mission 6:phobia of bugs and flies ~ちょっと匂う再会~
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「『げ』」
元の水路に戻ると、ベルゼバブの赤い目がダンテ達を出迎えていた。
『またかー』
「オレはそんな気してたけど、マジでいるとは思わなかった」
『無視すれば?』
アラストルが指し示す先、次のステージに繋がる扉は、手に入れた鍵で開ける鍵こそかかっていても、悪魔の封印がされている気配は皆無だ。
ベルゼバブを放置して先に進むのも手だろう。
「この蠅野郎を無視して抜けてってもいいけど、なーんか邪魔だから屠っておく。
扉はあとでゆっくり開けるさ」
『蠅汁つくのいやだし、俺使うなら魔人化して倒したらどーぉ?エアレイドとかヴォルテックスとかあるじゃん』
「だが断る、ショットガンでじゅうぶんだ」
『さよけ』
よくわからない人のために説明しよう。
エアレイドとは、アラストル装備時に魔人化した時、空中散歩しながら放てるサンダーボルトだ。
ヴォルテックスも、同じくアラストル装備時に魔人化で、プカーと空中に浮くと放てる技だ。
『プカーって感じじゃないけどね!?』
ぐるぐると錐揉み回転しながら的に突っ込むので、アラストル自体は使わない。
つまり、どちらも刃が汚れないというわけ。アラストルはそれを狙っていたようだ。はい、残念。
メンテナンスを終え、より一層撃ちやすくなったショットガンの弾丸をダンテがベルゼバブにぶつけていると。
ウジ虫…と呼ぶのはいい加減気持ち悪いので、白い魔力と呼ぼう。
白い魔力を体に纏って、ベルゼバブが体当たりを仕掛けてきた。
『わーベルゼバブ版ヴォルテックスだー』
「誰が上手い事言えと。ウワアアアきったねぇぇぇ!こっちくんな!!」
パァン!
思わず発砲。
びちゃびちゃと水音を立てて、白い塊が水路に落ちた。
その白い塊の一部が、弾けてズボンの裾に付着する。うわ跳ねたきもい。
ダンテは不快さに眉間にしわ寄せ、なおも使ってくるベルゼバブに強烈な回し蹴りをお見舞いした。
メキョ。
ダンテの蹴りでひしゃげた体を壁に激突させ、ベルゼバブが絶命する。
ずるずると壁沿いに下に落ち、地下水路に沈むのを見てから、ダンテは小さく溜息を吐いた。
手について再び銃が使えない状態にされなかっただけいい、そう思っておこう。
…オレのズボン……。
『ちょ、余所見してる場合じゃないって!』
「!?」
しょんぼりしていれば、いつのまにか後ろに迫っていた緑の個体が、ダンテの背中に飛び乗った。
大きく開けた脚でダンテの背にしがみつき、まるで大きな子供をおぶっているかのようだ。ただし、子供と違い、とても醜悪な悪魔である。
気持ちの悪いものが取り付いているという事実が、攻撃されるよりもダメージが大きかろう。
「うっわ、キッショイ!」
気持ち悪いと連呼し、振り払おうとするダンテを、取り付いたベルゼバブが攻撃する。
なかなかの鋭さを持つのだろう、前脚で何度も引っ掻いての攻撃だ。
…が、背に背負られた剣が邪魔で、上手くダンテの背に傷を負わすことができないようだ。
それどころか、分厚い合皮のコートすら破けていない。貧弱貧弱ゥ!
「オイ蠅、いつまで子泣き爺してる…。お前の攻撃なんて痛くも痒くもねぇ……」
「ギ?」
「だいたい気持ち悪いんだよ!
お触り禁止。オレに触っていいのは………ディーヴァだけだ!!」
背負ったアラストルごとベルゼバブを振り抜き、剣圧で弾き飛ばす。
そのまま、ショットガンを撃ち込み、動けなくした。
まだベルゼバブは周りにいるのだが、焦ったようなダンテが、ショットガンを敵に撃ちながらも、その場をくるぅり回る。
「なあアラストル、背中破けてないか?」
『破けてない、破けてない。
つか、普通怪我の心配とか先にするでしょ』
「おいおい、怪我なんぞすぐ治っちまうだろ?コートのが大事だ」
『そういえばそうだった。あ、破けてないけど蠅の体液ちょっとだけついてるぽい』
「…洗いたい」
引っ掻かれすぎてコートが破けなかっただけいい、そう思っておこう。
…オレのコートの背中部分……。
その時、固そうな物を食べる咀嚼音が水路内に木霊した。
ーーーバリッムシャッ…バリバリッ
「!!…食ってやがる…仲間の死体を……」
振り向けば、ダンテが蹴り飛ばしたベルゼバブを、他の個体が群がって食べているところだった。
独特の空間では、違和感のあるこういう音も反響して聞こえる。
音の種類が種類だけに、ひどく気色の悪い音だ。
撃ち滅ぼしても、他の個体が群がり、食事をやめない。気持ち悪い。
レッドオーブに変わる直前の悪魔の死体、つまりはレッドオーブに込められた悪魔の魂と魔力を吸収しているのだろう。
あの時と同じだ。
ディーヴァが今回同様さらわれた先で、ディーヴァを追い詰める悪魔が仲間を喰らい、より強力な悪魔に変わった時と。
見ているだけで気分が悪い。共食いしてまで強さを求めるその生き方も、虫が虫を食べるその見た目も嫌悪を抱くには十分すぎる食事風景だった。
「絵面が気持ち悪い……モザイクかけとけよ」
ズガァァァァン!!
