mission 7:warm and burning keys ~埋め合う隙間~
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ファントムが追ってきたのはワンフロアのみ。
扉の向こうへと逃れれば、それ以上の追跡はしてこなかった。
が、ホッとしたのもつかの間。
次の地下水路の通路へ入ると、赤い悪魔の結界に行く手を阻まれてしまった。
「結界…また悪魔?」
「そのようだ。ディーヴァ、下がっててくれ」
何が来ても対処できるよう、俵担ぎにしていたディーヴァを下ろし、アラストルを構える。
高笑いとともに壁から現れるのは、鋭い鎌を持つ死神もどき、シン・サイズが数匹だ。
片手がアツアツのアイテムでふさがっているが、こいつらなら余裕だろう。
「こ、この悪魔……!」
「ああ、こいつらがヘル・バンガードにそっくりな悪魔ってやつだ」
「ほんと似てる…けど、のっぺり目の仮面の分こっちのがこわい気がするぅ〜」
ヘル・バンガードは、テメンニグルの七つの大罪を冠した悪魔達の総括者。
その悪魔達のほとんどが、まさに悪魔!とわかるような髑髏の顔をしていた。ヘル・バンガードも例によって髑髏顔だった。
しかし、目の前のシン・サイズの顔にあるのは、髑髏の顔ではない。
そこにあるのは、表情一つ読み取れない、のっぺりとした仮面。空洞にも見える目の部分には、どこまでも広がる闇が広がる。
その無表情の闇が、より一層恐ろしいものに見えた。
「………っていうか、この悪魔も蜘蛛さん同様見覚えあるーー!」
プルガトリオ、というらしいあの場所に落ちる直前、この悪魔とそっくりな悪魔に追われた。
高笑いもそっくりそのまま。
思い出して背筋が凍りつき、ディーヴァはダンテのコートを掴んだ。
「おっと、アラストルは休憩だな」
『なんでやねん』
一度構えたアラストルを、背中にしまい直す。
「そりゃもちろん、怖いと震えるディーヴァから離れるわけにいかないからだ」
「怖いのはちょっとだけだもん…」
怖がる自分を恥じたのか、掴んでいたコートを離したディーヴァ。
かわいそうに、その手はまだ震えている。
ダンテはその手を取り、もう一度コートの端を掴ませた。
「無理しなくていい。
とはいえ、倒さにゃ先に進めないからな。……短期決戦だっ」
素早く取り出したショットガンを、鎌をギラつかせた悪魔めがけて撃ち抜く。
ショットガンが可能とする速度ではないのは明らか。
立ち止まったままではさすがに斬りかかられるため、ゆっくりと歩きながら、ダンテはディーヴァをその背に連れて弾丸を降らせた。
最後のシン・サイズがレッドオーブに変わると同時、赤い悪魔の結界が砕け散る。
ディーヴァを守りながら戦うのは慣れている。片手がふさがっていようと、ゆっくり歩きながらだろうと、負ける気はしない。
だが、その片手に収まる熱いアイテムが、少しネックだった。
「ちと疲れた。次行く前にディーヴァ、回復させてくれ」
「回復?いいけど上手くできるかなぁ……」
ディーヴァは天使の力を腕の方へと集中させ、ダンテの頬に手のひらを当てる。じんわりと温かいこの力も嬉しいが。
「回復って言ったらこっちだろ?」
「んんっ、ン……、ダンテ…、ちょっ、んっ」
「ふぅ、…ごっそーさん。さて行くか」
『R指定!俺にとってのR指定!!』
キスによる力の譲渡。ダンテは実際に回復できているのだが、アラストルには逆にダメージが大きかったようだ。
地下水路をあとにし、お互いが一度通ってきた階段塔へと戻った。
ここからでは見えづらい遥か上の天井を見上げる2人。
「どうやって登るの?」
階段塔というくらいだ。長いけれど螺旋状に階段がある。
だが、魔力でできているのか、破壊することができない分厚い蜘蛛の糸の塊で、登りたくとも登れない状態だ。
「この壁、見覚えないか?正確には、これに似たもの」
ダンテが、壁のレリーフのようなものをノックしてみせる。
よく見ればそれはレリーフなどではなくて、梵字に似た物が円状にぐるぅりと描かれた紋章だった。
「あ、これもテメンニグルにあった……」
「そうだ。つまりこれを魔力を込めた攻撃で起動する、と」
アラストルを手にかけた時だった。
階上より、ブンブンとけたたましい羽音が降りてきた。
「えっ、なに?ものすごい音、スズメバチか何か!?」
スズメバチこわい、とダンテにしがみつくディーヴァを横目に、ダンテは再びアラストルを片してショットガンを手にした。
「…ちっ、うるせぇ蠅どもか」
「は、蠅?この羽音のうるささで!?」
そう、正体はスズメバチなどより恐ろしい悪魔である。
赤い光が四方八方、俊敏に移動しながら周りを取り囲んだ。全て悪魔の目だ。
ダンテは上空を動き回る赤い光めがけ、ショットガンを幾度となく撃ち放った。
白い魔力の塊を吐き出す暇も、物理攻撃を繰り出す隙も与えてなどやるものか。
何よりこの悪魔……ディーヴァのトラウマなはずなのだ。なるべくなら見せたくない。
が、その中の一匹が攻撃の目をかいくぐり、ダンテの背後にいるディーヴァの目の前にまで飛んできた。
ダンテすら嫌悪感を抱いたその悪魔の、ドアップに鳥肌が立つ。
「ぎゃーーーー!!」
「ちっ、のがしたか……」
パァン!
