mission end:result ~それから~
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トリッシュが海面に目を向けた。
「ねえ、ディーヴァの血の強い匂いで、魚が来たみたいよ。アレはなんていう魚なのかしら」
「魚だって?ディーヴァは餌じゃねぇんだけどな……」
ダンテの体の傍から顔を出し、言われた方角を見る。
水面に見えるのは、平べったくて三角の形をした特徴的なヒレ。
こちらに向かって泳いでくるそれらは。
「さ、サメェ!?」
確かにサメは鼻がいい。何キロも離れた場所から、血の匂いをすぐ嗅ぎつけてくると聞く。
ギョロリとした小さい黒い目が、並んだ鋭い牙が、まっすぐ進むヒレまでもが、水面の下からあたしを狙っているように感じられた。
マレット島からの脱出の際には●ンディージョーンズの曲がかかっていたが、今は違う。
サメのおかげで、頭の中にはかの有名なサメ映画の曲が流れている。じわじわとした恐怖を煽る、あの曲だ。
体の痛みすら恐怖で吹っ飛びそうだ。実際は吹っ飛ばなかったけど。
「ああアレがサメなのね」
「フン、俺たちがサメごときで怖気づくとでも?」
「思わないな。来たらんなもん鼻面をぶん殴ればいいだろ」
さすが悪魔を相手取るだけはある。
サメは相手にならないのか、何でもないようにそれぞれ感想を述べている。
でも見て!?結構大きいよ!一匹だけじゃないよ!?
怯えるのが普通なんだけどなあーー!?
現にあたしは怯えている。
小さい頃にパパとあのサメ映画をほんのちょっぴり観てしまい、以来サメが怖い。あの時は途中で泣き出して、お部屋に帰されたっけ。朝までお兄ちゃんがそばにいてくれたことを覚えている。
こうしてサメの姿を見るまで……その危険を目の前にするまでは、お兄ちゃんとのその記憶すら全て忘れていたけどね。
ただ、鼻面を、なぁんてダンテは的確な対処法を知ってるみたいだから、安心できる。
サメはお鼻とか目が弱点だもんね。
「私が雷を放って追い払うわ」
えっ。
「それは楽でよいな。頼もう」
「ええ、了解。いくわよ〜!」
ぱーどぅん?トリッシュの雷で、サメを追い払う……?
ぶんぶん、腕を回し雷を発生させようとするトリッシュ、そしてナイスアイディアだと頷くバージルを、ダンテが慌てて止めた。
「だああああ!ちょっと待てそれはだめだ!
周りの全てが感電するからやめろ!?
オレたちもタダじゃ済まないがディーヴァが死ぬだろが!!」
「はあ、つまらないわね」
「つまってなくてよろしい!」
ダンテがぎゅっと私を抱きしめた。
うん、そうね。海の上で感電死は嫌だわ。でも苦しいし痛いからそうやって抱きしめるのやめてね?
ザッパーン!!
その時、近くまで来ていたサメが飛びかかってきた。
ダンテやバージル、トリッシュもいる中、鋭い歯がまっすぐ狙うのは、やはり血の匂いを纏うあたし。
「きゃーーー!?」
「さ、せ、る、か!よっ!!オルゥゥア!!」
バッシャーーン!!
青い顔で叫んだあたしが口を閉じた時には、サメは遠くに吹っ飛んでいた。
「掛け声はでかいが、怯ませるくらい弱〜く殴っといたぜ」
「フン、悪魔の足元にも及ばん」
「私の雷も本当に必要なかったわね」
弱く殴った?強くの間違いではなく?
