mission 3:stuffy blazing-spider ~巨大な蜘蛛との遭遇~
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落ちた海の中は、サンゴ礁鮮やかな海、とは行かず、深海のごとく深い暗闇が広がる。
半分悪魔の目でなかったら、周りに何があるのか見えなかったろう。
水槽の中のような封印に閉じ込められし、海底の空間には、そこかしこに神殿のような装飾が散りばめられている。
海底神殿といったところか。
だが、周りを漂うのは神殿には似つかわしくない不穏な気配。
悪魔が巣食っている。
…そういえばどこぞの携帯できる獣にも、海底遺跡が出てきた。イベント進行中は、薄ら寒くさえ感じたそれ。似ている。
ならこれはこだいのおうかんが手に入るイベント!…なはずはない。ジャンルも会社も違いすぎる。
ごぼ…いかん、アホなこと考えている暇なかった。
自分の吐いた二酸化炭素の粒が、水面求めて上がっていくのが視界の端に映る。
…海底では息が続かない。
それは悪魔の血が流れるダンテとて当たり前のこと。
なぜ悪魔なのに水中で呼吸できないのだ。
いや、スパーダは水棲の悪魔ではないのだから仕方ない。無い物ねだりは良くない。
とにかく、このままぼーっとしていては、そのうち呼吸が苦しくなって死んでしまうだろう。
ダンテは前に進んだ。
広い空間に出ると、周りにひいふぅみぃ、何体もの髑髏がぷかぷかと水中を漂っているのが見えた。
ご丁寧に空間入り口を閉ざして逃す気はないと言いたげだ。
安心しろ、逃げる気などもとよりない。
『うわここサルガッソーの住処か』
ああそうか。
アラストルは口があってそこで話をしているわけではない。
だから苦しくもないし、こうやって水中でも言葉を出せるのだ。うらやま。
確かサルガッソー…ってのは、ディーヴァが苦いツラを晒しながら読んでいた、悪魔や悪魔の出るかもしれないような土地についてを記した書物に載っていた魔の海域の名前だったか。
オレの仕事を理解するためとはいえ、そんなイヤな事する必要ないのになぁ。
ま、その気持ちは嬉しい。
ディーヴァときたら、難しい本の内容を、オレが理解しやすいよう短くまとめて説明してくれるんだぜ?
よく出来た恋人だろ?な?
んで、件のサルガッソーっていうのは、『藻の海』の名前だ。
その海に乗り入れた船は大量の藻に絡め取られ、抜け出せなくなり船を捨てなくてはならなくなる。
昔は船どころか、船乗りたちも救助されず、そのまま死ぬこともあったろう。助けに入った船もミイラ取りがミイラになっちまうからな。
その船の墓場と同じ名前…そういう意味の言葉が悪魔となったか。
それともこの悪魔が先だったか。
『藻の海』での遭難に関わっていたかもしれないと思うと、一般人からすると恐ろしかろう。
「!?」
近づいた瞬間だった。
オレの生命の波動を感じ取った瞬間、半透明だった体を実体化させ、食らいついてきた。
こんな水中の動きづらいところで攻撃を受けては、ただでさえ残り少ない酸素を使い切ってしまう。
何よりその大顎で噛み付かれては、腕の一本も持っていかれる。
構えたアラストルで噛み付き攻撃を防ぎ、その隙間からショットガンを構える。
狙うは眉間。髑髏の悪魔だろうがそこさえ破壊すれば終わりだ。
轟音響かせて発射されたそれにより、相手がかけら残さずブッとんだ。あ、レッドオーブは残ったが。
まじかよ。
相手が低級すぎた。
まさかショットガン一発で倒せるとは思わなんだ。
いまどきマリオネットですら、一発じゃあ倒せないというに。
肩透かしを食らいつつ、近づく→実体化→ショットガンブッパを繰り返すこと数回。
綺麗さっぱり消えたサルガッソーのかわり、中央にワープホールが出現した。
気がつけば、崩れた足場の外側。
そちらに目を向ければ、なぜか空中に足場が浮かんでいる。
どうやって浮かんでいるのかよくわからないが、試しに近場のそれを叩く。
一瞬待って、下に落ちていった。
乗ると一定時間で落ちるマ●オ方式足場かよ。
こんなモンまで作るたあ、悪魔の力ってすげえな。
しかし…。
「今のはいったいなんだったんだ。新手のアトラクションかよ」
あの悪魔のあまりの弱さに、逆にびっくりした。
そしてアラストルはというと。
『あーもう、俺びしょ濡れやん!
