mission 3:stuffy blazing-spider ~巨大な蜘蛛との遭遇~
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水も滴るいい男、というより海水ベタベタねっちょりダンテが戻ると、宙にプカプカ浮いていた獅子の誇りが下へと降りていた。
あの様子だともう触ることもできそうだ。
と、いうことは。
「え、まさかのまさか。
ほんっとーに今のが試練?あっけねぇ!」
もっと歯ごたえも噛みごたえもある試練くれてもよかったのよ?こちとら、悪魔に飢えてるから。
あー、またつまらぬものを斬ってしまった。
いや、斬ってないけど。
ショットガンぶっぱなしただけだけど。
内心ガックリしながら、獅子の証へと手を伸ばす。
キラリと光を反射して輝く獅子の刻まれたプレート…やはりどこかコインチョコレートにみえる。
「獅子の門番との対面が許される強者の証…ねぇ」
手中におさめる、そのときだった。
『何か来る!』
アラストルの鋭い声。
鋭い声と一緒に背中に電撃が走る。
あっその電気治療、痛気持ちいい。もっと上の方やってくれ。
お前重いから肩こるんだわ。
…と、ふざけている場合ではない。
アラストルの言う通り、たしかに何か大きな魔が近づくのを感じた。
でかい気、そして悪魔特有の掃き溜めくささが遅れてやってくる。
思わずその手を止め背後を振り返ると同時、天井のステンドグラスが盛大に割れた。
巨大。
そう、巨大だ。
上から落ち、ダンテの目の前に着地したのは、馬鹿でかい蜘蛛の悪魔だ。
溶岩が冷えて固まったかのような、硬質の外殻。
マグマが煮えたぎる体組織。
そんな威圧感たっぷりの蜘蛛の悪魔がドスン、ドスンと足音を立てて近づいてくる。
マグマだけに熱い。暑苦しい。
思わずダンテも後ろへ下がる。
断じて恐怖からではなく、その大きさ、熱さが迫ってきて、圧倒されたのだ。
いや、大きさだけで言えばケルベロスも大きなナリの悪魔だったか。
ただしケルベロスは熱くない。涼しい。
んで、大きなナリの悪魔に多いのは、その体に見合わず弱体化していたりすることだ。
ほら、よくあるだろ?巨大化は負けフラグって。あれと同じな。
なのに、目の前の悪魔から漂うのは熱さだけではなく、ツワモノの気配。その魔の力、ビンビンに感じとれているぞ。
ふふふ、久しぶりに『大きいクセにお前強そうじゃねぇか』にありつけて口角が上がっちまった。
「なんだ、このチビは?
大きな闘志を感じたが…ただの人間か!」
なんと、この悪魔、言葉を発した!
ということはやはりかなりのジョウモノ。
上級悪魔ということか。
相手をするのが楽しみでならない。この手が疼くぜ。
「なんだ、化け物。
ただの人間のためこんなとこに姿を出すたぁ、やりすぎじゃねぇの。
筋肉以外にもちゃんと中身は詰まってんのか?ん?」
コンコン。
ただの人間、なんて言われた仕返しにと、同じような言葉に熨斗をつけて返す。
ついでに小馬鹿にする態度で、奴の頭だろう部位をノックする。
筋肉や脳みそはともかく、マグマはたっぷり詰まっているようだ。
外殻から叩いてもちょいと火傷するほどに熱い。
目玉焼きは一瞬で焼けるだろう。
だが焦げたら食べたくない。あれは半熟に限る。
焦げた目玉焼き出されたらディーヴァとだって喧嘩したいレベル。
ただしディーヴァも半熟派なので喧嘩に発展することはまずない。いままでも、多分これから先も。
「ほざいたな虫ケラ。
踏み潰してやるわ!」
計画通り。にやり。
怒りに身を任せ、爪を振りかぶってきた相手の攻撃を、ダンテは闘牛士のようにくるりと飛び上がって躱した。
「あぶねぇあぶねぇ。
だが、アンタの爪だと、踏み潰すというよりは突き刺すって表現のがあってるんじゃねぇか?
