mission 7:warm and burning keys ~埋め合う隙間~
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ピンク色の甘い空気が漂う中、背中から声がかかった。
『おーい、おふたりさん。俺のこと忘れてなーい?マスター、彼女を紹介してよ』
「ひぇ!近くで声がするぅ〜……どこ?」
雰囲気ぶった斬りされ、ひたいに小さく青筋浮かべたダンテが、いささかぶっきらぼうに背中の剣を紹介する。
「魔具」
『一言はないんじゃない!?』
「はあ………。
さっきもしゃべってたんだが、ディーヴァはそれどころじゃなかったろ?オレの新しい魔具」
「わぁ、また仲間が増えたんだぁ!」
「相変わらず嬉しそうだな…」
魔具含めた大家族が好きなディーヴァ。
今更1人増えたところで、家族が増えることに大喜びするくらいである。
『初めまして、天使のおじょーさん。俺はこの恐ろしいマスターと契約しちゃったことでこき使われてる龍のデザインが素晴らしい剣だよ〜。そして最強の雷剣とはこの俺のこ、』
「アラストルって剣だ。以上」
『あとちょっとなんだから最後まで言わせてよ〜』
「なげぇしうるさい」
『ひっど!』
背中の剣を取り出し、ディーヴァに見せながらの会話。
だが、某炎と風の双剣よりはましだが、少しうるさいその話をぶった切る。
何より、その出だしの『天使のおじょーさん』がとある道化の言葉に似ていたのが大きい。
ディーヴァは気にせず、興味津々にダンテの手の中のアラストルを覗き込んだ。
「でんきタイプってのはホントらしいね。表面にパリパリの電気走ってる」
『言うに事欠いてでんきタイプ……』
「こらディーヴァ、下手に触ったら危ないんだぞ。めっ!」
今にも触りそうなディーヴァから手元を離れさせ、ダンテはその背にアラストルを戻した。
『いやだなぁ、マスターの大事な人なんでしょ?そんな人相手に危害加えるわけないのに。
やったら俺のこと折るだろうし』
「よくわかってんじゃねぇか」
「仲良いねー」
「まだ今日会ったばっかりなんだけどな…。
もしかしてディーヴァは、魔具相手に嫉妬するのか?」
揶揄って聞けば、ディーヴァはふんわり柔らかく笑みを浮かべ、ダンテの頬を自らの手で包み込んだ。
「ダンテに大切なものが増えるのはいいことだと思ったの。
ダンテってさ、自分のこと大切にしない傾向にあるでしょ?
ダンテが我を忘れちゃったり、自分を顧みない行動に走っちゃったり…そんな時こっち側に呼び戻すのに、大切なものがいっぱいあったほうがいいと思う」
「大切って…お前なあ……。魔具はディーヴァほど大事なモンには、なりっこないぞ」
「ううん。種類は違っても、大事な事は変わらないよ」
ぺちぺち。
ダンテの頬を叩き、先ほどのお返しの一種なのか、ムニムニムニ〜とダンテの頬を引っ張り、そして潰す。
いたずらっぽい笑みで、ディーヴァは笑った。
「そもそも剣に嫉妬してどうするの…?しかもどう声を聞いても性別は男性。
あたしどんだけ心狭いのよー?」
そうしてから、ひょいと背中を覗き込み、背負われたアラストルに声をかける。
「ダンテのこと、よろしくお願いします。無理せず一緒に戦ってあげてくださいね!
…あと、あの、アラストルさんは、」
『ん!
