mission 7:warm and burning keys ~埋め合う隙間~
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「さて。ディーヴァとの続きのためにも、さっさとこんな臭いところからオサラバしようか」
「ダンテったら………」
ポッと頬が朱に染まるような事を平然と言ってのけたダンテが、祭壇からあたたかく輝きを放つ『陽光の導き』を手に取る。
相変わらず熱い。熱いどころではない。
「アッチィ!グローブしてるのに手のひらが焼かれてるみてぇだ……」
「えっ!大丈夫!?
悪魔の血が流れてるとダメとかなのかなぁ。あたしなら平気かもよ?ちょっと貸して」
「だーめ。オレと違って簡単に治らないんだぞ。火傷したら大変だろ」
グローブという物質には影響ないようだ。直接触れていないのに、皮膚が火傷する熱さ。
血筋での拒否反応なのかよくわからないこんな危険なものを、ディーヴァに触れさせるわけにいかない。
「とはいえ、常に火傷か…ダメージ少ないとはいえ、徐々に肉体疲労が溜まってくるな」
ダンテにとって肉体疲労は、そのまま体力低下に繋がる。
目の上のたんこぶレベルの痛みに、静かに唸るダンテ。
こんなアイテムを持つダンテはどこかで聞き覚えが、いや…見たことがある気がする。
「あっこれ既視感あると思ったら、テメンニグルでも似たのあったよね!」
「あ?……そういやあったな、懐かしい」
ディーヴァが言っているのは、ベオウルフとの最初の戦闘後に手に入れたアイテムの事だろう。
「狂った永劫機関、だったっけ。
ダンテの魔力全開になるけども体力奪われちゃうっていう」
「自分のことじゃないのによく覚えてるもんだ。
とはいえ、これは吸い取られる感覚もないし、魔力全開にならないけどな」
「テメンニグルでは色々起こりすぎて大変だったけど、でも一晩の出来事……。それに、ダンテの事だもの、ちゃんと覚えてるよ」
あれから何年か経つ。それでも悪魔だらけの場所で過ごしたあの濃ゆい日は、ディーヴァにとっても、ダンテにとってもそうそう忘れられない。
目を伏せて思い返しているディーヴァは、一体どのシーンを思い浮かべているだろう。表情が見えないので分からなかった。
「……もちろん、その時あたしにダンテがしたことも覚えてるけどね」
いきなり顔を上げたかと思うと、にこりと笑顔を向けていうので焦った。その笑顔には何か含まれている気がする。
「し、したこと!?したことってなんだ。覚えがありすぎてどれだ!!?
魔人化したまま抱えて走ったあれか!」
それくらいしか思いつかない。
あの頃は今よりもディーヴァの気持ちに添えずにいた。自分本位に突っ走る事もあった。それだけ若かった。
気に触る事をしでかしていたかもしれないと慌てるダンテに、ディーヴァはケラケラと笑った。
「一回しか教えてあげない。
コレだよ」
ぎゅ。
ディーヴァが小さく抱きついてきて、背伸びして優しく触れるだけの口づけを落としてきた。
「!」
「まあ、ダンテがしてきたのはもうちょっと激しかった気がするけどね」
条件反射でディーヴァを強く抱きしめてしまったのはいうまでもなく。
だが、はやくこの場を離れるのではなかったのか。
『やだもうこのふたりー。俺独り身だって言ったのにぃ…』
「だから最初は見えないようにしてやったんだろ」
「アラストルごめん……」
『別にいいけど』
「はー………。あーもう、ディーヴァのせいでハートまで火傷しちまいそうだ!
