mission 6:phobia of bugs and flies ~ちょっと匂う再会~
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「してやられたぜ」
斬られた箇所が半魔の力で徐々に治っていくのを確認しながら、ダンテは赤鬼と化したデス・シザーズの猛攻から逃げる。
とはいえ、ダンテが動けるのは結界の中だけなので、いつまでも逃げてはいられないが。
やがて色の落ち着いたデス・シザーズ。
色が抜ければ、おこタイムおわりなのか『おこタイムじゃないっての』その無敵さも終わりのようだ。
ダンテは、宙を自在に移動して攻撃してくる相手の斬撃を弾き返していた。
しかし、いつまた赤く変わって無敵になるかわからず、ダンテはしばし思案して防戦一方。
気分は、癇癪持ちの子供でも持つ親のそれだ。
ピッーー!
時折肌を撫でて赤い線を残す鋏の刃が煩わしい。
その度、脳みそに不協和音のようにしみてくる、呪いを孕む嫌な嘲笑が響く。
「ちっ、ムカつくな……」
その時、どんなに願っても願っても聞くことのできなかった、愛する者の声が聞こえた。
「ダ………ダン、テ?」
ダンテの名前を口の中で噛みしめるように、震える声音でつむぐディーヴァの声。
これは幻聴か。
こんなところにディーヴァがいるわけがない。
幻惑呪文まで使うとは、デス・シザーズはやはり相当な強さの悪魔なのだろう。
だがディーヴァという、大事な人を利用する事でダンテの逆鱗に触れたのだ、許せない。
ダンテはアラストルを握る力を強くした。
「ダンテだぁぁぁぁ!!
ダンテええええええええええええ!!!!!
あい、あいたかったぁぁぁぁぁぁぁうああああああああ!!!!」
「ーーー!!?」
だが、幻聴のはずのディーヴァが、姿を見せた。
しかも、時折足をもつれさせながら、こちらに水音を響かせて走り寄ってくる。
叫び声にも似た嗚咽、そして涙でぐしゃぐしゃな顔とともに。
その声に、アラストルを取り落としそうになり、振り返る。
幻聴や幻覚にしては、少々いきすぎている。
幻覚ならばもっとこう……涙でぐしゃぐしゃ顔よりも、ダンテを油断させるがため、綺麗な顔でさめざめと涙を流して擦り寄ってくるようなパターンで来るはずだ。
もっとも、武器を落としそうになったという意味では、意表をつけている。
目を凝らし、何度も見る。
ディーヴァだ。
夢にまでみたディーヴァだ。
ひどい泣き顔だが、ディーヴァのよう。
ギリギリ鼻水は垂れてないから合格だが、ぐしゃぐしゃな顔の、ディーヴァである。
「あっ!
ディーヴァ、ちょっと待……!」
ディーヴァが来るなら、悪魔の攻撃すら捨て置いて受け止める所存。
だが、それを阻む結界が張り巡らされているのを思い出した。
「ピギャッ!」
ゴィン!バチッ!!
ディーヴァは止まらず、結界に激突した。
「!?
ディーヴァ、大丈夫か……!」
みてしまった。
ディーヴァの小さな鼻が、目の前で潰れる瞬間を。
百年の恋もいっぺんで覚める、なんて言葉があると思う。オレはそう思わなかったが、衝撃的だった。
壁のような物に盛大にぶつかるいい音もした。
次いで結界に阻まれ、電流がディーヴァを攻撃する音も。
ただただ、心配だ。
「イタァァ!
ビリっときたぁぁ鼻があああなくなるぅぅぅ〜〜!」
ビリっときた。
ヒロインが使うには、なんて香ばしい台詞だろうか。幻惑魔術の類だとしても、感動の再会気分が台無しだ。
「無くなってない!?あたしのお鼻どっかいってない!?」
「あー……ちゃんとくっついてるよ、うん」
顔を抑えて唸っていたディーヴァが、赤くなった鼻をダンテに見せる。
結界の内側で悪魔の猛攻をいなしながら、ダンテはしれっと答えた。
『なにこの子』
「これがディーヴァ。マイプレシャス、オンリーワン」
『うぇー、このちょっと残念な子が』
「いつもはあんなに残念じゃな……いや、たまにああいう時もあるか」
騒ぎ立てるディーヴァに聞こえてしまわない大きさで、ダンテとアラストルはひっそりと会話した。
「ふん。この死神野郎、ディーヴァの幻影まで使いやがって…。嬉しいけどな」
幻影だろうと、夢だろうとなんだろうと、ディーヴァに会えるのならこれ以上の喜びはない。
もちろん、相手が本物ではじめて、本当の幸福を手に入るのだが。
斬られた箇所が半魔の力で徐々に治っていくのを確認しながら、ダンテは赤鬼と化したデス・シザーズの猛攻から逃げる。
とはいえ、ダンテが動けるのは結界の中だけなので、いつまでも逃げてはいられないが。
やがて色の落ち着いたデス・シザーズ。
色が抜ければ、おこタイムおわりなのか『おこタイムじゃないっての』その無敵さも終わりのようだ。
ダンテは、宙を自在に移動して攻撃してくる相手の斬撃を弾き返していた。
しかし、いつまた赤く変わって無敵になるかわからず、ダンテはしばし思案して防戦一方。
気分は、癇癪持ちの子供でも持つ親のそれだ。
ピッーー!
