mission end:result ~それから~
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メインにも等しいシュラスコという所謂大きな串焼きが届き、串から外した肉や野菜を噛み締めて食事を楽しむ。
うん。噛めば噛むほどいい味出てる。
「しかし、まさかまたこうして貴様とともに食卓を囲む日が来るとは……はあ」
「食事を共にすれば、相手のことが見えてくる。ディーヴァの受けうりだけど当たってるだろ」
「ふ、俺は遥か遠い昔を思い出してしまったがな」
「でもその通りかもね。ディーヴァやダンテ、バージルのことを知れた気がするわ」
相手の事も見えるだけじゃない。
お腹が満たされると、態度や会話も柔らかくなるし、喧嘩も起きない。
現に、バージルもトリッシュも、口調や表情さえ柔らかいものになりつつある。
バージルはきっと、まだお母さんが健在の時に食卓を囲んだ遠い日の記憶を呼び覚ましたんだろう。
逆にトリッシュはこれから数々の経験を重ね、大切な思い出を作っていくところだ。
「だろ?オレも二人のことが少しはわかったぜ」
「ああ。ダンテの弱点がオリーブということならよーーーくわかった」
「それは忘れろ」
ダンテ即答。
「ふふ。人間に囲まれての食事にしてもそう。抵抗があったけど、この視線に晒されるのも途中からあまり気にならなくなってきたわね」
「なら、よかった!周りの視線を気にしてたもんね……」
最初は居心地悪そうにしていたトリッシュ。
見られるのはトリッシュが美しすぎるから、ダンテとバージルがかっこいいからだよ、とは言わないでおいた。
とはいえ、ダンテ達は、視線が向いても気にしてなかったけれどね。
「……ついてるわよ」
「あ、りがと……」
あたしの口元をナフキンで拭いながら、トリッシュがわらった
こんなに綺麗な人相手に、母親みたいだな、ってちょっと懐かしくなって泣きたくなったのは内緒だ。
初めはどうなるかと少し心配していたが、和やかな空気のまま食事は終わり、お腹が満たされたその後。
予約していたシャトルに乗って『デビルメイクライ』につくまでにも紆余曲折あったけれど、無事に帰ることができた。
そして、今は、そのデビルメイクライは、名前を変えてスラム街に店を構えている。
……破壊神二人によって火事に見舞われた事務所の場所自体は、ちょっぴり変わってしまったけれど。
うーん。引っ越し、多いなあ。
今の店名は『デビルネバークライ』。
悪魔は泣かないと言う意味だ。
最高の皮肉だと思う。
泣くのは守るべき人。泣かないのは悪魔。だから狩る。多分そういう意味なのかなって。聞かないからわからないけども。
看板のシンボルも、トリッシュの美しいプロポーションのシルエットにさせていただいた。
前のは燃えちゃったし、たまには美女のイメージでいっても良いよね。
美女がいると思わせることで、お客さんを得る作戦だと思った?実は半分くらい期待してたりする。内緒だよ。
表向きは便利屋だ、なんて業種じゃ固定客は見込めない。一見さんだろうと冷やかしだろうといい。お客が来ない事自体が困るからね。
ちなみに美女の看板だから、いかがわしいお店と勘違いされるのは、この看板になる前からなので慣れている。慣れているったら慣れている。
「デビルネバークライ」
手が離せなかったあたしに替わり、トリッシュが電話に出てくれた。
「依頼ね。場所は?……すぐ行くわ」
手早く簡潔に聞いたトリッシュ。うーん、ダンテが出るのとは大違い。助かるぅ。
まあ、トリッシュの場合も、悪魔絡みでない限りちょっぴり渋るけども。
ま、ダンテよりはマシかな。
「"合言葉"の客よ。ヤバそうね」
「10分で片付けようぜ。クソどもを生かしちゃおけねえ」
「5分よ」
