mission end:result ~それから~
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かなりの距離を泳いだ。
悪魔の血を引いていても、この距離はさすがに疲労が溜まったようだ。悪魔を相手にしていた方がマシだった、彼らはのちにそう語る。
「きゃー!陸地だーー!」
「こら、あまりはしゃぐなよ」
見えた陸地には、たくさんの高いビル群。そしてその手前にリゾート地のような長い長いビーチが続いていた。
そこが砂浜のあるビーチでよかった。そうでなかったら上がり辛かったろう。
「ムムム!あの特徴的な建物!フロリダ州?かも!」
「ディーヴァの喜びようから察するに、アメリカ合衆国で間違いはないのだな?」
「うん!」
「そうなのね。知っている土地でよかったわ」
「あはは、ほんとだよねぇ」
陸地も近くなった事で肩車から下ろされ、ダンテの片腕に抱えられての移動になったあたし。
撫でやすい位置のあたしの頭を、トリッシュが優しく撫でる。
「喜んでるとこ悪いが、ニューヨークの建造物とそう変わらないような気がするぜ。本当にフロリダで合ってるのか?」
ニューヨークなら家にはさらに近いはずだからもっと嬉しいけど、残念ながらそうではない。
国境を超えているかも、という不安こそないが、フロリダは家から少し遠い州。
「ビルは似てるけど、ビーチがあるでしょ?あれが特徴。
多分マイアミのサウスビーチのあたりかな?来たことはないしあんまり詳しくは知らないけど、それっぽく見えるよ」
指をさしていると、ビーチに軽食を提供するパラソルがあるのを見つけてしまった。おおっと、チーズのかかったホットドッグ的なものの看板が!
「あっ…………!」
見つけた瞬間におっきな声が出た。
「なんだよびっくりするな!?」
「ディーヴァ、大きな声を出してどうした……?」
ダンテでもバージルでもそんな詳しく見えていないかもしれない看板を、あたしの目は真っ直ぐ捉えた。
もはやガン見。あたしが目からビームを出せるスーパーな天使だったなら、今頃看板には大きな穴が空いている。
そして口からは涎が垂れそう。けど海水で濡れてるから、誤魔化せられた。
「つまり、つまりだよ?あと少しで美味しいご飯が食べられるってことだよね?」
「ええ、陸地に上がればそうなるかもしれないわね。このままでは、海の魚は食べられないでしょうから」
こちらが潜ってるわけじゃなくて泳いでる状態で手掴みというのは、難しい。
釣具も銛もないし……あっバージルの刀とダンテのアラストル、あと魔剣スパーダならあるけどね!
トリッシュが今しがた捕まえようとした綺麗なお魚も、その手をするりと掻い潜り、逃げていった。捕まえられても調理しなくちゃ食べられないから一緒!
それよりあたしは陸地イコール食事の方程式で頭がいっぱいなのだ!
「イェーイやったぁぁぁぁぁご飯食べれるううううお腹すいたーーー!!」
「おい腹っぺらしディーヴァ。オレら金を持ってねえだろ。
あと上陸する場所探すからいい加減暴れるな」
そんなことを言ったって騒ぎたくもなろうもの!
でも注意してきたダンテに従い、あたしは大人し〜く、借りてきた猫のようにダンテの腕に収まった。
だって大人のお姉さんだもの。大人の!
徐々に浅くなる海。頭まで潜っていたのが嘘のように、胸まで、腰まで、そして膝まで下がってくる。
そしてとうとう砂浜に上がり、あたしはその場に降ろされた。
波と共にサンダルの隙間から流れる砂の感触がとても懐かしく、気持ちがいい。
水の中と違って温かい。体温が奪われることもない。
レディと訪れた海を思い出した。
レディのトラウマになっていなければ、また一緒に行きたいなあ。
「んん、やっぱ人間は地面に足つけてないと落ち着かねえな」
「……同意する」
陸地のありがたみを身に染みた、と言わんばかりにしっかりと足を踏みしめる二人。
嬉々としてぴょんぴょん跳んだり魔人化して羽根でお空飛んだりしてる人達の言葉とは思えないね。
トリッシュはまだそういう領域の考えにまでは至っていないようで、海水と共に流れるキラキラした砂を手のひらで掬っていた。
人間については、あたしの方がお姉さん!トリッシュにいろいろ教えてあげたい!
