mission 5:various types of soul ~魂と命のタイムリミットは…~
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「たまやー、じゃあるかボケ。
…んで、もう一個の光ってたコイツは、どうするべきなんだ」
3分というタイムリミットが切れ、完全に機能を停止した、手の中に眠る憂鬱なる魂を見つめる。
こうしてみるとただの丸い石ころだ。
『マスターの頭はトリ頭でちゅか?脳筋なんでちゅか??
導きの光がどうたらこうたらの場所、もう忘れたんでちゅか?』
「お前相当へし折られたいんだな」
突如赤ちゃん言葉で煽られ、ダンテの額に青筋が入る。
ミシ。
背中のアラストルではなく、手の中のそれが嫌な音を立てた。おっと、あぶないあぶない。
『やだなー、マスターのところの恋人さんの真似しただけだよ』
「オレのディーヴァはそんなこと言わない。でももし言ったとしたら………
ほっぺた千切る」
『え』
OHH………なんという残酷な考え。
さすが悪魔の血をひくだけはある。
「じゃなくてほっぺた千切れそうなくらいつねる。
口の利き方について躾けるのは、ディーヴァのためにも大事なことだ」
最近のあいつは人間相手にはきちんとした態度使うのに、オレや懐に入れたやつ、あと悪魔には口の利き方がなっとらん。
砕けすぎっていうか、バカにしてるとしか……あんなんじゃあ、いつか悪魔に喰われるぞ。
あ、いま喰われそうになってるのか。
ディーヴァが実際に、悪魔によって頬をちぎれそうなほどつねられていたことを、ダンテは知る由もない。
『でももう少し頭使って自分でも考えたほうがいいよ。何があるかわからない世の中、頭は使ってなんぼじゃん?
それに今は恋人さん、ここにいないんだし』
「お前の言う通りだ」
謎解きはオレの専門外、じゃ済まない。
ましてや、ディーヴァの命がかかっている今は。
それに、ディーヴァがいようがいなかろうが、自分でも考えるのは大事だ。
これをきっかけに、〜歴代ダンテの謎解きお使いゲーム新章〜は、幕を開けたのだった。
ま、ディーヴァがいるときゃ、彼女を頼るのは変わらないけど。
城主の部屋に戻り、魔の気配が今も残る鏡を睨みつける。
このそばの像に、憂鬱なる魂は飾られていた。
アラストルや自分の考え通り、ここに戻したところで光は戻らない…。
「ふー、やっぱあっちか。
憂鬱なままなんて性に合わん、真っ平御免だ。次は明るい魂をここに封じようぜ。
気分上がらないもんな。
だいたい人が触れると、時間とともに力が消えてくとか、どんだけコミュ障なんだか。
オレを見習うといい。
コミュ障のコの字も見当たらないだろ?」
『マスターは規格外だと思うよ。そもそもそういう次元に生きてない』
「そりゃどう言う意味だ」
もしディーヴァとアラストル両方揃ったら、進行的にどうなるのだろう。
謎解きはともかく。
「ツッコミ役2人か…」
『は?』
「いや、こっちの話だ」
それはとてもうるさそうだ。
ま、仲良くしてくれるなら、それでいいが。
しかたなく城主の部屋を出てみると、そこにはマリオネットの洗礼はなく。
「死神もどきねぇ。こんな狭い階段塔にご苦労様だ」
代わりに高笑いを繰り返すシンサイズが3匹、くるくると宙を彷徨ってダンテを待ち構えていた。
奴らの魔力鎌を撃ち落とすゲーム開始、と初っ端から死神の手元を狙い、次々と屠っていくダンテ。
どうせこの狭い階段ではロクに剣を振るえない。
室内戦で大太刀は力を発揮できないのと同じだ。(おい誰が刀剣●舞ふうに言えっつった?)
下手に振るえば壁に刺さってはいお陀仏。それをわかっているからか、アラストルもおとなしいものであった。
落ちた鎌を追う奴らの頭も狙い、BAN!!
