mission 4:same sword style ~黒き鎧の魔剣士~
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続けざまに剣を振るっても、大剣で受け止められてしまう。
鍔迫り合いが続き、鈍くも鋭い金属音が夕刻の古城に響き渡る。
激しい火花が、ダンテの汗とともに飛び散った。
ギャリィン!
ガァン!
「くっ…!…せりゃあ!!!」
相手の方がデカイ分、腕力では勝てない。その圧倒的な腕力の前に押し負けそうだ。
だが相手が腕力なら、こちらはスピードだ。
袈裟懸けに斬り、横に薙ぎ、頭をかち割る勢いで振り下ろす!
ダンテが持ち得る最速のスピードで。
なのになぜ、そのすべてが見切れる…?なぜ剣筋を知っている…??
押し、負ける……っ!!
大剣の剣圧の前に、ダンテは大きく吹き飛ばされた。
「ごふッ…!」
一瞬トんだ意識の中、悪魔が「そんなものか?」と挑発してきたのが見えた。そして高笑いも。
初めて聞く声だ。
「くそ、ウ●トラマンみてぇな笑いかたで嘲笑いやがって…」
『どっちかっていうと、バ●タン星人じゃね?』
どっちもそんなに変わらないが、まあいいだろう。
嘲笑など聞いていても、ムカつくだけだ。
それより、今のように闇雲に攻撃しても、逆に余計な攻撃を受けるだけ。
ならば、悪魔が大剣を振るってきたところを、回避し、その隙をつく以外ないだろう。
なんとなくセコくてみみっちい攻撃だが仕方ない。
アラストルも同じ考えだったようだ。
『時には逃げ…、ううん。戦略的撤退ってやつだ。マスター、回避も大事だ!回避してそこを討つ!』
「オレもそれを考えていた、ぞっ!せやぁっ!!」
『あだっ!?』
会話中も迫ってくる斬撃を、アラストルの柄の部分、魔界の鋼鉄でできた龍の装飾で弾き、サイドロールでうまく躱した。
『マスター、そこ俺の顔!!
顔で攻撃防ぐの痛いからやめて!?』
「悪い」
ダンテは無傷だが、アラストルはキズキズ。
こういう大事にしない使い方の連続で、将来的に魔具から見放されるのを、ダンテは知らない。
物は大切に。魔具も大切に。
だが、戦法を変えたら、上手くいった。
悪魔の攻撃を上手く受け流し、全てを躱すこと数回。
その直後の隙をついて、アラストルでボコボコに殴る。
斬るではなく、殴るのほうがもう合っている。
ついでとばかりに関節のつなぎ目らしき場所をめがけ、魔弾を撃ち込む。
「でりゃあああっ」
その重そうな鎧ごと上空に打ち上げてやる、とハイタイムを繰り出したダンテ。
相手の胴に確実に入ったと思った瞬間だった。
悪魔の姿がかき消える。
お得意の瞬間移動、ダンテで言えばエアトリック。
どこに消えた、と思いきや、城壁の上で手招きしているではないか。
今度はそこで戦闘試合をしよう、というわけか。
いいだろう、その挑発、ノってやる。
「とうっ!!」
ヒーローよろしく飛んで着地!はいダンテ選手相変わらずの100点満て…ゴフッ!?
着地した瞬間、メテオが飛んできた。
ダンテの素ン晴らしいイケメン顔に着弾!!
「さっきのお返しってわけかい。
てめぇ、意外と根に持つタイ……おっと!」
ダンテが使う剣技、二連続での斬撃と同じ技が繰り出される。
「なかなか速いな。
オレの二連撃と同じじゃあないかよ」
だが見切れればこっちのもの。
ダンテは飛び上がって躱し、悪魔の肩に手を置いてさらに高く跳躍した。
「ちょっと肩借りるぜ」
「っ!?」
猿のように軽やかに飛びすさり、悪魔の背後を取る。
ダンテが繰り出したるは。
「オレの二連撃を喰らえ!そしてスティンガーーー!
か、ら、の!連続突きだぜ!!」
怒涛の連続攻撃に、悪魔がよろける。
ついでにそのお固い鎧でも壊れて剥がれ、素顔をさらしてしまえ。顔見せろ!
だが、さすがにそこまではいかなかった。
「ちっ。
フィニッシュはさせてくれねぇか」
連続突きの最後、突き終わりの激しい一撃は、悪魔が身をスライドさせたことで、翻るマントへと吸い込まれて終わった。
フィニッシュを防がれ、逆によろけたダンテに青い光が放たれる。
溜めの動作も時間もなかった。
連続で繰り出されたメテオがダンテに向かってきた。
「メテオ連続撃ちかよ。たく、あぶねぇな」
『マスター上!!』
よろけた体勢からの転がって回避したところへ、瞬間移動でダンテ上空へ現れた悪魔。
あの構えは兜割り。ダンテの頭をかち割る気だ。
一歩下がれば、そこに足場はなかった。
ぐらつき、ガクンと落ちる体。手でそのへりを掴まなくば、落下待った無し。
「うおお…下に落ちかけた…!」
『そのおかげで斬られなくてすんだじゃん?それに落ちたってマスター怪我しないでしょ』
「またここまで上がるのめんどくさいだろ」
『このめんどくさがり…!』
しかし、試合どころか、これでは死合だ。
結局、戦闘を楽しんでいたのはこちらだけということか。悪魔はダンテを殺す気満々。
…よく考えればそれが普通である。
鍔迫り合いが続き、鈍くも鋭い金属音が夕刻の古城に響き渡る。
激しい火花が、ダンテの汗とともに飛び散った。
ギャリィン!
