mission end:result ~それから~
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「着水する瞬間に飛ぶことになろう。でないと複葉機と運命を共にする事になるやもしれんからな。
俺に身を委ねておけ」
「身を委ねるって言い方はすんな。ディーヴァはオレのだぞ」
「うるさい黙れ愚弟が」
ダンテを言葉の刃で斬り付けながら、あたしの頭をなでこなでこするバージル。
決して離さぬように、自分の指とバージルの指とギュッと繋ぎ絡ませれば、そのまま腕全体で支えてくれた。
とうとう燃料が空になったのだろう、ふわりとした浮遊感。のち、傾く機体。
水面目掛け、落下していく複葉機。
「ーーー飛ぶ準備だ。よし、今だぜ!!」
目の前にぐんぐんと迫ってくる水面。着水の瞬間、ダンテとトリッシュは単身海の中へと飛び出した。
あたしもまた、バージルに抱えられて海へと身を投げた。
任せるしかない。
海水を飲まないよう、適切なタイミングで呼吸する、それだけ考えろ。
ドボン!!
大きな水柱が上がった。
「ぷは、大丈夫か?」
「……ええ、私は平気よ」
「俺とディーヴァも無事に、」
あたしも無事を伝えようとは思っていた。
バージルという絶対的安心感のある相手がついているし、どうせ大丈夫だと高を括っていた。
が、水面に顔を出したあたしは、無事なんて伝えられなかった。
「ぎゃっ!し、染みるう!海水が染みて!痛ぁい!!」
「くっ、ディーヴァ暴れるな。溺れてしまうぞ?」
海水に濡れた瞬間、体の彼方此方に激痛が走ったのだ。
暴れたくて暴れてるわけじゃない。痛みでジタバタしてしまっただけなの。
「えっ!だ、大丈夫か!?悪魔の攻撃か!」
「違ううううう!傷に海水の塩分が染みて痛いの!!」
例えるなら、全身を火傷したばかりの体に、オキシドールを引っ被ったかのよう。小さな傷にかけたそれだって痛いのに、全身何箇所にもわたる傷に潮水だ。
激痛に決まってるよね?
改めて魔帝に殺意が湧いた。ホーリーウォーターで出来たプールに沈めてやりたい。
「こんなに綺麗な海なのに、危険な毒があるのね」
「あ、いや……危険な毒じゃなくて、それが海水の特徴なだけだ。
うーん、なんと言っていいもんかな」
「トリッシュ、少しだけ海水を舐めてみろ。塩辛いだろう?
傷口など傷ついた皮膚の内側……体内に塩分が染み込むと痛みとなる。
俺たちやトリッシュは悪魔だから島で負った傷が治って痛くないがディーヴァは……」
「ああ、ディーヴァは人間。治っていない傷がたくさんついているものね」
魔帝があたしの血を奪うために体に巻き付かせてきた荊の蔦。食い込んで傷を負わせてきた鋭い棘。
全身何箇所にもわたる傷。何かにつけて付いた大きい傷も加えるとまさに満身創痍。
白いワンピースが血で赤く染め上がっていることからもよくわかるだろう。
そしてあたしは人間なので、傷が簡単には治らない。
「そう!そうなの、だから痛いの〜〜〜!」
「ディーヴァ……」
あたしが痛みで涙を滲ませていても、バージルさえも何も出来ず。
ただ、あたしの体を壊れ物みたいにそっと扱い、でも溺れないようにとしっかり支えるばかりだった。
……初っ端から痛みで暴れ出しちゃってごめん。
「代わってやりたい!が!
そればっかりはオレにも代わってやれない。すまんディーヴァ!もうしばらく我慢してくれ!