得物もろとも、悪魔は階段下という深淵の底に落ちて消滅した。
はてさて、木霊する断末魔の悲鳴をバックに、さっさとやってきました、光溢れる回廊。
『導きの魂はここに集う』、書かれた一文にちらりと目をやり、そして憂鬱の魂をはめ込む。
集まる光により、再び憂鬱の魂に力が宿った。
『また3分以内、なんじゃない?』
「だろうな。でも次はラクショーだろ。3分ってのを、ズルして2分くらいにするアホがいなければ」
おっとそれはカップ麺早く食べたくなる俺のことか。
「……………。
まあ、悪魔の妨害くらいはあるかもな」
なんか言ってる虚空をひと睨みし、ダンテは静かになった空間につぶやく。
手に取ったそれは、思った通り、3分のタイムリミットが付随していた。
噴水のある中庭を抜ければ、あとは階段塔を下に降りるのみ。が、思った通りだった。
その過程、中庭で再び待ち受けていたのが、例の獣型悪魔である。
「またこいつか」
前回のリベンジとも取れるシチュエーションの中、ダンテは愛銃を手にする。
逃げるのは無理そうだ。
逃げ道も進むべき道にも、悪魔の結界が施されてこの戦いから背けることはできない。
「“シャドウ”、お前との喧嘩は楽しいけどよ、今はカップ麺できるまでの三分間しか残ってないんだ…」
『カップ麺もう食べたでしょ。その表現もう要らないよね?』
アラストルの言葉は無視し、申し訳なさそうに眉根を下げてシャドウを見つめたダンテ。
しかし、その目には突如鋭い刃が宿った。
「だからとっとと消えてもらうぜ!
セヤッハァーーーーッ!」
抜いたアラストルを上空高く投げ飛ばす。
『えっ!俺を投げるのなんでーーー!?』
余計な一言が多かったわけではない。理由あってのことだが、そんな事言う暇も時間もなかった。
腰のエボニーとアイボリーを指でくるりと回し構え、悪魔の眉間へと撃ち込む。
足は相手の悪魔へ与えるダメージを高めようと、懐に飛び込むように駆けていった。
「ギャオ!?」
いきなり銃弾を撃ち込まれ怯むシャドウだったが、それも一瞬のこと。
地面から影の刃を繰り出しダンテを串刺しにしようと攻撃をしかける。
だが、あまり時間が残されていない真剣なダンテは、感覚も視線も研ぎ澄まされ、ゾッとするくらい的確に刃を躱して攻撃を続けた。
シャドウの影の皮がボロボロと剥がれた。
その瞬間、ダンテの手元へと吸い込まれるように落ちるアラストル。
流れるような動きで薙いだ剣に、シャドウがコアごと吹っ飛んだ。
『ーーー捨てられたかと思った』
「捨てる時はへし折る」
『え、こわ』
「それより、浅かったようだ」
一回目のコア出現で倒しきるつもりが、力を込めすぎてつい、吹っ飛ばしてしまった。
おかげでコアが閉じ、再び獣の姿を取るシャドウ。
今度は我先にと、シャドウが飛びかかってきた。
その顔を槍へと変貌させ、ダンテに勢いよく突き出してくる。
「あっ、…ぶね……っ!!
って、あ?」
華麗にジャンプして躱した。と思いきや、なんと躱して着地したのは、シャドウの槍の上。
お互い一瞬ピタッと動作が停止してしまったのは、まさかここに乗ってこられるとは、と驚いているからか。
それとも、槍とはすなわち顔が変化したものだからダンテの姿が見えなくなってしまったからか。
なんにせよこれはチャンス。
影に向け、ダンテは銃弾を撃ち込んだ。
「え。……え??」
おお、なんということでしょう!