アラストルでいいよ。敬語もいらなぁい』
「ありがと。アラストルは、人の姿にならないの?」
今まで出会ってきた魔具には、悪魔としての肉体があった。
ディーヴァはつい、人の形などと指定してしまったが、それは人の形だけでなく、犬の姿、獣、剣を使う傀儡など多岐にわたり、まさに悪魔。
先に進む資格があるかダンテを試し、時に殺意を以って相対してきた彼らは、最後にはダンテの強さに屈し、魔具の姿で力を貸してくれるようになったのだ。
『俺ねー、もともと魔剣なのよ。悪魔として生まれてるわけじゃないから、特定の肉体ってのがないんだよね。
とはいえ、一応は人に近い姿あるけど……まあ今は無理だね。
あ、周りから見えてない精神体が出てる時はあるよ』
「あー、言ってたっけな。幽霊かよ」
「??………今は無理?」
『詳しくは他のゲームをプレイしてどんな姿か見てほしいな。
俺のかっこよさに惚れちゃうかもよ?』
きょとんと目を丸くして聞くディーヴァに、アラストルはウインクでもしそうな声で返した。
「う、うーん?あたしゲームやらないんだけど…まあ、機会があったらね」
「見たところでディーヴァはお前に惚れないけどな」
アラストルの宣伝をもぶった斬りし、ダンテはディーヴァのその視線を独り占めしようと、自分の方へ顔を向けさせた。
「……ディーヴァが惚れてるのはオレだ。
そしてオレが惚れてるのもディーヴァ、ただひとりだ」
「ダンテ………うんっ!」
一言一言に力を入れて紡ぐ言葉。真っ直ぐに見つめて言えば、ディーヴァの頬がほんのり染まり、ダンテにしがみつく力が強まった。
『さっきは、偽物だー幻影だーって散々言ってたくせにねぇ。
アィタァ!?』
「ふん」
ゴン!裏拳アターック再び。
一言余計なアラストルの龍の意匠を殴りつける。たぶん、アラストルの顔へとダンテのパンチがめり込んだ。
アラストルが知れず無言で唸っていれば、何を思ったかダンテがアラストルを背中から抜き、そしてその赤いコートを脱いでみせた。
『トレードマーク脱いだ!
それ脱がないんじゃなかっモゴ!?』
いい終わらず、アラストルは脱いだコートに包まれ、そして祭壇の隅に放置された。
『ちょ、ちょっとー!?
この状態じゃ精神体出せないし何も見えないんですけどー!』
アラストルの言葉は無視。
ダンテがディーヴァを思い切り抱きしめる。
「今度はダンテがはぐはぐぎゅー所望なのね」
「このオレがハグで足りると思うのか?」
近づく端正な顔立ち。
ディーヴァが声を出そうとした時にはもう、ダンテの唇によって言葉を塞がれていた。
度重なる悪魔との戦闘で、潤す暇もなかった唇は少しカサついているが、帯びた熱は慣れ親しんだダンテのそれ。
温かくて落ち着く熱さを与えられ、こわばった心も体も、ゆっくりとほどけ、そして溶けてしまいそう。
熱を移すように柔く食んでいた唇を、一度離し、見つめあってからまた口付ける。
吐息交じりのその隙間からは、ダンテの熱い舌がするりと入り込んだ。
「んっ…んん、」
「………足りない。ディーヴァが足りない」
熱い。
お目当てのディーヴァのそれへと絡みついたダンテの舌は、欲を孕む視線よりも、どんなに強い抱擁よりもしっとりと熟れ、そして熱く燃えていた。
ディーヴァを味わい尽くすように、歯列をなぞられ口内を自由に暴れ尽くしたダンテ。
息つく暇もなく、ディーヴァの呼吸はすぐに乱れてしまった。
「は、ぁ………、」
弾む息の隙間から、銀糸の糸が伸び、名残惜しくぷつりと切れる。
「苦しかったら鼻で息しろよ。前に教えただろ?」
「そ、だけど……」
「………わかってるって。
この臭いの中じゃ鼻呼吸ツライよな、オレもツライ。
続きはあとでな」