辛いならオレもバージルと交代して抱えてやるから……」
「俺が共に泳ぎきる。貴様と交換せずとも結構だ」
「ディーヴァはオレのだから返せって言ってるんだよ」
「貴様が乱暴に触る姿しか想像がつかん。却下だ」
ダンテに服の端を掴まれたが、それをバージルが叩き落としてあたしを自分の背に隠す。
その際にバージルが意図せずして触れた傷口が、ひどく痛んだ。
「ひぎゃっ!痛い!」
「!す、すまんディーヴァ……!!」
生理的な涙が浮かぶ。
飛び退くように後退したバージルに代わり、ダンテがあたしを抱き寄せる。
「ったく、乱暴なのはどっちだかな」
「誰のせいだと思っている」
ダンテが関わると、バージルは周りが見えなくなるからね。仕方ないかも。
でも……。
「ううう、この痛みから解放されるならどっちのお世話になってても気にしないし、ぶっちゃけ誰のせいでもいい……痛過ぎて気を失いそうだもん……」
早く陸地に着きたい。
背後では重量のある複葉機が、ずぶずぶと海へと引きずり込まれ、沈んでいく。
何はともあれ、ここまで運んでくれてありがとう、である。
ダンテの技術が功を成したか大破することもなく沈んでいったため、板切れ一つ残っていない。
あたしは最悪、他の人に掴まっていればいいけれど。
水面下ではダンテやバージル、トリッシュが必死にバタ脚を繰り出して浮かんでいた。掴まるものがあるといいのにね。
「それにしても……ディーヴァ、重くなったか?浮力を抜きにしても、重く感じるんだがどうした」
「乙女に体重聞いちゃだめだよダンテ」
お前太った?と聞かれている気分で、スンッと真顔になる。
「ディーヴァは乙女って歳か?」
「なんか言った?」
今度は怒りたくなった。
こちとら、見た目ずっと16歳なんですから。実年齢についてはお口チャックで。
「何か荷物を服の内側に持っているんだろう。固い感触があった」
「おいおい、んな薄い体のどこに何を持ってるんだよ」
あたしは、服の中を弄ろうとしてきた手をつねり、ダンテの顔を見上げたまま人差し指をそっと、口元に持ってきた。
「ナイショ」
俺に身を委ねておけ」
「身を委ねるって言い方はすんな。ディーヴァはオレのだぞ」
「うるさい黙れ愚弟が」
ダンテを言葉の刃で斬り付けながら、あたしの頭をなでこなでこするバージル。
決して離さぬように、自分の指とバージルの指とギュッと繋ぎ絡ませれば、そのまま腕全体で支えてくれた。
とうとう燃料が空になったのだろう、ふわりとした浮遊感。のち、傾く機体。
水面目掛け、落下していく複葉機。
「ーーー飛ぶ準備だ。よし、今だぜ!!」
目の前にぐんぐんと迫ってくる水面。着水の瞬間、ダンテとトリッシュは単身海の中へと飛び出した。
あたしもまた、バージルに抱えられて海へと身を投げた。
任せるしかない。
海水を飲まないよう、適切なタイミングで呼吸する、それだけ考えろ。
ドボン!!
大きな水柱が上がった。
「ぷは、大丈夫か?」
「……ええ、私は平気よ」
「俺とディーヴァも無事に、」
あたしも無事を伝えようとは思っていた。
バージルという絶対的安心感のある相手がついているし、どうせ大丈夫だと高を括っていた。
が、水面に顔を出したあたしは、無事なんて伝えられなかった。
「ぎゃっ!し、染みるう!海水が染みて!痛ぁい!!」
「くっ、ディーヴァ暴れるな。溺れてしまうぞ?」
海水に濡れた瞬間、体の彼方此方に激痛が走ったのだ。
暴れたくて暴れてるわけじゃない。痛みでジタバタしてしまっただけなの。
「えっ!だ、大丈夫か!?悪魔の攻撃か!」
「違ううううう!傷に海水の塩分が染みて痛いの!!」
例えるなら、全身を火傷したばかりの体に、オキシドールを引っ被ったかのよう。小さな傷にかけたそれだって痛いのに、全身何箇所にもわたる傷に潮水だ。
激痛に決まってるよね?