シャドウは、自爆前動作もなく、いきなり爆発して消えた。
究極の時短テクとはいえ、なんだかスッキリとしない気分のまま、ダンテとアラストルは階段塔を降り、地下道入り口に憂鬱なる魂をセットした。
「『解せぬ』」
…んで、もう一個の光ってたコイツは、どうするべきなんだ」
3分というタイムリミットが切れ、完全に機能を停止した、手の中に眠る憂鬱なる魂を見つめる。
こうしてみるとただの丸い石ころだ。
『マスターの頭はトリ頭でちゅか?脳筋なんでちゅか??
導きの光がどうたらこうたらの場所、もう忘れたんでちゅか?』
「お前相当へし折られたいんだな」
突如赤ちゃん言葉で煽られ、ダンテの額に青筋が入る。
ミシ。
背中のアラストルではなく、手の中のそれが嫌な音を立てた。おっと、あぶないあぶない。
『やだなー、マスターのところの恋人さんの真似しただけだよ』
「オレのディーヴァはそんなこと言わない。でももし言ったとしたら………
ほっぺた千切る」
『え』
OHH………なんという残酷な考え。
さすが悪魔の血をひくだけはある。
「じゃなくてほっぺた千切れそうなくらいつねる。
口の利き方について躾けるのは、ディーヴァのためにも大事なことだ」
最近のあいつは人間相手にはきちんとした態度使うのに、オレや懐に入れたやつ、あと悪魔には口の利き方がなっとらん。
砕けすぎっていうか、バカにしてるとしか……あんなんじゃあ、いつか悪魔に喰われるぞ。
あ、いま喰われそうになってるのか。
ディーヴァが実際に、悪魔によって頬をちぎれそうなほどつねられていたことを、ダンテは知る由もない。
『でももう少し頭使って自分でも考えたほうがいいよ。何があるかわからない世の中、頭は使ってなんぼじゃん?
それに今は恋人さん、ここにいないんだし』
「お前の言う通りだ」
謎解きはオレの専門外、じゃ済まない。
ましてや、ディーヴァの命がかかっている今は。
それに、ディーヴァがいようがいなかろうが、自分でも考えるのは大事だ。
これをきっかけに、〜歴代ダンテの謎解きお使いゲーム新章〜は、幕を開けたのだった。
ま、ディーヴァがいるときゃ、彼女を頼るのは変わらないけど。
城主の部屋に戻り、魔の気配が今も残る鏡を睨みつける。
このそばの像に、憂鬱なる魂は飾られていた。
アラストルや自分の考え通り、ここに戻したところで光は戻らない…。
「ふー、やっぱあっちか。
憂鬱なままなんて性に合わん、真っ平御免だ。次は明るい魂をここに封じようぜ。
気分上がらないもんな。
だいたい人が触れると、時間とともに力が消えてくとか、どんだけコミュ障なんだか。
オレを見習うといい。
コミュ障のコの字も見当たらないだろ?」
『マスターは規格外だと思うよ。そもそもそういう次元に生きてない』
「そりゃどう言う意味だ」
もしディーヴァとアラストル両方揃ったら、進行的にどうなるのだろう。
謎解きはともかく。
「ツッコミ役2人か…」
『は?』
「いや、こっちの話だ」
それはとてもうるさそうだ。
ま、仲良くしてくれるなら、それでいいが。
しかたなく城主の部屋を出てみると、そこにはマリオネットの洗礼はなく。
「死神もどきねぇ。こんな狭い階段塔にご苦労様だ」
代わりに高笑いを繰り返すシンサイズが3匹、くるくると宙を彷徨ってダンテを待ち構えていた。
奴らの魔力鎌を撃ち落とすゲーム開始、と初っ端から死神の手元を狙い、次々と屠っていくダンテ。
どうせこの狭い階段ではロクに剣を振るえない。
室内戦で大太刀は力を発揮できないのと同じだ。(おい誰が刀剣●舞ふうに言えっつった?)
下手に振るえば壁に刺さってはいお陀仏。それをわかっているからか、アラストルもおとなしいものであった。
落ちた鎌を追う奴らの頭も狙い、BAN!!
