mission 7:warm and burning keys ~埋め合う隙間~
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影が覆いかぶさる。
俯くディーヴァの体に、見知った赤い袖の腕が回された。
次いで、温かく優しい温度が背中に、体全体に伝わる。
「!」
いつの間に外したのだろう、嵌めていたはずのグローブは外され生身の手のひらがそっとディーヴァに触れた。
懐かしくも感じる、ダンテの皮膚の感触がディーヴァの肌を滑る。
まるで存在を確かめるようにそっと優しく、静かに。
「ダ、ダンテ………」
「いいから静かにしとけ」
武器を握り続けたことで一般人よりも無骨な指が、ディーヴァの腕を滑り、そして手のひら、指に行きついて握る。
最初は触れるだけ。次に優しく弱く。そして離さないとばかりに強く。
痛いくらい強いそれをディーヴァも同じように握り返した。
それを確かめたダンテは、そのまま手を引き寄せてから名残惜しげに離すと、ディーヴァの腰と頭に手を置いた。
ぐいと引き寄せられ、密着する感覚。
熱いダンテの体温がどんどん移ってきて、ディーヴァを暖める。
後ろからしっかりと抱きしめられ、身動きが取れない。
敵を拘束するためというよりは、愛しい者の存在を確認するため。どこかに飛び立ってしまいそうな天使を離さないために近かった。
「………はぁ」
ダンテの息遣いが髪に触れた。
暖かい吐息とともに、彼の囁くような言葉が耳に届く。
「さわれる、ここにいる。…………触れた時の温度は変わらないようだな。
こんなに近くても、悪いものは何も感じない。相変わらず違和感だけはあるが、ディーヴァだ。
オレのディーヴァだ………」
「ーーー!、うん、……うんっ!」
信じてもらえた。のだろうか。
今度は嬉しいときに出る涙が、ディーヴァの頬を伝った。
目を閉じても流れる嬉し涙とともに、じんわりと移ってくるダンテの体温に、回される腕に、ディーヴァは身を預けた。
あったかい。
求めていた温もりだ。
自分を愛してくれる、大好きな人。
どこなのかよくわからないような悪魔だらけの場所での、唯一無二の存在………。
「!!
そうだよダンテ!なんでこんなとこに!?というかここどこなの?」
ガバッ!
抱きしめられている中、勢いよく身をひねりダンテに向き直る。
「ばーか。お前を助けにきたに決まってるだろ?」
慌てたように聞いたディーヴァに向かい、ダンテはいつもの余裕たっぷりな笑みを返す。
その精巧な顔は、想像以上に至近距離で、見慣れているはずなのに頬が熱くなった。
「ここはマレット島っていう悪魔しかいない見捨てられた昔の小国だ。来るの大変だったんだぞ」
「悪魔、しかいない…?
嘘でしょ……そんな恐ろしいとこに………!」
続いたその言葉に、熱くなった頬が冷える。背筋がゾッとした。
今はこうして守ってくれるダンテがそばにいる。
デビルハンターが生業とはいえ、危険を顧みずに助けに来てくれたダンテが。
やっと少し安心できる。
……危険も、悪魔との命の取り合いも好きな男であることは置いておくとして、だ。
それでもここは悪魔の巣窟である。それは変わらぬ事実。死を想像させる痛み、苦痛、そして絶望を味わい尽くした最悪の場所。
そうと来たら。
「……はやく、かえろ?
もうこんなとこ、用ないでしょ……?」
一瞬たりとも居たくない。
その一心で、震えながらも見上げたダンテに懇願する。
背の関係上上目遣いになってしまうのは、もちろん狙ってやっているわけではない。
だが、ダンテも見慣れていたはずの、その破壊力は抜群だった。
金髪美女からの魔界を滅ぼしたいという依頼が頭からふっとびそうだった。
仇がすぐ近くにいることも忘れてしまいそうだった。
いや、確実に一瞬忘れた。
「そうだな!こんなとこすぐ帰………、」
はい、思い出した。
「………りたいのは山々だが、ディーヴァを助けるついでにここの悪魔の親玉ぶっ飛ばす依頼受けてる」
「そっか………」
依頼。
その言葉の前に、ディーヴァはそれ以上言えない。
「ごめんな。本当ならオレもようやく見つかったディーヴァを連れてこんなとこ今すぐ帰りたい。
ここは、テメンニグル同様、危険な場所だ。ディーヴァを連れて歩きたくない」
「ううん、いいよ。
悪魔のせいで困っている人がいるなら、助けになってあげないとだから。ダンテにしかやれないことだから……」
今すぐ帰りたいというその思いはダンテを困らせる。
我慢して堪える健気なディーヴァに、ダンテは正面から強く抱きしめた。
「ありがとうディーヴァ。ディーヴァのためにもサッサと片付けるからな……。
帰るのはお預けだ。
…それにどちらにせよ、お前のことでもまだ帰れない」
