mission 3:stuffy blazing-spider ~巨大な蜘蛛との遭遇~
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しかし蜘蛛か。
今まで蜘蛛の悪魔も数多く相手してきたが、こんなタイプは初めてだ。
アルケニーという、女性型の蜘蛛を何匹も何匹も退治してきた。あれとは違う。
あれはタイプ:むし、あくといったところ。
気色悪い攻撃の数々と、テメンニグルの中でディーヴァが散ッ々!世話になったという点で、オレが大大大嫌いな悪魔だ。
ディーヴァの母親の実家のあるニホンにも、絡新婦という蜘蛛の妖怪がいるそうだがそちらはなかなかの美人だと伝わっている。
こっちのアルケニーも美人だったらよか…いや、美人は困るな。
一気に倒しづらくなる。
目の前のやつは、さしずめタイプ:ほのおか。
ほのおタイプで虫のポケ●ンっていうと…蛾のヤツしかいねぇな。
たまごの孵化では世話になったな、ありがとう。
あとちょうのまい積んでからのオバヒさざめきツェー。めっちゃツェー。
…そういえば、目の前の悪魔にも似た技があったか。
オーバーヒートもびっくりの、火炎弾放ってきやがったもんな。
火炎弾だけならたいしたことなかった。
が、ダンテを焼き尽くそうと、他のほのおタイプの技をも放ってきた。
タイプなんて言葉、●ケモンみたいだからそんなに使うなって?
好きなんだからしょうがないだろ。これ書いてる悪魔のヤロウがな。
「おっと」
溶岩で溶かした自らの足元へ顔をうずめ、何か呪詛のようなものをつぶやくと、この地に巣食う荒御魂や悪しき魂を呼び出す悪魔。
その怨念はマグマの火柱となって、ダンテの足元から噴き上がる。
直撃したら丸焦げでは済まなさそうだ。
消し炭、いや、奴のいう通り塵も残さずってモンだろう。
連続で噴き上がるそれを、サイドロールでなんとか躱しきったダンテは、そのまま部屋の中を縦横無尽にかけまわり、相手の出方をうかがう。
まだ他にも飛び道具があるかもしれないし、暑苦しい技は受けたくない。
いつもは喜んで敵の攻撃を受けに行くダンテも、熱いのだけは勘弁だ。
なにより、一張羅が燃える。
あっ。ディーヴァからのあつーーーいキッスという『熱さ』なら大歓迎な。
「貴様ァ!チョロマカと逃げるでない!男なら真っ向から挑んで来い!!」
「うるさいし暑苦しいやつだな。
回避しなくちゃ当たっちまうだろ?」
ぷんすこ怒ってさらに火炎弾発射。
残念だな、その位置からだと柱に当たっておしまいだ。
『でもあいつのいう通り、逃げてばっかりじゃ倒せなくね?』
「様子見だ、様子見。
火を吹いてくる以外にどんな遠距離攻撃があるのか見てただけだ」
とはいえ、アラストルのいう通りだ。
攻撃こそ最大の防御。オレがやらなくてだれがやる。
防御に徹する時間はおしまいだ。
「みなさんお待ちかねのようだし、そろそろ攻めに入りますかっと」
オレは時と場合によっちゃ『受け』になる時もあるだろう。
けど基本的には『攻め』だ。
戦闘ならなおさら。
それに、こいつを倒さねばディーヴァの元へはたどり着けない。
オレがディーヴァのところへ向かう道中、立ちはだかって妨害する不届き悪魔は、すべてその命狩り取るまで。
ダンテは愛しの双子銃を両手に、悪魔へとかける。
「うおおおお!」
『とうとう見られるのか!マスターの本気ってやつが!!』
「いや、掛け声だけでもそれっぽくしてるだけだ」
『なーんだ』
しかし、コンコンと叩いて確かめたことで、わかったことがある。
あの外殻の硬さから考えるに、その関節部位…マグマの体組織を叩かなくてはならないようだ。
となると口や目のある頭部が狙い目。
特に口の中は火炎弾を吐き出す場所なくらいだ。
防御よりは攻撃に特化しているだろうから、あの中への攻撃には弱いと踏んだ。
あとは背中だが。
格納されているサソリのような尾が少々邪魔だが、その下にあるだろう体組織に攻撃を叩き込むといいかもしれない。
…だがそこに降りるのも熱そうだ。それだけがちょっぴり嫌である。
あついのは苦手でな。
ん?遠い未来でオレに似たやつが同じセリフ吐くって?そりゃ楽しみだ。
「ヌハハ!このような攻撃、蚊に刺されるようなものだ!!」
悪魔に真正面から戦いを挑んだダンテは、エボニーとアイボリーの連射でその頭部を狙う。
確実にダメージは与えられているが、それは相手の言う通り微々たるもの。
相手がその大きな爪で頭部をガードしているからだ。
時折隙間から頭部に当たっているからダメージがあるだけで、そのほとんどが硬い外殻で弾かれている。
銃撃を受けつつ向かってきた悪魔の爪が、ダンテに振り下ろされる。
「同じ攻撃がオレに通用するとでも?」
「!?」
再び飛び上がって爪攻撃を避けたダンテは、降下中にも弾丸を穿つ。
炎とも血飛沫とも取れる体液が目の前を舞う中、両足は悪魔の背中をとらえた。
背中を踏みつけるようにして降り立つダンテは、エボニーとアイボリーをしまい、雷の剣アラストルを構える。
ダンテを振り落とそうとする不安定な足場の上、スパーダ仕込みの剣技を悪魔の体組織めがけ叩き込む。
赤くマグマの走る割れ目から、熱いものが迸った。
避けたものの、その飛沫がダンテの皮膚に飛ぶ。あっこれ熱いけれどマグマではなく血飛沫だわ。
半分悪魔の体で元々丈夫だとはいえ、火傷はしなくて済んだ。ラッキー。
だがどうも固い。
時折狙いが外れ、外殻にアラストルの切っ先がぶち当たる度、その振動と衝撃で腕が痺れる。
当たった箇所からは、火花が飛び散る。
刀鍛冶にでもなった気分だ。
ここで刀を鍛えたら、いったいどんな妖刀が…。<脱ぎまショウか?