時折肌を撫でて赤い線を残す鋏の刃が煩わしい。
その度、脳みそに不協和音のようにしみてくる、呪いを孕む嫌な嘲笑が響く。
「ちっ、ムカつくな……」
その時、どんなに願っても願っても聞くことのできなかった、愛する者の声が聞こえた。
「ダ………ダン、テ?」
ダンテの名前を口の中で噛みしめるように、震える声音でつむぐディーヴァの声。
これは幻聴か。
こんなところにディーヴァがいるわけがない。
幻惑呪文まで使うとは、デス・シザーズはやはり相当な強さの悪魔なのだろう。
だがディーヴァという、大事な人を利用する事でダンテの逆鱗に触れたのだ、許せない。
ダンテはアラストルを握る力を強くした。
「ダンテだぁぁぁぁ!!
ダンテええええええええええええ!!!!!
あい、あいたかったぁぁぁぁぁぁぁうああああああああ!!!!」
「ーーー!!?」
だが、幻聴のはずのディーヴァが、姿を見せた。
しかも、時折足をもつれさせながら、こちらに水音を響かせて走り寄ってくる。
叫び声にも似た嗚咽、そして涙でぐしゃぐしゃな顔とともに。
その声に、アラストルを取り落としそうになり、振り返る。
幻聴や幻覚にしては、少々いきすぎている。
幻覚ならばもっとこう……涙でぐしゃぐしゃ顔よりも、ダンテを油断させるがため、綺麗な顔でさめざめと涙を流して擦り寄ってくるようなパターンで来るはずだ。
もっとも、武器を落としそうになったという意味では、意表をつけている。
目を凝らし、何度も見る。
ディーヴァだ。
夢にまでみたディーヴァだ。
ひどい泣き顔だが、ディーヴァのよう。
ギリギリ鼻水は垂れてないから合格だが、ぐしゃぐしゃな顔の、ディーヴァである。
「あっ!
ディーヴァ、ちょっと待……!」
ディーヴァが来るなら、悪魔の攻撃すら捨て置いて受け止める所存。
だが、それを阻む結界が張り巡らされているのを思い出した。
「ピギャッ!」
ゴィン!バチッ!!
ディーヴァは止まらず、結界に激突した。
「!?
ディーヴァ、大丈夫か……!」
みてしまった。
ディーヴァの小さな鼻が、目の前で潰れる瞬間を。
百年の恋もいっぺんで覚める、なんて言葉があると思う。オレはそう思わなかったが、衝撃的だった。
壁のような物に盛大にぶつかるいい音もした。
次いで結界に阻まれ、電流がディーヴァを攻撃する音も。
ただただ、心配だ。
「イタァァ!
ビリっときたぁぁ鼻があああなくなるぅぅぅ〜〜!」
ビリっときた。
ヒロインが使うには、なんて香ばしい台詞だろうか。幻惑魔術の類だとしても、感動の再会気分が台無しだ。
「無くなってない!?あたしのお鼻どっかいってない!?」
「あー……ちゃんとくっついてるよ、うん」
顔を抑えて唸っていたディーヴァが、赤くなった鼻をダンテに見せる。
結界の内側で悪魔の猛攻をいなしながら、ダンテはしれっと答えた。
『なにこの子』
「これがディーヴァ。マイプレシャス、オンリーワン」
『うぇー、このちょっと残念な子が』
「いつもはあんなに残念じゃな……いや、たまにああいう時もあるか」
騒ぎ立てるディーヴァに聞こえてしまわない大きさで、ダンテとアラストルはひっそりと会話した。
「ふん。この死神野郎、ディーヴァの幻影まで使いやがって…。嬉しいけどな」
幻影だろうと、夢だろうとなんだろうと、ディーヴァに会えるのならこれ以上の喜びはない。
もちろん、相手が本物ではじめて、本当の幸福を手に入るのだが。