どこか悩ましげに呻くディーヴァの耳元に、ダンテは苦笑しつつ、そう囁きを落とした。
ちゅ。
ディーヴァの鼻の頭に、悪戯っぽいキスをするのを忘れない。
「……ん」
照れながら頷くディーヴァを残し、ダンテは脱いでおいたコートを着直す。アラストルがその扱いに見えない口を尖らせていた。
『なんなのもー!』
「いや……ラブシーン見せつけちゃ悪いなと」
『俺悪魔よ?何年生きてると思ってるのさ。ラブシーンくらいどうってことないっつーの』
「そういやそうだった」
『……独り身だから寂しいけど』
「楽器兼鎌な魔具の女悪魔紹介してやろうか」
『まじで!?』
……ただしほぼ全裸だが。
『おーい、おふたりさん。俺のこと忘れてなーい?マスター、彼女を紹介してよ』
「ひぇ!近くで声がするぅ〜……どこ?」
雰囲気ぶった斬りされ、ひたいに小さく青筋浮かべたダンテが、いささかぶっきらぼうに背中の剣を紹介する。
「魔具」
『一言はないんじゃない!?』
「はあ………。
さっきもしゃべってたんだが、ディーヴァはそれどころじゃなかったろ?オレの新しい魔具」
「わぁ、また仲間が増えたんだぁ!」
「相変わらず嬉しそうだな…」
魔具含めた大家族が好きなディーヴァ。
今更1人増えたところで、家族が増えることに大喜びするくらいである。
『初めまして、天使のおじょーさん。俺はこの恐ろしいマスターと契約しちゃったことでこき使われてる龍のデザインが素晴らしい剣だよ〜。そして最強の雷剣とはこの俺のこ、』
「アラストルって剣だ。以上」
『あとちょっとなんだから最後まで言わせてよ〜』
「なげぇしうるさい」
『ひっど!』
背中の剣を取り出し、ディーヴァに見せながらの会話。
だが、某炎と風の双剣よりはましだが、少しうるさいその話をぶった切る。
何より、その出だしの『天使のおじょーさん』がとある道化の言葉に似ていたのが大きい。
ディーヴァは気にせず、興味津々にダンテの手の中のアラストルを覗き込んだ。
「でんきタイプってのはホントらしいね。表面にパリパリの電気走ってる」
『言うに事欠いてでんきタイプ……』
「こらディーヴァ、下手に触ったら危ないんだぞ。めっ!」
今にも触りそうなディーヴァから手元を離れさせ、ダンテはその背にアラストルを戻した。
『いやだなぁ、マスターの大事な人なんでしょ?そんな人相手に危害加えるわけないのに。
やったら俺のこと折るだろうし』
「よくわかってんじゃねぇか」
「仲良いねー」
「まだ今日会ったばっかりなんだけどな…。
もしかしてディーヴァは、魔具相手に嫉妬するのか?」
揶揄って聞けば、ディーヴァはふんわり柔らかく笑みを浮かべ、ダンテの頬を自らの手で包み込んだ。
「ダンテに大切なものが増えるのはいいことだと思ったの。
ダンテってさ、自分のこと大切にしない傾向にあるでしょ?
ダンテが我を忘れちゃったり、自分を顧みない行動に走っちゃったり…そんな時こっち側に呼び戻すのに、大切なものがいっぱいあったほうがいいと思う」
「大切って…お前なあ……。魔具はディーヴァほど大事なモンには、なりっこないぞ」
「ううん。種類は違っても、大事な事は変わらないよ」
ぺちぺち。
ダンテの頬を叩き、先ほどのお返しの一種なのか、ムニムニムニ〜とダンテの頬を引っ張り、そして潰す。
いたずらっぽい笑みで、ディーヴァは笑った。
「そもそも剣に嫉妬してどうするの…?しかもどう声を聞いても性別は男性。
あたしどんだけ心狭いのよー?」
そうしてから、ひょいと背中を覗き込み、背負われたアラストルに声をかける。
「ダンテのこと、よろしくお願いします。無理せず一緒に戦ってあげてくださいね!
…あと、あの、アラストルさんは、」
『ん!