改めて魔帝に殺意が湧いた。ホーリーウォーターで出来たプールに沈めてやりたい。
「こんなに綺麗な海なのに、危険な毒があるのね」
「あ、いや……危険な毒じゃなくて、それが海水の特徴なだけだ。
うーん、なんと言っていいもんかな」
「トリッシュ、少しだけ海水を舐めてみろ。塩辛いだろう?
傷口など傷ついた皮膚の内側……体内に塩分が染み込むと痛みとなる。
俺たちやトリッシュは悪魔だから島で負った傷が治って痛くないがディーヴァは……」
「ああ、ディーヴァは人間。治っていない傷がたくさんついているものね」
魔帝があたしの血を奪うために体に巻き付かせてきた荊の蔦。食い込んで傷を負わせてきた鋭い棘。
全身何箇所にもわたる傷。何かにつけて付いた大きい傷も加えるとまさに満身創痍。
白いワンピースが血で赤く染め上がっていることからもよくわかるだろう。
そしてあたしは人間なので、傷が簡単には治らない。
「そう!そうなの、だから痛いの〜〜〜!」
「ディーヴァ……」
あたしが痛みで涙を滲ませていても、バージルさえも何も出来ず。
ただ、あたしの体を壊れ物みたいにそっと扱い、でも溺れないようにとしっかり支えるばかりだった。
……初っ端から痛みで暴れ出しちゃってごめん。
「代わってやりたい!が!
そればっかりはオレにも代わってやれない。すまんディーヴァ!もうしばらく我慢してくれ!
辛いならオレもバージルと交代して抱えてやるから……」
「俺が共に泳ぎきる。貴様と交換せずとも結構だ」
「ディーヴァはオレのだから返せって言ってるんだよ」
「貴様が乱暴に触る姿しか想像がつかん。却下だ」
ダンテに服の端を掴まれたが、それをバージルが叩き落としてあたしを自分の背に隠す。
その際にバージルが意図せずして触れた傷口が、ひどく痛んだ。
「ひぎゃっ!痛い!」
「!す、すまんディーヴァ……!!」
生理的な涙が浮かぶ。
飛び退くように後退したバージルに代わり、ダンテがあたしを抱き寄せる。
「ったく、乱暴なのはどっちだかな」
「誰のせいだと思っている」
ダンテが関わると、バージルは周りが見えなくなるからね。仕方ないかも。
でも……。
「ううう、この痛みから解放されるならどっちのお世話になってても気にしないし、ぶっちゃけ誰のせいでもいい……痛過ぎて気を失いそうだもん……」
早く陸地に着きたい。
背後では重量のある複葉機が、ずぶずぶと海へと引きずり込まれ、沈んでいく。
何はともあれ、ここまで運んでくれてありがとう、である。
ダンテの技術が功を成したか大破することもなく沈んでいったため、板切れ一つ残っていない。
あたしは最悪、他の人に掴まっていればいいけれど。
水面下ではダンテやバージル、トリッシュが必死にバタ脚を繰り出して浮かんでいた。掴まるものがあるといいのにね。
「それにしても……ディーヴァ、重くなったか?浮力を抜きにしても、重く感じるんだがどうした」
「乙女に体重聞いちゃだめだよダンテ」
お前太った?と聞かれている気分で、スンッと真顔になる。
「ディーヴァは乙女って歳か?」
「なんか言った?」
今度は怒りたくなった。
こちとら、見た目ずっと16歳なんですから。実年齢についてはお口チャックで。
「何か荷物を服の内側に持っているんだろう。固い感触があった」
「おいおい、んな薄い体のどこに何を持ってるんだよ」
あたしは、服の中を弄ろうとしてきた手をつねり、ダンテの顔を見上げたまま人差し指をそっと、口元に持ってきた。
「ナイショ」