至近距離でショットガンを放つ羽目になった。
目の前で破裂したベルゼバブに更なる嫌悪感が膨れ上がりつつ、ディーヴァはその蠅の大きさ、臭い、フォルム……嫌な記憶が鮮明に蘇ってしまった。
「この悪魔も見覚えががががが」
ハエトリソウにそっくりな悪魔がいた。その悪魔と敵対していた悪魔がこのベルゼバブだ。
この悪魔にも散々な目にあった。摑みかかられて、背骨をへし折られそうになった。
その細い脚を体に回された時の、気色の悪い感触が思い出されると同時、ディーヴァは泡を吹いて倒れそうになった。
「ぶくぶくぶくぶく……」
「ディーヴァ!
ヤロウ……ディーヴァのトラウマ掘り返しやがって……!
てめぇらはコバエ●イホイにでも捕まってろよ」
『いやいや、このハエじゃ、オオバエホイホイでしょ』
気をやりそうなディーヴァを支えつつ、ダンテは怒りに任せてショットガンで悪魔を殲滅した。
扉の向こうへと逃れれば、それ以上の追跡はしてこなかった。
が、ホッとしたのもつかの間。
次の地下水路の通路へ入ると、赤い悪魔の結界に行く手を阻まれてしまった。
「結界…また悪魔?」
「そのようだ。ディーヴァ、下がっててくれ」
何が来ても対処できるよう、俵担ぎにしていたディーヴァを下ろし、アラストルを構える。
高笑いとともに壁から現れるのは、鋭い鎌を持つ死神もどき、シン・サイズが数匹だ。
片手がアツアツのアイテムでふさがっているが、こいつらなら余裕だろう。
「こ、この悪魔……!」
「ああ、こいつらがヘル・バンガードにそっくりな悪魔ってやつだ」
「ほんと似てる…けど、のっぺり目の仮面の分こっちのがこわい気がするぅ〜」
ヘル・バンガードは、テメンニグルの七つの大罪を冠した悪魔達の総括者。
その悪魔達のほとんどが、まさに悪魔!とわかるような髑髏の顔をしていた。ヘル・バンガードも例によって髑髏顔だった。
しかし、目の前のシン・サイズの顔にあるのは、髑髏の顔ではない。
そこにあるのは、表情一つ読み取れない、のっぺりとした仮面。空洞にも見える目の部分には、どこまでも広がる闇が広がる。
その無表情の闇が、より一層恐ろしいものに見えた。
「………っていうか、この悪魔も蜘蛛さん同様見覚えあるーー!」
プルガトリオ、というらしいあの場所に落ちる直前、この悪魔とそっくりな悪魔に追われた。
高笑いもそっくりそのまま。
思い出して背筋が凍りつき、ディーヴァはダンテのコートを掴んだ。
「おっと、アラストルは休憩だな」
『なんでやねん』
一度構えたアラストルを、背中にしまい直す。
「そりゃもちろん、怖いと震えるディーヴァから離れるわけにいかないからだ」
「怖いのはちょっとだけだもん…」
怖がる自分を恥じたのか、掴んでいたコートを離したディーヴァ。
かわいそうに、その手はまだ震えている。
ダンテはその手を取り、もう一度コートの端を掴ませた。
「無理しなくていい。
とはいえ、倒さにゃ先に進めないからな。……短期決戦だっ」
素早く取り出したショットガンを、鎌をギラつかせた悪魔めがけて撃ち抜く。
ショットガンが可能とする速度ではないのは明らか。
立ち止まったままではさすがに斬りかかられるため、ゆっくりと歩きながら、ダンテはディーヴァをその背に連れて弾丸を降らせた。
最後のシン・サイズがレッドオーブに変わると同時、赤い悪魔の結界が砕け散る。