ショットガンにはありえない連射でベルゼバブを仕留める。
数は減っても、共食いはそこかしこで起き始めていた。
『咀嚼音的に歯ごたえあったみたいだけど、マスターは食べないでね』
「誰が悪魔なんか食うか。ましてや虫なんてゲテモノ、食うわけないだろ…。
…あいつら、共食いしすぎて蠅男みたいに進化したりしてな」
『いやだよそんなの』
気持ち悪い戦闘の連続に、何度遠い目をしたろう。
どこか違う世界へと目をやりながらも悪魔を仕留めてしまうダンテは、伝説の魔剣士スパーダをこの時点ですでに超えている気がした。
『うわ。
フライマンの映画、ちょっとトラウマなんだよね。
……って、上から誰か言ってるわー』
「ああ、あいつが見たらトラウマになりそうなシーンあるもんなあ。
もう見たくねぇから、とっとと駆逐するぜ!」
上の人のどうでもいい感想(ひどい!)により、目に光の戻ったダンテが、アラストルを手にする。
「飛び道具だと白い魔力玉で封じられちまう可能性あるからな。とっとと斬っちまおうぜ!」
『結局使われたァ!?』
嫌な形をした白い魔力の塊を、剣圧で弾きとばしながら、ダンテはベルゼバブを次々に斬り伏せる。
共食いして強くなろうと、所詮は下等な蠅の悪魔。
1分と経たぬうちに、レッドオーブと化すまでベルゼバブは斬り刻まれたのだった。
『嫌だって言ったのに〜』
「最初あれだけ使って欲しがってたんだ、悪魔斬れてよかっただろが」
『蠅はいやだよ』
「ワガママはディーヴァのしか聞かん!」
悪魔を斬り伏せる時同様、きっぱりとそう言い切ってから、ダンテは鍵を開けた。
その際また、ねっちょりと手にドアノブの薄汚れた苔がついたのはいうまでもない。
元の水路に戻ると、ベルゼバブの赤い目がダンテ達を出迎えていた。
『またかー』
「オレはそんな気してたけど、マジでいるとは思わなかった」
『無視すれば?』
アラストルが指し示す先、次のステージに繋がる扉は、手に入れた鍵で開ける鍵こそかかっていても、悪魔の封印がされている気配は皆無だ。
ベルゼバブを放置して先に進むのも手だろう。
「この蠅野郎を無視して抜けてってもいいけど、なーんか邪魔だから屠っておく。
扉はあとでゆっくり開けるさ」
『蠅汁つくのいやだし、俺使うなら魔人化して倒したらどーぉ?エアレイドとかヴォルテックスとかあるじゃん』
「だが断る、ショットガンでじゅうぶんだ」
『さよけ』
よくわからない人のために説明しよう。
エアレイドとは、アラストル装備時に魔人化した時、空中散歩しながら放てるサンダーボルトだ。
ヴォルテックスも、同じくアラストル装備時に魔人化で、プカーと空中に浮くと放てる技だ。
『プカーって感じじゃないけどね!?』
ぐるぐると錐揉み回転しながら的に突っ込むので、アラストル自体は使わない。
つまり、どちらも刃が汚れないというわけ。アラストルはそれを狙っていたようだ。はい、残念。
メンテナンスを終え、より一層撃ちやすくなったショットガンの弾丸をダンテがベルゼバブにぶつけていると。
ウジ虫…と呼ぶのはいい加減気持ち悪いので、白い魔力と呼ぼう。
白い魔力を体に纏って、ベルゼバブが体当たりを仕掛けてきた。
『わーベルゼバブ版ヴォルテックスだー』
「誰が上手い事言えと。ウワアアアきったねぇぇぇ!こっちくんな!!」
パァン!