もっと国語の勉強するんだな」
「貴様!!塵も残さず焼き尽くしてくれる!!」
悪魔が口から放つ業火。
それをアラストルで受け止めたダンテの横顔には、凶悪にも見える悪魔の微笑が炎に照らされ浮かんでいた。
ここに戦闘開始の火蓋がきって落とされた。
『火の攻撃だけに『火』蓋なわけね!』
あの様子だともう触ることもできそうだ。
と、いうことは。
「え、まさかのまさか。
ほんっとーに今のが試練?あっけねぇ!」
もっと歯ごたえも噛みごたえもある試練くれてもよかったのよ?こちとら、悪魔に飢えてるから。
あー、またつまらぬものを斬ってしまった。
いや、斬ってないけど。
ショットガンぶっぱなしただけだけど。
内心ガックリしながら、獅子の証へと手を伸ばす。
キラリと光を反射して輝く獅子の刻まれたプレート…やはりどこかコインチョコレートにみえる。
「獅子の門番との対面が許される強者の証…ねぇ」
手中におさめる、そのときだった。
『何か来る!』
アラストルの鋭い声。
鋭い声と一緒に背中に電撃が走る。
あっその電気治療、痛気持ちいい。もっと上の方やってくれ。
お前重いから肩こるんだわ。
…と、ふざけている場合ではない。
アラストルの言う通り、たしかに何か大きな魔が近づくのを感じた。
でかい気、そして悪魔特有の掃き溜めくささが遅れてやってくる。
思わずその手を止め背後を振り返ると同時、天井のステンドグラスが盛大に割れた。
巨大。
そう、巨大だ。
上から落ち、ダンテの目の前に着地したのは、馬鹿でかい蜘蛛の悪魔だ。
溶岩が冷えて固まったかのような、硬質の外殻。
マグマが煮えたぎる体組織。
そんな威圧感たっぷりの蜘蛛の悪魔がドスン、ドスンと足音を立てて近づいてくる。
マグマだけに熱い。暑苦しい。
思わずダンテも後ろへ下がる。
断じて恐怖からではなく、その大きさ、熱さが迫ってきて、圧倒されたのだ。
いや、大きさだけで言えばケルベロスも大きなナリの悪魔だったか。
ただしケルベロスは熱くない。涼しい。
んで、大きなナリの悪魔に多いのは、その体に見合わず弱体化していたりすることだ。
ほら、よくあるだろ?巨大化は負けフラグって。あれと同じな。
なのに、目の前の悪魔から漂うのは熱さだけではなく、ツワモノの気配。その魔の力、ビンビンに感じとれているぞ。
ふふふ、久しぶりに『大きいクセにお前強そうじゃねぇか』にありつけて口角が上がっちまった。
「なんだ、このチビは?
大きな闘志を感じたが…ただの人間か!」
なんと、この悪魔、言葉を発した!
ということはやはりかなりのジョウモノ。
上級悪魔ということか。
相手をするのが楽しみでならない。この手が疼くぜ。
「なんだ、化け物。
ただの人間のためこんなとこに姿を出すたぁ、やりすぎじゃねぇの。
筋肉以外にもちゃんと中身は詰まってんのか?ん?」
コンコン。
ただの人間、なんて言われた仕返しにと、同じような言葉に熨斗をつけて返す。
ついでに小馬鹿にする態度で、奴の頭だろう部位をノックする。
筋肉や脳みそはともかく、マグマはたっぷり詰まっているようだ。
外殻から叩いてもちょいと火傷するほどに熱い。
目玉焼きは一瞬で焼けるだろう。
だが焦げたら食べたくない。あれは半熟に限る。
焦げた目玉焼き出されたらディーヴァとだって喧嘩したいレベル。
ただしディーヴァも半熟派なので喧嘩に発展することはまずない。いままでも、多分これから先も。
「ほざいたな虫ケラ。
踏み潰してやるわ!」
計画通り。にやり。
怒りに身を任せ、爪を振りかぶってきた相手の攻撃を、ダンテは闘牛士のようにくるりと飛び上がって躱した。
「あぶねぇあぶねぇ。
だが、アンタの爪だと、踏み潰すというよりは突き刺すって表現のがあってるんじゃねぇか?
もっと国語の勉強するんだな」
「貴様!!塵も残さず焼き尽くしてくれる!!」
悪魔が口から放つ業火。
それをアラストルで受け止めたダンテの横顔には、凶悪にも見える悪魔の微笑が炎に照らされ浮かんでいた。
ここに戦闘開始の火蓋がきって落とされた。
『火の攻撃だけに『火』蓋なわけね!』