得物もろとも、悪魔は階段下という深淵の底に落ちて消滅した。
はてさて、木霊する断末魔の悲鳴をバックに、さっさとやってきました、光溢れる回廊。
『導きの魂はここに集う』、書かれた一文にちらりと目をやり、そして憂鬱の魂をはめ込む。
集まる光により、再び憂鬱の魂に力が宿った。
『また3分以内、なんじゃない?』
「だろうな。でも次はラクショーだろ。3分ってのを、ズルして2分くらいにするアホがいなければ」
おっとそれはカップ麺早く食べたくなる俺のことか。
「……………。
まあ、悪魔の妨害くらいはあるかもな」
なんか言ってる虚空をひと睨みし、ダンテは静かになった空間につぶやく。
手に取ったそれは、思った通り、3分のタイムリミットが付随していた。
噴水のある中庭を抜ければ、あとは階段塔を下に降りるのみ。が、思った通りだった。
その過程、中庭で再び待ち受けていたのが、例の獣型悪魔である。
「またこいつか」
前回のリベンジとも取れるシチュエーションの中、ダンテは愛銃を手にする。
逃げるのは無理そうだ。
逃げ道も進むべき道にも、悪魔の結界が施されてこの戦いから背けることはできない。
「“シャドウ”、お前との喧嘩は楽しいけどよ、今はカップ麺できるまでの三分間しか残ってないんだ…」
『カップ麺もう食べたでしょ。その表現もう要らないよね?』
アラストルの言葉は無視し、申し訳なさそうに眉根を下げてシャドウを見つめたダンテ。
しかし、その目には突如鋭い刃が宿った。
「だからとっとと消えてもらうぜ!
セヤッハァーーーーッ!」
抜いたアラストルを上空高く投げ飛ばす。
『えっ!俺を投げるのなんでーーー!?』
余計な一言が多かったわけではない。理由あってのことだが、そんな事言う暇も時間もなかった。
腰のエボニーとアイボリーを指でくるりと回し構え、悪魔の眉間へと撃ち込む。
足は相手の悪魔へ与えるダメージを高めようと、懐に飛び込むように駆けていった。
「ギャオ!?」
いきなり銃弾を撃ち込まれ怯むシャドウだったが、それも一瞬のこと。
地面から影の刃を繰り出しダンテを串刺しにしようと攻撃をしかける。
だが、あまり時間が残されていない真剣なダンテは、感覚も視線も研ぎ澄まされ、ゾッとするくらい的確に刃を躱して攻撃を続けた。
シャドウの影の皮がボロボロと剥がれた。
その瞬間、ダンテの手元へと吸い込まれるように落ちるアラストル。
流れるような動きで薙いだ剣に、シャドウがコアごと吹っ飛んだ。
『ーーー捨てられたかと思った』
「捨てる時はへし折る」
『え、こわ』
「それより、浅かったようだ」
一回目のコア出現で倒しきるつもりが、力を込めすぎてつい、吹っ飛ばしてしまった。
おかげでコアが閉じ、再び獣の姿を取るシャドウ。
今度は我先にと、シャドウが飛びかかってきた。
その顔を槍へと変貌させ、ダンテに勢いよく突き出してくる。
「あっ、…ぶね……っ!!
って、あ?」
華麗にジャンプして躱した。と思いきや、なんと躱して着地したのは、シャドウの槍の上。
お互い一瞬ピタッと動作が停止してしまったのは、まさかここに乗ってこられるとは、と驚いているからか。
それとも、槍とはすなわち顔が変化したものだからダンテの姿が見えなくなってしまったからか。
なんにせよこれはチャンス。
影に向け、ダンテは銃弾を撃ち込んだ。
「え。……え??」
おお、なんということでしょう!
シャドウは、自爆前動作もなく、いきなり爆発して消えた。
究極の時短テクとはいえ、なんだかスッキリとしない気分のまま、ダンテとアラストルは階段塔を降り、地下道入り口に憂鬱なる魂をセットした。
「『解せぬ』」