mission end:result ~それから~
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「さーて。あとは腹っ減らしの凶暴な獣を黙らせないとだな」
バージルと一悶着やり合ったダンテがうーん!と伸びをした。
腹っ減らしというと、トリッシュでもバージルでもなく、ダンテ本人なわけはないし。となれば、まだお腹が空いてると言ったあたしのことである。
獣……え?獣?
「だーれが獣だって?」
とか言いつつも、あたしは食べたいものは我慢しない。これ幸いと食べたいものリストを並べ立てる。
その中に、トリッシュやバージルが食べられそうなものがあるといいな、そう思いながら。
「チーズがあるお店がいい!
……とかは思うけども、今はわがままは言わない。
ただ、ここでしか食べられなさそうな海鮮とかなんか美味しいものお腹はち切れるまで食べたいと思うんだけどどう?」
「ふー。最初から最後までわがまま言ってるのはお前なんだけどな……」
「だめ?」
「大事なお姫様の言うとおりにしますよ」
悪いが食事に付き合ってくれ。
やれやれと肩をすくめるダンテが二人に言う前から、二人は苦笑してあたしの思いに頷いてくれた。
トリッシュとバージルも気にいるお料理があるといいなあ。
そしてあたし達は嬉しいことに、海が臨めるレストランで食事ができた。
景色がいい!わーい!
タコスにパプリカの肉詰め、ワカモレというアボカドを使ったサルサをたっぷりつけるナチョス、ケサディージャにバッファローチキン。
うーん、どれも美味しい。
ラテン系の料理とは、メキシコやペルー地方の食事が主だったものなため、少しばかり辛みがある。が、この暑さや環境もあってかそれがまた美味しく感じた。スパイシー最高。
ダンテなどは「ビールが飲みたい」と始終こぼしていたくらいだ。
ちなみに飲んでもいいとは言ったけれど、そこまで羽目を外すわけにはいかないと断固として拒否していた。一応、後のこととかを考えてはいたのね。
「お。肉の塊が焼かれ始めたぞ」
「アサードというらしいな。なあディーヴァ、実質これでバーベキューしたことにしてもよいのではないか?」
「え?だめー。それとこれとは別」
「むう……」
近いうちにダンテとバーベキュー囲むというのは、まだまだ抵抗あるようだ。
今だって、少し居心地悪くしてるもの。
ダンテはその反対に、こんなにも嬉しそうなのに。
この笑顔は、バージルを救えてよかった。そう思える瞬間だ。
二人の確執は深い。ダンテが思ったよりも歩み寄るスピードを速くしてるからか、マリアナ海溝、とまではいかないけれど、まだまだ深く感じる。
根っこまではあたしにどうこうできるものじゃないのはわかってる。けれど、少しでもいい。これは早めに解決しておかないとだめかなって。
この感覚に慣れないバージルにはまだ酷なことかもしれないけれど、家族でとる食事に慣れてもらいたいなあ。そう思うのだ。
「ディーヴァ、そこのサルサ取ってくれ」
「あたし今海老の殻剥いてるから手が離せない。バージルに取ってもらって」
「は?お前のが近いしまだ海老なんか手にしてな「海老今とった!はいとった!バージルに頼んで」……バージル、サルサよろしく」
ダンテが言った瞬間、あたしは皿に乗った海老を手にした。
マリネ用にしては大きい、殻付きの海老を使ったセヴィーチェと呼ばれる魚介のマリネ。かかったライムがすっぱくて、元気になりそうだ。あたしに断られて渋い顔をしたダンテと反対に、笑みが浮かんだ。
「サルサとはどれだ」
「緑のアボカドのじゃない、赤い方のタレ」
「赤い方……む。貴様こんなに辛いものを食べるのか。悪いことは言わん。緑にしておけ。こちらの方がうまい」
「オレの胃袋が辛さ如きでどうにかなるわけないだろ。でも、そうだな……そっち食う」
眉間に皺を寄せたバージルに従い、ダンテがワカモレをナチョスにたっぷりと乗せた。
うんうん。こういうちょっとしたやりとりからでもいい。交流してもらえたら嬉しい。
続いていつの間に頼んだのか、好物であるピザを頬張り始めたダンテ。散々似た物食べてるのにね。
見かねたトリッシュに、野菜も食べなさいとサラダをピザの上に乗せられていた。やったね!最近話題のサラダピザだ!
