vermillion thunder ~新しい魔具~
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古城を出て目の前にかかる橋へと進み出した二人と一振り。
「ここからはマジで見たことない場所。新天地だな。
何が起こるかわからん…警戒していくぞ」
「うん。バイバイお城。
って、すごく立派なお城だったんだね」
振り返るディーヴァの目には、某悪魔城のような巨大な城が、靄の中にぼんやりと浮かんでいた。
「なあ、ディーヴァはあの城のどこにいたんだ?」
「わかんない……気がついたらあの場所だったし、どこに幽閉されてたんだろ……考えるのもこわい」
「悪い、余計な事聞いた」
そりゃあそうか。ディーヴァに分かるわけがないのは当たり前だ。
ディーヴァが連れ去られていたのは、魔界側。悪魔は襲ってくるとはいえダンテがいるのはまだ人間界側なのだから。
ミシミシ…。
「それよりこれ……落ちないよね?すごい高さだし、落ちたら一巻の終わりだよ」
大きい跳ね橋だが、老朽化しているためか嫌な音を立てる。
どこかがひび割れていてもおかしくない。
ましてや、跳ね橋が降りる時、あれだけの轟音が響いたのだ、あの衝撃ではいつか崩れてしまうだろう。今でないことを祈る。
「石橋は叩いて渡る。ほら、とんとん。
なんともないから落ちないだろ」
「ダンテのはとんとんじゃないし、石橋叩きすぎて割れたら崩れ切る前に走って渡るタイプなんでしょ……」
橋の手すりに拳を入れる。ダンテの馬鹿力による拳は、いとも簡単に石の中へめり込んだ。
剣で叩かなかっただけマシだろうが、それでもちょっぴりバツが悪そうな顔でディーヴァと自分の拳とを見比べるダンテ。
ディーヴァの指摘は、的を射ていた。
「言われてみればそうだな。
でも、もしかしたら吊橋効果でオレの事をもっと好きになるかもしれないぜ?」
そう言ってディーヴァの顔を上からにやりと覗き込めば、ディーヴァの顔が朱に染まった。
「これ以上は好きになれない〜!」
好感度メーターは、すでに振り切れているようで何より。
先ほどとは打って変わり、スタスタと先行くディーヴァにダンテは肩をすくめ続いた。
跳ね橋を渡り終えると、まるで役目を終えたとでもいうかのように自動的に巻き上げられ、元の位置にもどってしまった。
「どういう仕組みなんだろ」
「魔力とか重さの感知機能ついてたんじゃないか?」
「悪魔の王国にそんなハイテクなものが……」
しかしこれで、退路は断たれた。
「やれやれ。もう戻れないな」
「戻るんじゃないでしょ。明るい未来のために進むんだよ?」
明るい未来でも一緒にいるよ。そう伝えてくるように握られた手。
その温かい熱を優しく、でも強く握り、ダンテは微笑んだ。
「そうだな」
渡り終えた場所には、まぁるいくぼみに『運命の輪が始まりの地へ誘う』と文字が彫られていた。
「なんだろうね」
「わからないが、遥か彼方の向こう岸にも関係しそうな丸がある。
まず試せの餌食にしよう」
「え?」
まず試せとは?なぜいきなりスパーダ一族の家訓らしきそれがダンテの口から飛び出すのだろう。
そう思い、ダンテの方へ振り返ると、彼は嬉々として手に入れたてホヤホヤのグレネードガンを構えていた。
咄嗟に耳を塞ぐディーヴァ賢い。
「発射ァ!!!」
大型の砲身から爆音とともに発射された鉛玉は、ダンテが指し示した向こう岸の的へと、吸い込まれるように着弾。
爆発した。
「ふむ、無傷か。でもなかなかいい火力だ」
「わ、わ〜………。お見事?って言っとくね」
「サンキュ。オレは狙った獲物は逃さないからな」
ディーヴァの賛辞を浴び、口笛を吹いて上機嫌で今回の的を確認するが、傷一つなさそうだ。さすがオブジェクト。おっとメタい。
『アンタなにしとんねん!壊れたらどうすんのさ!』
「壊れないから平気だろ。
あー、でもいろんな機能あるカリーナ・アンがほんっとに恋しいな。
レディめ。こんな事になるならオレに貸しとけよ……」
「こんな事になるなんてわかるわけないでしょ。
大体あんな重いの借りてどうするの?あたし一度だけ持たせてもらったけど、重くて持ち上がらなかったよ」
グレネードガンを肩にトントンし、そこを後にするダンテ一行。