ガァン!
「くっ…!…せりゃあ!!!」
相手の方がデカイ分、腕力では勝てない。その圧倒的な腕力の前に押し負けそうだ。
だが相手が腕力なら、こちらはスピードだ。
袈裟懸けに斬り、横に薙ぎ、頭をかち割る勢いで振り下ろす!
ダンテが持ち得る最速のスピードで。
なのになぜ、そのすべてが見切れる…?なぜ剣筋を知っている…??
押し、負ける……っ!!
大剣の剣圧の前に、ダンテは大きく吹き飛ばされた。
「ごふッ…!」
一瞬トんだ意識の中、悪魔が「そんなものか?」と挑発してきたのが見えた。そして高笑いも。
初めて聞く声だ。
「くそ、ウ●トラマンみてぇな笑いかたで嘲笑いやがって…」
『どっちかっていうと、バ●タン星人じゃね?』
どっちもそんなに変わらないが、まあいいだろう。
嘲笑など聞いていても、ムカつくだけだ。
それより、今のように闇雲に攻撃しても、逆に余計な攻撃を受けるだけ。
ならば、悪魔が大剣を振るってきたところを、回避し、その隙をつく以外ないだろう。
なんとなくセコくてみみっちい攻撃だが仕方ない。
アラストルも同じ考えだったようだ。
『時には逃げ…、ううん。戦略的撤退ってやつだ。マスター、回避も大事だ!回避してそこを討つ!』
「オレもそれを考えていた、ぞっ!せやぁっ!!」
『あだっ!?』
会話中も迫ってくる斬撃を、アラストルの柄の部分、魔界の鋼鉄でできた龍の装飾で弾き、サイドロールでうまく躱した。
『マスター、そこ俺の顔!!
顔で攻撃防ぐの痛いからやめて!?』
「悪い」
ダンテは無傷だが、アラストルはキズキズ。
こういう大事にしない使い方の連続で、将来的に魔具から見放されるのを、ダンテは知らない。
物は大切に。魔具も大切に。
だが、戦法を変えたら、上手くいった。
悪魔の攻撃を上手く受け流し、全てを躱すこと数回。
その直後の隙をついて、アラストルでボコボコに殴る。
斬るではなく、殴るのほうがもう合っている。
ついでとばかりに関節のつなぎ目らしき場所をめがけ、魔弾を撃ち込む。
「でりゃあああっ」
その重そうな鎧ごと上空に打ち上げてやる、とハイタイムを繰り出したダンテ。
相手の胴に確実に入ったと思った瞬間だった。
悪魔の姿がかき消える。
お得意の瞬間移動、ダンテで言えばエアトリック。
どこに消えた、と思いきや、城壁の上で手招きしているではないか。
今度はそこで戦闘試合をしよう、というわけか。
いいだろう、その挑発、ノってやる。
「とうっ!!」
ヒーローよろしく飛んで着地!はいダンテ選手相変わらずの100点満て…ゴフッ!?
着地した瞬間、メテオが飛んできた。
ダンテの素ン晴らしいイケメン顔に着弾!!
「さっきのお返しってわけかい。
てめぇ、意外と根に持つタイ……おっと!」
ダンテが使う剣技、二連続での斬撃と同じ技が繰り出される。
「なかなか速いな。
オレの二連撃と同じじゃあないかよ」
だが見切れればこっちのもの。
ダンテは飛び上がって躱し、悪魔の肩に手を置いてさらに高く跳躍した。
「ちょっと肩借りるぜ」
「っ!?」
猿のように軽やかに飛びすさり、悪魔の背後を取る。
ダンテが繰り出したるは。
「オレの二連撃を喰らえ!そしてスティンガーーー!
か、ら、の!連続突きだぜ!!」
怒涛の連続攻撃に、悪魔がよろける。
ついでにそのお固い鎧でも壊れて剥がれ、素顔をさらしてしまえ。顔見せろ!
だが、さすがにそこまではいかなかった。
「ちっ。
フィニッシュはさせてくれねぇか」
連続突きの最後、突き終わりの激しい一撃は、悪魔が身をスライドさせたことで、翻るマントへと吸い込まれて終わった。
フィニッシュを防がれ、逆によろけたダンテに青い光が放たれる。
溜めの動作も時間もなかった。
連続で繰り出されたメテオがダンテに向かってきた。
「メテオ連続撃ちかよ。たく、あぶねぇな」
『マスター上!!』
よろけた体勢からの転がって回避したところへ、瞬間移動でダンテ上空へ現れた悪魔。
あの構えは兜割り。ダンテの頭をかち割る気だ。
一歩下がれば、そこに足場はなかった。
ぐらつき、ガクンと落ちる体。手でそのへりを掴まなくば、落下待った無し。
「うおお…下に落ちかけた…!」
『そのおかげで斬られなくてすんだじゃん?それに落ちたってマスター怪我しないでしょ』
「またここまで上がるのめんどくさいだろ」
『このめんどくさがり…!』
しかし、試合どころか、これでは死合だ。
結局、戦闘を楽しんでいたのはこちらだけということか。悪魔はダンテを殺す気満々。
…よく考えればそれが普通である。