これでもかとばかりに、あたしも追加で山盛り、ダンテのピザに野菜を乗せた。
もはやピザの生地は見えず、ダンテが呻く。
「俺は青虫じゃねぇ……」
「シーザーサラダか。美味いが……かかっているチーズが多くないか?」
「それあたしのしわざ」
チーズは多ければ多いほどいい。
「ディーヴァはチーズが好きだからな……バージル、トリッシュ。ディーヴァのご機嫌取りたいときはチーズかチーズを使った菓子を贈るといいぜ」
「そうなのね。覚えておくわ」
「了解したが意外と単純なのだな」
チーズがもらえるのは嬉しいけれど、なんだか納得いかないなあ。
「……んで、バージルはトマトをオレの皿にどさくさに紛れて乗せるな。嫌いなのかよ」
「嫌いではない。多すぎるので赤をトレードマークにしているダンテにやろうというのだ」
「あっそ。じゃあオレはこれをやる」
「ピザの上に乗っていた……なんだこれは」
等価交換だー、とトマトをもらった代わりに黒いつぶつぶをひょいひょいバージルの皿に移す。あーあ、野菜で隠して食べさせようとしてたのに、器用に拾うものだ。
「それはオリーブ。ダンテの嫌いな物。弱点だからバージル覚えておいた方がいいよ」
「魂の髄までしっかりと刻んでおこう」
「あっ!言うなよディーヴァ!!お前のチーズ料理没収するぞ?」
「このチーズはあたしのだい」
フォークをダンテの手に突き刺す勢いで死守した。バージルとトリッシュの二人がディーヴァからは考えられぬ反応速度だと、感心していた。
このチーズは、ケソフレスコと言われるフレッシュなバッグチーズの一種である。
新鮮なミルクさえあれば自分で作れないこともないが、なにぶん時間がかかる。
人が作ったものの方がいい。上げ膳据え膳最だ。
「濃厚ででもフレッシュでンまいー!ダンテにやるもんか」
「ディーヴァよ……独り占めせず一口くらいは回せ」
「私も食べたいわ」
「はぁーい……」
食事を続けながらも、きゅるるるごごご、お腹が盛大に鳴った。わお、チーズのことを考えすぎたみたい。
「ぶっは!ディーヴァの腹は食べながらも鳴るのかよ!」
「鳴るよ。今宵のおなかはチーズに飢えている」
「虎徹か」
囚われていた期間も食事を取らせていたのだがな。バージルが小さく呟いた事で、腹っ減らしの獣とダンテにまた言われた。
バージルと一悶着やり合ったダンテがうーん!と伸びをした。
腹っ減らしというと、トリッシュでもバージルでもなく、ダンテ本人なわけはないし。となれば、まだお腹が空いてると言ったあたしのことである。
獣……え?獣?
「だーれが獣だって?」
とか言いつつも、あたしは食べたいものは我慢しない。これ幸いと食べたいものリストを並べ立てる。
その中に、トリッシュやバージルが食べられそうなものがあるといいな、そう思いながら。
「チーズがあるお店がいい!
……とかは思うけども、今はわがままは言わない。
ただ、ここでしか食べられなさそうな海鮮とかなんか美味しいものお腹はち切れるまで食べたいと思うんだけどどう?」
「ふー。最初から最後までわがまま言ってるのはお前なんだけどな……」
「だめ?」
「大事なお姫様の言うとおりにしますよ」
悪いが食事に付き合ってくれ。
やれやれと肩をすくめるダンテが二人に言う前から、二人は苦笑してあたしの思いに頷いてくれた。
トリッシュとバージルも気にいるお料理があるといいなあ。
そしてあたし達は嬉しいことに、海が臨めるレストランで食事ができた。
景色がいい!わーい!