続きがしたい。早く行くぞ」
「うん、ダンテの体力がなくなっちゃったら困るもんね」
……下がりきったらゲームオーバー。ジ・エンドである。
が、ようやく進み出してすぐの事だった。
手に持っている灼熱の塊よりも熱い気配が、上から降ってわいた。
大きな水しぶきをあげ、突然現れたのは、ダンテが二度に渡り戦った炎の蜘蛛、ファントムである。
「なっ!どっからわいて出た!?」
『えーっと、上から?』
「マジレス要らんわ!ディーヴァ、大丈夫か?」
「う、うん…大丈夫。ダンテが守ってくれたから……」
気配で背後から何かくるのがわかったため、間一髪汚い水がディーヴァに跳ねないように守れたが、それでもこの狭い空間にまで出張してきた悪魔に驚きが隠せない。
雄叫びをあげて放ってきたお馴染みの火炎弾を、アラストルではじき返し、ダンテは毒づいた。
「みっちりした空間にでけぇ蜘蛛か……。そこまでしてオレのケツ追いたいなんてな。オレはディーヴァ専用の攻めだし、そっちの趣味はない」
「あたし専用の攻め……」
ディーヴァとしては、そのセリフに毒づきたいところである。
『マスター、倒すの?』
「倒さない。……逃げるぞ」
ガッシと腰にダンテの手が回った、と思ったと同時、浮いた体でその体勢を理解する。
「ひぇ、俵担ぎ…!」
「しかたないだろ、熱々のモン持ってんだから。それよりディーヴァ、舌噛むなよ…っ」
「わ、わかっ、た…!」
振動で吐き戻しそうな気分になりながらも、ディーヴァは口を押さえて耐える。
そんなディーヴァの目に、俵担ぎにされた事で、ダンテの背後、蜘蛛の姿がバッチリと飛び込んできた。
「「!?」」
ディーヴァは目を見開いた。
同じタイミングで、蜘蛛側も目を見開き、そして一瞬たじろいだ。
「炎の、おっきな蜘蛛……もしかして………」
「知ってんのか?」
「え、あ…ほら、前に魔界に連れ去られた時に炎の蜘蛛さんいたって言ったじゃない?
あれ思い出したの」
「なるほど。でも違う奴だろうな」
ダンテが言う通り、目の前の蜘蛛は魔界の蜘蛛ではない。
小さいが、もっと骨格がしっかりしてみえる。雄の個体に。
あれは、ファントムだ。
けどダンテに嘘は言っていない。
実際、もっと大きな個体の赤い蜘蛛を魔界で目撃している。あちらは雌の個体だった。
でもなぜだか、詳しく答えるのは嫌だった。
面倒なことになりそうだし、今は件の悪魔から逃げている最中である。
ダンテには、機会を見て話す方がいい。
それにそこまで悪い悪魔じゃなかった、少なくとも、ディーヴァにとっては。
火炎弾を撃つのをやめ、ひたすら追ってくるのは、ディーヴァの姿を目に捉えたからか。
そんなところからも、ただの怖い悪魔ではない、そう思えるのだ。
「ダンテったら………」
ポッと頬が朱に染まるような事を平然と言ってのけたダンテが、祭壇からあたたかく輝きを放つ『陽光の導き』を手に取る。
相変わらず熱い。熱いどころではない。
「アッチィ!グローブしてるのに手のひらが焼かれてるみてぇだ……」
「えっ!大丈夫!?
悪魔の血が流れてるとダメとかなのかなぁ。あたしなら平気かもよ?ちょっと貸して」
「だーめ。オレと違って簡単に治らないんだぞ。火傷したら大変だろ」
グローブという物質には影響ないようだ。直接触れていないのに、皮膚が火傷する熱さ。
血筋での拒否反応なのかよくわからないこんな危険なものを、ディーヴァに触れさせるわけにいかない。
「とはいえ、常に火傷か…ダメージ少ないとはいえ、徐々に肉体疲労が溜まってくるな」
ダンテにとって肉体疲労は、そのまま体力低下に繋がる。
目の上のたんこぶレベルの痛みに、静かに唸るダンテ。
こんなアイテムを持つダンテはどこかで聞き覚えが、いや…見たことがある気がする。
「あっこれ既視感あると思ったら、テメンニグルでも似たのあったよね!」
「あ?……そういやあったな、懐かしい」
ディーヴァが言っているのは、ベオウルフとの最初の戦闘後に手に入れたアイテムの事だろう。
「狂った永劫機関、だったっけ。
ダンテの魔力全開になるけども体力奪われちゃうっていう」
「自分のことじゃないのによく覚えてるもんだ。
とはいえ、これは吸い取られる感覚もないし、魔力全開にならないけどな」
「テメンニグルでは色々起こりすぎて大変だったけど、でも一晩の出来事……。それに、ダンテの事だもの、ちゃんと覚えてるよ」
あれから何年か経つ。それでも悪魔だらけの場所で過ごしたあの濃ゆい日は、ディーヴァにとっても、ダンテにとってもそうそう忘れられない。
目を伏せて思い返しているディーヴァは、一体どのシーンを思い浮かべているだろう。表情が見えないので分からなかった。
「……もちろん、その時あたしにダンテがしたことも覚えてるけどね」
いきなり顔を上げたかと思うと、にこりと笑顔を向けていうので焦った。その笑顔には何か含まれている気がする。
「し、したこと!?したことってなんだ。覚えがありすぎてどれだ!!?