だからこういうちょっとした悪魔と人との違いも、これから覚えていってくれるといいなあ。
上陸ポイントは遊泳エリアの、端っこ。
ずぶ濡れ状態のあたし達が上陸しても、周りで遊泳する観光客はあまり見てこない。
服の種類が明らかにおかしい事を除けば、濡れていても注目されることはなかった。水着以外ってレベルじゃないもんね。
おまけにあたしの服の色は水に浸かり続けたことで薄くなっていても、血染め状態現在継続中。
ダンテやバージルの影に隠れ、なるべく隠してもらっているが、見る人が見たら卒倒すると思うの。
海から上がったブラッディメアリーとはあたしのことだ!……って違う。
ま、観光客さん達は、他人をいつまでも見ていないだろう。目的が違う。
だからチラ見で終わりだ。
ほんのちょっぴりだけの居心地の悪さを感じつつも、遊泳エリアに設置されている簡易シャワーを利用し、海水を洗い流す。
砂や潮でベタベタになった部分を軽く洗い流すための無料のスペースだ。
もちろん、服を着たまま浴びた。今更だし。
潮を洗い流せば痛みも少し和らぎ体もあたたかくて、思わず泣きそうになった。
「あったかい……生きてる」
それにしても、染まりきった血はなっかなか落ちないね。あまりゴシゴシやると、ワンピース自体がもっとボロボロになりそう。
さすがに赤のストールだけは、ここにきてようやく捨てることにした。
ばいばい、今までありがとう。
バージルとトリッシュはそのまま入って行ったが、シャワーを機についにダンテがコートを脱いだようだ。
シャワーから出たら、ダンテがゴミ箱にコートを捨てているところだった。
「家に帰って縫わなくていいの?一張羅なのに」
「帰ればスペアがあるだろ。本当は捨てたくはないが、ここまで穴だらけになってるのに補修してもらうのもな……」
ディーヴァのやることが増える。そう言ってから捨てたコートに謝るダンテ。
捨てたくないなら捨てなくていいのに。補修作業くらいいくらでもするのにな。
別に苦じゃないし。
かくいうあたしも捨てたけどさ。
「あとさすがにこの気候でロングコートはやばい……」
暑い、という意味でだろう。そっちが本音か。
「なら仕方ないね。
わあ、ベストの状態でも穴だらけ」
コートがなくなったベスト姿。その状態でも、穴やら悪魔の攻撃が当たった痕跡は隠しようがなかった。
むしろ、悪化しているような……?
悪魔の血を引いていても、この距離はさすがに疲労が溜まったようだ。悪魔を相手にしていた方がマシだった、彼らはのちにそう語る。
「きゃー!陸地だーー!」
「こら、あまりはしゃぐなよ」
見えた陸地には、たくさんの高いビル群。そしてその手前にリゾート地のような長い長いビーチが続いていた。
そこが砂浜のあるビーチでよかった。そうでなかったら上がり辛かったろう。
「ムムム!あの特徴的な建物!フロリダ州?かも!」
「ディーヴァの喜びようから察するに、アメリカ合衆国で間違いはないのだな?」
「うん!」
「そうなのね。知っている土地でよかったわ」
「あはは、ほんとだよねぇ」
陸地も近くなった事で肩車から下ろされ、ダンテの片腕に抱えられての移動になったあたし。
撫でやすい位置のあたしの頭を、トリッシュが優しく撫でる。
「喜んでるとこ悪いが、ニューヨークの建造物とそう変わらないような気がするぜ。本当にフロリダで合ってるのか?」
ニューヨークなら家にはさらに近いはずだからもっと嬉しいけど、残念ながらそうではない。
国境を超えているかも、という不安こそないが、フロリダは家から少し遠い州。
「ビルは似てるけど、ビーチがあるでしょ?あれが特徴。
多分マイアミのサウスビーチのあたりかな?来たことはないしあんまり詳しくは知らないけど、それっぽく見えるよ」
指をさしていると、ビーチに軽食を提供するパラソルがあるのを見つけてしまった。おおっと、チーズのかかったホットドッグ的なものの看板が!
「あっ…………!」
見つけた瞬間におっきな声が出た。
「なんだよびっくりするな!?」
「ディーヴァ、大きな声を出してどうした……?」
ダンテでもバージルでもそんな詳しく見えていないかもしれない看板を、あたしの目は真っ直ぐ捉えた。
もはやガン見。あたしが目からビームを出せるスーパーな天使だったなら、今頃看板には大きな穴が空いている。
そして口からは涎が垂れそう。けど海水で濡れてるから、誤魔化せられた。
「つまり、つまりだよ?あと少しで美味しいご飯が食べられるってことだよね?」
「ええ、陸地に上がればそうなるかもしれないわね。このままでは、海の魚は食べられないでしょうから」
こちらが潜ってるわけじゃなくて泳いでる状態で手掴みというのは、難しい。
釣具も銛もないし……あっバージルの刀とダンテのアラストル、あと魔剣スパーダならあるけどね!