おっと幻聴が。
火花と血飛沫とが交互に舞う中、ダンテは何度も何度もアラストルを振り下ろす。
悪魔の体力が、ゴリゴリと削れていくのが見ずとも手に取るようにわかった。
「なかなかの歯ごたえだな」
「ぐぅぅ!きっさまぁ…!!降りろ!我が背中から降りろ!!卑怯だぞ!!」
「卑怯?
悪魔には言われたくないな。
お前の体がデカイだけだろう。この戦術に卑怯もくそもへったくれもない。
悔しかったらオレを振り落としてみろよ」
「虫ケラの分際で…!」
背中の上から挑発をブチかます。
複眼でそれを目にしたのだろう、悪魔の怒りのボルテージが上がったのがわかった。
「虫ケラね。
蜘蛛なんだからお前の方が虫ケラだろ?」
ちなみに蜘蛛は虫ではないことを言っておくぞ、ダンテェイ…。
おわ、いきなり鬼いちゃん飛び出したぞ。一体どこから。
っとと、そんな脳内会話に気を取られている場合ではなかった。
今までは、振り落とそうとブンブンと体を振っていただけの悪魔。
足に根が生えたかのように吸い付き、まったく落ちないダンテの前に、それだけではダメと悟ったか、第二撃が用意されていた。
今まで蜘蛛の悪魔も数多く相手してきたが、こんなタイプは初めてだ。
アルケニーという、女性型の蜘蛛を何匹も何匹も退治してきた。あれとは違う。
あれはタイプ:むし、あくといったところ。
気色悪い攻撃の数々と、テメンニグルの中でディーヴァが散ッ々!世話になったという点で、オレが大大大嫌いな悪魔だ。
ディーヴァの母親の実家のあるニホンにも、絡新婦という蜘蛛の妖怪がいるそうだがそちらはなかなかの美人だと伝わっている。
こっちのアルケニーも美人だったらよか…いや、美人は困るな。
一気に倒しづらくなる。
目の前のやつは、さしずめタイプ:ほのおか。
ほのおタイプで虫のポケ●ンっていうと…蛾のヤツしかいねぇな。
たまごの孵化では世話になったな、ありがとう。
あとちょうのまい積んでからのオバヒさざめきツェー。めっちゃツェー。
…そういえば、目の前の悪魔にも似た技があったか。
オーバーヒートもびっくりの、火炎弾放ってきやがったもんな。
火炎弾だけならたいしたことなかった。
が、ダンテを焼き尽くそうと、他のほのおタイプの技をも放ってきた。
タイプなんて言葉、●ケモンみたいだからそんなに使うなって?