「?」
ディーヴァの瞳がキョトンと、まぁるくなる。
…変わらない。いつ見てもメロン味の飴みたいだった。
俯くディーヴァの体に、見知った赤い袖の腕が回された。
次いで、温かく優しい温度が背中に、体全体に伝わる。
「!」
いつの間に外したのだろう、嵌めていたはずのグローブは外され生身の手のひらがそっとディーヴァに触れた。
懐かしくも感じる、ダンテの皮膚の感触がディーヴァの肌を滑る。
まるで存在を確かめるようにそっと優しく、静かに。
「ダ、ダンテ………」
「いいから静かにしとけ」
武器を握り続けたことで一般人よりも無骨な指が、ディーヴァの腕を滑り、そして手のひら、指に行きついて握る。
最初は触れるだけ。次に優しく弱く。そして離さないとばかりに強く。
痛いくらい強いそれをディーヴァも同じように握り返した。
それを確かめたダンテは、そのまま手を引き寄せてから名残惜しげに離すと、ディーヴァの腰と頭に手を置いた。
ぐいと引き寄せられ、密着する感覚。
熱いダンテの体温がどんどん移ってきて、ディーヴァを暖める。
後ろからしっかりと抱きしめられ、身動きが取れない。
敵を拘束するためというよりは、愛しい者の存在を確認するため。どこかに飛び立ってしまいそうな天使を離さないために近かった。
「………はぁ」
ダンテの息遣いが髪に触れた。
暖かい吐息とともに、彼の囁くような言葉が耳に届く。
「さわれる、ここにいる。…………触れた時の温度は変わらないようだな。
こんなに近くても、悪いものは何も感じない。相変わらず違和感だけはあるが、ディーヴァだ。
オレのディーヴァだ………」
「ーーー!、うん、……うんっ!」
信じてもらえた。のだろうか。
今度は嬉しいときに出る涙が、ディーヴァの頬を伝った。
目を閉じても流れる嬉し涙とともに、じんわりと移ってくるダンテの体温に、回される腕に、ディーヴァは身を預けた。
あったかい。
求めていた温もりだ。
自分を愛してくれる、大好きな人。
どこなのかよくわからないような悪魔だらけの場所での、唯一無二の存在………。
「!!
そうだよダンテ!なんでこんなとこに!?というかここどこなの?」
ガバッ!
抱きしめられている中、勢いよく身をひねりダンテに向き直る。
「ばーか。お前を助けにきたに決まってるだろ?」
慌てたように聞いたディーヴァに向かい、ダンテはいつもの余裕たっぷりな笑みを返す。
その精巧な顔は、想像以上に至近距離で、見慣れているはずなのに頬が熱くなった。
「ここはマレット島っていう悪魔しかいない見捨てられた昔の小国だ。来るの大変だったんだぞ」
「悪魔、しかいない…?
嘘でしょ……そんな恐ろしいとこに………!」
続いたその言葉に、熱くなった頬が冷える。背筋がゾッとした。
今はこうして守ってくれるダンテがそばにいる。
デビルハンターが生業とはいえ、危険を顧みずに助けに来てくれたダンテが。
やっと少し安心できる。
……危険も、悪魔との命の取り合いも好きな男であることは置いておくとして、だ。
それでもここは悪魔の巣窟である。それは変わらぬ事実。死を想像させる痛み、苦痛、そして絶望を味わい尽くした最悪の場所。
そうと来たら。
「……はやく、かえろ?
もうこんなとこ、用ないでしょ……?」
一瞬たりとも居たくない。
その一心で、震えながらも見上げたダンテに懇願する。
背の関係上上目遣いになってしまうのは、もちろん狙ってやっているわけではない。
だが、ダンテも見慣れていたはずの、その破壊力は抜群だった。
金髪美女からの魔界を滅ぼしたいという依頼が頭からふっとびそうだった。
仇がすぐ近くにいることも忘れてしまいそうだった。
いや、確実に一瞬忘れた。
「そうだな!こんなとこすぐ帰………、」
はい、思い出した。
「………りたいのは山々だが、ディーヴァを助けるついでにここの悪魔の親玉ぶっ飛ばす依頼受けてる」
「そっか………」
依頼。
その言葉の前に、ディーヴァはそれ以上言えない。
「ごめんな。本当ならオレもようやく見つかったディーヴァを連れてこんなとこ今すぐ帰りたい。
ここは、テメンニグル同様、危険な場所だ。ディーヴァを連れて歩きたくない」
「ううん、いいよ。
悪魔のせいで困っている人がいるなら、助けになってあげないとだから。ダンテにしかやれないことだから……」
今すぐ帰りたいというその思いはダンテを困らせる。
我慢して堪える健気なディーヴァに、ダンテは正面から強く抱きしめた。
「ありがとうディーヴァ。ディーヴァのためにもサッサと片付けるからな……。
帰るのはお預けだ。
…それにどちらにせよ、お前のことでもまだ帰れない」
「?」
ディーヴァの瞳がキョトンと、まぁるくなる。
…変わらない。いつ見てもメロン味の飴みたいだった。