トリッシュが今しがた捕まえようとした綺麗なお魚も、その手をするりと掻い潜り、逃げていった。捕まえられても調理しなくちゃ食べられないから一緒!
それよりあたしは陸地イコール食事の方程式で頭がいっぱいなのだ!
「イェーイやったぁぁぁぁぁご飯食べれるううううお腹すいたーーー!!」
「おい腹っぺらしディーヴァ。オレら金を持ってねえだろ。
あと上陸する場所探すからいい加減暴れるな」
そんなことを言ったって騒ぎたくもなろうもの!
でも注意してきたダンテに従い、あたしは大人し〜く、借りてきた猫のようにダンテの腕に収まった。
だって大人のお姉さんだもの。大人の!
徐々に浅くなる海。頭まで潜っていたのが嘘のように、胸まで、腰まで、そして膝まで下がってくる。
そしてとうとう砂浜に上がり、あたしはその場に降ろされた。
波と共にサンダルの隙間から流れる砂の感触がとても懐かしく、気持ちがいい。
水の中と違って温かい。体温が奪われることもない。
レディと訪れた海を思い出した。
レディのトラウマになっていなければ、また一緒に行きたいなあ。
「んん、やっぱ人間は地面に足つけてないと落ち着かねえな」
「……同意する」
陸地のありがたみを身に染みた、と言わんばかりにしっかりと足を踏みしめる二人。
嬉々としてぴょんぴょん跳んだり魔人化して羽根でお空飛んだりしてる人達の言葉とは思えないね。
トリッシュはまだそういう領域の考えにまでは至っていないようで、海水と共に流れるキラキラした砂を手のひらで掬っていた。
人間については、あたしの方がお姉さん!トリッシュにいろいろ教えてあげたい!
だからこういうちょっとした悪魔と人との違いも、これから覚えていってくれるといいなあ。
上陸ポイントは遊泳エリアの、端っこ。
ずぶ濡れ状態のあたし達が上陸しても、周りで遊泳する観光客はあまり見てこない。
服の種類が明らかにおかしい事を除けば、濡れていても注目されることはなかった。水着以外ってレベルじゃないもんね。
おまけにあたしの服の色は水に浸かり続けたことで薄くなっていても、血染め状態現在継続中。
ダンテやバージルの影に隠れ、なるべく隠してもらっているが、見る人が見たら卒倒すると思うの。
海から上がったブラッディメアリーとはあたしのことだ!……って違う。
ま、観光客さん達は、他人をいつまでも見ていないだろう。目的が違う。
だからチラ見で終わりだ。
ほんのちょっぴりだけの居心地の悪さを感じつつも、遊泳エリアに設置されている簡易シャワーを利用し、海水を洗い流す。
砂や潮でベタベタになった部分を軽く洗い流すための無料のスペースだ。
もちろん、服を着たまま浴びた。今更だし。
潮を洗い流せば痛みも少し和らぎ体もあたたかくて、思わず泣きそうになった。
「あったかい……生きてる」
それにしても、染まりきった血はなっかなか落ちないね。あまりゴシゴシやると、ワンピース自体がもっとボロボロになりそう。
さすがに赤のストールだけは、ここにきてようやく捨てることにした。
ばいばい、今までありがとう。
バージルとトリッシュはそのまま入って行ったが、シャワーを機についにダンテがコートを脱いだようだ。
シャワーから出たら、ダンテがゴミ箱にコートを捨てているところだった。
「家に帰って縫わなくていいの?一張羅なのに」
「帰ればスペアがあるだろ。本当は捨てたくはないが、ここまで穴だらけになってるのに補修してもらうのもな……」
ディーヴァのやることが増える。そう言ってから捨てたコートに謝るダンテ。
捨てたくないなら捨てなくていいのに。補修作業くらいいくらでもするのにな。
別に苦じゃないし。
かくいうあたしも捨てたけどさ。
「あとさすがにこの気候でロングコートはやばい……」
暑い、という意味でだろう。そっちが本音か。
「なら仕方ないね。
わあ、ベストの状態でも穴だらけ」
コートがなくなったベスト姿。その状態でも、穴やら悪魔の攻撃が当たった痕跡は隠しようがなかった。
むしろ、悪化しているような……?