好きなんだからしょうがないだろ。これ書いてる悪魔のヤロウがな。
「おっと」
溶岩で溶かした自らの足元へ顔をうずめ、何か呪詛のようなものをつぶやくと、この地に巣食う荒御魂や悪しき魂を呼び出す悪魔。
その怨念はマグマの火柱となって、ダンテの足元から噴き上がる。
直撃したら丸焦げでは済まなさそうだ。
消し炭、いや、奴のいう通り塵も残さずってモンだろう。
連続で噴き上がるそれを、サイドロールでなんとか躱しきったダンテは、そのまま部屋の中を縦横無尽にかけまわり、相手の出方をうかがう。
まだ他にも飛び道具があるかもしれないし、暑苦しい技は受けたくない。
いつもは喜んで敵の攻撃を受けに行くダンテも、熱いのだけは勘弁だ。
なにより、一張羅が燃える。
あっ。ディーヴァからのあつーーーいキッスという『熱さ』なら大歓迎な。
「貴様ァ!チョロマカと逃げるでない!男なら真っ向から挑んで来い!!」
「うるさいし暑苦しいやつだな。
回避しなくちゃ当たっちまうだろ?」
ぷんすこ怒ってさらに火炎弾発射。
残念だな、その位置からだと柱に当たっておしまいだ。
『でもあいつのいう通り、逃げてばっかりじゃ倒せなくね?』
「様子見だ、様子見。
火を吹いてくる以外にどんな遠距離攻撃があるのか見てただけだ」
とはいえ、アラストルのいう通りだ。
攻撃こそ最大の防御。オレがやらなくてだれがやる。
防御に徹する時間はおしまいだ。
「みなさんお待ちかねのようだし、そろそろ攻めに入りますかっと」
オレは時と場合によっちゃ『受け』になる時もあるだろう。
けど基本的には『攻め』だ。
戦闘ならなおさら。
それに、こいつを倒さねばディーヴァの元へはたどり着けない。
オレがディーヴァのところへ向かう道中、立ちはだかって妨害する不届き悪魔は、すべてその命狩り取るまで。
ダンテは愛しの双子銃を両手に、悪魔へとかける。
「うおおおお!」
『とうとう見られるのか!マスターの本気ってやつが!!』
「いや、掛け声だけでもそれっぽくしてるだけだ」
『なーんだ』
しかし、コンコンと叩いて確かめたことで、わかったことがある。
あの外殻の硬さから考えるに、その関節部位…マグマの体組織を叩かなくてはならないようだ。
となると口や目のある頭部が狙い目。
特に口の中は火炎弾を吐き出す場所なくらいだ。
防御よりは攻撃に特化しているだろうから、あの中への攻撃には弱いと踏んだ。
あとは背中だが。
格納されているサソリのような尾が少々邪魔だが、その下にあるだろう体組織に攻撃を叩き込むといいかもしれない。
…だがそこに降りるのも熱そうだ。それだけがちょっぴり嫌である。
あついのは苦手でな。
ん?遠い未来でオレに似たやつが同じセリフ吐くって?そりゃ楽しみだ。
「ヌハハ!このような攻撃、蚊に刺されるようなものだ!!」
悪魔に真正面から戦いを挑んだダンテは、エボニーとアイボリーの連射でその頭部を狙う。
確実にダメージは与えられているが、それは相手の言う通り微々たるもの。
相手がその大きな爪で頭部をガードしているからだ。
時折隙間から頭部に当たっているからダメージがあるだけで、そのほとんどが硬い外殻で弾かれている。
銃撃を受けつつ向かってきた悪魔の爪が、ダンテに振り下ろされる。
「同じ攻撃がオレに通用するとでも?」
「!?」
再び飛び上がって爪攻撃を避けたダンテは、降下中にも弾丸を穿つ。
炎とも血飛沫とも取れる体液が目の前を舞う中、両足は悪魔の背中をとらえた。
背中を踏みつけるようにして降り立つダンテは、エボニーとアイボリーをしまい、雷の剣アラストルを構える。
ダンテを振り落とそうとする不安定な足場の上、スパーダ仕込みの剣技を悪魔の体組織めがけ叩き込む。
赤くマグマの走る割れ目から、熱いものが迸った。
避けたものの、その飛沫がダンテの皮膚に飛ぶ。あっこれ熱いけれどマグマではなく血飛沫だわ。
半分悪魔の体で元々丈夫だとはいえ、火傷はしなくて済んだ。ラッキー。
だがどうも固い。
時折狙いが外れ、外殻にアラストルの切っ先がぶち当たる度、その振動と衝撃で腕が痺れる。
当たった箇所からは、火花が飛び散る。
刀鍛冶にでもなった気分だ。
ここで刀を鍛えたら、いったいどんな妖刀が…。<脱ぎまショウか?
おっと幻聴が。
火花と血飛沫とが交互に舞う中、ダンテは何度も何度もアラストルを振り下ろす。
悪魔の体力が、ゴリゴリと削れていくのが見ずとも手に取るようにわかった。
「なかなかの歯ごたえだな」
「ぐぅぅ!きっさまぁ…!!降りろ!我が背中から降りろ!!卑怯だぞ!!」
「卑怯?
悪魔には言われたくないな。
お前の体がデカイだけだろう。この戦術に卑怯もくそもへったくれもない。
悔しかったらオレを振り落としてみろよ」
「虫ケラの分際で…!」
背中の上から挑発をブチかます。
複眼でそれを目にしたのだろう、悪魔の怒りのボルテージが上がったのがわかった。
「虫ケラね。
蜘蛛なんだからお前の方が虫ケラだろ?」
ちなみに蜘蛛は虫ではないことを言っておくぞ、ダンテェイ…。
おわ、いきなり鬼いちゃん飛び出したぞ。一体どこから。
っとと、そんな脳内会話に気を取られている場合ではなかった。
今までは、振り落とそうとブンブンと体を振っていただけの悪魔。
足に根が生えたかのように吸い付き、まったく落ちないダンテの前に、それだけではダメと悟ったか、第二撃が用意されていた。