タコスにパプリカの肉詰め、ワカモレというアボカドを使ったサルサをたっぷりつけるナチョス、ケサディージャにバッファローチキン。
うーん、どれも美味しい。
ラテン系の料理とは、メキシコやペルー地方の食事が主だったものなため、少しばかり辛みがある。が、この暑さや環境もあってかそれがまた美味しく感じた。スパイシー最高。
ダンテなどは「ビールが飲みたい」と始終こぼしていたくらいだ。
ちなみに飲んでもいいとは言ったけれど、そこまで羽目を外すわけにはいかないと断固として拒否していた。一応、後のこととかを考えてはいたのね。
「お。肉の塊が焼かれ始めたぞ」
「アサードというらしいな。なあディーヴァ、実質これでバーベキューしたことにしてもよいのではないか?」
「え?だめー。それとこれとは別」
「むう……」
近いうちにダンテとバーベキュー囲むというのは、まだまだ抵抗あるようだ。
今だって、少し居心地悪くしてるもの。
ダンテはその反対に、こんなにも嬉しそうなのに。
この笑顔は、バージルを救えてよかった。そう思える瞬間だ。
二人の確執は深い。ダンテが思ったよりも歩み寄るスピードを速くしてるからか、マリアナ海溝、とまではいかないけれど、まだまだ深く感じる。
根っこまではあたしにどうこうできるものじゃないのはわかってる。けれど、少しでもいい。これは早めに解決しておかないとだめかなって。
この感覚に慣れないバージルにはまだ酷なことかもしれないけれど、家族でとる食事に慣れてもらいたいなあ。そう思うのだ。
「ディーヴァ、そこのサルサ取ってくれ」
「あたし今海老の殻剥いてるから手が離せない。バージルに取ってもらって」
「は?お前のが近いしまだ海老なんか手にしてな「海老今とった!はいとった!バージルに頼んで」……バージル、サルサよろしく」
ダンテが言った瞬間、あたしは皿に乗った海老を手にした。
マリネ用にしては大きい、殻付きの海老を使ったセヴィーチェと呼ばれる魚介のマリネ。かかったライムがすっぱくて、元気になりそうだ。あたしに断られて渋い顔をしたダンテと反対に、笑みが浮かんだ。
「サルサとはどれだ」
「緑のアボカドのじゃない、赤い方のタレ」
「赤い方……む。貴様こんなに辛いものを食べるのか。悪いことは言わん。緑にしておけ。こちらの方がうまい」
「オレの胃袋が辛さ如きでどうにかなるわけないだろ。でも、そうだな……そっち食う」
眉間に皺を寄せたバージルに従い、ダンテがワカモレをナチョスにたっぷりと乗せた。
うんうん。こういうちょっとしたやりとりからでもいい。交流してもらえたら嬉しい。
続いていつの間に頼んだのか、好物であるピザを頬張り始めたダンテ。散々似た物食べてるのにね。
見かねたトリッシュに、野菜も食べなさいとサラダをピザの上に乗せられていた。やったね!最近話題のサラダピザだ!
これでもかとばかりに、あたしも追加で山盛り、ダンテのピザに野菜を乗せた。
もはやピザの生地は見えず、ダンテが呻く。
「俺は青虫じゃねぇ……」
「シーザーサラダか。美味いが……かかっているチーズが多くないか?」
「それあたしのしわざ」
チーズは多ければ多いほどいい。
「ディーヴァはチーズが好きだからな……バージル、トリッシュ。ディーヴァのご機嫌取りたいときはチーズかチーズを使った菓子を贈るといいぜ」
「そうなのね。覚えておくわ」
「了解したが意外と単純なのだな」
チーズがもらえるのは嬉しいけれど、なんだか納得いかないなあ。
「……んで、バージルはトマトをオレの皿にどさくさに紛れて乗せるな。嫌いなのかよ」
「嫌いではない。多すぎるので赤をトレードマークにしているダンテにやろうというのだ」
「あっそ。じゃあオレはこれをやる」
「ピザの上に乗っていた……なんだこれは」
等価交換だー、とトマトをもらった代わりに黒いつぶつぶをひょいひょいバージルの皿に移す。あーあ、野菜で隠して食べさせようとしてたのに、器用に拾うものだ。
「それはオリーブ。ダンテの嫌いな物。弱点だからバージル覚えておいた方がいいよ」
「魂の髄までしっかりと刻んでおこう」
「あっ!言うなよディーヴァ!!お前のチーズ料理没収するぞ?」
「このチーズはあたしのだい」
フォークをダンテの手に突き刺す勢いで死守した。バージルとトリッシュの二人がディーヴァからは考えられぬ反応速度だと、感心していた。
このチーズは、ケソフレスコと言われるフレッシュなバッグチーズの一種である。
新鮮なミルクさえあれば自分で作れないこともないが、なにぶん時間がかかる。
人が作ったものの方がいい。上げ膳据え膳最だ。
「濃厚ででもフレッシュでンまいー!ダンテにやるもんか」
「ディーヴァよ……独り占めせず一口くらいは回せ」
「私も食べたいわ」
「はぁーい……」
食事を続けながらも、きゅるるるごごご、お腹が盛大に鳴った。わお、チーズのことを考えすぎたみたい。
「ぶっは!ディーヴァの腹は食べながらも鳴るのかよ!」
「鳴るよ。今宵のおなかはチーズに飢えている」
「虎徹か」
囚われていた期間も食事を取らせていたのだがな。バージルが小さく呟いた事で、腹っ減らしの獣とダンテにまた言われた。