思わず発砲。
びちゃびちゃと水音を立てて、白い塊が水路に落ちた。
その白い塊の一部が、弾けてズボンの裾に付着する。うわ跳ねたきもい。
ダンテは不快さに眉間にしわ寄せ、なおも使ってくるベルゼバブに強烈な回し蹴りをお見舞いした。
メキョ。
ダンテの蹴りでひしゃげた体を壁に激突させ、ベルゼバブが絶命する。
ずるずると壁沿いに下に落ち、地下水路に沈むのを見てから、ダンテは小さく溜息を吐いた。
手について再び銃が使えない状態にされなかっただけいい、そう思っておこう。
…オレのズボン……。
『ちょ、余所見してる場合じゃないって!』
「!?」
しょんぼりしていれば、いつのまにか後ろに迫っていた緑の個体が、ダンテの背中に飛び乗った。
大きく開けた脚でダンテの背にしがみつき、まるで大きな子供をおぶっているかのようだ。ただし、子供と違い、とても醜悪な悪魔である。
気持ちの悪いものが取り付いているという事実が、攻撃されるよりもダメージが大きかろう。
「うっわ、キッショイ!」
気持ち悪いと連呼し、振り払おうとするダンテを、取り付いたベルゼバブが攻撃する。
なかなかの鋭さを持つのだろう、前脚で何度も引っ掻いての攻撃だ。
…が、背に背負られた剣が邪魔で、上手くダンテの背に傷を負わすことができないようだ。
それどころか、分厚い合皮のコートすら破けていない。貧弱貧弱ゥ!
「オイ蠅、いつまで子泣き爺してる…。お前の攻撃なんて痛くも痒くもねぇ……」
「ギ?」
「だいたい気持ち悪いんだよ!
お触り禁止。オレに触っていいのは………ディーヴァだけだ!!」
背負ったアラストルごとベルゼバブを振り抜き、剣圧で弾き飛ばす。
そのまま、ショットガンを撃ち込み、動けなくした。
まだベルゼバブは周りにいるのだが、焦ったようなダンテが、ショットガンを敵に撃ちながらも、その場をくるぅり回る。
「なあアラストル、背中破けてないか?」
『破けてない、破けてない。
つか、普通怪我の心配とか先にするでしょ』
「おいおい、怪我なんぞすぐ治っちまうだろ?コートのが大事だ」
『そういえばそうだった。あ、破けてないけど蠅の体液ちょっとだけついてるぽい』
「…洗いたい」
引っ掻かれすぎてコートが破けなかっただけいい、そう思っておこう。
…オレのコートの背中部分……。
その時、固そうな物を食べる咀嚼音が水路内に木霊した。
ーーーバリッムシャッ…バリバリッ
「!!…食ってやがる…仲間の死体を……」
振り向けば、ダンテが蹴り飛ばしたベルゼバブを、他の個体が群がって食べているところだった。
独特の空間では、違和感のあるこういう音も反響して聞こえる。
音の種類が種類だけに、ひどく気色の悪い音だ。
撃ち滅ぼしても、他の個体が群がり、食事をやめない。気持ち悪い。
レッドオーブに変わる直前の悪魔の死体、つまりはレッドオーブに込められた悪魔の魂と魔力を吸収しているのだろう。
あの時と同じだ。
ディーヴァが今回同様さらわれた先で、ディーヴァを追い詰める悪魔が仲間を喰らい、より強力な悪魔に変わった時と。
見ているだけで気分が悪い。共食いしてまで強さを求めるその生き方も、虫が虫を食べるその見た目も嫌悪を抱くには十分すぎる食事風景だった。
「絵面が気持ち悪い……モザイクかけとけよ」
ズガァァァァン!!
ショットガンにはありえない連射でベルゼバブを仕留める。
数は減っても、共食いはそこかしこで起き始めていた。
『咀嚼音的に歯ごたえあったみたいだけど、マスターは食べないでね』
「誰が悪魔なんか食うか。ましてや虫なんてゲテモノ、食うわけないだろ…。
…あいつら、共食いしすぎて蠅男みたいに進化したりしてな」
『いやだよそんなの』
気持ち悪い戦闘の連続に、何度遠い目をしたろう。
どこか違う世界へと目をやりながらも悪魔を仕留めてしまうダンテは、伝説の魔剣士スパーダをこの時点ですでに超えている気がした。
『うわ。
フライマンの映画、ちょっとトラウマなんだよね。
……って、上から誰か言ってるわー』
「ああ、あいつが見たらトラウマになりそうなシーンあるもんなあ。
もう見たくねぇから、とっとと駆逐するぜ!」
上の人のどうでもいい感想(ひどい!)により、目に光の戻ったダンテが、アラストルを手にする。
「飛び道具だと白い魔力玉で封じられちまう可能性あるからな。とっとと斬っちまおうぜ!」
『結局使われたァ!?』
嫌な形をした白い魔力の塊を、剣圧で弾きとばしながら、ダンテはベルゼバブを次々に斬り伏せる。
共食いして強くなろうと、所詮は下等な蠅の悪魔。
1分と経たぬうちに、レッドオーブと化すまでベルゼバブは斬り刻まれたのだった。
『嫌だって言ったのに〜』
「最初あれだけ使って欲しがってたんだ、悪魔斬れてよかっただろが」
『蠅はいやだよ』
「ワガママはディーヴァのしか聞かん!」
悪魔を斬り伏せる時同様、きっぱりとそう言い切ってから、ダンテは鍵を開けた。
その際また、ねっちょりと手にドアノブの薄汚れた苔がついたのはいうまでもない。