相手は現れた悪魔に困って、非常に『ヤバそう』な状況らしい。場所もここから近いとのこと。
コートを纏って支度し始めたダンテとトリッシュが、何分で片付けるか会話している。
「ラクショー!」
ダンテが口角を上げた。
「楽勝ならば俺は行く必要なさそうだな」
「ああ、留守は任せたぜ。ディーヴァをたのむ」
「フン……言われなくとも」
香り豊かなハーブティーを口に含み、バージルがダンテと同じように口角を上げる。
あたしの手が離せなかったのはお茶を淹れていたからだ。
夜は悪魔が活動する時間。表向きの仕事ならこの時間から仕事に向かう事は少ないけれど、それが悪魔関連なら別。
これから食後のティータイムだったけれど、ダンテとトリッシュの分は無駄になっちゃうかな。
「戻ったら飲むから置いといてくれ」
「ええ、その頃には飲み頃ね」
強く抱きしめてきたダンテから額に口づけを。ふんわり抱き寄せてきたトリッシュからは頬に小さく唇をもらった。
いつもの儀式だ。
バージルが出かける場合の儀式については……また今度でいいか。
「いってらっしゃい」
そう声をかけると、行ってくる!と店先に響き、意気揚々に出かける勇姿を見ることが出来る。
魔帝がまた復活するまでは、まだまだ時間があるだろう。
復活なんてしないのが一番嬉しいけどね。そこまでわがままは言わない。
でも今は。
ひとまずの脅威は去ったし、あたしが悪魔に攫われるなんて心配はしばらくないはず。安心して待っていられる。
今夜の依頼だって、トリッシュとダンテが軽口を叩いてるくらいだ。そこまで危険なものとは思えない。恐怖に耐える依頼主には悪いけれど。
きっと宣言通り、5分で倒しおえて帰ってくるのだろう。
ただいまの声に、おかえりが言える。笑顔で迎えいれることができる。それを一緒に待っていてくれる人もここにいる。
それの、なんて幸せなことだろう。
●あとがき
完結しました。
ダンテもバージルもトリッシュもいる。完全勝利S!……だったらいいな。
うん。噛めば噛むほどいい味出てる。
「しかし、まさかまたこうして貴様とともに食卓を囲む日が来るとは……はあ」
「食事を共にすれば、相手のことが見えてくる。ディーヴァの受けうりだけど当たってるだろ」
「ふ、俺は遥か遠い昔を思い出してしまったがな」
「でもその通りかもね。ディーヴァやダンテ、バージルのことを知れた気がするわ」
相手の事も見えるだけじゃない。
お腹が満たされると、態度や会話も柔らかくなるし、喧嘩も起きない。
現に、バージルもトリッシュも、口調や表情さえ柔らかいものになりつつある。
バージルはきっと、まだお母さんが健在の時に食卓を囲んだ遠い日の記憶を呼び覚ましたんだろう。
逆にトリッシュはこれから数々の経験を重ね、大切な思い出を作っていくところだ。
「だろ?オレも二人のことが少しはわかったぜ」
「ああ。ダンテの弱点がオリーブということならよーーーくわかった」
「それは忘れろ」
ダンテ即答。
「ふふ。人間に囲まれての食事にしてもそう。抵抗があったけど、この視線に晒されるのも途中からあまり気にならなくなってきたわね」
「なら、よかった!周りの視線を気にしてたもんね……」
最初は居心地悪そうにしていたトリッシュ。
見られるのはトリッシュが美しすぎるから、ダンテとバージルがかっこいいからだよ、とは言わないでおいた。
とはいえ、ダンテ達は、視線が向いても気にしてなかったけれどね。
「……ついてるわよ」
「あ、りがと……」
あたしの口元をナフキンで拭いながら、トリッシュがわらった
こんなに綺麗な人相手に、母親みたいだな、ってちょっと懐かしくなって泣きたくなったのは内緒だ。
初めはどうなるかと少し心配していたが、和やかな空気のまま食事は終わり、お腹が満たされたその後。