遠くで、転覆した船みたいに腹を出してぷかぷか浮いているサメ。
悪気があって襲ってきたわけじゃないし、気を失ってるだけならいいけど。
でも、仲間の様子を見て他のサメはびっくりしたのか、方向転換して逃げていく。
やはり気を失っていたらしいその一匹も、少しして逃げていった。
サメの脅威は去った。二重の意味でホッとした。
「ぜんぶ逃げちゃった」
「怖がってたんだから逃げてくれて万々歳だろ。放っておけば腕だの腹だの齧られてたんだぞ。ディーヴァが」
ディーヴァが。なんて一言余計。
「うんまあ。怖かったけど、でも……こっちが食べられる前に食べればいいやって今思った!」
「お前実は今すごく腹減ってるだろ」
そう、ホッとしたと同時に、少し残念な気持ちが湧いてきていた。
「元々お腹空いてた!でも叫んで体力使ったら余計にお腹空いちゃったの。
うーん……サメよりあったかいスープとお肉と、あとチーズ食べたい……」
サメって食べられたのか?なんてバージルが不思議な顔をした。
他の魚よりポピュラーではないけれど、シャークステーキとかがあるのよね。
チーズのことを想像してたら、ぐごごごご〜。
悪魔の唸り声のような音が響いた。
もちろん発生源は、あたしのお腹。
はらぺこの虫が泣き喚いたのを皮切りに、あたしはダンテの手を取ってがぶりとかじりついた。
「イッタ!?」
もはや、口に入るなら何でもいい……。味付けは海水だから塩オンリー。あたしは胡椒とオリーブオイル、粉チーズを所望する。
「いてててて!齧るなディーヴァ!オレは食いもんじゃねえ!お前がサメになってどうする」
サメにしたのよりも遥かに弱く、よわ〜くだけれども、ダンテの拳骨が頭の上に落とされた。
それでも痛い。だってあたしの頭はか弱き人間のもの、ダンテの拳は強い半分悪魔のものだもの。ましてや性別の違いもある。
「痛い……!
バージルぅ!あたし怪我人なのにダンテが叩いたー!」
「いや、今のはディーヴァが悪い」
バージルにも言われてしまった。おのれダンテ!腹の虫を黙らせるのは大変なのよ。
「だいたい半魔なんて美味しく無いんだから、ぺっしなさいって」
「トリッシュの気にするのはそこなのか?まあいいが。
ったく、腹減ってるってんなら、余計おとなしくしとけよディーヴァ」
「ふえええぇーい」
不服だけど一応返事はした。
「ねえ、ディーヴァの血の強い匂いで、魚が来たみたいよ。アレはなんていう魚なのかしら」
「魚だって?ディーヴァは餌じゃねぇんだけどな……」
ダンテの体の傍から顔を出し、言われた方角を見る。
水面に見えるのは、平べったくて三角の形をした特徴的なヒレ。
こちらに向かって泳いでくるそれらは。
「さ、サメェ!?」
確かにサメは鼻がいい。何キロも離れた場所から、血の匂いをすぐ嗅ぎつけてくると聞く。
ギョロリとした小さい黒い目が、並んだ鋭い牙が、まっすぐ進むヒレまでもが、水面の下からあたしを狙っているように感じられた。
マレット島からの脱出の際には●ンディージョーンズの曲がかかっていたが、今は違う。
サメのおかげで、頭の中にはかの有名なサメ映画の曲が流れている。じわじわとした恐怖を煽る、あの曲だ。
体の痛みすら恐怖で吹っ飛びそうだ。実際は吹っ飛ばなかったけど。
「ああアレがサメなのね」
「フン、俺たちがサメごときで怖気づくとでも?」
「思わないな。来たらんなもん鼻面をぶん殴ればいいだろ」
さすが悪魔を相手取るだけはある。
サメは相手にならないのか、何でもないようにそれぞれ感想を述べている。
でも見て!?結構大きいよ!一匹だけじゃないよ!?
怯えるのが普通なんだけどなあーー!?
現にあたしは怯えている。
小さい頃にパパとあのサメ映画をほんのちょっぴり観てしまい、以来サメが怖い。あの時は途中で泣き出して、お部屋に帰されたっけ。朝までお兄ちゃんがそばにいてくれたことを覚えている。
こうしてサメの姿を見るまで……その危険を目の前にするまでは、お兄ちゃんとのその記憶すら全て忘れていたけどね。
ただ、鼻面を、なぁんてダンテは的確な対処法を知ってるみたいだから、安心できる。
サメはお鼻とか目が弱点だもんね。
「私が雷を放って追い払うわ」
えっ。
「それは楽でよいな。頼もう」
「ええ、了解。いくわよ〜!」
ぱーどぅん?トリッシュの雷で、サメを追い払う……?