錆びたらどうしてくれるんだよ』
「お前な……魔剣がそうそう錆びるわけないだろ」
『あ、それもそっか。ハハハ!』
背中で騒ぎたて、ダンテが一言返したところで納得して笑っている。
どっかの双剣よりましだが、賑やかな奴め。
ここからでは深海は見えないが、そちらの方を睨むように海を覗き込み、ダンテはもらす。
おお、魚が泳いでいる。あれも悪魔だったらイヤだ。
「あっけないが、あれが試練ってことなんだろうな。
もう一回行くことがあれば、次はダイビングを覚えた●ケモン連れてこよう」
『えっあそこに見えてる青い欠片取りに行かないの!?』
「…ダイビング要員いないけどとりにいく」
つるっと滑ってまた海にドボンしたのはいうまでもない。
半分悪魔の目でなかったら、周りに何があるのか見えなかったろう。
水槽の中のような封印に閉じ込められし、海底の空間には、そこかしこに神殿のような装飾が散りばめられている。
海底神殿といったところか。
だが、周りを漂うのは神殿には似つかわしくない不穏な気配。
悪魔が巣食っている。
…そういえばどこぞの携帯できる獣にも、海底遺跡が出てきた。イベント進行中は、薄ら寒くさえ感じたそれ。似ている。
ならこれはこだいのおうかんが手に入るイベント!…なはずはない。ジャンルも会社も違いすぎる。
ごぼ…いかん、アホなこと考えている暇なかった。
自分の吐いた二酸化炭素の粒が、水面求めて上がっていくのが視界の端に映る。
…海底では息が続かない。
それは悪魔の血が流れるダンテとて当たり前のこと。
なぜ悪魔なのに水中で呼吸できないのだ。
いや、スパーダは水棲の悪魔ではないのだから仕方ない。無い物ねだりは良くない。
とにかく、このままぼーっとしていては、そのうち呼吸が苦しくなって死んでしまうだろう。
ダンテは前に進んだ。
広い空間に出ると、周りにひいふぅみぃ、何体もの髑髏がぷかぷかと水中を漂っているのが見えた。
ご丁寧に空間入り口を閉ざして逃す気はないと言いたげだ。
安心しろ、逃げる気などもとよりない。
『うわここサルガッソーの住処か』
ああそうか。
アラストルは口があってそこで話をしているわけではない。
だから苦しくもないし、こうやって水中でも言葉を出せるのだ。うらやま。
確かサルガッソー…ってのは、ディーヴァが苦いツラを晒しながら読んでいた、悪魔や悪魔の出るかもしれないような土地についてを記した書物に載っていた魔の海域の名前だったか。
オレの仕事を理解するためとはいえ、そんなイヤな事する必要ないのになぁ。
ま、その気持ちは嬉しい。
ディーヴァときたら、難しい本の内容を、オレが理解しやすいよう短くまとめて説明してくれるんだぜ?
よく出来た恋人だろ?な?
んで、件のサルガッソーっていうのは、『藻の海』の名前だ。
その海に乗り入れた船は大量の藻に絡め取られ、抜け出せなくなり船を捨てなくてはならなくなる。
昔は船どころか、船乗りたちも救助されず、そのまま死ぬこともあったろう。助けに入った船もミイラ取りがミイラになっちまうからな。
その船の墓場と同じ名前…そういう意味の言葉が悪魔となったか。
それともこの悪魔が先だったか。
『藻の海』での遭難に関わっていたかもしれないと思うと、一般人からすると恐ろしかろう。
「!?」
近づいた瞬間だった。
オレの生命の波動を感じ取った瞬間、半透明だった体を実体化させ、食らいついてきた。
こんな水中の動きづらいところで攻撃を受けては、ただでさえ残り少ない酸素を使い切ってしまう。
何よりその大顎で噛み付かれては、腕の一本も持っていかれる。
構えたアラストルで噛み付き攻撃を防ぎ、その隙間からショットガンを構える。
狙うは眉間。髑髏の悪魔だろうがそこさえ破壊すれば終わりだ。
轟音響かせて発射されたそれにより、相手がかけら残さずブッとんだ。あ、レッドオーブは残ったが。
まじかよ。
相手が低級すぎた。
まさかショットガン一発で倒せるとは思わなんだ。
いまどきマリオネットですら、一発じゃあ倒せないというに。
肩透かしを食らいつつ、近づく→実体化→ショットガンブッパを繰り返すこと数回。
綺麗さっぱり消えたサルガッソーのかわり、中央にワープホールが出現した。
気がつけば、崩れた足場の外側。
そちらに目を向ければ、なぜか空中に足場が浮かんでいる。
どうやって浮かんでいるのかよくわからないが、試しに近場のそれを叩く。
一瞬待って、下に落ちていった。
乗ると一定時間で落ちるマ●オ方式足場かよ。
こんなモンまで作るたあ、悪魔の力ってすげえな。
しかし…。
「今のはいったいなんだったんだ。新手のアトラクションかよ」
あの悪魔のあまりの弱さに、逆にびっくりした。
そしてアラストルはというと。
『あーもう、俺びしょ濡れやん!
錆びたらどうしてくれるんだよ』
「お前な……魔剣がそうそう錆びるわけないだろ」
『あ、それもそっか。ハハハ!』
背中で騒ぎたて、ダンテが一言返したところで納得して笑っている。
どっかの双剣よりましだが、賑やかな奴め。
ここからでは深海は見えないが、そちらの方を睨むように海を覗き込み、ダンテはもらす。
おお、魚が泳いでいる。あれも悪魔だったらイヤだ。
「あっけないが、あれが試練ってことなんだろうな。
もう一回行くことがあれば、次はダイビングを覚えた●ケモン連れてこよう」
『えっあそこに見えてる青い欠片取りに行かないの!?』
「…ダイビング要員いないけどとりにいく」
つるっと滑ってまた海にドボンしたのはいうまでもない。