橋が架かっていた大地には、カサカサに枯れた雑草が点々と続いていた。
「オレには軽い。レディも持ち慣れてるからか、重く感じないって言ってたぜ。
……とりあえずわかった事がある。お前は力無いからデビルハンターにゃなれない」
「なる気ないから大丈夫」
「知ってるしさせないよ」
じゃあ言うなである。ディーヴァはダンテにスベチナ顔を向けた。
「けど、飛びながらは流石に撃てなさそうだな」
「ブレて照準合わなくなっちゃう?」
「それくらいでオレが外すかよ。
この場合は飛んだ時の縦振り振動でロックかかるタイプなのかもな……と、なんだここ」
寂れた空気の流れる広場には、枯れた草木の間に朽ちた石碑がいくつか点在していた。
ひどく物悲しい気分にさせる場所だ。
虫の声でもしていればノスタルジックな雰囲気たっぷりだが、残念ながら魔の領域たるここでは虫の声すらしなかった。
「なぁにこれ。謎かけかなあ」
左に建っていた石碑に書かれた、辛うじて読める『赤き石が隠されし秘密の空間は、非常道の行いにより開くことあり』の文字。
それを見て首をかしげるディーヴァは、ダンテにも読むよう促した。
「これわかる?ダンテも考えたほうがいいんじゃないかな。使わないでいると脳みそ腐るよ」
「謎解きはディーヴァ担当だろ。あと脳は腐らないだろ…失礼なやっちゃ。
とりあえずぶっ壊すか?なんてな」
「脳筋ダンテめ…「なんか言ったか」なんでもなーい。
でも非常道?いつもと違う行いってなんだろね」
「さぁな」
今度は中央の石碑に目を向ける。
セーブポイントかな?なんて思っていた時期もディーヴァにはありました。
人生にセーブポイントがあれば、悪魔に食べられちゃう可能性全てを、何度でもやり直して回避できるのに。なぁんて、無駄なタラレバを遠い目で思い描きつつ、読み上げる。
「『運命は、コロシアムの奥深き地にて主を待っている』、だってさ。
こっちは何だか物語臭が臭うね。意味深〜」
コロシアムにはきっと、跳ね橋の袂の運命の輪、というのが関係している何かがある事がわかる。だが、今は分からなくとも、先を進むべきだ。その先に答えは見えてくる。
ダンテとディーヴァはその先、どこまでも続くような螺旋階段を、一歩一歩降りていった。
「ここからはマジで見たことない場所。新天地だな。
何が起こるかわからん…警戒していくぞ」
「うん。バイバイお城。
って、すごく立派なお城だったんだね」
振り返るディーヴァの目には、某悪魔城のような巨大な城が、靄の中にぼんやりと浮かんでいた。
「なあ、ディーヴァはあの城のどこにいたんだ?」
「わかんない……気がついたらあの場所だったし、どこに幽閉されてたんだろ……考えるのもこわい」
「悪い、余計な事聞いた」
そりゃあそうか。ディーヴァに分かるわけがないのは当たり前だ。
ディーヴァが連れ去られていたのは、魔界側。悪魔は襲ってくるとはいえダンテがいるのはまだ人間界側なのだから。
ミシミシ…。
「それよりこれ……落ちないよね?すごい高さだし、落ちたら一巻の終わりだよ」
大きい跳ね橋だが、老朽化しているためか嫌な音を立てる。
どこかがひび割れていてもおかしくない。
ましてや、跳ね橋が降りる時、あれだけの轟音が響いたのだ、あの衝撃ではいつか崩れてしまうだろう。今でないことを祈る。
「石橋は叩いて渡る。ほら、とんとん。
なんともないから落ちないだろ」
「ダンテのはとんとんじゃないし、石橋叩きすぎて割れたら崩れ切る前に走って渡るタイプなんでしょ……」
橋の手すりに拳を入れる。ダンテの馬鹿力による拳は、いとも簡単に石の中へめり込んだ。
剣で叩かなかっただけマシだろうが、それでもちょっぴりバツが悪そうな顔でディーヴァと自分の拳とを見比べるダンテ。
ディーヴァの指摘は、的を射ていた。
「言われてみればそうだな。
でも、もしかしたら吊橋効果でオレの事をもっと好きになるかもしれないぜ?」
そう言ってディーヴァの顔を上からにやりと覗き込めば、ディーヴァの顔が朱に染まった。
「これ以上は好きになれない〜!」
好感度メーターは、すでに振り切れているようで何より。
先ほどとは打って変わり、スタスタと先行くディーヴァにダンテは肩をすくめ続いた。