ぶんぶん、腕を回し雷を発生させようとするトリッシュ、そしてナイスアイディアだと頷くバージルを、ダンテが慌てて止めた。
「だああああ!ちょっと待てそれはだめだ!
周りの全てが感電するからやめろ!?
オレたちもタダじゃ済まないがディーヴァが死ぬだろが!!」
「はあ、つまらないわね」
「つまってなくてよろしい!」
ダンテがぎゅっと私を抱きしめた。
うん、そうね。海の上で感電死は嫌だわ。でも苦しいし痛いからそうやって抱きしめるのやめてね?
ザッパーン!!
その時、近くまで来ていたサメが飛びかかってきた。
ダンテやバージル、トリッシュもいる中、鋭い歯がまっすぐ狙うのは、やはり血の匂いを纏うあたし。
「きゃーーー!?」
「さ、せ、る、か!よっ!!オルゥゥア!!」
バッシャーーン!!
青い顔で叫んだあたしが口を閉じた時には、サメは遠くに吹っ飛んでいた。
「掛け声はでかいが、怯ませるくらい弱〜く殴っといたぜ」
「フン、悪魔の足元にも及ばん」
「私の雷も本当に必要なかったわね」
弱く殴った?強くの間違いではなく?
遠くで、転覆した船みたいに腹を出してぷかぷか浮いているサメ。
悪気があって襲ってきたわけじゃないし、気を失ってるだけならいいけど。
でも、仲間の様子を見て他のサメはびっくりしたのか、方向転換して逃げていく。
やはり気を失っていたらしいその一匹も、少しして逃げていった。
サメの脅威は去った。二重の意味でホッとした。
「ぜんぶ逃げちゃった」
「怖がってたんだから逃げてくれて万々歳だろ。放っておけば腕だの腹だの齧られてたんだぞ。ディーヴァが」
ディーヴァが。なんて一言余計。
「うんまあ。怖かったけど、でも……こっちが食べられる前に食べればいいやって今思った!」
「お前実は今すごく腹減ってるだろ」
そう、ホッとしたと同時に、少し残念な気持ちが湧いてきていた。
「元々お腹空いてた!でも叫んで体力使ったら余計にお腹空いちゃったの。
うーん……サメよりあったかいスープとお肉と、あとチーズ食べたい……」
サメって食べられたのか?なんてバージルが不思議な顔をした。
他の魚よりポピュラーではないけれど、シャークステーキとかがあるのよね。
チーズのことを想像してたら、ぐごごごご〜。
悪魔の唸り声のような音が響いた。
もちろん発生源は、あたしのお腹。
はらぺこの虫が泣き喚いたのを皮切りに、あたしはダンテの手を取ってがぶりとかじりついた。
「イッタ!?」
もはや、口に入るなら何でもいい……。味付けは海水だから塩オンリー。あたしは胡椒とオリーブオイル、粉チーズを所望する。
「いてててて!齧るなディーヴァ!オレは食いもんじゃねえ!お前がサメになってどうする」
サメにしたのよりも遥かに弱く、よわ〜くだけれども、ダンテの拳骨が頭の上に落とされた。
それでも痛い。だってあたしの頭はか弱き人間のもの、ダンテの拳は強い半分悪魔のものだもの。ましてや性別の違いもある。
「痛い……!
バージルぅ!あたし怪我人なのにダンテが叩いたー!」
「いや、今のはディーヴァが悪い」
バージルにも言われてしまった。おのれダンテ!腹の虫を黙らせるのは大変なのよ。
「だいたい半魔なんて美味しく無いんだから、ぺっしなさいって」
「トリッシュの気にするのはそこなのか?まあいいが。
ったく、腹減ってるってんなら、余計おとなしくしとけよディーヴァ」
「ふえええぇーい」
不服だけど一応返事はした。