アラストルでいいよ。敬語もいらなぁい』
「ありがと。アラストルは、人の姿にならないの?」
今まで出会ってきた魔具には、悪魔としての肉体があった。
ディーヴァはつい、人の形などと指定してしまったが、それは人の形だけでなく、犬の姿、獣、剣を使う傀儡など多岐にわたり、まさに悪魔。
先に進む資格があるかダンテを試し、時に殺意を以って相対してきた彼らは、最後にはダンテの強さに屈し、魔具の姿で力を貸してくれるようになったのだ。
『俺ねー、もともと魔剣なのよ。悪魔として生まれてるわけじゃないから、特定の肉体ってのがないんだよね。
とはいえ、一応は人に近い姿あるけど……まあ今は無理だね。
あ、周りから見えてない精神体が出てる時はあるよ』
「あー、言ってたっけな。幽霊かよ」
「??………今は無理?」
『詳しくは他のゲームをプレイしてどんな姿か見てほしいな。
俺のかっこよさに惚れちゃうかもよ?』
きょとんと目を丸くして聞くディーヴァに、アラストルはウインクでもしそうな声で返した。
「う、うーん?あたしゲームやらないんだけど…まあ、機会があったらね」
「見たところでディーヴァはお前に惚れないけどな」
アラストルの宣伝をもぶった斬りし、ダンテはディーヴァのその視線を独り占めしようと、自分の方へ顔を向けさせた。
「……ディーヴァが惚れてるのはオレだ。
そしてオレが惚れてるのもディーヴァ、ただひとりだ」
「ダンテ………うんっ!」
一言一言に力を入れて紡ぐ言葉。真っ直ぐに見つめて言えば、ディーヴァの頬がほんのり染まり、ダンテにしがみつく力が強まった。
『さっきは、偽物だー幻影だーって散々言ってたくせにねぇ。
アィタァ!?』
「ふん」
ゴン!裏拳アターック再び。
一言余計なアラストルの龍の意匠を殴りつける。たぶん、アラストルの顔へとダンテのパンチがめり込んだ。
アラストルが知れず無言で唸っていれば、何を思ったかダンテがアラストルを背中から抜き、そしてその赤いコートを脱いでみせた。
『トレードマーク脱いだ!
それ脱がないんじゃなかっモゴ!?』
いい終わらず、アラストルは脱いだコートに包まれ、そして祭壇の隅に放置された。
『ちょ、ちょっとー!?
この状態じゃ精神体出せないし何も見えないんですけどー!』
アラストルの言葉は無視。
ダンテがディーヴァを思い切り抱きしめる。
「今度はダンテがはぐはぐぎゅー所望なのね」
「このオレがハグで足りると思うのか?」
近づく端正な顔立ち。
ディーヴァが声を出そうとした時にはもう、ダンテの唇によって言葉を塞がれていた。
度重なる悪魔との戦闘で、潤す暇もなかった唇は少しカサついているが、帯びた熱は慣れ親しんだダンテのそれ。
温かくて落ち着く熱さを与えられ、こわばった心も体も、ゆっくりとほどけ、そして溶けてしまいそう。
熱を移すように柔く食んでいた唇を、一度離し、見つめあってからまた口付ける。
吐息交じりのその隙間からは、ダンテの熱い舌がするりと入り込んだ。
「んっ…んん、」
「………足りない。ディーヴァが足りない」
熱い。
お目当てのディーヴァのそれへと絡みついたダンテの舌は、欲を孕む視線よりも、どんなに強い抱擁よりもしっとりと熟れ、そして熱く燃えていた。
ディーヴァを味わい尽くすように、歯列をなぞられ口内を自由に暴れ尽くしたダンテ。
息つく暇もなく、ディーヴァの呼吸はすぐに乱れてしまった。
「は、ぁ………、」
弾む息の隙間から、銀糸の糸が伸び、名残惜しくぷつりと切れる。
「苦しかったら鼻で息しろよ。前に教えただろ?」
「そ、だけど……」
「………わかってるって。
この臭いの中じゃ鼻呼吸ツライよな、オレもツライ。
続きはあとでな」
どこか悩ましげに呻くディーヴァの耳元に、ダンテは苦笑しつつ、そう囁きを落とした。
ちゅ。
ディーヴァの鼻の頭に、悪戯っぽいキスをするのを忘れない。
「……ん」
照れながら頷くディーヴァを残し、ダンテは脱いでおいたコートを着直す。アラストルがその扱いに見えない口を尖らせていた。
『なんなのもー!』
「いや……ラブシーン見せつけちゃ悪いなと」
『俺悪魔よ?何年生きてると思ってるのさ。ラブシーンくらいどうってことないっつーの』
「そういやそうだった」
『……独り身だから寂しいけど』
「楽器兼鎌な魔具の女悪魔紹介してやろうか」
『まじで!?』
……ただしほぼ全裸だが。