跳ね橋を渡り終えると、まるで役目を終えたとでもいうかのように自動的に巻き上げられ、元の位置にもどってしまった。
「どういう仕組みなんだろ」
「魔力とか重さの感知機能ついてたんじゃないか?」
「悪魔の王国にそんなハイテクなものが……」
しかしこれで、退路は断たれた。
「やれやれ。もう戻れないな」
「戻るんじゃないでしょ。明るい未来のために進むんだよ?」
明るい未来でも一緒にいるよ。そう伝えてくるように握られた手。
その温かい熱を優しく、でも強く握り、ダンテは微笑んだ。
「そうだな」
渡り終えた場所には、まぁるいくぼみに『運命の輪が始まりの地へ誘う』と文字が彫られていた。
「なんだろうね」
「わからないが、遥か彼方の向こう岸にも関係しそうな丸がある。
まず試せの餌食にしよう」
「え?」
まず試せとは?なぜいきなりスパーダ一族の家訓らしきそれがダンテの口から飛び出すのだろう。
そう思い、ダンテの方へ振り返ると、彼は嬉々として手に入れたてホヤホヤのグレネードガンを構えていた。
咄嗟に耳を塞ぐディーヴァ賢い。
「発射ァ!!!」
大型の砲身から爆音とともに発射された鉛玉は、ダンテが指し示した向こう岸の的へと、吸い込まれるように着弾。
爆発した。
「ふむ、無傷か。でもなかなかいい火力だ」
「わ、わ〜………。お見事?って言っとくね」
「サンキュ。オレは狙った獲物は逃さないからな」
ディーヴァの賛辞を浴び、口笛を吹いて上機嫌で今回の的を確認するが、傷一つなさそうだ。さすがオブジェクト。おっとメタい。
『アンタなにしとんねん!壊れたらどうすんのさ!』
「壊れないから平気だろ。
あー、でもいろんな機能あるカリーナ・アンがほんっとに恋しいな。
レディめ。こんな事になるならオレに貸しとけよ……」
「こんな事になるなんてわかるわけないでしょ。
大体あんな重いの借りてどうするの?あたし一度だけ持たせてもらったけど、重くて持ち上がらなかったよ」
グレネードガンを肩にトントンし、そこを後にするダンテ一行。
橋が架かっていた大地には、カサカサに枯れた雑草が点々と続いていた。
「オレには軽い。レディも持ち慣れてるからか、重く感じないって言ってたぜ。
……とりあえずわかった事がある。お前は力無いからデビルハンターにゃなれない」
「なる気ないから大丈夫」
「知ってるしさせないよ」
じゃあ言うなである。ディーヴァはダンテにスベチナ顔を向けた。
「けど、飛びながらは流石に撃てなさそうだな」
「ブレて照準合わなくなっちゃう?」
「それくらいでオレが外すかよ。
この場合は飛んだ時の縦振り振動でロックかかるタイプなのかもな……と、なんだここ」
寂れた空気の流れる広場には、枯れた草木の間に朽ちた石碑がいくつか点在していた。
ひどく物悲しい気分にさせる場所だ。
虫の声でもしていればノスタルジックな雰囲気たっぷりだが、残念ながら魔の領域たるここでは虫の声すらしなかった。
「なぁにこれ。謎かけかなあ」
左に建っていた石碑に書かれた、辛うじて読める『赤き石が隠されし秘密の空間は、非常道の行いにより開くことあり』の文字。
それを見て首をかしげるディーヴァは、ダンテにも読むよう促した。
「これわかる?ダンテも考えたほうがいいんじゃないかな。使わないでいると脳みそ腐るよ」
「謎解きはディーヴァ担当だろ。あと脳は腐らないだろ…失礼なやっちゃ。
とりあえずぶっ壊すか?なんてな」
「脳筋ダンテめ…「なんか言ったか」なんでもなーい。
でも非常道?いつもと違う行いってなんだろね」
「さぁな」
今度は中央の石碑に目を向ける。
セーブポイントかな?なんて思っていた時期もディーヴァにはありました。
人生にセーブポイントがあれば、悪魔に食べられちゃう可能性全てを、何度でもやり直して回避できるのに。なぁんて、無駄なタラレバを遠い目で思い描きつつ、読み上げる。
「『運命は、コロシアムの奥深き地にて主を待っている』、だってさ。
こっちは何だか物語臭が臭うね。意味深〜」
コロシアムにはきっと、跳ね橋の袂の運命の輪、というのが関係している何かがある事がわかる。だが、今は分からなくとも、先を進むべきだ。その先に答えは見えてくる。
ダンテとディーヴァはその先、どこまでも続くような螺旋階段を、一歩一歩降りていった。