ディーヴァを守りながら戦うのは慣れている。片手がふさがっていようと、ゆっくり歩きながらだろうと、負ける気はしない。
だが、その片手に収まる熱いアイテムが、少しネックだった。
「ちと疲れた。次行く前にディーヴァ、回復させてくれ」
「回復?いいけど上手くできるかなぁ……」
ディーヴァは天使の力を腕の方へと集中させ、ダンテの頬に手のひらを当てる。じんわりと温かいこの力も嬉しいが。
「回復って言ったらこっちだろ?」
「んんっ、ン……、ダンテ…、ちょっ、んっ」
「ふぅ、…ごっそーさん。さて行くか」
『R指定!俺にとってのR指定!!』
キスによる力の譲渡。ダンテは実際に回復できているのだが、アラストルには逆にダメージが大きかったようだ。
地下水路をあとにし、お互いが一度通ってきた階段塔へと戻った。
ここからでは見えづらい遥か上の天井を見上げる2人。
「どうやって登るの?」
階段塔というくらいだ。長いけれど螺旋状に階段がある。
だが、魔力でできているのか、破壊することができない分厚い蜘蛛の糸の塊で、登りたくとも登れない状態だ。
「この壁、見覚えないか?正確には、これに似たもの」
ダンテが、壁のレリーフのようなものをノックしてみせる。
よく見ればそれはレリーフなどではなくて、梵字に似た物が円状にぐるぅりと描かれた紋章だった。
「あ、これもテメンニグルにあった……」
「そうだ。つまりこれを魔力を込めた攻撃で起動する、と」
アラストルを手にかけた時だった。
階上より、ブンブンとけたたましい羽音が降りてきた。
「えっ、なに?ものすごい音、スズメバチか何か!?」
スズメバチこわい、とダンテにしがみつくディーヴァを横目に、ダンテは再びアラストルを片してショットガンを手にした。
「…ちっ、うるせぇ蠅どもか」
「は、蠅?この羽音のうるささで!?」
そう、正体はスズメバチなどより恐ろしい悪魔である。
赤い光が四方八方、俊敏に移動しながら周りを取り囲んだ。全て悪魔の目だ。
ダンテは上空を動き回る赤い光めがけ、ショットガンを幾度となく撃ち放った。
白い魔力の塊を吐き出す暇も、物理攻撃を繰り出す隙も与えてなどやるものか。
何よりこの悪魔……ディーヴァのトラウマなはずなのだ。なるべくなら見せたくない。
が、その中の一匹が攻撃の目をかいくぐり、ダンテの背後にいるディーヴァの目の前にまで飛んできた。
ダンテすら嫌悪感を抱いたその悪魔の、ドアップに鳥肌が立つ。
「ぎゃーーーー!!」
「ちっ、のがしたか……」
パァン!
至近距離でショットガンを放つ羽目になった。
目の前で破裂したベルゼバブに更なる嫌悪感が膨れ上がりつつ、ディーヴァはその蠅の大きさ、臭い、フォルム……嫌な記憶が鮮明に蘇ってしまった。
「この悪魔も見覚えががががが」
ハエトリソウにそっくりな悪魔がいた。その悪魔と敵対していた悪魔がこのベルゼバブだ。
この悪魔にも散々な目にあった。摑みかかられて、背骨をへし折られそうになった。
その細い脚を体に回された時の、気色の悪い感触が思い出されると同時、ディーヴァは泡を吹いて倒れそうになった。
「ぶくぶくぶくぶく……」
「ディーヴァ!
ヤロウ……ディーヴァのトラウマ掘り返しやがって……!
てめぇらはコバエ●イホイにでも捕まってろよ」
『いやいや、このハエじゃ、オオバエホイホイでしょ』
気をやりそうなディーヴァを支えつつ、ダンテは怒りに任せてショットガンで悪魔を殲滅した。