予約していたシャトルに乗って『デビルメイクライ』につくまでにも紆余曲折あったけれど、無事に帰ることができた。
そして、今は、そのデビルメイクライは、名前を変えてスラム街に店を構えている。
……破壊神二人によって火事に見舞われた事務所の場所自体は、ちょっぴり変わってしまったけれど。
うーん。引っ越し、多いなあ。
今の店名は『デビルネバークライ』。
悪魔は泣かないと言う意味だ。
最高の皮肉だと思う。
泣くのは守るべき人。泣かないのは悪魔。だから狩る。多分そういう意味なのかなって。聞かないからわからないけども。
看板のシンボルも、トリッシュの美しいプロポーションのシルエットにさせていただいた。
前のは燃えちゃったし、たまには美女のイメージでいっても良いよね。
美女がいると思わせることで、お客さんを得る作戦だと思った?実は半分くらい期待してたりする。内緒だよ。
表向きは便利屋だ、なんて業種じゃ固定客は見込めない。一見さんだろうと冷やかしだろうといい。お客が来ない事自体が困るからね。
ちなみに美女の看板だから、いかがわしいお店と勘違いされるのは、この看板になる前からなので慣れている。慣れているったら慣れている。
「デビルネバークライ」
手が離せなかったあたしに替わり、トリッシュが電話に出てくれた。
「依頼ね。場所は?……すぐ行くわ」
手早く簡潔に聞いたトリッシュ。うーん、ダンテが出るのとは大違い。助かるぅ。
まあ、トリッシュの場合も、悪魔絡みでない限りちょっぴり渋るけども。
ま、ダンテよりはマシかな。
「"合言葉"の客よ。ヤバそうね」
「10分で片付けようぜ。クソどもを生かしちゃおけねえ」
「5分よ」
相手は現れた悪魔に困って、非常に『ヤバそう』な状況らしい。場所もここから近いとのこと。
コートを纏って支度し始めたダンテとトリッシュが、何分で片付けるか会話している。
「ラクショー!」
ダンテが口角を上げた。
「楽勝ならば俺は行く必要なさそうだな」
「ああ、留守は任せたぜ。ディーヴァをたのむ」
「フン……言われなくとも」
香り豊かなハーブティーを口に含み、バージルがダンテと同じように口角を上げる。
あたしの手が離せなかったのはお茶を淹れていたからだ。
夜は悪魔が活動する時間。表向きの仕事ならこの時間から仕事に向かう事は少ないけれど、それが悪魔関連なら別。
これから食後のティータイムだったけれど、ダンテとトリッシュの分は無駄になっちゃうかな。
「戻ったら飲むから置いといてくれ」
「ええ、その頃には飲み頃ね」
強く抱きしめてきたダンテから額に口づけを。ふんわり抱き寄せてきたトリッシュからは頬に小さく唇をもらった。
いつもの儀式だ。
バージルが出かける場合の儀式については……また今度でいいか。
「いってらっしゃい」
そう声をかけると、行ってくる!と店先に響き、意気揚々に出かける勇姿を見ることが出来る。
魔帝がまた復活するまでは、まだまだ時間があるだろう。
復活なんてしないのが一番嬉しいけどね。そこまでわがままは言わない。
でも今は。
ひとまずの脅威は去ったし、あたしが悪魔に攫われるなんて心配はしばらくないはず。安心して待っていられる。
今夜の依頼だって、トリッシュとダンテが軽口を叩いてるくらいだ。そこまで危険なものとは思えない。恐怖に耐える依頼主には悪いけれど。
きっと宣言通り、5分で倒しおえて帰ってくるのだろう。
ただいまの声に、おかえりが言える。笑顔で迎えいれることができる。それを一緒に待っていてくれる人もここにいる。
それの、なんて幸せなことだろう。
●あとがき
完結しました。
ダンテもバージルもトリッシュもいる。完全勝利S!……だったらいいな。
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