魔人化したまま抱えて走ったあれか!」
それくらいしか思いつかない。
あの頃は今よりもディーヴァの気持ちに添えずにいた。自分本位に突っ走る事もあった。それだけ若かった。
気に触る事をしでかしていたかもしれないと慌てるダンテに、ディーヴァはケラケラと笑った。
「一回しか教えてあげない。
コレだよ」
ぎゅ。
ディーヴァが小さく抱きついてきて、背伸びして優しく触れるだけの口づけを落としてきた。
「!」
「まあ、ダンテがしてきたのはもうちょっと激しかった気がするけどね」
条件反射でディーヴァを強く抱きしめてしまったのはいうまでもなく。
だが、はやくこの場を離れるのではなかったのか。
『やだもうこのふたりー。俺独り身だって言ったのにぃ…』
「だから最初は見えないようにしてやったんだろ」
「アラストルごめん……」
『別にいいけど』
「はー………。あーもう、ディーヴァのせいでハートまで火傷しちまいそうだ!
続きがしたい。早く行くぞ」
「うん、ダンテの体力がなくなっちゃったら困るもんね」
……下がりきったらゲームオーバー。ジ・エンドである。
が、ようやく進み出してすぐの事だった。
手に持っている灼熱の塊よりも熱い気配が、上から降ってわいた。
大きな水しぶきをあげ、突然現れたのは、ダンテが二度に渡り戦った炎の蜘蛛、ファントムである。
「なっ!どっからわいて出た!?」
『えーっと、上から?』
「マジレス要らんわ!ディーヴァ、大丈夫か?」
「う、うん…大丈夫。ダンテが守ってくれたから……」
気配で背後から何かくるのがわかったため、間一髪汚い水がディーヴァに跳ねないように守れたが、それでもこの狭い空間にまで出張してきた悪魔に驚きが隠せない。
雄叫びをあげて放ってきたお馴染みの火炎弾を、アラストルではじき返し、ダンテは毒づいた。
「みっちりした空間にでけぇ蜘蛛か……。そこまでしてオレのケツ追いたいなんてな。オレはディーヴァ専用の攻めだし、そっちの趣味はない」
「あたし専用の攻め……」
ディーヴァとしては、そのセリフに毒づきたいところである。
『マスター、倒すの?』
「倒さない。……逃げるぞ」
ガッシと腰にダンテの手が回った、と思ったと同時、浮いた体でその体勢を理解する。
「ひぇ、俵担ぎ…!」
「しかたないだろ、熱々のモン持ってんだから。それよりディーヴァ、舌噛むなよ…っ」
「わ、わかっ、た…!」
振動で吐き戻しそうな気分になりながらも、ディーヴァは口を押さえて耐える。
そんなディーヴァの目に、俵担ぎにされた事で、ダンテの背後、蜘蛛の姿がバッチリと飛び込んできた。
「「!?」」
ディーヴァは目を見開いた。
同じタイミングで、蜘蛛側も目を見開き、そして一瞬たじろいだ。
「炎の、おっきな蜘蛛……もしかして………」
「知ってんのか?」
「え、あ…ほら、前に魔界に連れ去られた時に炎の蜘蛛さんいたって言ったじゃない?
あれ思い出したの」
「なるほど。でも違う奴だろうな」
ダンテが言う通り、目の前の蜘蛛は魔界の蜘蛛ではない。
小さいが、もっと骨格がしっかりしてみえる。雄の個体に。
あれは、ファントムだ。
けどダンテに嘘は言っていない。
実際、もっと大きな個体の赤い蜘蛛を魔界で目撃している。あちらは雌の個体だった。
でもなぜだか、詳しく答えるのは嫌だった。
面倒なことになりそうだし、今は件の悪魔から逃げている最中である。
ダンテには、機会を見て話す方がいい。
それにそこまで悪い悪魔じゃなかった、少なくとも、ディーヴァにとっては。
火炎弾を撃つのをやめ、ひたすら追ってくるのは、ディーヴァの姿を目に捉えたからか。
そんなところからも、ただの怖い悪魔ではない、そう思えるのだ。
